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なぎのあとさき

日記です。

ビーの11月検診

2019年11月26日 | 猫トーク


さあさあさあ!ポンポンちて!

仕事も忙しいし、予定も増えてきて、何かと慌ただしい年末モードになってきた。太陽が弱々しくて日も短いので、夏みたいに一瞬を味わいたいなんてこともなく、慌ただしいくらいでいいのかも。

11月23日はピク予定だったけど一日雨。
台風の雨だったみたい。上陸はしなくなったけど台風多い。遠くても天気に影響がある。

ベッドでごろごろしてたら、ビーが来て首に乗っていた。
モンちゃんは足元に。何気なくウォーキングデッドを見始めた。

24日は海へ。曇り。
浜でしばらく2人であーでもないこーでもないと逡巡してたけど、気温は20℃以上あったし、浜で着替えられるうちは着替えて、水に入った。

潮は濁っていた。この時期にこんなに濁ってるのは初めて。
ふつう、11月の海は澄みわたり、魚が迎えに来ると寒さを忘れて泳げるけど、濁ってて魚も何も見えないと、寒さを忘れることができない。
ちょっと泳いですぐ上がった。


うねりも少しあった。

湿度が高くて、夕焼けが赤かった。

そういえば、先日萩の宵の空に、めっちゃ明るい二つの星を見て、惑星かな?と思ってたのは金星と木星だった。金星が宵に帰って来た。

ベルギーチョコソフト、うまし。

お寺はベンチが濡れてたので、鳥居まで散歩。辛うじての虫の声がした。
Cがまだイスを買うというので、またイケア。

夜は新調した鍋で初鍋。食べすぎた。

ユニクロ感謝祭で、極暖とか薄い赤のライトダウンとか黄色のカシミアマフラーとか。
服捨てて、もう増やしたくないってあれほど思ったのに、また買ってるし。

今年も寒さに強くなる試みを続ける。アウターはいけるとこまでライトダウンのみ。

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目付き!

25日も生ぬるくて、日中は日も射して、ビーを庭のイスに乗せたらそのまま昼寝していた。

夕方、ビーの検診。

この日は久しぶりに吐き戻しがあり、体重は2.68と減り気味の日。
ビーはずっと元気で、私かダーがリビングに座ってると必ず膝に乗るし、カリカリもよく食べ、水もよく飲んでる。
ただちょっと、時々大声で「ニャー―ン!」と鳴くのは、また甲状腺値が上がってる感じもある。
体重増えないのもそのせいかも。

体重は一度減ると、なかなか戻らないんですよね、戻すのは大変です、と先生。
カロリー計算&強制給餌をすればある程度戻せるけど、自分でちゃんと食べてるビーに強制給餌する気はないし、ビーは私の見てないところで食べるという変なクセがあるから、カロリー計算しづらい。

先生「膵炎というのもあるかなー」
ハァ?初めて聞きますけど。
先生「このくらいの年齢になると多くの猫が慢性膵炎になりますから」ハァ?

ないないないない!膵炎とは2年半向き合ってきたけど、ビーは膵炎の吐き方はしていない!だいたい今年、一度検査もして大丈夫だったでしょ?見てみぃ!ほらね!と、先生の話を勢いよく否定。

といっても、2月の検査から日も経ってるので、危険性はいつもあるというような話。なにをう。

ビーに膵炎の兆候は見当たらないけど、甲状腺が高めな兆候はある。
今のメルカゾールの量は少なくもないけど、もう少し増やすこともできると。
12月に血液検査して、どうするか決めることに。3ヶ月に1度は血液検査しようかな、と思っているところ。

いつも元気なわがまま女王のビーは、まだまだ若いしこの先10年!!と思ってるけど、病院に行くと、けっこうな歳なんだなー、と意識させられる。

今回もビーは何度も診察台から私にのぼってきて、怒ってウー!と鳴いていた。

ビーが元気なのは、一緒に暮らしてる私はよく知ってる。一緒に暮らしてない先生には分かるまい。


あっちにいくすきまがふさがれちまったんだ


でもいつかまたいってやる!

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11月の満月まわり

2019年11月14日 | 猫トーク


きょうのごはんはなにかちら?

ビーたま、カリカリはよく食べるけどウエットフードには冷たい。においをかぎもせず無視。モンちゃんは食べたくないと砂かけするけど、ビーはそんなことで体力は使わない。

殿の刺身生活に、ビーもすっかり慣れてキャットフードより新鮮な魚!茹でたての鶏!

冷蔵庫がくるまではナマリ一本でやってたけど、今はササミを茹でたのや、夕方スーパーでちょっと値下げした鯵や鰯などを買ってきて、焼いてから水煮して塩分を落としてあげる。まだ熱いうちにハフハフしながら食べようとする。

今朝はカリカリ?ふん!ちゅーる?ふん?鯵をだちて!でむしゃこいの後、カリカリとちゅーるも食べた。

2.9まで戻したいなー。



ほどよくあっためてよね!

19号から1ヶ月が過ぎ、11月の満月も見事だった。非日常つづきで時間の感覚が狂ってるけど、台風の翌日はタンクトップ、片付け中はTシャツだったのに、なんなのこの夜の寒さは。

月曜はエアコンのメーカーの人が来て、買い換えなきゃだめだけど、それまで使えるように、と室外機を修理してくれた。けっこうそのまま使ってる人も多いそうで、周りも動いたらそのまま使ってる。

携帯ショップにも用事があって行ったけど、ここの店員は相変わらず機械じみてる、顔つきも機械みたい。Wi-Fiが壊れて先月の料金が高いんだけど~!というと、台風の日からデータは無制限解放になっており、料金がかさんだのは通話料だった。充電器は無料でくれた。

庭に四十雀が来て、近くの枝にメジロも来た。早い気がするけど、もう偵察かな。日没は一番早い時。

仕事は年末に向けて忙しくなってきた。他社のコーダーとコラボで作ったサイトも、最終的にめっちゃ喜んでもらえた。年末にかけてはDVDで納品する初めての試み。

うちの会社は営業弱くて不満あったけど、いざというときは惜しげなく休みくれるし、有給扱いにしてくれるし、しゃちょーも片付けの手伝いに来ると言ってくれたし、リフォーム中行くとこなければうちにおいでとまで言ってくれるので、今しばらくはモチベーション上げて会社のために頑張る。

にゃんたは美人飼い猫と仲良しになって、縁側にいないことが多い。午前中、美人ちゃんの散歩タイムがあるらしくて一緒にいるらしい。

リフォームのことは考えるのもメンドクサイので、完全に保留。何かまずいぞ、ってなってから考えることにした。

なので、畳を捨てた和室は、ニトリのジョイントマットで簡易リフォームしてみた。上にインド綿のラグ敷いて。

我ながらきれいにできて、調子にのった私、壁紙の張り替えや窓枠のペンキ塗りにも手を出しそう。

あと、キャットタワーを捨てたので、立って研げる爪研ぎを注文。それほどいい反応でもないけど、たまーにモンちゃんがガリガリやっている。これ1つで爆発的に散らかることは分かってるけど、モンちゃんキャットタワーずっと使ってたからな。

これからはどんなに猫が気に入っててもあまりにボロボロになったら取り替えること。


モンちゃん、でかい

木曜日はベッドのマットレスがやっと届いた。かたさも厚さもベスト。シャープのふとん乾燥機とともに冬の寝支度は万全。

じゃなくて、そろそろ読書を再開しなきゃ。

今回の災害を一緒に越えた近所のニャンコ20歳が、片づけが落ち着いてきた頃に4日もご飯食べないのー、と飼い主(おばあちゃん世代)から聞いていて、まもなく旅立った。
つい最近、元気な顔を見たばかり。大きくて立派な長毛の猫で、モンちゃんが庭に遊びに行っても気にせず寝てた。
通院や特別な介護をしてる様子はなかったけど、20歳生きたら猫も飼い主も納得だろう。そこで納得しないのは下僕。Jくんはシュウマイ弁当の鮪が好きで、食欲廃絶中もそれだけはちょっと食べたそう。残ったカリカリをたくさんいただいた。ご冥福を祈ります。

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11月の月命日

2019年11月12日 | 猫トーク


みなのもの!がんばってるようだにゃ!
おれがいつもみまもってるから、だいじょうぶだぞ!

