ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

最後の最後のオペラ

2008年03月30日 17時53分08秒 | オペラ
急遽帰国となり、今日のこの原稿が「ライプチッヒ音楽日記」の最終稿となります。
ベルリンでの「リゴレット」が当地で鑑賞する最後のオペラとなるかと思っていました。しかし図らずも29日のライプチッヒオペラの「ローエングリーン」のチケットが手に入り、最後の最後のオペラとして鑑賞することが叶いました。
本公演はワグナーの生地であるライプチッヒならではの、とても熱心なワグナーファンが一堂に会した観があり、粒ぞろいの歌手の素晴らしい出来もあって、ブラボーの嵐で幕を閉じました。
最近のライプチッヒのオペラはシンプルな舞台装置であるが、そのユニークな演出によって装置のシンプルさを、むしろ重厚さに変え、また装置のシンプルさとは対照的に素晴らしく、豪華な衣装によってその存在感を遺憾なくアピールしています。

また、オケがゲバントハウスであるという、その贅沢さは他では聞けないオケの安心感を与えてくれます。
皆様、今後もライプチッヒオペラに期待して応援してあげてください。
さて今フランクフルトのjalのラウンジでこの原稿を書いています。
4月1日からは、日本でまた別のテーマでブログを書いてみたいと思います。
では皆様しばしお別れです。
このブログの応援ありがとうございました。

愛車よさらば

2008年03月28日 14時07分04秒 | ドイツの日常
ベンツc200にこの28日でお別れしました。一年9ヶ月間故障も全くなく、不調を感じることもなく、快適なドライブを提供してくれた、ベンツC200に感謝。
この間の走行距離63、906km、合計運転時間1176時間、平均走行時速54km/時、平均燃費15km/lでした。今回はドイツ国内を主に走行しましたが、この間2回にわたって、英国までドライブしたのが最長走行でした。

食事の美味しい国は何処か?

2008年03月28日 13時58分51秒 | その他音楽
英独仏を渡り歩く我々家族は最近つくづく思うことがあります。
コノタイトルとは逆の、何処が一番食事が貧しいか?美味しくないか?
この応えは何といっても英国でしょう。
30年前に初めて訪問した欧州では、ドイツ食がいつも槍玉に上がっていました。しかしこの30年でドイツ飯のレベルは格段にあがり、もはやイギリスの食事は足元にも及ばない水準でしょう。イギリスにはほとんど料理といえるものがないし、レストランで出てくるものも、ほぼすべてにわたって味付けが乏しい。
本当に揚げた魚のフィシュアンドチップスしかない、淋しい国です。
でもロンドンで飛び切り高いお金をあなたが支払うのなら話しは別です。

モグラ地下帝国

2008年03月28日 13時57分35秒 | ドイツの日常
春はモグラの勢いづく季節。庭や公園の中でしばしば、このような光景を良く見かけます。モグラの穴のあとです。

ドイツでの最後のオペラ、リゴレット

2008年03月25日 17時26分11秒 | オペラ
3月末に急遽帰国することになり、ドイツでの最後のオペラをドイツオペラベルリンでリゴレットを見ることが出来ました。ドイツオペラベルリンは、その名前の地下鉄駅を上がってすぐの便利な場所に位置します。Chirisutoph Koenigの若々しい、意欲的な指揮。今日は何といっても、Gildaを演じたPatrizia Ciofiの超絶技巧とその素晴らしいSOPの美声に観客総てが酔いしれ、カーテンコールは彼女一色の声援であふれていました。勿論RigolettoのPaolo Gavanelliの熱演も光りましたが、Mantua役のFelipe Rojas Velozoは線が細く、響きが乏しく、いただけませんでした、ドイツでは珍しくカーテンコールでは彼にはブーイングでした
。この会場はいまひとつ響きが足りない印象でしたが、憧れのドイツオペラを最後に聴くことができて大満足でした。

ドイツ人、イギリス人、フランス人について思うこと 2

2008年03月25日 17時24分13秒 | ドイツの日常
暖房についてはイギリス人の住む家はどうしてこんなに寒く出来ているのでしょうか?まず、建付けが一般に悪く、隙間風さえ吹く始末、いい加減なフランスでもこんなに寒い家は経験しません、高いお金を払うホテルでさえ結構寒かったりして、完璧な暖房を保障してくれるドイツは寒がりの方には最高。

しかしイギリスの家の高さには本当に舌を巻きます。流行バブルの部分もあると思いますが、20万も出しても田舎でさえ、ろくなうちが借りられないのはドウ見てもしっくり来ません。ドイツでしたら20万出せば大豪邸が借りられます。

雪だ、吹雪だ!

