ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

ライプチッヒ オペラ座に感謝を込めて

2007年12月31日 08時33分00秒 | オペラ
この一年の終わりにあたり、今年一年御世話になったライプチッヒの音楽関係者に感謝を込めて、夕日に照らされたオペラ座をスケッチしました。独自のオケを持たず、ゲバントハウスがオケを担当する変則的な運営について、色々な意見がライプチッヒの関係者にもあるようです。
来年もまた楽しいオペラを宜しく。

アンブロワーズ・トマ「ミニオン」

2007年12月30日 20時25分38秒 | オペラ
今年のオペラ鑑賞最後は、デッサウのアンハルト州立劇場のミニヨンとなりました。実は休日で何気なくパソコンをいじっていたら15時からのオペラの切符が今からでも入手可能なことにきがついて、急遽一時間車を飛ばして見に行ってきました。しかも全席8ユーロで見せてくれる、特別な日というおまけもついて。
初めて聴く音楽でしたが、とても耳に優しく、楽しく休憩なしに2時間のオペラを堪能できました。昔バイオリンで習ったガボットや、君知るや南の島のソロなどなじみの曲も多く、また今日はオケにはMさんがビオラを弾き、舞台ではkさんのお子さんが御父さんのARGUIROVさんと出演と知っている方も多く楽しめました。優男のWILHELM MEISTAR役にぴったりののテノール JOERG BRUEKNERが切符売り場に居て、久し振りに少しですが雑談ができました。うわさでデッサウでは人気の彼は来年度は別の劇場に移るとのことです。

年末のオペラ演目

2007年12月30日 07時38分34秒 | オペラ
毎月購読しておりますオペラ雑誌OPERNGLASの12月号の公演予定欄を、クリスマスの休みにあれこれ眺めてみました。世界中のオペラ劇場の演目を紹介しているコーナーがあります。やはり公演が最も多いのがヘンゼルとグレーテルの35公演、ついでラ・ボエームの25、フィガロの結婚の14公演です。ドイツの劇場での公演演目の統計上も断然トップがヘングレですので、やはりこの結果は納得でした。

ライプチッヒのクリスマスオラトリオ

2007年12月29日 07時46分56秒 | バッハ
日本では12月になるとコンサートは第九ばかりが目に付きますが、こちらドイツではクリスマス・オラトリオがそれに匹敵します。私の住むライプチッヒでも同じで、12月のクリスマス・オラトリオの上演回数をIN LEIPZIGER KIRCHENというパンフから拾ってみましたら、なんと12月に21公演もありました。後半4-6部は新年に演奏することが多いのですが、演奏する内容も色々でした。普通に1-3部まで演奏するもの、1、2,3,6部のケース1、5,6部のケースなど色々でした。
今年は全曲演奏に参加でき、テレビで98年に録画したゲバントハウス、トーマス合唱団のクリオラ録画も見ることができました。さあ来年はどこで、何が聴けるか?

ムジカリッシュコメデイー・LEIPZIGバレエ

2007年12月28日 18時17分58秒 | バレエ
友人のロシア人ダンサーA氏からお誘いがあって、ムジカリッシュ・コメデイーの年末27日の公演を拝見しました。あまり訪れる機会が少ないオペラの地下にある、その名のとおりのケラーテアターでの公演。世界各地の踊りを紹介する「WELTENBUMMLER」という出し物。120席ほどのいわば実験劇場のような会場で、音楽はCDなどの音源ですが、最後のフィーナーレに続いて観客を舞台に呼び込んでデイスコに変身。若者は夜更けまでダンスに酔いしれるのでしょうが、我々は早々に退散しました。15ユーロでこんなにも楽しく質の高いバレエが鑑賞できるのは、かえって田舎だからでしょうか。

ヴェルデイ 「椿姫」

2007年12月27日 12時02分35秒 | オペラ
オペラファンにとっての、スタンダード中のスタンダードであるのがこの椿姫なのです。CDではよく耳にしてきましたが、私にとっては今回はじめて劇場で聴く演目です。我々素人の恐ろしいところは、出演者が長期にわたって準備してきた演目を一刀両断に今日はよかったねとか、今いちだねとか、主役は今ひとつだねとか決め付けてしまうところです。まーお金を払って聴いているのですから、そうだといえば仕方ないかもしれませんが、厳しいものです。というわけで、今日のぴか一はアルフレッドの父Germont役のAnooshah Golesrkhiでしょう。ついでViolettaの汚れ役としての面を表現するのにぴったりの、少し曇った声のElaine Avarezもよかった。でももう少し細身のほうがリアリテイがありましたね。健康そのものの外観が少し残念か。
でも全体とても楽しめました。なにせAndreas Homokiの白と黒のみを使った舞台装置、演出はとてもシックで、この田舎でこんな素敵な雰囲気が出せれば最高でしょう。衣装とくに女性のドレスは前半白、後半黒とはっきり別れていて、全員のデザインが少しづつ異なるというものでした。装置はぼぼゼロのシンプルなものですが、衣装の豪華さで見せてくれました。
夏にもう一度見る機会がありますが、楽しみです。
イタリアものなのでドイツ語字幕での上演でした。