9日は、殿を送って3ヶ月の月命日。

ホエキ生活もカロリー計算もお刺身生活も、遠い昔のよう。夏から秋まで濃すぎた。
殿がいたらどうなってたかな、と思うことも何度かあったけど、それならそれで、いろいろとやってのけたのかな。
人の潜在能力というのは、極限状態になるとえらいもんだ。
が、殿はころあいを見はからって守る側にまわっており、ビーとモンちゃん、それに私たちのことも守ってくれている。

特にビーはもうずっといい調子で、体重は2.8キープでズッシリ感あるし、お腹周りもフワフワふっくら。お水もよく飲んでる。
朝はべったり顔の上で寝ていてビーを吸いながら目覚め、ご飯のときは必ず膝に乗って食卓をチェック。ご飯の後はダーの膝にのってる。
こんなに甘えっ子なのに、すごく偉そうなとこがかわいい。
ちょっと膝からずり落ちそうになったら「うにゃーーーー!」(ちょっとちょっとちゃんとささえにゃちゃいよ!)と怒る。
爪がひっかかったときも「うにゃーーーー!」(はやくにゃんとかちて!)

足元をうろついてたビーに気づかず、ダーが軽くビーの足を踏んだ時も、体重は全くかかっていなかったにもかかわらず、「うにゃーーーー!」(いったぁーーーい!にゃにすんのよ!)
このアタリ屋まがいの因縁のつけ方は、自分を見ているようだった。



もんくあるにょ?
ビーが元気でいてくれて嬉しい。



モンちゃんはあたりまえのように元気でいてくれるし。
殿もモンチもいつもありがとう。



大きいイスに座ってると2ぴき膝にくる。

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Netflixにログインするつもりが途中でU-NEXTにすりかわっており(ださい!)、無料期間はこっちでいいか、とさっそく「回路」や「トイ・ストーリー4」を見た。映画はスマホサイズだとちょっと物足りないものの、観れるっちゃ観れる。
「回路」は、室内や風景の差し色が赤。ここのところ私も、部屋の差し色に赤を選んでたのは、無意識に回路に寄せてた?ほとんどのシーンを覚えてたけど、色づかいまでは覚えてないのに、無意識に残ってたのかな。
トイ・ストーリー4は、今回もとてもいい話で、ボーがかっこいいし、ウッディもいい子だし、フォーキーのアホの子感もかわいいし、ラストはぐっときた。これは画がきれいなので劇場で見たかったけど。
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土曜日は海へ。
濁ってたのは23号で荒れたのかな。
まだ入れる温度だったけど入らなかった。入りたかったけど。
またIKEAへ。こんなに一気におうちグッズを買うのはここに越してきた2003年以来だからもう16年ぶりかな。その頃はIKEAなかった。模様替えもIKEAの買い物も楽しい
その後で久しぶりにTに会ったけど、彼もほんとにナイスガイで面白い。
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日曜はまたニトリ。
に行く前に、隣の男の子が鍵を持たずに家を出て閉め出されたため(前にもあった)、うちを通り抜けたり、Gさんに会ったり、自分でリフォーム中の某さんのお宅拝見させてもらったり。某さんのおうちはカラフルでメルヘンで、もう一度じっくり見たい。

ニトリではラグやアイロン台ほか購入。店長に被災のことを話したら、これまでの送料を全部無料にしてくれたりポイントを増やしてくれたり、とても丁寧にサービスしてくれた。本当にお値段以上のいいお店。
帰り、とん茶がまたお休みだったので、十数年ぶりに大戸屋で定食。学生時代、安くて美味しくて感動したお店だけど、今食べてもステーキもカキフライも美味しかった。
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秋の夜長のビー

2019年11月07日 | 猫トーク

こんにゃしゅきまにもはいれるんだぜ!


モンちゃん、みーっけ!

まだでないもんねー

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5時前なのに暗い。

水曜はダーが休みで、二人で夜ご飯を食べてたらモンちゃんが食卓に乗り、真ん中に横たわった。
お皿のメンチカツの巨大ばん。

ビーも来て、私の膝に乗り、スンドゥブもメンチカツもビーの食べれるものではないとわかって膝から降り、ダーの膝へ。


さあ、はじめてちょうだい!


おっこちないように、うまくささえてちょうだい!


さすがあたちがえらんだポンポニストね
サービスがいきとどいてるわ!

それからずっと、えんえんダーはビーを膝に乗せてポンポンさせられていた。
2時間以上。私がベッドに入ると、ダーはビーを連れてきてベッドに乗せたけど、ビーはいそいそとベッドから降りて食卓に戻り、ダーのイスの横に来て「ひざにのせて!」と鳴き(自分では上がらない)、さらにダーが寝るまでポンポンさせてたという。「えんちょうするわ!」

朝は私の首の上で寝ていた。あごを私の口に乗せて。
軽い伸びをして足の爪に力が入り、私の首には一文字の傷跡がついている。
爪は伸びてなくても鋭く刺す。

イスに座った膝にジャンプするのを億劫がるけど、ダイレクトに膝じゃなくてまずイスに上がって、とスペースをあける。ビーはジャンプして、たまに後ろ足を踏み外すので、すかさず手でキャッチして膝に上げる。

でもポンポンしてると腰の筋肉張ってるの分かるし、しっぽブンブンもキレッキレ。ほんとに足腰よわってるのかな。
ベッドには軽くジャンプしてくるし


あさごはんもチェックするわよ!

お水はよく飲んでる。舌もよく動いてる。ウンチも問題なし。鼻水も小青竜湯で治まってる。

これから冷え込む季節なので、室温暖かめにしときたいけど、エアコンがまだ治ってない。


お掃除中に出て来たビーの若いときの写真。
ビーは運動神経、狩りの腕はうちで一番。あの頃毎日食べてたネズミが、今のビーの健康を支えてるのだろうか。



そーいえばモンちゃんの紙焼き写真は一枚もないな。

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やっとWi-Fiがついた。前より電波環境が良くなったことだし、そろそろNetflixあたりから始めたいけど、まだ通常のヒマはそんなにない。本も読めてない。
なんやかや家事に追われている。まだ生活環境が完全に整ったわけでもなくて。

木曜の今日は冷蔵庫も届いて、文明社会に近づいてきた。冷蔵庫ない間は、買いだめなしで食材使いきっていて無駄がなかった。アボカドも食べ頃にちゃんと食べたし。
お隣の冷蔵庫に入れてたのは、ナマリのほかにレタス、ニンジン、玉子、ウインナーやベーコンくらいで、あとは買ったその日に食べきってた。

ほかに空気清浄機、ふとん乾燥機も新調。

今日は浸水したdvd、ブルーレイを洗って乾かしてファイルケースに入れるという地味かつ行程が多くてメンドク作業をしていて、これまた量が多くて途中で嫌になった。
hddも壊れて、それまで消せない録画でパンパンだったけど、いざ全部なくしても一向に困らないし、dvdだってなきゃないでどーにでもなるんだろうけど。


きょうもうちはおかしにゃことににゃってるけど、じみすぎにゃ!
おれむきじゃにゃいぜ!
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モンちゃんのココ

2019年10月09日 | 猫トーク


モンちゃんの、、


ココ!