2008年03月19日 16時02分41秒 | ドイツの日常
昨日会社からの帰り道で降り始めた雪は、一夜明けてここライプチッヒで1-2cmほどの積雪でしょうか。朝からまた激しくときに吹雪となって降り続いています。暖かい日々が続いて、すっかり体も気持も春に向けてリラックスしてきていたので、この寒さにはびっくりです。
今日から復活祭の休暇を取りますが、遠出は控えたほうがよさそうです。
アパートの中庭の雪景色です。

ドイツ人、イギリス人、フランス人について思うこと

2008年03月18日 22時08分44秒 | ドイツの日常
清潔感については圧倒的にドイツ人が徹底していると思います。しかしその中身はトイレを拭く雑巾も,テーブルを拭くものも同じというようなところがあり、外見上の綺麗さと、本質とは若干の差があるのは否めません。イギリス人の清潔感の欠如には驚かされます。トイレを見れば一目瞭然。道路のゴミの散乱も、フランスのほうがずっと綺麗な印象がします。
人種差別、偏見については、なんといってもイギリスが突出してその差別意識が強いと思われます。なにせ図書館のカードひとつ作るにしても、その用紙には人種、黒か白か、何人かなど事細かに記載しなければなりません。いずれにしても代々にわたって積み重ねた差別意識は覆うべくもないもので、平等を標榜しているのはロンドンをはじめとする大都市の一部だけで地方都市ではその差別感覚は、無意識に行われてるからこそ大きいと思います。その点、ドイツの人種に対するオープンさ、公平さについては、これまた欧州の中で群をぬいていると思います。これには第二次大戦時の、忌まわしい差別による惨劇の大きな反省が、国全体として働いているのが良くわかります。

デパチカの駐車場

2008年03月16日 20時12分04秒 | ドイツの日常
ライプチッヒにはデパートと称するものは、KarstadtとKauhofの2つしか存在しません。このkarstadtの地下には駐車場があって、いかにも便利です。何回も利用しているのに今日はじめてしげしげと精算機を眺めて気がつきました。なんとこの駐車場はライプチッヒで一番安い!!!正確に言いますと、駅の駐車場が一日3ユーロですから、中心街では一番格安です。今まで何気なく高いのだと思い込んでいたのですが、よく説明書をみると朝7時から夜の9時まで預けてもたった4ユーロであることが判明しました。もっと早く気がつけばよかったなーー。と思います。
おまけにとてもオシャレなサービスまであるのです。駐車場の事務所に身分証明書を持参すれば誕生日の利用はただなのです!!!こんなオシャレな、気の利いたサービス日本でありました?

ボリス・ゴドノフ

2008年03月07日 17時29分09秒 | オペラ
昨日はお休みを頂いて、ライプチッヒの北55kmにある、一昨年居住したデッサウの旧知を訪ねました。即ち、アンハルト州立劇場でビオラを弾かれている日本人のMさんとバウハウスで通訳をされているKさんです。
16時からのボリスを見て終演が20時。疲れました。なにがと申しますと、折角のボリスを観に集まった観客がたったの約120人程度だったからです。折からデッサウで開催中のクルトバイルフェストと絡めて集客を予想したのでしょうが、大外れで残念でした。この演目は一昨年のこの劇場で同じスタッフで拝見し演出も面白く印象に残っているのもです。少ない観客にもめげないで最後まで熱演してくれたスタッフに心からのエールを送りたいと思います。
終演後mさん、kさんと郊外のイタリアレストラン「 ドンヴィンツエンツオ」
で夜半まで音楽談義に花が咲きました。