クリスマスイブのミサ

2007年12月26日 12時13分28秒 | 合唱曲
24日は所謂クリスマスイブ。バッハコアーもニコライ教会の
ミサChritstVESPERに参加しました。日本でもポピュラーなクリスマスソングを、ドイツに来て初めてドイツ語で歌いました。アデステフィデレスはHerbei、o ihr Glaeub,gen、 froelich triumphiertではじまり、きよしこの夜は Stille Nacht heilige nacht、いざ歌えいざ祝えはo du froeliche、o du Seligeで歌い始めます。何処の協会でも子供たちが聖劇を演じるのが、習慣のようです。この日もカントールのJuergen WOLFの作曲のKRIPPENSPIELを聖劇にあわせて演奏しました。いつもは閑散としているニコライ教会にも沢山の人が集まってくれました。でもそのほかの街中は、日本のお正月のように静かな、イブのミサです。

クリスマスマルクト in ライプチッヒ 11 さよならクリスマス市

2007年12月25日 09時11分49秒 | ドイツの日常
23日が約一ヶ月続いたライプチッヒのバイナトマルクトの最終日。旧東独の比較的淋しいこのライピチッヒが一年に一度だけドイツの中で光り輝く季節が終わりを迎えました。旧市役所前のメイン会場も今日は人がまばら、バルコニーからのブラスを最後にマルクトの幕がおります。また来年。会いましょう。

クリスマスマルクト in ライプチッヒ 8 ガラス球

2007年12月24日 14時37分42秒 | ドイツの日常
ライプチッヒのクリスマスマルクト(バイナハト・マルクト)もいよいよ23日の終了が近づいてきました。
今年は何度も訪問できて、この景色にも随分なじみました。
クリスマス飾りの定番のひとつが、このガラス球の飾りつけ。地味であるが、やはり定番中の定番で、多くの店が出ています。

クリスマスマルクト in ライプチッヒ 10 ブラートブルスト

2007年12月24日 14時36分38秒 | ドイツの日常
これはドイツ人の主食兼おやつの定番中の定番。焼ソーセージをブロートヘンという小さい丸いパンにはさんだもので、1.5-2ユーロで食べられます。
これにたっぷりの西洋からしをつけて、熱いグリューワインをぐいっと飲めば零下の気温も吹っ飛びます。

バッハ クリスマス・オラトリオ 第二日

2007年12月24日 07時59分27秒 | バッハ
22日はクリオラの第2日目の演奏会。土曜日という事もあり、ゲネプロ1時、5時開演。今日は、最初に1部そして第4部から6部まで演奏するプログラムで、第一日と異なり、BAHHACHOR LEIPZIGn単独の演奏です。昨日の最初のSOPソロはオルガン席から、まさに天使の声を客席に聞かせてくれました。今日は39曲のエコーsopがやはりオルガン席から演奏しました。51曲ではアルトソロが最初教会入り口に位置して、曲の進行に従って、ステージソロ席まで歌いながら移動するという演出がありました。合唱は54曲のテンポが早すぎてバラけてしまった以外はまあまあでしょうか?
最後に昨日同様の第一部第1曲をアンコール。Jauchzet frohloketをコーラスが歌った後、突然ソロにAUF Preiset Die tageを歌わせる遊びもあり、楽しく終演できました。このニコライ教会の周りが、クリスマスマルクトなのです。教会が屋台に囲まれている様な状況で、とても暖かな雰囲気が教会を包んでいます。
私も少しクリスマス休暇を頂いています。

バッハ クリスマス・オラトリオ 第一日

2007年12月23日 07時20分34秒 | バッハ
バッハのクリスマス・オラトリオ全曲を2日に亘って演奏しました。ライプチッヒ・バッハコアーの一員として、私としては、はじめての全曲演奏に挑戦です。
21日は1-3部と終曲に24番を演奏。日本から有志がバスソロの小島聖史氏とともに17人ほど参加されました。
日本の年末は第九ですがこちらではクリスマス・オラトリオです。町中のそこかしこでクリオラがあふれています。
3つの合唱団がたった一度のゲネのみで競演するという、いわば無謀な試みも
なんとか大過なく(小さな過ちは数知れずありましたが)満席の聴衆の後押しもあり終了しました。ドイツからも別の合唱団がジョインして4つの合唱が、ならびも決めずにステージに乗るのですから、大混乱。一応直前山台を追加して何とか全員ステージに立てました。
歌った実感からはあまり立派な演奏とも思えなかったのですが、沢山の拍手を頂、まずらしく最後はスタンデイングとなり、第一曲をアンコールするハプニングもありました。
バッハの他の曲もさることながら、このクリオラにはつくづく美しい曲が多いというのが、今回の率直な感想です。

くるみ割り人形

2007年12月22日 07時51分25秒 | バレエ
今年のライプチッヒバレエの締めくくりは,やはり恒例のくるみ割り人形です。
ライピチッヒにとっては40年ぶりくらいの再演で、皆が待ちにまったという感じです。今年は人形の修理をしてくれるお店のご主人で元ダンサーのガボーさんもお父さん役で登場しました。往年の演技を彷彿とさせる適役でした。
このライプチッヒ版でも、クリスマスツリーが大きく舞台イッパイに広がる演出は日本でよく見るものと同じでした。
ライプチッヒ版の特徴は、気球の登場と、2幕目が巨大な本のページをめくりながら、さまざまな国の踊りが展開する表現でしょう。
観客に子供ばかりでなく、若い両親が多かったせいか、いつになく活気がある客席に、こんなにも音楽が好きな若い世代がいるのだと確認できて、妙に喜びを覚えました。
ゲバントハウスの伴奏は弦の響きはすばらしいものの、バレエ経験が少ないのが一目瞭然の、指揮振りには感心しなかった。とくにパーカッションのリズム
がまったく踊りと会わない部分が散見されたのが,
残念でした。
写真はデパートのウインドーを飾っているくるみ割り人形の舞台衣装です。