モンちゃんは、ドアが少し開いてたら、ココを隙間につっこんで開ける。
網戸が少し開いてるときも、ココをぐいぐいつっこんで開ける。前足なんて使わない。
カリカリの箱も、隙間にココをつっこんで、中身をくわえて出す。
モンちゃんはなんでも、〈モンちゃんのココ〉で切り抜ける。ココワングランプリがあったら優勝だ。

モンちゃんは、アゴの下を撫でると、〈モンちゃんのココ〉がふつうの猫以上にふくらんで、ヒゲがまっすぐ前方に伸びる。

あたちはビーよ。
猫の中の猫っていわれてる。
最近ね、あたちの専属ポンポニストの帰りがおそいにょよ。
やっと帰ったと思ったら、あたちにポンポンするよりさきに、ハラヘッターってご飯たべるの。

しょんにゃの、あたちには通用ちない。膝の上にのってご飯をじゃまちてやるわ!
今メシくってるから!後でな、じゃにゃいわよ。
レレイをさんざんまたせて、しょれはにゃいわよ!
にゃんどでも膝にのるわ!
そしたら、ご飯食べにゃがらポンポンちてたわ。
この際、にゃがらポンポンでも勘弁ちてあげるわ。
そのかわり、食べ終わったら本腰いれて、専念ちてもらうわよ!

と、食後1時間、ポンポンさせられていたダー。
「こんなにして骨盤ずれないのかな、、、」

鼻はだいぶ落ち着いたけど、小青龍湯は3日くらいつづけた。
殿の残したハイパー漢方もひとつ。免疫力アップに期待できるので。

下痢は日夜の1回だけで、治ったもよう。

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日曜、朝ごはんの後でパパママは帰り、ダーは仕事、私は待ってましたの海へ。

昼すぎまで雨が降ったり止んだりしてたけど、高速走っていて、海の方の空の明るさを見て、バイブスいと上がりけり。
アワダチソウが一気に咲きはじめて、会話を止めた。
 
海についたら、雲が割れて日も射した。
北風があって、シルバーたちが口々に、今日は寒いよ!
これで寒いなんていってたら、この先どーすんの。
 
潮は冷たくないので、下ラッシュ上タッパー。
澄む。風で水面は細かい波。

岩についてすぐ、細くて小さめのイワシの大群が、きらきらと目の前を横切った。
どこまでも途切れない。
イワシは小さい子の群や、中くらいの子の群など、サイズごとにいくつもの大群がいて、群を見てたら別の群が重なって、イワシ天国だった。
奥の岩の裏にはシラウオの群もいて、シラウオはイワシとは泳ぎ方と色がちがっていて、こちらも青い水の中で淡いシルバーにきらきら、揺れるように光って、見とれているとそこにイワシ群が横切ったりして、魚たちが私の体を撫でるように、縦横無尽にかすめていった。日が射すたび、視界のぜんぶが青や緑にきらめいた。
 
群ごしに兄さんも現れて、追いかけると沖へ向かう。兄さんのツレも近づいても逃げない、いいやつだ。お顔はブスだけど。
ボラはトドクラスが3匹。
ウツボも大きいのがいて、Cに追い立てられて、岩に頭からつっこみ、頭かくして尻かくさず状態でじっとしていた。

ほかにメジナ群、ソラ、フグ、ベラ、黒のチョウチョウウオ、カゴカキもいっぱいいた。

凪の海だといくら泳いでも疲れないので、自分の限界がよく分からない。
寒くなってきて、上がった。

浜では風が強くて寒くて着替えるのも一苦労、砂がズババババと顔に当って痛くて、ゆっくりはできなかった。

10月の海は、澄んでてぬるくて魚がたくさん。全身、頭のなかも、ほどけるわ。
 


ミニスでソフトクリームを買い、Cはダッシュボードの上に立てるように置いたまま、トランクをバン!と閉めて、ソフトクリームは落っこちた。

お寺は、ジョロウグモがそこらじゅうに巣を作っていた。
一の鳥居の奥で、また甘く煮つめたような、何かの匂いがした。

暗くなるのが早くて、6時代には東京に戻っていた。
宝の持ちぐされの宝について、Cとトーク。

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巨匠のプレゼントの件は「冷静に考えたらやりすぎ」という話になったらしい。
N西くんにこの話をメールしたら、「ブランド物に色紙なんてクソのやること!センスがねえ!Hさんの小説ちゃんと読め!」ときて、ホッとした。それから、こんなんどーすか?とプレゼント大喜利メールがきておかしかった。20代の子たちからは出ないセンス。若いって、マジメなんだな。

その巨匠の新刊を買って、河原に行って読んだ。
曇ってて、タンクトップだと4時すぎには寒くなってきた。

筆写をすることで思考が変化してくる話。
無意識は個人で閉じない、無意識の記憶は、世代を越えて受けつがれる。
無意識を通して、K島さんが、生き返ってくる。

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上弦の月が過ぎて、殿の2度目の月命日。
白い百合の花を飾ったら、思いのほか匂いが強くて、ビーたちはいやだったかもしれない。
日中は、また、送ったその日のように暑くて、強い陽射しだった。
殿、って思うだけで、全身を包み込むような暑さだ。いつも抱きしめていた殿は、今は私を抱きしめてくれるのだ。
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ビーの9月検診

2019年10月01日 | 猫トーク

あたちはビーよ
しゅきなものはあおざかな
きらいなものはびょういんよ!

H&Mでまたデニム2本購入。
先月まで自分の買い物は常に控えめモードにしてたリバウンドか(うそです。夏物ワンピ10枚買ってます)、9月は下着に始まって花苗、アイハーブ、イケア、デニムまで買いたいもの全部買った。
消費増税に脅迫されたせいもある。10%なんてFU×Kだよ。もう何も買わん(うそ)。

9月は日没が早まるのとともに一週間すぎるのも早くなって、最終日。
暑さが続いてるのは助かる。余裕のタンク。秋物出す気なし。

ビーの検診は、何の問題もなし。心音が正常になり、一時高まった甲状腺亢進は落ち着いた。
体重も変わらず、触診、体温、目も問題なくて、先生もやることがあんまりなかったので、耳掃除をものすごく丁寧にやってくれた。
ビーはもちろん、丁寧な耳掃除など望んでいないので、ニャーニャー鳴いて私によじのぼろうとし、涙目になってしまった。

待合室でもいつものことだけど、かごに両手入れて撫でてないと鳴きっぱなしで、ワンコ勢がワイワイやってるのもビーの不安をかきたててる気がして、Cくんの、病院には行ってないんだ、という声も響いており、調子いいビーを毎月連れてくることもないか、と、「次回は少しあけてもいいのかなぁ」「なるほど、秋はわりと大丈夫なんですよね、夏に比べたら」と先生。

次回は2ヶ月後。
私は毎月診てもらうほうが安心だけど、ビーの心底嫌そうな様子見てたら、自分の安心のために検診するのは飼い主のエゴか?と。ビーは問題ないんだから。

2ヶ月後っていったら11月終わり、冷え込みが始まるので、家でしっかり様子見てよう(マジ)。

ステロイドは、今の量はずっと続けられる量ですが、7日に1回まで減らしてみてもいい、と先生。
「ビーはまだまだ長生きすると思ってますけど、このまま5年とか続けても大丈夫なんですか?」「はい、大丈夫です」(笑顔)
で、6日に1回にしてみることに。

夜はカリカリとナマリを食べた後も、私の鯵の干物を狙っていた。

ほんで次の日、10月1日夜、カリカリとナマリをたくさん食べた後、本棚に上がってどばっと吐き戻し。
ナマリあげすぎた!下僕ちゃんとやれ!

食欲しっかりあるのですぐに取り戻せると思うけど、2ヶ月の間に体重が減ることのないように、週1回は体重チェック必須だよ!

この秋も元気に迎えられたことに感謝。
秋といっても今日は10月なのに30℃あって夏だった。



おれはもんちゃん!
しゅきなものはこのせかいのぜんぶだ!
きらいなもの?きらいってなんだ?
しらねえ!

きょうはとかげをおいつめたぜ!
とかげはしっぽをきりはなして、しっぽがぐるぐるうごいてたんだ。
あのうごき、たまんないんだぜー!
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ブリ大根

2019年09月26日 | 猫トーク

ちょっとモンちゃん!
おっさんみたいなポーズになってるよ!


もんくあっか!