冬が戻ってくる

2008年03月07日 17時15分09秒 | ドイツの日常
今年のドイツは昨年に引き続き暖冬でありました。最近も特に冷えることなくこのまま春になるのかと思いきや、春の前の寒の戻りのように明日から最低気温が零下最高気温も7-8度とあ寒くなるらしい。巷では暖かさのため早々と車の冬タイヤを夏仕様(燃費が一割以上異なるので)に変えた人もいたようです。
しかしこれが過ぎればもう復活祭、イースターのお休みお祝いですから、ドイツ人ももうひと頑張りというところでしょう。

シューマンの家

2008年03月05日 07時00分55秒 | その他音楽
ここライプチッヒにゆかりの音楽家は数多く存在しますがその中でも以外に知られていないのがシューマンでしょうか?
シューマンはクララと結婚した1840年からドレスデンに移るまでの新婚生活4年間をここライプチッヒ INSEL STR 18で過ごし、2人の子供マリーとエリーゼもここで産まれています。
その当時は街のはずれで、家もまばらな地区だったようですが、今は中心まで歩いて10分の、駅の近くの閑静な住宅地です。訪れた日曜日の朝11時小雨の中を訪問しましたが、私の前も後も誰も訪れる人がないかのような、ひっそりとした雰囲気に包まれていました。シューマンは1828年には法律を勉強するためにライプチッヒに出てきていますが、数年のうちに音楽家に転進、数々の綺羅星のごとき音楽家とこの家の広間で語り、演奏し、論評し、談笑したことでしょう。
その当時訪れた音楽家はメンデルスゾーン、リスト、ベルリオーズ、ワーグナーなど。今日は残念ながら開催されていませんが、毎週のように土曜日の17時からサロンコンサートが開催されています。

トマス教会のモテットコンサート3月1日

2008年03月01日 18時42分59秒 | 合唱曲
久々にトマス教会のモテットコンサートに出かけました。トマナコアは今海外遠征中でお休み。変わってドイツ各地から色々な合唱団がモテットに参加します。今日はkammerchor pro musica Bremen.指揮Tabea Fischleによるアカペラでした。今日はトマナコアが出演しない上に、巨大な低気圧が襲来し、ドイツ各地で樹や建物が倒壊して多くの被害が出ていることから、聴衆の数はトマス教会にしてはびっくりすほどの少なさでした。
このコーラスは混声20人の小編成で、男女の声のバランスがいかにも悪く、聴き辛いものがありました。またSOPの特定の型の声が突出して、しかもかなり下づっていて、また男声特にバスの支えがほとんどなく、締まりのない印象でした。演目は
存命中の作曲家Knut NystdtのKyrie、Javier Bustoのお
O Sarum Conviviumという初めて聴く曲、BramsのSchffe in mir Gott ein rein Herz、Max RegerのPalmsonntagmorgenそして有名なBachのモテットJesu Meine  Ferudeでした。
久々の合唱曲でそれなりに聴けましたがダイナミックスも含めて、満足感はいまひとつでした。(注、料金は2ユーロですから、とても文句を言える立場ではありませんが)
なぜか超辛口批評になりました。御容赦ください。

グノー「ファウスト」に登場するライプチッヒ

2008年02月27日 05時14分05秒 | オペラ
オペラに今住む街・ライプチッヒが登場する機会は、皆無かと思いますが、唯一の例外は、このグノーの「ファウスト」でしょう。ゲーテの原作でライプチッヒのメドラーパッサーゲに位置する「アウアーバッハスケラー」が2幕に登場します。
有名な「金の子牛の歌」が登場します。突然なぜこの話題が登場したかと申しますと、先日の日本への出張の折、機内のプログラムにプレートル指揮パリ国立歌劇場管弦楽団の演奏を見つけ、なぜかうれしくなって綴ったしだいです。旧市役所があるマルクト広場を、アウグスツス広場に向かってほんの数十メートル歩くと、もうこの酒場の入り口です。

幕間の楽しみ

2008年02月25日 19時33分26秒 | オペラ
幕間の楽しみといえば、やはりシャンパーニュ、ゼクト、赤ワインでしょうか。おつまみはドイツではプレッツエルというパンかオープンサンドイッチです。
これが劇場によって、味も見栄えも異なり、結構楽しみなものです。当然のごとく事前に予約をして席を確保し、飲み物食べ物を予約することができます。こうすればいちいち並ぶことなく、ゆっくり休憩時間を楽しむことができます。