goo blog サービス終了のお知らせ 

ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

ライプチッヒのクリスマスオラトリオ

2007年12月29日 07時46分56秒 | バッハ
日本では12月になるとコンサートは第九ばかりが目に付きますが、こちらドイツではクリスマス・オラトリオがそれに匹敵します。私の住むライプチッヒでも同じで、12月のクリスマス・オラトリオの上演回数をIN LEIPZIGER KIRCHENというパンフから拾ってみましたら、なんと12月に21公演もありました。後半4-6部は新年に演奏することが多いのですが、演奏する内容も色々でした。普通に1-3部まで演奏するもの、1、2,3,6部のケース1、5,6部のケースなど色々でした。
今年は全曲演奏に参加でき、テレビで98年に録画したゲバントハウス、トーマス合唱団のクリオラ録画も見ることができました。さあ来年はどこで、何が聴けるか?

バッハ クリスマス・オラトリオ 第二日

2007年12月24日 07時59分27秒 | バッハ
22日はクリオラの第2日目の演奏会。土曜日という事もあり、ゲネプロ1時、5時開演。今日は、最初に1部そして第4部から6部まで演奏するプログラムで、第一日と異なり、BAHHACHOR LEIPZIGn単独の演奏です。昨日の最初のSOPソロはオルガン席から、まさに天使の声を客席に聞かせてくれました。今日は39曲のエコーsopがやはりオルガン席から演奏しました。51曲ではアルトソロが最初教会入り口に位置して、曲の進行に従って、ステージソロ席まで歌いながら移動するという演出がありました。合唱は54曲のテンポが早すぎてバラけてしまった以外はまあまあでしょうか?
最後に昨日同様の第一部第1曲をアンコール。Jauchzet frohloketをコーラスが歌った後、突然ソロにAUF Preiset Die tageを歌わせる遊びもあり、楽しく終演できました。このニコライ教会の周りが、クリスマスマルクトなのです。教会が屋台に囲まれている様な状況で、とても暖かな雰囲気が教会を包んでいます。
私も少しクリスマス休暇を頂いています。

バッハ クリスマス・オラトリオ 第一日

2007年12月23日 07時20分34秒 | バッハ
バッハのクリスマス・オラトリオ全曲を2日に亘って演奏しました。ライプチッヒ・バッハコアーの一員として、私としては、はじめての全曲演奏に挑戦です。
21日は1-3部と終曲に24番を演奏。日本から有志がバスソロの小島聖史氏とともに17人ほど参加されました。
日本の年末は第九ですがこちらではクリスマス・オラトリオです。町中のそこかしこでクリオラがあふれています。
3つの合唱団がたった一度のゲネのみで競演するという、いわば無謀な試みも
なんとか大過なく(小さな過ちは数知れずありましたが)満席の聴衆の後押しもあり終了しました。ドイツからも別の合唱団がジョインして4つの合唱が、ならびも決めずにステージに乗るのですから、大混乱。一応直前山台を追加して何とか全員ステージに立てました。
歌った実感からはあまり立派な演奏とも思えなかったのですが、沢山の拍手を頂、まずらしく最後はスタンデイングとなり、第一曲をアンコールするハプニングもありました。
バッハの他の曲もさることながら、このクリオラにはつくづく美しい曲が多いというのが、今回の率直な感想です。

バッハフェステイバル2008

2007年12月09日 19時33分49秒 | バッハ
随分と気が早いと思われるかもしれませんが、毎年恒例でライプチッヒで開催されています、2008年のバッハフェステイバルのプログラムが発表されており、すでに切符が発売になっています。今年は決断が遅くいくつか聞きたい演目を逃してしまいました。以下に皆さんに主な合唱の演目をご紹介します。
皆さんリコメンドいただける演目をぜひ教えてください。今年はわたしはあまり存じ上げている団体がないのです。たぶんすべてとても有名なのですよね。
ただしゲバントハウスやトマス教会合唱団などライプチッヒの団体は削除しています。