こうやって、おれは

まどのそとをみてるんだぜー

日中は暑くてツクツクが鳴きサルスベリも咲き。
朝晩は涼しげな風が吹いてるけど。

今月の後半はダーが2日しか休みがなくて大変そうだけど、私は夜ゆっくり本を読める。
足元にモンちゃん、顔の横にはビーのいるベッドで本を読む時間、幸せ。

モンちゃんはマンションの一番端の家の庭まで行って、フェンスの出入口の扉は閉まっていて出られないけど、フェンスごしに駐車場をじっと見ていた。
いつか出てやる、むふーっ。
物騒なので、家の庭と左の庭のフェンスの隙間にトレリスを立て、モンちゃんが通れないようにしてみた。
早くそうすれば良かった。
右の庭は、縁側でもつながってるので防ぎようがないけど、右側の端は、隙間がなくて絶対出れない鉄のドアだから安心。向こう三軒ともモンちゃんに好意的だし。

殿はフェンスの上をハクビシンが歩いてるのを見た数日後、自分でもよじ上ってみたらしく、フェンスの上を颯爽と歩いてたものだけど、モンちゃんにそういう頭はなさそう。
頭があってもあのポッテリボディでフェンス上るのは無理だろう。
ツルバラをしょった殿は美しかった。

沈丁花が枯れてしまった。
モンチを送った年も沈丁花が枯れたし、殿を送った今年もだ。
なんとか植え戻しまでは元気だったのに、台風の次の日、突如立ち枯れた。
沈丁花は猫についてくらしい。
庭の木がモンチや殿についててくれるのは、いいことかも。護衛してくれるのかも。

また、春にいい苗があったら植えよう。
沈丁花の香りは唯一無二だからね。

河原は、澄んで小さい魚がたくさんいた。
渡り鳥が増えた。
鳥は寒くなったらさっさと南の暖かいとこに行けるから、いいよね。
置いてかれてる気分。

「神聖喜劇」
最初は、漢字が多くて読みづらそうと思ったけど、「忘れました」の一件あたりで面白くなってきた。
大戦下の軍隊にいる人々は、しょーもないボケかます人が多くて、語り手東堂の鋭いツッコミが笑いを誘う。
パワハラやりたい放題。これが、私の生まれるほんの30年前のことなんて。

ブリ大根を作ったら、ビーは大喜びで、取り分けた小皿を丁寧に丹念に舐めた。
周りにこぼれてないか、お皿の裏側まで目を光らせてチェックしていた。
切り身3つ買っといて良かった。
モンちゃんも皮をペロッと食べた。

ネットのレシピに水の量が書いてなくて、水が多すぎて味の薄い上品なお味で、ちょうど良かった。


ちもべ!
それにゃに?
おだちにゃちゃい!あたちのでしょ?


にゃにこれおいちいわ!
にゃにこれおいちいわ!


ごちそうさま!
ちもべ!やればできるじゃにゃい!

ホエキに使ってた大きいシリンジや針は医療廃棄物だから、病院に持っていきそびれて家にあり、掃除のとき、ふと救急箱を開けて、久しぶりに大きいシリンジを触ったら、サイコメトラーのようにホエキの日々がフラッシュバックした。
2年半、ほぼ2日に1回ずーっとやってたからね。
殿を真ん中にして、ダーと向き合って、いろんな歌を歌って、二人でたくさん殿を撫でた。ホエキ、楽しかったな。
殿はまったく嫌がらず、気持ち良さそうにしててくれたから、みんなのお楽しみだった。
大きいシリンジはこのまま箱に入れておこう。
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ひまそうな下僕

2019年09月07日 | 猫トーク

むふーっ
おれがにいちゃんのぶんもパトロールするぜ


にいちゃん、しんぱいすんなよ!
おれがやってやる!

上弦の月が近い。もうすぐ殿の旅立ちから1ヶ月の月命日。
2019年の8月は短いようで、長かった。
濃かったから。
まざまざと、大いなる愛を感じた。一つながりの世界を感じた。時間も空間も行ったり来たりした。

サーモンを噛んで旨みが出た瞬間に殿の口に入れて、おでこにチューしながら、殿が飲み込むのを待ち、食べ終わったら口元を拭いた。昨日のことのようにも思えるし、懐かしくもある。
あの親密さは、今もつづいている。

朝寝ながら、こっち向くとクサイな、と思ってたら、ベッドの横にウンが!
立派なやつだからいいけど、ビーはウンぎれがわるいのだろうか。
猫草が50円で売ってたので買ってきたら、ビーはよく食べてるので、そのせいでキレがわるいのかもしれない。

前の晩、ダーが、ビーの尻からヒモ(草)が出てる~と騒いでいて、私は寝てたので、ダーが引っこ抜くために、ビーのしっぽをつかんだら、ビーが「ぎゃああ!」と悲鳴をあげるのが聞こえた。
ビーったら、やってることモンちゃんと変わらないんだからぁ。

ベッドの横にウンを落とした手前、ベッドに来づらかったみたいで、今朝はふたりともベッドにいなかった。

ふたりともお腹すくとまめにカリカリ食べてるし水もジャブジャブ飲むから、手がかからない。
もてあます下僕。いや、健康で手がかからないのが一番だからこのままでいい。

カリカリは、懐石4dish15歳腎臓配慮が人気。あとシーバ15歳と、恋ごころシニア向け。療法食の出番があまりない。

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ひまになった下僕は、楽天スーパーセールでイタリアのランジェリーを久しぶりに5セット買い。
イタリアものは色もレースもきれい。
セールで買えば、値段は国産とそんなに変わらない。
この2年くらい、節約してたから、ピーチ・ジョンのストラップレス、海で着替えるのもラクで気に入ってたけど、やっぱりイタリアものはいいわね。あがるわ。

うちは猫の保険に入ってなかったから、はじめのころは2匹のラプロスだけで1日800円マジか、2匹ともラプロスだけではないので、病院の会計時には何食わぬ顔で平静を装うのが大変だったけど、どんどん慣れた。マヒした。3万8000円です、ハーイ、カードで!ってなもんで。
キドナにロイリキ1万円、ハーイ!ホエキグッズがきれそう、ハーイ!漢方1錠500円、もー笑。

マヒしてからが始まりであり、なんとかなっていた。持つべきものは仕事。3匹分用意してある猫貯金は、モンチも殿もほとんど使わなかった。私の物欲を抑えるくらいでまかなえた。外科的なことがあったら桁が違ってたと思うけど、そんなときのために猫貯金はある

なんとかはなるけど、保険には入ってたほうが賢明だろうな。
モンちゃんのシニア期は我々もシニア期だし。計算できない、先のこと考えない、手続き苦手なこの私、保険に入れるだろうか。

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木曜の休み。
見たい映画二つ(ニューヨーク公共図書館、魂のゆくえ)やってたけど、外に出たら河原に向かった。
夏の間は自然のもとにいたい。
ミンミン、アブラ、ツクツク。
黒い鳥が隊列組んで渡り始めた。
ダッシュで今年はアユが小さいってやってたけど、去年に比べると魚は少ない感じ。

「闇の奥」読了。
読みやすそうで読みやすくはない本だった。
アフリカの川の上流の魔境で、象牙に魅せられた男クルツが、体も心も壊して死んでいった様を、船長をしていたマーロウが語る。
クルツはもともと誇り高く強い信念をもった誰もが尊敬する男だったが、原始の森に一人で入り象牙を集めるため原住民の中で暮らすうちに自分を見失っていた。
もっと悲惨なのは序盤に出てくる黒人奴隷たち。
植民地支配や帝国主義を批判した小説といわれてるそうだけど、そういう社会的なことを越えて、人間が歪んでいく恐ろしさが、魔境の闇に浮かび上がる悪夢のような小説だった。

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金曜は、この夏仕事で大変お世話になったおじさんとメシ、軽く飲み。
クソクライアントのムチャブリで困り果ててた局面を何度も救ってもらったのだけど、これまで電話でしか話したことがなかったので、一度会ってご挨拶ということで。
とにかく頼りになる人で、とにかく話が長い人。
会った感じはわりと電話で話してたそのままだった。
うちの社長がご馳走するはずだったのに、先に会計されてしまった。なんていい人。話は長いけど。

終わって急いで帰って10時すぎ、ビーモンは適当にカリカリ食べてくれてたけど、ビーのお腹が湿ってて、ちっこくさいのが謎。
その後でもカリカリ食べてナマリもペロッと食べてふつうに歩いてる。
目力も強くて私が手を伸ばすと身を乗り出して、何か持ってないかと私の指先を見る。
動けなかったはずはない。
歩くし本棚の上にぴょんっと上がる。
手口ふきできれいに拭いたら、気持ち良さそうにしてた。
殿によくやってて、楽しかったな。
モンちゃんにおそわれてちびった?
三茶時代モンちゃん色の猫が部屋に侵入するたび、ビーはちびってたからな。
下僕がひまそうだから?
謎だ。


ちごとだかなんだかちらにゃいけど


ちんぱいするくらいにゃら、はやくかえりにゃちゃいよ!
バカにゃの?
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ビーたま19歳

2019年08月31日 | 猫トーク


あたちはビーよ
きょうはいいよかんちかちないわ!

