犬を亡くすことはつらい。ぼくは昨年の秋に13歳で、ロッキーを失った。そんな時、図書館でこの絵本を手にした。「パイロットマイルズ」である。
2019年に亡くなったジョン・バーニンガムの未完の構想をもとに、妻のヘレン・オクセンバリーと旧友のビル・サラマンが描きあげた愛犬マイルズの物語。
『ドライバ―マイルズ』で自由気ままに車で走り回った犬のマイルズは、今回、飛行機を手に入れ、ふたたび自由に空をとびまわるようになった。そしてある日……
「いつかはやってくる大切な家族との別れ」。この絵本は、ジョン・バーニンガムが亡くなったために,その意思を継いで妻が、夫と友人だったビルの力を借りて、完成させたたという。
犬だって家族なのだ。空高く舞い上がる、マイルズの飛行機。やがて見えなくなる。そして、「マイルズさようなら」と言って家に帰る少年。やー、ぼくは胸がジーンとした。