ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

グノー「ファウスト」に登場するライプチッヒ

2008年02月27日 05時14分05秒 | オペラ
オペラに今住む街・ライプチッヒが登場する機会は、皆無かと思いますが、唯一の例外は、このグノーの「ファウスト」でしょう。ゲーテの原作でライプチッヒのメドラーパッサーゲに位置する「アウアーバッハスケラー」が2幕に登場します。
有名な「金の子牛の歌」が登場します。突然なぜこの話題が登場したかと申しますと、先日の日本への出張の折、機内のプログラムにプレートル指揮パリ国立歌劇場管弦楽団の演奏を見つけ、なぜかうれしくなって綴ったしだいです。旧市役所があるマルクト広場を、アウグスツス広場に向かってほんの数十メートル歩くと、もうこの酒場の入り口です。

幕間の楽しみ

2008年02月25日 19時33分26秒 | オペラ
幕間の楽しみといえば、やはりシャンパーニュ、ゼクト、赤ワインでしょうか。おつまみはドイツではプレッツエルというパンかオープンサンドイッチです。
これが劇場によって、味も見栄えも異なり、結構楽しみなものです。当然のごとく事前に予約をして席を確保し、飲み物食べ物を予約することができます。こうすればいちいち並ぶことなく、ゆっくり休憩時間を楽しむことができます。

南アのポルト

2008年02月24日 19時47分48秒 | ドイツの日常
親戚の来訪に合わせて、秘蔵の南アフリカ産ビンテージポルト1993年を開けてみました。すでにコルクがやわらかくなっていて、残念ながらコルクが中に少し落ちてしまい、少しづつ濾しながら頂く羽目に。
しかし十数年を経て、むしろ澱が沈んでむしろ丸みが増し、香り、味とも落ちていなく十分なビデイーも芳醇さを保っておりました。このポルトの名称は「Bredell,S 1993 Cape Vintage Port」。甘みをその豊かな香りが包む逸品である。

ブリュットナーのピアノ

2008年02月24日 00時24分12秒 | その他音楽
ライプチッヒのオペラの正面を登るとPARKETT平土間の一階席、2階の席はRANGと呼ばれています。このparkettの正面側に小ホールにもなる広間があり、ここにBUETHNERのグランドが置かれています。ライプチッヒは一時期はピアノの都とも言われ、数多くのピアノメーカーが存在したといいます。かのヤマハやカワイの技術者も競ってこの町で修行をされた時代もあったようです。BRUETENERはライプチッヒのMARKT広場に大きなショールームを構えて営業しています。ここでは頻繁にピアノのミニコンサートも開催されているようです。

南アの赤ワイン カベルネ・ソービニオン

2008年02月23日 10時39分41秒 | ドイツの日常
今日はライプチッヒ中心街近くの旧見本市会場に位置する、我が家の御用達スーパー「HIT」で買い物のついでに、南アの赤ワイン、カベルネ「PLAISIR DE MERLE」を購入しました。一本12ユーロのワインです。スーパーですと、この価格帯がほぼ最高級です。下は1ユーロから存在しますが、私の価値観では、この価格帯でないと満足できません。
最近はこのレベルのワインでも、コルクの替わりにゴム製の栓を使用するメーカーもあり、残念なことです。このワインは日本でも良く見かけるものです。コルクは長さ・質・乾燥の具合とも合格点でしょう。2004年のヴィンテージですが、早く呑まれてしまう南アのワインであれば十分でしょう。昔出張のついでにヨハネスブルグで買い付けた南ア・赤ワインを、10年近くおいて賞味したことがありました。大変熟成していて、しっかりしたカラメル臭が香ったことを思い出しました。色は十分な若さを保っており、しっかりと落ち着いた緋色。一口含んで十分なボデーとカラメルのカオリが鼻をくすぐってくれる。今飲んでも十分おいしいけれど、むしろもう少し寝かせて、じっくり味わって見たいワインである。