朝起きたらビーが枕元にいて、私の顔に足を投げ出して毛づくろいして、カッ、ペッ!と私のまぶたに鼻水かタンかを飛ばした。
ビーったら、うちに来た次の朝に私の顔に鼻水飛ばしてた。
変わらないなぁ。
かわいんだから、ビーはぁ。

ビー!19歳のお誕生日おめでとう!
19年間ずっと一緒で、19年間毎日かわいい。2歳のとき2週間家出したことはあったけど、ちゃんと自分で帰って来てからは、ずーっとうちにいて、毎日かわいい。
これからもずーっとうちにいてね。

体重は3キロで、今年入って一番いい体重をキープちう。
殿の旅立ちが19歳なので、私は深呼吸しながら迎えた誕生日だけど、ビーは個性の延長のような持病(甲状腺亢進、ibd、鼻炎、腎臓は初期の初期)はいくつかあって投薬してるほかは、健康だ!(言い切った!)まだまだ若い!
顔つきが若いし、毛もフワフワだ!


ビーこっちむいて!


いや!
にゃんにょとくがあるってゆうにょ
しゃしんはきらいにゃにょ

おねがいよ~


しちゅこいわね!

モンちゃんも、めせんくださーい!


はーい!

殿の旅立ち1週間目くらいから、ビーはちょっと寂しそうに見えたこともあったけど、まあそれは、ビーと私は昔からシンクロ率高いから当たり前か。
ビーが元気でいるために、私の元気は欠かせない。

甲状腺亢進の症状もだいぶ落ち着いて、まだ日に2回くらいは吠えるように鳴くけど、イライラはおさまった。

鼻水も朝は飛ばしてたけど、日中~夜はおさまっていた。
ビーは抗生物質で下痢や吐きがあるから、なるべく飲ませずに、また漢方にしようと思う。

今年初サンマを塩なしで焼いて、ハッピーバースデー。むしゃむしゃ食べた。
初物は縁起物。長生きしてね。

きたわね!
まってたわ!
うたとかいいから、はやくだちなちゃいよ


これよこれ!
ことちもさんまのきせつがきたにょね!

昨晩は、寝落ちしてたダーを起こしてポンポンさせてたらしい。

8月31日。猛暑が戻っていい夏の日だった。
近所のお寺にお参りにも行った。
ビーがまだまだ元気にうちにいてくれますように。
愛してるよ、ビー!

殿のお参りもした。

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この記事、前に上げた記事に上書きしちゃったみたい。
gooブログの編集方法が最近どんどん変わってて(TT)
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残暑つれづれ

2019年08月29日 | 猫トーク



あたちもうしゅぐ19さい
いらいらはおしゃまったわ!

27日朝、ビーは枕元にいた。
朝方ちょっと涼しくなってきたからか、私の肩にくっついていた。

メルカゾール増量したばかりでこんな早く効果出るとは思えないけど、イライラが少しおさまってるみたい。

が、5日ごとのステロイドが半日遅れてしまったからか、朝ごはんの後でちょい吐き戻し。
その後はふつう。

殿の祭壇横の定位置から降りて、窓辺の箱や畳の上にもいる。

夜もベッドの上の私の腹の上で1時間以上じっとしてた。
ウワーオー鳴きは1回あったけど減ってた。
ダー一人のときはポンポンでおさまるらしい。

殿の介護期間は3年と思ってたけど、見返したら2年半だった。2017年の春から。
人間にしたら10年くらいかな。
1年以上前から、私と寝なくなってた殿は、早いうちからゆっくり、私が殿ばなれできるようにしてたんだと思う。
今はいつでも一緒。

なので、ビーがベッドに来ないと心配になるけど、甲状腺の関係で寝れなくてうろうろしてただけだろう。

28日水曜も、ビーのいらつきはおさまっていて、元気にカリカリとササミを食べて、私の食事時は横づけした。

一日降ったり止んだりで、夜、止んでるときにモンちゃんは散歩へ。


昼すぎ、窓の前でごろん中

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この前Tに、カフェの外でごはんをあげてる猫が、カフェ内で誰かが喧嘩してて雰囲気がわるいとカフェに近づかないけど、家の猫もそう?と聞かれた。

家の猫はちょっと違って、私とダーが喧嘩してると仲裁に飛んできてた。
特にビーは、間に入って「まーまーまー」と鳴いてた。
最近はあんまり喧嘩しなくなったから、そんなこともなくなった。
殿の介護中は喧嘩どころじゃなかった。むしろ日々助け合い、共同作業が多かった。

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巨匠の「死について」追記。

昔は武士の死は名誉とされたが、現代はそれがなくなり、死を忌むべきものと捉えがち。
死刑に反対なのは、死を最悪なものと位置づけている制度だから。
死は、わるいものではない。

◯宇宙についての、私たちの連続する“生”の相互の異質性は、実は莫大な数の震動であるものを、知覚としてひと塊りに凝縮させていることに因っている。知覚から物質に、“生”から“死”へ移るためには、この未分割な時間の厚みを観念上区別してやるだけでよい。

○ベルグソン「物質と記憶」の一節の巨匠による解釈。

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今クールドラマ3

1位「サ道」
原作ファンも納得の演出。
水風呂でつい声が出るシーン笑った。
小山田氏の音楽も泰造のナレーションと裸も、ほかのキャラもばっちり、センスいい。
サウナ行きたくなる。
ととのうシーンも毎回笑う。

2位「べしゃり暮らし」
原作読んでないけど、キャラのビジュアルがみんな森田感があって面白い。
ちょっと熱(くるし)くて人間味が濃いのが森田感。
辻本役の子、別のドラマでも思ったけどいい演技。デジ金の二人はかっこいい。

3位「凪のお暇」
風景、人物、小物類、音楽の全体が作る空気感が良くて、なんとなく楽しい。
ただほっこりじゃなく人間の嫌な部分もちゃんと描かれてる。

次点「あなたの番です」
さすが秋元康というべきか、なんだかんだエンターテイメント性が高くて面白い。空手の子が美人だ。

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先月、はじめて無排卵月経だったので、いよいよか?!とか思ってたけど、今月はふつうの鐘が鳴った。
Cは私より一つ上で、去年から1ヶ月飛ばしとかになっている。
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ビーの8月検診

2019年08月26日 | 猫トーク

あたちもうしゅぐ19さい、にゃんかいらいらする!