* J.S.Bach Johannes Passion Daniel Reuss指揮 Collegium Vocal Gent
* J.S.Bach Messe A-Dur BMW234 Hermann Max指揮 Reinische
Kantorei Das kleine Konzert
* J.S.Bach カンタータ BMW648,733,227 Stephen Darlington指揮 Christ   
    Church Catedral Chor Oxford
* J.S.Bach カンタータなど BMW101、105 Hans-Christoph Rademann指揮
    Dresdner Kammerchor ,Drsdner Barockorchester
* C.P.E.Bach Matthaeus-passion Ivor Bolton 指揮
    Balthasar-Neumann-Chor und Ensenble
* J.S.Bach H-moll messe Sir-Roger Norrington指揮
    RIAS Kammerchor 、Die Deutsche KammerPhilharmonie Bremen
* Albinoni Konzertop9no2、J.S.Bach c-moll BMW1060R Pavlo Beznosiuk
    指揮 Academy of AncientMusik
上記のほか約100のコンサートが行なわれます。

バッハ マニフィカート

2007年12月01日 18時57分01秒 | バッハ
今日は久し振りに、トーマス教会のモテットコンサートに出かけてきました。
毎週土曜日15時からドイツのみならず世界各国からの演奏を聞けるコンサートです。入場料は2ユーロ。今日はライプチッヒのプロ合唱団AMICI MUSICAEの演奏です。ECCARDのUEBER GEBRING MARIA GEHTは私も歌ったことのある美しい曲です。今日のメインはマニフィカート。オケと合唱で総勢40人弱のこの編成がバッハにはぴったりです。よく訓練された透明感のあるいい合唱団です。今私の所属するバッハコアよりも残念ながらずっと実力は上です。
今日のソロのうちSOPのLIN LIN FANはこれまた透き通った、しかも温かみのある声でした、BASSも CHERISTIAN VILLIGERは、やわらかくかつ響きで暖かく包んでくれました。
このコンサートが終わった後、ほぼ全員が其の足をクリスマルクトへと進めるのです。


ニコライ教会のミサ バッハモテット

2007年11月25日 13時51分06秒 | バッハ
昨日のコンサートの中からバッハのモテットを今日は、ニコライ教会の日曜朝のミサで歌いました。通常コンサートの次の日曜日のニコライ教会のミサには、わがバッハコアの出演がほぼ決まっています。
しかし朝8時半からのゲネ、9時半からの本番は、とくにコンサートの翌日であることもあってとてもきつい。やはり朝が早いので皆声が出ません。
ドイツで教会で行なわれるミサやコンサートは、ほぼ衣装は黒とい決まっているようです。
こちらに来て私もあわてて、日本では切ることのない、黒のシャツを購入しました。

トーマス教会の見学案内

2007年06月18日 21時04分32秒 | バッハ
トーマス教会の見学案内を今日は改めてしたいと思います。今回のバッハフェストでも散々通わせていただきました、このトーマス教会をじっくり、改めてご案内したいと思います。なぜ突然?そうです、ブログに複数の写真を掲載するのがうまくいかず、悩んでいましたが、解決しました。その試運転と言うことで書き始めました。
毎週火曜日、金曜日に市が出る、マルクト広場から見た、トーマス教会の全景です。
噴水のある公園を抜けると、有名なバッハの銅像が目に入ります。
その銅像横の入り口から中に入りましょう。入って右手に祭壇があり正面の美しい祭壇とステンドグラスが目に入るはずです。
この祭壇の前には残っているもので最も古いもののひとつ洗礼台があります。

そしてバッハのお墓です。

ライプチッヒ旧市街のリンクの外、ゲバントハウスから歩いて5分のところにヨハネ教会がありここにバッハは埋葬されていましたが、第二次大戦で消失したこともあり、1949年にトーマス教会のこの場所に移されました。
そのまま目を左の窓に映すと、そこにはいくつかの新しいステンドグラスが見られます。第一次大戦の戦没者、バッハ、メンデルスゾ-ン、ルターです。
これはメンデルスゾーン、次はバッハです。