バレエ「眠りの森の美女」 ドレスデン

2008年02月17日 16時13分52秒 | バレエ
この土曜日は友人を案内してドレスデンを徘徊しておりました。寒さと疲れで一息入れるためにゼンパーオペラ前の観光案内所に立ち寄ったのが2時45分。何気なく目線を移すと、視線の先に本日のゼンパーの演目「Dornroeschen]があるではないですか。開演予定3時!!!ここからゼンパーまで走って2分。行けるとの判断で、4人で脱兎のごとくゼンパーへ向けて疾走。めでたく当日券30ユーロの席を確保できて、ガルデローブへコートを預けて、座った瞬間にマチネーが開演しました。
デッサウで以前同じ演目を見ましたが、内容、技量ともに全く別物、最高水準の
素晴らしいバレエでした。とくに主役オーロラ姫役に初めてこの日挑んだ、ソリストのKatherina Markowskayaの繊細で、優美、透明、正確、完璧な演技は賞賛に値するでしょう。トップソリストのNatalia Sologubは今日は降り番。今までオーロラ姫を務めていたLeslei Heylmannは王子の妹役で出演していましたが、Markowskayaが完全に凌いでいました。実に稀なことですが、終演後劇場から大きな花束を贈られて居ました。
50人以上の大所帯の素晴らしいバレエ団はいずれも技量抜群。ジャンプも高く、着地も柔軟優美。クラシックで色彩豊かな衣装、重厚な舞台とくに3幕のお城の中の広間の素晴らしさはさすが、ドレスデンのゼンパーといったところでした。写真のカーテンコールはこの場面です。日本人のダンサーが5人も居られて、随処でいい踊りを披露されていました。

バレンタインデー

2008年02月17日 07時21分59秒 | ドイツの日常
日本の皆様には信じられないことかも知れませんが、全くバレンタインのバの字も聞かないままバレンタインの一日が過ぎ去りました。今さら別にチョコレートを期待する年ではないのですが、ここはやはり東ドイツ。まだまだ西側の商業主義に毒されていないということでしょう。この日曜日に良く行くスーパーのチョコ売り場を覗いて、バレンタインのチョココーナーがずいぶん小さくて貧弱なのにびっくりしました。それに引き換えまだ一ヶ月以上先の、イースター向けのチョコレートが所狭しと並んでいて、やはりここではバレンンタインより、家族皆で祝えるイースターなのだと実感しました。

ウエストサイドストーリー

2008年02月14日 19時01分57秒 | その他音楽
[50th anniversary world tour]この団体はバーンスタインがウエストサイドを作曲して50周年を記念して結成、世界中をこの演目を引っさげて公演している有名な団体だそうです。
やはり定番中の定番のミュージカルということで、超満席。熱気あふれる公演、観客でした。当然でしょうが、いつもよりも年齢層が若いせいもあって、会場の盛り上がりもかなりでした。しかしロングラン演目にしばしばあることでしょうが、
慣れといいましょうか、随所に緊張感が緩んでばらけた箇所がオケ、歌手、ダンス共にあり、正直あまり良い出来ではなかった気がしました。いつもオペラをゲバントハウスのオケで聴いているせいもあり、とっても薄っぺらに聞こえてしまいました。すこし批評としては、きびし厳しすぎるかもしれません。しかし有名な曲の連続で、懐かしい時間に浸れた、あっという間の2時間半でした。

6カ国対抗ラグビー

2008年02月11日 01時35分43秒 | ドイツの日常
先週もたしかテレビ観戦したのですが、今6カ国対抗ラグビーが開催されています。あまりラグビーに縁のないドイツですが、欠かさず中継しています。私がラグビーを若かりし時少しかじっていたころは5カ国対抗ラグビーといっていましたが2000年からは、なぜかイタリアが参戦して6カ国対抗ラグビーとなっているようです。今日はイタリア、イングランド戦でしたが、私の勝手な思い込みで、イングランド圧勝かと思いきや、イタリアの大善戦、あわやというところでしたが、最後はイングランドが振り切りました。結局のところラインアオウトの正確性の違いに今日の勝敗は帰結すると思います。しかしイタリアが思いのほか、良いラグビーをするのでイタリア男を見直しました。
最近のラグビーはスピード感があり、見る楽しみが増したように思います。