ビーの検査は2月以来。
CRE1.6
BUN47
前回はBUN48で少し下がったけどやや高値。
ご飯はこれまで通りで問題なさそう。
体重は3キロで今年一番増えていた。

体重が良かったので先生は検査はしてもしなくてもいい、と言ってたけど、さすがに半年やってないので、やってもらった。

で、甲状腺の値T4が、5.9で高値だった。前回2.1。
メルカゾールは2分の1に増量。

これも状態の説明から検査せずに増量して様子を見てもいいと言ってたけど、念のため。
ほぼ、行く前に考えてたとおりの検査結果だった。

口内は奥歯に少し炎症あり。

先日の下痢はやっぱり抗生物質が合わなかった可能性が高いので、ビブラマイシンに変更。
体の上の方に効く、わりと基本の抗生物質で、以前一度吐いたので飲ませていなかったものだけど、いろいろ渡り歩いて再挑戦することに。

ビーは診察中もイラついてたけど、今回、採血の保体に現れた看護士さんが抱えると、ピタッと大人しくなった。
ただ者じゃない感じの若者だった。

殿のことはお花まで送ってもらったので、感謝のYOKU MOKU。
モンチのときは病院に近づくのも辛くてお礼どころか最終診療の支払いまで2か月くらいほったらかしたものだが。
殿はきっちりお礼をする子だ。
(モンチには人の常識は通用しない)

殿の膵臓は前回より少し高値だったとのことで、腎と膵という2大臓器の機能が弱っていくことで、そのまわりにある臓器も連鎖的に働きが弱っていく、つまりは老衰による多臓器不全、とのことだった。
旅立ちを見て、私が考えていたことと、先生の見解は同じだった。

殿は一度も入院しなかったし、薬も必要最低限、無駄な検査もなくやってこれた。つまり猫に無駄なストレスをかけずにやってこれた。このことも、今の先生に感謝している。

前日に1ヶ月分出してもらった膵臓の薬は、手付かずなのでそのままお返し。

ビーはニャーニャー鳴くのでいったん家に返して検査結果を聞きに戻って待合室で待ってる間、ダーがマスターヨーダと呼ぶ、保護猫活動している奥様に会った。
保護した猫のお腹に子供が5匹、自宅で産ませるそうで、先生にアドバイスをもらっていた。
その奥様は60代くらいだけど年齢不詳、つい見入ってしまうほど美しい人で、目力がすごくて、この方もただ者ではない。
自宅で5匹産ませるなんて、初めてなんだけどできるかしら!あなたならできます!


おれはげんきなんだぜー!
けのみつどってやつをみてくれ!
カもノミもはいれないんだ、おれのけには!

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25日の海は、うちを出たのが遅くて着いたのは4時半。
雨が時々降って、日射しは強くて、山の緑が生き生き、輝いていた。
8月入ってから絶好調の花つきだった赤の夾竹桃が盛りをすぎた。

風が出て少しウネリもあり、濁り。
30℃なかったのか、涼しくて、上はウエット着て泳いだ、クラゲはいなかつた。
でもチンクイがいて顔2ヵ所。けっこうショック。

濁っててよく見えなかったけど、魚影は少なくて、ベラと水玉フグと小メジナの群だけ。
風のせいか潮の流れが速くてまっすぐ泳ぐのにかなり付加がかかって、さすがに危険を感じて早めに浅瀬に戻った。



日が沈みはじめる頃、太陽の上にエメラルドグリーン~淡パープルの彩雲が見えた。
その後、うろこ雲が赤く染まった。
「やたら雲が高いね」
「あたら雲が高いね」



この日は葉山も逗子も鎌倉も人が多かった。8月最後の日曜だからか。
C「あたら海の素人が多いな!」

お寺の百日紅がやっと咲いた。
蓮の花はふたつだけ。

アメトーークでやってたオザワの夏の好きっぷりが、ダ「Nちゃんと言ってることまるかぶり」で、その夜、夢にオザワが出てきた。
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旅に出た猫は

2019年08月20日 | 猫トーク


19日、月曜。
夜、遠くで雷が光っていて、その後土砂降りの雨。
予報も雨マークが増えた。
秋雨前線が近いらしい、ちょっと早い、今年は夏の始まりが遅かったのに。

モンちゃん外出るってアワーッって叫んでたけど、雨が降り始めたらすぐ寝室で寝始めた。
雨が止むと復活する。

ビーは今日も問題なく、カリカリのほかに朝はナマリ、夜はササミをよく食べた。

ビーは猫であり貴族ではないので、解凍したものも食べるから、ナマリとササミは小分けにして冷凍して、交互に出すことにした。



モンちゃんもカリカリ派だし、もうウエットフードは買わなくてよさそうなものだけど、つい食べるかも!と買ってる。

Tカフェで抹茶フラぺ飲みつつ今月の群像。犬の散歩のこと、海を見て泣いている女の子など。
すばるのYさんの長編も読みたかったけど、クーラーがきつくてまた出直すことに。


小川沿いのサルスベリ

植え戻しが終わって、鉢がいくつか空いたので、久しぶりにガーデンアイランドで花苗を5つ購入した。
秋の花もかわいいのがけっこうあった。

帰って鉢に植えてる間、モンちゃんが側でごろんしてた。

殿は今もここにいる感じがつづいてて、とくに外歩いてるときとか、チャリで走ってるときによく話しかけている。
モンチは神がかりで人の言語の通じる子じゃなかったけど、殿は私のいうことが全部通じると思う。
モンチにも翻訳してくれるから、殿だけでなく、モンチもこれまでより近くなった感じ。

旅立ちのときに、モンチもそうだったけど、一瞬、全部の足をピンと伸ばす。
ジャンプするように、魂が空に飛び出す。

体を捨てても、ジャンプした魂は宇宙エネルギーに還って在りつづける。
宇宙エネルギーは一つながりではあるけど、人も前世があるくらいだし、猫も一匹ごとのまとまりになっていて、精霊とか呼ばれることもある。

重力や摩擦がないから移動が早い。
月までなんて、すぐに行けちゃうから、猫は楽しくて仕方ない。
ほうき星を見つけたら、どこまでも追いかけいく。
それに今や、あっち側の方がお友だちが多くなってきてる。
Kにノンチにハナに、OさんHさんの猫たちに。
会ったことのなかった子とも、すぐに仲良くなれる。

宇宙を駆け回るのは楽しいけど、やっぱり地球が一番楽しい、だって虫とか魚とかいろんな生き物や、愛する妹猫、弟猫、下僕たちの営みを見てるのは楽しいから、みんな地球を拠点にして遊んでる。

そういえば、殿の旅立ちの日、そのことを知らせる前に、ママはたまたま庭のKのお墓が気になって、きれいに掃除した、と言ってた。
みんなつながってる。
One Love,One Heart!

Yさんは、生きてる状態は100年に一度だけ咲く花が咲いている状態のことで、花の咲いていない状態こそが常である、というようなことを言ってた。

夜、ビーがいかにも甲状腺亢進症の子らしい大声でウアーーオウーーと鳴いて、目が覚めた。
抱っこして撫で撫でしたら落ち着いた。
薬を飲ませるのを忘れてて、すぐに飲ませた。
目が覚めるちょっと前まで、ダーも抱っこしてたらしい。
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満月

2019年08月16日 | 猫トーク


15日木曜。10号は西日本へ上陸。
うちの辺りも時々雨、すぐに太陽ピッカ!

ビーは昨晩から下痢してない。良かった~。
ナマリは朝晩20gずつくらい、お皿ピカピカになるまで食べる。
ナマリは1g1.7kcalでわりと高カロリー。鉄分も豊富。
タンパク質が多いので、シニアにゃんにはあげすぎ注意。

カリカリはシーバ。
シーバは1袋20g80kcalだもんねー。
カリカリをよく食べるうちはカロリー計算必要ない。

モンちゃんは、朝晩「おちょといこー!」と叫ぶ。
窓を開けると外に出るけど、すぐ窓を閉めると、外から私をアワーッ!と呼ぶ。
私も一緒がいいみたい。
私が見えるとこにいると安心して、素早く隣の庭に行く。
雑草畑は気に入ったみたいで、朝は家の庭でイネ科の雑草を食べるだけでも満足してる。

一週間ぶり仕事復帰。最初みんな気をつかってたけど、こっちから「ほんとに大丈夫だから」といった。
仕事もふつうにこなした。

にゃんたも元気。涼しくなると縁側にやってくる。
近所の猫屋敷としゃちょー宅を行きかってるらしく、猫屋敷にいるにゃんたにしゃちょーが声をかけたら、無視されたらしい。

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16日金曜。風はまだ強い、少し気温が下がって30℃前後。



1週間がすぎた。
本当に、殿はずっーと一緒にいる感じがするのよねー。
殿のことを思うとじわーっと全身暖かくて、汗ばむくらい。やっぱり暑いから?

