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映画先駆者メリエス氏再評価映画「ヒューゴの不思議な発明」

2012年03月08日 05時45分35秒 | その他

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 昨日、桜木町駅側コマットマーレ映画館でドラえもん映画「のび太と奇跡の島(前の記事に感想入れています)」と共に通常版で見ました。

 無声SF映画「月世界旅行(1902年)」のみ現在まで残している元手品師のメリエス氏の映画人としての半生を奥に置いた、かなりファンタジー(虚構)要素が入った映画草創期時代を紐解く実話ドキュメンタリーもの映画でした。
 メリエス氏については、↑の書物にもあるように映画でも手品師から始めて映写機を見て映像制作に魅了され自らカメラを造り制作スタジオまで造り、そこで「冒険者」「天文学者の夢」「悪魔の城」「メフィストフェレスの実験室」「不可能な旅」「海底二万哩(マイル)」「極地征服」(以上のタイトルは、「ヒューゴ」作中と上記の書物での紹介から引用)など、「ヒューゴ」では映画オリジナル登場人物と思われる小さい頃メリエスの撮影スタジオ現場を見た映画学者の言葉では500本は作っていたそうです。
 上記の書物では、映画制作をやめた理由が時代の波に乗れ損ったような言われかたされていましたが私としては「ヒューゴ」の【第1次世界大戦によって、人々は夢ある自分の映画に見向きしなくなったから】の方が歴史背景的にも合っている気がします。引退した後は、上記の書物によると映画同様駅の売店主(?)になり細々と暮らしその後一度ジャーナリストによって再評価され文化勲章を貰うまで話題の人になりましたが、晩年貧しいまますごしたそうです。

 「ヒューゴ」は、家事で父を亡くした少年ヒューゴは世話をせず自分の仕事(駅の時計整備)を全部やらせるために身の上を引き取った叔父と共に駅の壁の奥にある回廊に住みながら、父が残した壊れた機械人形を直ししていく話ですがそこでメリエス氏にあってそこから映画が虚構から映画草創期を振り返るドキュメンタリーに転換していく、壮大な作品です。
 特に、メリエス氏の過去を触れてメリエス氏が意気消沈してしまった後その原因を自分が作ってしまったと責任を持ったヒューゴ少年とメリエス氏の孫娘がドンドン映画の歴史を書物によって辿っていく所が、ドキュメンタリーものが好きな私としては本当に嵌ります。

 ちなみに、原作は「ユゴーの不思議な発明」で日本語訳で1000円で発売中です。

 

 今回は、メリエス映画的かなり夢のある虚構溢れた作品でしたがこれを皮切りにもう一度メリエス氏を中心に映画草創期を再評価し再検討すべきだと思います。私も、少しずつ研究してこのブログで入れていくつもりです。



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