ドニゼッテイ「愛の妙薬」

2008年02月09日 22時24分43秒 | オペラ
インターネットで何気なく見ていたら、今日の夕方のドニゼッテイ「L,elisir D,amore」愛の妙薬が空席があるようだったので、当日券をかって、ライプチッヒオペラで見てきました。「愛の妙薬」そのものがコカコーラのパロデイーになっていたり、ドウルカマーラが羽を付けて宙吊りで登場し、また最後同様に退場するなど60年代のアメリカに舞台を設定した面白い演出でした。出演歌手のレーテイングをしますと、一番がドルカマーラ役のAlessandoro Corbelli、2番がアデイーナ役のAinhoa Garmendiaそして3ん番手がネモリーノのTiberius Simu。ネモリーノの「人知れぬ涙」はパバロッテイのcdの印象があまりにも強いこともありましたが、すこしインパクトにかけました。もう少し泣かせて欲しかった。今日は追加公演だったせいか入りがいまひとつ、6割の入りで少し寂しかったのですが、お陰で2階席の一番前で聞けましたし、その分観客のオペラ好きの密度が高くて拍手も多く、歌手も結構いい演奏をしてくれたと思います。

春の予感

2008年02月06日 23時49分28秒 | ドイツの日常
今年は昨年に続いてドイツは暖冬です。ヨーロッパ全体が同じかと思いますが、こんなに暖かな冬が2年も続くと文化面でも少しずつ変化があるのかな?と要らぬ心配をしています。朝も7時半には明るくなり、もうじき春だとの予感があります。
小鳥のさえずりもそこかしこで聴こえ、木々も芽が吹いて、小さな若葉が目に付きます。もう一ヶ月で春の足音が聞こえる。

ワーグナーの「ニーベルングの指輪」・リングを聴き終えて その5

2008年02月06日 19時40分15秒 | ワーグナー
ニーベルングの指輪をどのような物語と捉えるのか?これから少し勉強したいと思いますが、神々の世界が終わって人間の世界に移り行く瞬間のドキュメンタリーとでもいいましょうか?ブリュンヒルデの神、人間、女性、そしてそれを超えた存在へと変身していく過程の記録?あまりに能天気で、あきれてしまうほど初心で純粋な
英雄ジークフリートの、誕生から死までの物語なのか?
今回の演出Willy Deckerの特徴はワグナーものでは定番となったシンプルさに加えて、劇中劇を設定して、その演者、と観客に意味を持たせているのだが、其の確たるところは私には理解できていない。その視覚的な特徴は舞台上の座席なのだが、これが意外に理解が難しい。
いずれにしても、対訳ではなく直接ワーグナーのドイツ語テキストとの対話がこのリングの理解には不可欠であると今回強く感じました。
近いうちに、またリングにどこかでめぐり合える日を夢見て。

カーニバルのお菓子

2008年02月05日 20時03分46秒 | ドイツの日常
ドイツのカーニバルはもともとカトリック地域での風習のようで、ここライプチッヒは新教が強い地域なので、あまり盛んではありません。しかしやはり街興しという意味もあり、年々盛んになってきているようです。
写真は会社の女性が作ってきてくれた、素朴ですが各家庭で必ずといっていいほど作る揚げ菓子、お店で売っているものはもう少ししゃれたつくりで中にジャムが入ってベルリーナーと称しています。
それにしてもつい一ヶ月前に、クリスマス、年末とあれだけ騒いで休んで,またですか?というところです。