モンチは送ったその日に虹になったり流れ星になったりして宇宙の方に遊びに行くのを見ちゃったから、この感じはなかったのよね。

殿はまだ、ここにいる感じがある。
殿がいるってことは、モンチもいる感じ。

時々、ふーっと寂しくなるけど、そんな時はすぐに声に出して話しかける。

殿、見て見て、満月だねえ。明るいねえ。きれいだねえ。
月まで遊びに行くの?
たまには行っといで。
でもちゃんと帰ってきてねー。

月の季節にはまだちょっと早いけど、煌々と明るい満月だ。


よ!


よ!

ビーは、夜、私の見てる前ではあんまり食べなかったのに、私が自分のご飯食べようとしたらピタッと横にはりついていた。
すごい目力で見つめて「ニャーン!」と大声で鳴く。

あんなに食べたナマリも、3日つづくと、「またこれかー」
エナジーちゅーるはお皿ピカピカ。



プールも復帰。

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Iさんからのメールがしみじみ良かったので、以下引用。

ちょうど昨日、アボリジニのような無文字文化=口承文化の地では、生きている空間=場所、時間=先祖ともずっとつながった生き方をしていて、その方が生き方に迷わないし、世界とつながっていて幸福なのだって本を読んでいて、猫はきっとそういう幸福をちょっとだけ教えてくれるのだと思っていたところです。

それに荒川修作じゃないけど、「死なない」のですよ、きっと。
存在としては見えなくなっただけで。
どんなふうになのかは私では言葉にできないけれど、Nさんはこれからきっとそれを感じていくのだと思います。
そしてそういうことを感じて考える人生の方がきっと豊かです。
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いつも一緒

2019年08月15日 | 猫トーク

ぎんぎんぎらぎらのにゃつにゃんです

13日火曜、またビーが下痢。1回だけ、黄土色。
ステロイド1日遅れたせいかも、と思ってたけど、ちょうど変えたばかりの抗生物質のせいかも。
鼻水は止まった。抗生物質はやめ。
やめて治らなかったら病院に電話。

ビーの状態は特に変わりなし。
ふつうに食べてるけど、下痢が2日続くとほんのちょっとお腹細くなる。

私にくっついて寝てるうちに、暑くなってくるとどこかにいく。
外に出たがってたので、駐車場の方に抱っこで連れていった。

箱に入ろうとして、カギシッポが引っ掛かり、「ぎゃああ!」と怒るのを、最近2回やった。

殿は、そんなマヌケなことで怒ったことないよね。私に爪たてたことないしね。
抱っこは人前では嫌がったけど、二人きりだと1番甘えんぼだったな~。
ゴロゴロが部屋に響いてた。


2006年

モンちゃんは、お散歩してて食べた草がおちりから出て、取れなくて焦って走り回っていた。
ベッドの上で自分で取ろうとしてたけど、草が短いのと、お腹のお肉が邪魔でなかなかくわえられず、おちり舐めポーズのまま、その場でぐるぐる回っていた。

殿はそんなアホな状況、一度もないよね。無駄に食べ過ぎることなかったもんね。殿はみんなにお手本見せてくれてたのに、誰もいいお手本は真似しない。

モンちゃんの草は私が引っこ抜いた。

だいたい、モンちゃんはこの3年、いつも殿に目の前で網戸を開けてもらってたのに、今だに自分じゃ開けられない。
それっぽく触ってはいるけど、力点がめちゃくちゃ。

殿は窓をサッシの左右どっちからでも開けてたからね。外に出て、帰りも自分で開けて帰って来たもんね。


おりゃ!

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殿は腎臓値はそこまで悪くなかったけど、貧血はやっぱり腎臓からだと思う。CREは筋肉がなくなると上がりにくくなる。
1週間くらい前から、無臭無色透明さらさらのチッコを日に5回はしてた。
尿比重を検査すればチッコも数値化できるけど、においをかいでみればある程度分かる。
毛のパサつきで脱水もある程度分かる。
何より気にかけるべきは状態だと改めて思った。

ビーの毛はフッサフサだし、チッコも1日2、3回。お水はよく飲む。

貧血は腫瘍の可能性もあったけど、あのチッコを思うと、順調にきてた腎臓に、この1ヶ月の間で変化があったと思うんだよね。
長い梅雨と急な暑さによる変化だったのかな。

膵臓の検査も出したままなので、後日、先生と話そう。分かることは分かっておきたい。

今後も季節の変わり目は特に状態に目を光らせて!

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14日水曜、朝ビーが私の首~顔にくっついてモゾモゾ動くので目がさめた。
足元にはモンちゃん。

朝ビーがあんまり食べない。
カリカリにおかかのせたら食べた。
前の夜には3回下痢してた。

朝10号の雨が降って、昼には晴れた。
湿度がすごい。

ナマリ買ってきて少しあげたら、ビーはペロッと食べた。下痢中だから、少しだけ。

ビーは、甲状腺亢進症、ibd、腎臓は初期、鼻炎もあるので、そのつど薬で抑えて免疫力を落とさないこと。

それにビーは平気な顔してるけど、ずっと一緒だった兄たまがいないことで、変化はないか。今のとこない。

海へ。ノロノロ10号でまだ濁り。
ヒキは弱くなったので、ウネリは少しあったけど怖くない。
一昨日、親方が14日の午前中までで収まるんじゃない、と言っててその通りだった。
風はまあまあ。
強烈な日射しと青空のもと、泳いで浮かんだ。
8月の海は最高。
一度上がって、5時前にまた泳いだ。
人は少なかった。


写真はいつも帰る間際

お寺でストレッチ。
どこにいても、何してても、誰かとしゃべってても、ふっと殿のことを思う、まだ7日も経たないのに、もう殿を思うと暖かさに包まれて、いつも一緒にいるような感じがする。
暑いからなのか。

帰り、またCに付き合ってイケア。
配送に12000円かかるので持って帰ろうとしてたけど、どう考えても車に入らないので、結局配送。

つい先週、イケアで殿のホエキグッズ収納箱を買ったばかりだった。3年間ダンボールを使ってたので。



夜、ビーはカリカリをよく食べた。ナマリも少し。
下痢はなし。
でも、お腹はきゅるきゅるいってる。
前日からディアバスターを計2回飲ませた。

モンちゃんと二人でお留守番、大丈夫かな、とイケアでCを待ってる間気になってたけど、二人とも寝てたみたい。
この二人は仲がわるいわけではない、良くもないけど。
ちょっと似たとこもある。素直なとことか、オラオラなとことか、欲望に一直線なとことか。
かちこさは月とスッポンだが。
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ハレルヤ

2019年08月12日 | 猫トーク

(2012年の殿)

次の朝、ビーはすたすた私の前を歩いてお気に入りの椅子に横たわる殿の顔を見上げた。
それからまた歩いて、私の方を見て、声を出さずに鳴いた。5回くらい。

朝から暑かった。
前の日から猛暑だったので、クーラーの風をあてていた。
顔も体も、きれいに拭いた。いつも一緒に聞いた、ボブの歌かけて。
口元の流動食の汚れは完全にはとれない。やっぱり猫の舌じゃないとね。
毛とおひげを少し頂いた。

じゃあ殿、ちょっと出かけるけど、帰りも一緒だから、ちゃんとついてきてね。

10時にお寺へ。
タクシーで20分くらいの、モンチの時と同じところ。
ついてすぐ、ツクツクの声。
猫のいっぱいいるお寺で、きれいに洗った猫のお皿や猫ベッドがあったけど、さすがの暑さで、猫の姿は一匹だけ。

