私の１２月８日

歳をとるとどうしても昔の事を口にしたがる、「思い出」に
生甲斐を求める訳でもないが、６４年前の今日の事鮮明に記
憶してます、心の中で避けて通る事が出来ないのです。
　何時もは自転車通学ですが、今朝は雪で歩いてゆく事に、
その時隣組の組長さんが見えアメリカとの開戦を聞かされる
オッ遂に!胸の高鳴るを覚える。当時皆軍国少年だった。
　A女学校のEさん達に追い付く(小学校の同級生)、時々会う
事はあるが言葉を交わした事はない、今朝に限り「アメリカ
と戦争ダテバ」とEさん「ウンダウンダ」と答える。
学校が近くなり汽車通学の群れと合流しかし何故か皆無口だ。
　学校に着くなり一変騒然、意気顕揚な生徒口々に何かを演
説、校内放送では軍艦マーチに臨時ニュース、良く聞き取れ
ない、朝礼では校長先生も興奮気味の訓示でした。１時間目
の国語、２時間目の算術とても頭に入らない、午後の授業は
動揺も鎮まり何とかこなす。
　帰途、大橋の下ではH中学のボート部「何事も無かった如く」
猛練習には感心する。帰宅して我が家は普段と変わりない。
夕食時"爺"が「ラジオ買うべか」と口にする。兄弟手を上げ
て喜ぶ。そして一日は終わる。

晩秋の木曽路

「是より木曽路」桜沢急に谷間は狭くなる。贄川、奈良井と
しかし川の流れは北に、矢張り鳥居トンネルを抜けて木曾谷
の実感が。山々の間を縫うように流れる木曽川そして19号線
JR中央西線・・・何といっても江戸と京都を結ぶ中山道。歴
史は色々物語ってます、19号線も改良され、第２高速と言わ
れ夜間、雨天時は魔の高速といわれるそう。
「木曾谷に新しい風!!」平成の大合併とかであちこちにスロ
ーガンが見られました。そして奈良井、妻籠、馬篭の宿場町
のたたずまいや伝統工芸、文学などに触れる事が出来ました
　　　　　　自然豊かな木曾谷を訪ねて