Pastor Johnが安曇野と伊那高原の風に吹かれて

ゆっくり 流れる時間を大切にした日々を記したい。
アルプスの少女ハイジと同じ標高八百五十メートルの高原から…。

大津波から10年 海が輝いている

2021年03月19日 | Weblog


大津波が日本の東北地方太平洋沿岸を襲ってから10年。この絵本はこの10年の間に成長した少年が輝く夕方の海辺を自転車で走る。

そこで出会う様々な人々、あの日海に消えた人々がいる。なにげない始まりのページから、読み進みページをめくって行くと、突然真っ黒な大きな津波の絵が見開き両ページいっぱいに描かれ、今までの輝く海辺の景色や人々が絵本から消える。

しかし、まだ絵本は続き、輝く海から漁を終えたお父さんの舟が帰って来る。最後のページは海の幸を手にする家族の絵が描かれ、「うみが みえます ぼくのうみです。みんなの海です」の言葉で終わっている。この少年の兄も海に消えていることを知る。いつまでも心に残る素晴らしい絵本です。


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