お別れの挨拶の時には、three little birdを歌った。

ダーは「殿、いい顔してた!男前だった」と何度も言ってた。
本当にかわいい、誇り高い顔で眠っていた。

待ってる間、お寺の周りを歩いた。
くらくらするほどの日射しで、ふつうの人は出歩かないくらいの暑さで、私にはちょうど良かった。

1時間半くらいで戻り、きれいに並べられたお骨と対面。
担当の方、とてもしっかりした骨格ですね、歯もしっかり残ってます、キバも4本すべてきれいに残ってます。
ひとつひとつどこのお骨か説明してもらって、ひとつひとつ撫でた。
喉仏も立派だった。
爪の形もきれいだし、指の骨はかわいかった。

変なとこなかったですか?
担当の方、腫瘍などは焼け残ることがあるんですけど、そういったものはなくて、本当にきれいな骨だと思いました。

さあ殿、一緒におうちに帰るよ。

帰りは少し歩いて電車で帰った。モンチは電車なんか無理だと思ったけど、殿なら平気。病院も全く嫌がらなかったもんね。

殿をつれて河原に出て、ダーがビールを買いに行った。

一緒に河原に来れたね、これからはいつでも一緒に行けるね。
自由のきかなくなってた体を脱いで、自由になれたんだもんね。

日射しがすごくて、顔がどんどん焼ける。一段と黒くなった気がする。

川を見下ろす階段に座って、殿を囲んで、ビールを飲んだ。

前日の検査のとき先生が、残された時間が少ないってなんで言ってくれなかったんだろう!というと、ダ「いや先生は遠回しに言ってたんだよ
それでも私が先生のことをぐちぐち言ってたら、ダ「Nちゃん!あの先生に感謝しなかったら人としておかしいよ
ほんとにね。

自分の寿命を越えて私に応えてくれた殿は、19年間私に幸せだけをくれた、私が自分を責めたり悔やんだりするのは、殿の本意であるはずがない、殿に失礼だ。
これからだって、たくさんの記憶で、私に幸せをくれるだろう。

じゃ、帰ろっか。
ここからなら、家がどこかわかるでしょ。
病院行くとき通ったもんね。

青い空に、白い雲。台風の風。
ダ「あの雲殿っぽくない?」
ベタなこと言うな、と思ったら、ほんとに香箱の殿そっくり。
雲はどんどん形を変えるけど、何度か殿そっくりの雲が見れた。

これからはちょっとした殿を見逃さないぞ!
モンチは美しい花々を通してよく会える。鳥や虫やトカゲのときもある。
ビーは今もうちにいるけど海に行ってもたくさん飛んでる。
殿は?

殿のような高貴な生き物って、アンデスの山の上にでもいかないとなかなか会えないと思ったけど、絵画があった。
北斎、守一、ほか日本画によく描かれている。
最近だとエッシャーの絵にも見つけた。
殿は時空を越えて、芸術家に愛されている。

殿、おうちだよ。
これからもみんなのこと、たのむね。

おう!

祭壇を作った。
お供えのモンプチクリスピーは、ビーが開けるなり食べた。
次に入れたゼッピンも入れるなり食べた。結局袋のまま供えた。

少し涼しくなってから、バイカウツギとクレマチスを植え戻し。
生き延びてくれてるみたい、植物はほんと強いなあ。
水鉢をしっかり作って水をたっぷり入れた。
クリローにミニ支柱をたててきれいにした。
モンちゃんも一緒に庭にいて、草食べたりごろんしたり。
ビーも抱っこして出た。

ダーはビートルズや晴臣さんをかけていた。I WILLはそのときの気持ちそのままだった。



夕陽どきにまた河原に出た。
シャボン玉おじさんもいて、シャボン玉と、エクセレントな夕焼けを見た。

夜、病院からお花が届いて祭壇に飾った。自分で描いた殿の絵も飾った。すごくよく描けてると、ダーにも評判の絵。
いつも殿がとってたポーズの絵には、一瞬ではなく長い時間がこめられている。
何かにつけて目をやってた殿がいないと、寂しいけど、さっと祭壇に目をやる。白の百合も殿のようだ。祭壇の殿にはモンチがべったりくっついてる。



ほかにも家にはたくさん、あちこちに画家たちが好んで描いた殿の絵が飾ってある。

ツマミをいろいろ買ってきてもらって、ビールを飲んで殿のことをたくさん話した。
家に来た頃のこと、下馬では一日外で遊んで、玄関前で待ってたこと、モンチとビーにモテモテだったこと、バカ力で網戸ストッパーこじあけてたこと、外ではトイレしなかったこと、モンちゃんも最初から殿をリスペクトして、殿の尻馬にのってたこと、どれだけ賢かったか、今頃モンチが大喜びで、金魚のフン復活してること、実の妹ハナにも再会してること。
19年も一緒だったから、話はつきない。

その間、ビーは私にはりついて目をキラーンとさせて、ゲソ揚げのイカを狙っていた。
ササミをちぎったらよく食べて、鶏唐揚げをじっと見ていた。

話してるうちに、殿は健康だった頃のたくましい姿になった。16歳までは、殿はずっと変わらず、老いは全くなくて、年より若かったからね。



日記も読み返した。
小さなことでもたくさんメモっといて良かった。

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11日、日曜。
ビーはカリカリをパクパク。
腎サポーセレクション、ゼッピン、シーバ。

自分から何度かにわけて食べる。
日中は祭壇の横や前の椅子や窓辺の箱でよく寝てた。
9日10日はニャーニャー鳴いて私にべったりだったけど、いつもの感じで過ごしてた。

まだ鼻水が出てるので、新しい抗生剤。

モンちゃんは草の食べ過ぎでヌンチャクウンチを落とし、ダーに「だせえぞ!」といわれてた。

私たちものんびり家事したりご飯食べたり、日記のつづき読んだり。

鉢上げしてたコーネリアに新しい葉っぱが出た。すごい!
迷ったけど、バラの植え替えは冬と決まってるので、コーネリアだけは今はやらずに待つことに。
ほかは木も草花も植え戻した。
育つのが楽しみ。

夕方、河原の大柳でEちゃんと会った。
Eちゃんは、当日にLINEしたら電話くれて殿のことは話してあった。

まだ暑くて人少なかったけど、土手の道から草の上にでると、途端に空気が良くなり、涼しくていい匂い。
柳の下は木漏れ日があってももっと涼しい。
アブラが全盛、ツクツクも。

私は食欲なくて余りかけてた食パンを焼いて、桃とスイカ切ってもっていった。
Eちゃんのもって来たアイスとカンヅメのパインやモモをパンにのせて食べたらめちゃうま!
すごいこぼれるけど。
Eちゃんはすでに濃い玄米茶をハデに服にこぼしたまま来ていた。私はタンクトップが裏返し。



定番のガーリックオイルも美味しくて、たくさん持ってったのにパンが足りなかった。
河原の大柳の前で、食欲出ないなんてありえないみたい。
たあいないおしゃべりしてたくさん笑った。



アオサギがやたら忙しそうで、カラスとケンカもしてた。
10号の風で雲が流れて、暗くなると星が見えた。
大柳からはひっきりなしに蝉の交尾の音。

夜、Mさんから殿の旅立ちは「あっぱれ」という言葉をいただき、そうだ、殿あっぱれだ!
あっぱれあっぱれと思ってるうちに、晴れやかな気持ちになってきた。
日記を読み返したら、私もよくやってた。
ハレルヤってこれか。
祭壇が明るく光って見えた。

大往生って、こういうことか!
ダー、うん、本当に自然のままに少しずつ老いて、天寿をすぎるほど生きて、辛くなった体を捨てただけで、殿は変わってないよ。
子猫の顔にもどって天国デビューできたんだ。
そこに悲しみなんて、ないんだ。
こんな境地があるのか。
ハレルヤ!

深夜、モンちゃんがワーワーいうのでダーがエントランスに連れてくと、猫好きの住人が近づいてきて、撫でるまでは良かったけど、その人がポストの鍵をガチャガチャした音に焦りまくり、モンちゃんがバタバタ暴れて、連れかえった。
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