この教会にはオルガンが2台あります。1889年に作られたオルガンで一般的に
毎日のミサでも使用されるものです。

もう一台は2000年のバッハ年を記念して作られたもので主にバッハの作品演奏用に使用されます。

このブログをごらんになり、ぜひライピチッヒを訪問したいと思われたら、ぜひコメントをください。

バッハフェスト・モテット

2007年06月17日 08時25分56秒 | バッハ
バッハフェストコンサートNo67 トーマス教会モッテットコンサート。
合唱はもちろんトーマス教会合唱団(ライプチッヒ・トマーナーコア)オケは創立50周年を迎えたCAPELLA FINDICINIA LEIPZIG指揮は,やはりトーマス教会カントールのBiller、そしてオルガンは専属オルガン奏者のBOEHMEという豪華メンバー。
毎週金、土と行なわれる定例のモテットコンサートで、入場料は前にもご紹介した2ユーロです。今回はバッハフェストということもあるのでしょう、今まで全く耳にしたことのない音楽を聴く機会を得ました。なんと歴代のカントール(バッハも勤めたLEIPZIGの音楽監督)が作曲したモテットを聞かせてくれました。Tobias Michael,Sebastian Knuepfer,Johann Ropsenmueller,Johann hermann schein そして勿論J.S.Bachの曲をそれそれ聞かせて貰えました。なにか違う色彩、香りが漂うような、今までに聴いた事のない曲の醸し出す魅力、大げさに言うと未知との遭遇を満喫しました。ここでしか経験できないことなのでしょう。

バッハフェスト・モンテヴェルデイ合唱団

2007年06月16日 08時20分16秒 | バッハ
バッハフェストNo60、いよいよ私にとって今年のバッハフェストのハイライト、ガーデイナー指揮モンテヴェルデイ合唱団の演奏会が始まるのだ。今日は舞台となる祭壇右横で聴くことができました。ドイツレクイエムの演奏会の前、トコトン、モンテヴェルデイの演奏を聞き込んだのを思い出します。日本からも多数の音楽評論家が連日こられ、昨日はNHKでも日本で紹介されたと聞きました。演奏は8曲、J.s.Bachが5曲、御父さんのJ.M.bach1曲、J.C.Bach(大叔父)2曲の構成。
一族の曲がこのように並ぶとJ.S.BACHの輝きが益々増してくると思います。雷鳴とどろく中行なわれた演奏会は超満員でまさに熱気で包まれました。
J.M.BachのIch lasse dich nichtは繊細で通奏低音のみの伴奏のせいもあり、特に美しかった。この合唱団はそれぞれの28人の団員のレベル(s10、a6、T6,B6)がソリスト並みの粒ぞろいで高い、大人の声なのです。ダイナミックスの振幅を何処まで出せるかは合唱団の力量のひとつの指標ですが、この合唱団もPPがまた美しい。フレーズの終わりの消え入るようなppが美しい。
ガーデイナーの指揮はアーノンクールに比べるとズット分かりやすくて、歌いやすい感じがします。細かいアインザッツをこまめに出していました。歌う合唱の人員を曲ごとに変えて歌う演奏会は始めて経験しましたが、そこまで神経を使って演奏していることの証左でしょう。
この合唱団の完成度は比較することに意味はありませんが、シェーンベルグ合唱団よりも高いと思いました。
終了と同時の全員のスタンデイング。やはり今日も圧倒的なファンの力を感じた夜でした。雷雨がちっとも気にならないすがすがしい帰り道です。

