ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「母豚の管理から成績アップを目指す」

2018-06-21 09:02:52 | 日記
 頭豚場において豚の産子数は増えてており、1分娩当たり10頭以上は珍しくないとのことです。年間1腹で、20頭以上24頭を目標としている昨今です。 数は生まれるが、育成が期待したほどでなく、発育不良豚がある点が経営の問題となっています。 子豚は人間に例えると、未発達な未熟児の状態で生まれてきます。人の未熟児の場合は、生後すぐに保温、呼吸の設備の整ったガラス室に移されて管理されます。そして生活体重になる方法として、タンパク同化ホルモンを投与するのです。それからヒントを得て、タンパク同化ホルモンとしてマクロビンを使用した歴史が続いているのです。 発育順調と一腹一群が揃うことです。子豚の早発性下痢の予防には効果がはっきり認められます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを与えると、腸内細菌叢に定着し消化力はもとより生理機能の活性により、免疫力があがります。 疫学的環境で飼養管理すれば、疫病の発生もなく発育が強く進みます。疫病のあることを確認して未病対策をもつことです。 私は、昭和25年から豚に関わり今日まできておりますが、もともと臨床獣医師です。養豚経営もやってきました。 これまでにいろいろと経験した中から、今回は豚の飼養管理について私のウラ技を発表します。 豚が病気にかかっているときは、体が酸性になってしまっています。熱があるときは抗菌剤の投与を行いますが、一応重曹を投与するとその効果はさらに良くなります。 また、母豚が分娩のストレスによって自家中毒となることがあります。そのときは体が酸性になっていますから、重曹3%液を直腸から浣腸方式で注入すると、短時間で快方に向かいます。それに加えて、一般のビタミン剤とか強肝剤を使用します。 体液の状態が正常のとき、中性と表現する数値はph7.2です。普通は、極酸性であり、ph6.3くらいです。分娩後、熱はないが飼料の食いが悪い、乳の出が良くないなどの時は、アシド-シスという体調の良くない状態に陥っています。処置としては、砂糖を10日くらい食べさせ、さらに重曹も給与すると効果があります。 これから暑くなると、分娩近い繁殖豚が熱中症にかかります。そのときは、浣腸方式で肛門から冷水を注入し、体温を下げてあげます。そして重曹液3%を腰の十字部まで注入することも、治療の方法です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、免疫賦活の機能体制を整える確実なものです。 豚は、生まれて1年たたないで出荷サイズに成長し、出荷される生き物です。言い換えれば生後一年未満の幼稚動物に対して必要とされる理論でつくられていることをご理解下さい