ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

モーツアルト「皇帝テイトの慈悲」「La Clemenza di Tito」

2008年02月02日 22時22分40秒 | オペラ
モーツアルトの死の直前に書かれた最後のオペラ「皇帝テイトの慈悲」をライプチッヒオペラで鑑賞しました。
先週まではワーグナー漬けだったせいで、モーツアルトの軽快なオペラがとても新鮮でした。今回は事前にこのオペラを一度も聴いたことなく、会場に向かいました。やはり多少でも事前に聴いていかないと、理解も浅いし楽しめないので、とてももったいない様な気が致しました。このオペラはズボン役というのですか、男役を女性が歌うので一幕前半は女性ばかりで、なんだか宝塚のような雰囲気でした。今日はセスト役のKathrin Schoenbergと指揮者のChristopher Hogwoodに大変な拍手。カーテンコールが何時になく長く盛況でした。

ワーグナーの「ニーベルングの指輪」・リングを聴き終えて その4

2008年02月02日 08時05分31秒 | ワーグナー
ドイツ人の動物好きは,世界でも稀なほどだと思います。週末のゴールデンタイムは「動物園だより」や「野生の世界」のような番組が占めていることでもわかります。
このリングの中でも動物が沢山登場しますが、これらがどのように描かれ登場するのかも,楽しみ方のひとつです。「ラインの黄金」でアルベリヒが変身して見せる、大蛇、カエル。「ヴァルキューレ」「ジークフリ-ト」のファフナーが変身した大蛇。「ジークフリート」の熊、小鳥、ブリュンヒルデの愛馬グラーネ。「神々の黄昏」のカラス、愛馬グラーネ。
今回のリングではこれらの取り扱いが、指人形だったり,
ぬいぐるみだったりと、いかにも軽く残念。愛馬グラーネに至っては全く登場しません。全体の構成の前衛的な雰囲気と比べて、いかにも不釣合いで違和感を感じました。今回のリング4部作を通じて客席から失笑が漏れた唯一の部分でした。