バッハフェスト・トーマス教会合唱団ミサ

2007年06月10日 14時19分48秒 | バッハ
バッハフェストNo23コンサートとして、トーマス教会の朝のミサが参列しました。いつもの日曜ミサ9時半から開催ですが、今日は本来のトーマス教会合唱団トゲバントハウス管弦楽団の競演。ミサは本来お金を取るの物でないので当然かもしれませんが、これだけの出し物が毎週無料で提供されるということは素晴らしいことです。ミサでは寄付を募っています。教会の維持には年間18万ユーロ(約3000万円)必要とのことです。今回もささやかに5ユーロ寄付しました。いつものミサに比べて、バッハフェストということもあり、本当に満員で立っておられる方も多数お見かけしました。普通1時間半ほどのミサは今日は優に2時間を超える大編成。BWV165 「O heilges zum Trinititatisfest」を中心に演奏されました。
オルガンは教会専属オルガニストのBoehme、側壁に設置されている通称バッハオルガンを使用しました。合唱を聞いていて、今日改めて感じましたが「え、E」の母音は演奏するのが難しい。このトーマス教会合唱団でも、他の母音は素晴らしく響くのに、KYRIEのE、ELEISONのiの前のEなどは妙に薄く感じました。ドイツ人でもこれだから、日本人がそれなりに響かせて歌うのは、至難の業と感じました。バンハフェスト期間中は教会横のバッハがカントールとして在任中住んでいた建物も特別公開されていて、臨時のCAFEが営業、当時使っていたチェンバロも展示されています。

バッハフェスト・ゲンバントハウスオルガンコンサート

2007年06月09日 22時43分54秒 | バッハ
今日は忙しい一日、一日で出演と鑑賞で3つの会場を渡り歩くことになりました。
本当はもう一箇所、トーマス教会のモテットも聴きたかったのですが、頭の中が混乱しそうで自重しました。
バッハフェストコンサートNO17、17時からのゲバントハウス大ホールのオルガンコンサートはチケットは8.5ユーロ。ゲバントハウスの、あの大きなオルガンをソロ演奏で聴ける最高の機会です。ゲバントハウスオルガンの奏者Michael Schoenheitの鮮やかな演奏に、あっという間の1時間15分でした。オルガン奏者は時にオルガンの前で踊っているように見えます。音の海の中で、漂い、舞い
そして観客も同じ海の中に招待してくれる。至福のひと時。バッハフェストの一環でしかもマチネのコンサートということで、来ているかたの服装もカジュアルで肩が凝らずに楽しめました。
ゲバントハウスのオルガンは、ホール内壁が木材製で天井はじめいくつかの突起により残響が詳細にコントロールされているために、トーマスやニコライ教会で聞くオルガンとはまた趣が違います。まさにコンサートオルガンなのでしょう。見ていて気がついたのですが、パイプの配列が、左右対称ではないのです。なんとなくオルガンは左右対称だと思い込んでいました。
サー次のコンサートが20時からだ。急がなくては。

バッハフェスト・アーノルドシェーンベルグ合唱団

2007年06月09日 14時43分44秒 | バッハ
今日の長くも幸せな音楽漬の一日の真打は,バッハフェストコンサートNo19,トーマス教会のアーノンクール指揮シェーンベルグ合唱団コンサートです。チケットを購入すのが遅くて最後の2枚のうちの一枚をゲットしてようやく入場できたしだいです。でも会場で知り合いの方からいい席を譲っていただき、快適に結果として聞かせてもらえました。憧れに近い気持ちで参加した、コンサート。合唱はやはり
音程、リズム、ダイナミックスとくにドイツの発音に忠実な表現当たり前のことが、当たり前にやれていることが素晴らしい合唱の源でしょう。
またアーンノンクールのあまり振り過ぎない、シンプルな指揮もまた魅力です。
会場はアーノンクール教祖を見ようと集った宗教集団という感もあり、終了と同時のスタンデイングオベーションで大変な熱気でした。日本からもバッハおたくが沢山参加され、ライプチッヒには珍しく、英語、フランス語,スペイン語、日本語などが飛び交う国際色あふれるコンサートでした。

バッハフェスト・ニコライ教会

2007年06月09日 12時37分08秒 | バッハ
今日はバッハフェスト、コンサートNo12、ニコライ教会ミサでの演奏です。
いつものように1時間前に3階のオルガンの前に集合して、一応GPと称して練習をします。でも少し早くついたのが、不運の始まり。コンサートのオルガン演奏は当然オリジナルのオルガンですが、合唱の伴奏は小型オルガンで行ないます。それが、会場にない。一階の礼拝室の奥から運ばなければならない。えーーー。なんとかしてよーー。とぶつぶついいながら、若いやつを集めて人力で運び上げることに。お陰で、歌う前に汗びっしょり。十分準備体操になりました。今日は一応ミサ形式ですが、音楽が主という構成です。ブクステフーデのオルガン曲Buxwx137のあと同じくブクステフーデの合唱曲「alles,was ihr tut mit Worten und mit Werken」そしてBACHのオルガン曲BWV678そしてBruhnsの合唱曲「Die Zeit meines Abschieds ist vorhanden」でした。今日は60点はついたかな。オルガンはjurgen
Wolf,小編成オケはmusica juventa Halleでした。いつもミサで歌うと思いますが、ミサの参加者が少ないんです。観光客を除くとほんとに少ない、これでは教会運営が大変な気がします。ここ連日オープンエアーコンサートに出かけて、寝不足気味です。今日の夕方のコンサートで眠らないよう、今からお昼寝です。

バッハフェスト開幕

2007年06月08日 00時22分59秒 | バッハ
いよいよバッハフェスト開幕、バッハアルヒーフのTさん準備ご苦労様でした。これだけのプログラムを用意して、きちんとこなしていくのは並大抵の苦労ではありません。といいながら、私は何をしたというわけでもなく、ただひたすら素晴らしい音楽に浸らせていただきます。すいません。
今日6月7日から17日までの11日間ライプチッヒはバッハで埋まります。今回80あるコンサートのうちチケットを用意できたのが4回、出演が1回オープンエアーやミサで聴くつもりなのが3-4回でなんとか10回くらいのコンサートに参加するつもりです。今日は初日、WANDELKONZERTと称して、街中のアーケードで4箇所いろいろなものが聴けました。ブラス合奏、少女合唱団、古楽器アンサンブル、ブロックフレーテ合奏です。いずれもすがすがしく、久しく忘れていた純真な心を思い起こさせてくれました。町中にあふれる人たちが、共通してバッハを愛している、そして同じ
環境を共有している、この安心感と喜びが街中に充満している。そんな夜が始まりました。アウグストウス広場のオープンエアー会場を明日も仕事なのだと後ろ髪を惹かれる思い出後にしました。

ケーテンのバッハ

2007年06月04日 23時32分15秒 | バッハ
ライプチッヒの町の中もまだそんなに詳しくはないのですが、バッハがライプチッヒへ移る直前まで過ごした、ケーテンへ行ってきました。ライプチッヒから国道8号線(もちろんアウトバーンです)を北上国道183号線に乗り換えて合計約50kmのドライブ、一時間弱でKOETENケーテンに到着。途中183号線沿線にはビールの重要な原料のひとつである、ホップの畑を見つけました。ドイツに来て一年、美味しいビールにはかずかずお目にかかりましたが、ホップ畑は初めて目にしました。
バッハは1717年から1724年にライプチッヒカントールに就任するまで、アンハルト侯国・レオポルド候の庇護を受け、宮廷楽師長としてケーテンで過ごしています。ブランデンブルグ協奏曲や平均律クラヴィーア曲集第1巻、無伴奏チェロ組曲などを完成させたのもこの時代です。昭和64年初版の樋口隆一氏著「バッハ」新潮文庫にケーテン城の入り口の写真が掲載されていますが、その写真は掲載前10年間のものと推定しますと今から28年前となりますが、今回訪れてかなり痛んでいるのにびっくりいたしました。東ドイツ時代の修復されていない時期に大幅に痛んだものと推察されます。
この城のなかには博物館があり、そこの訪問帳にはアクセスが不便な場所にもかかわらず、多くの日本人の名前を発見して、やはりバッハは日本人に人気があるのだと再認識しました。バッハ時代のビオラダガンバやバイオリンなども展示されておりました。ここの鏡の間と言う部屋では、いまでも多くのコンサートが行なわれるとのことです。