GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

及川光博とナポリタンの関係

2021-05-26 22:07:03 | FOOD&DRINK

「マツコの知らない世界」に及川光博が出てた。

俺はこの番組が結構好きだ。

知らない人のために一応書くが、毎回「その道の達人」が登場し、マツコに「いかにそれがすごいか」を一生懸命プレゼンする番組だ。食べ物だったり趣味だったり。

当然面白い回もあれば全然面白くない回もある。マツコが興味津々で食いついて盛り上がる回もあれば、全く興味を示さず盛り上がらない回もある。でも、まぁよくも毎回いろんな企画立てていろんな人を呼んでくる(見つけてくる)もんだと感心してる。

 

5月25日放送の回に及川光博が出てた。

テーマは「ナポリタンの世界」。

スパゲッティをピーマンとハムなど具材と共に、トマトソースとケチャップで炒めた料理。カレーやサンドウィッチと並ぶ喫茶店定番のお食事メニューだ。

玉ねぎの白とピーマンの緑、そしてハム(または赤ウインナー)の赤でイタリアの国旗をイメージしてるそうだが、長崎名物トルコライスや天津飯と同じく、イタリアのナポリには存在しない日本独自のメニューだ。(諸説あり)

ミッチーも番組で言っていたが、関西圏では「ナポリタン」では無く「イタリアン」だったのだよ。昔はイタリア映画の西部劇を「マカロニ・ウエスタン」と言ってたな。関係ないけど。

 

ミッチーとナポリタン。

なんかちょっとイメージがわかないというか、王子イメージのミッチーに似つかわしくないなぁとか思いながら見始めた。

及川光博は子供の頃からナポリタンが好きで、今でも何かにつけ食べるそうだ。しかも洒落たイタメシ屋のパスタではなく、街の洋食屋や喫茶店で出てくるナポリタンが大好きなんだそうだ。

初っ端はまずTBS緑山スタジオにある「喫茶レインボー」のナポリタン。裏メニューのこのナポリタン、かなり豪華である。

この店の話とかは一旦置いておく。あとで書く。

そして、発祥と言われるホテルニューグランドのナポリタン。戦後の食糧難、進駐軍が引き上げた後に残された大量のトマト缶を使って作った(諸説あり)とか、そんなウンチクは一切なし。

 

これらはこれで美味いんだけど、ミッチーの好きなナポリタンはこれじゃぁないのだ。

もっと手軽でガツガツ食うスパゲッティだ。

ビニールのテーブルクロスの上で、スプーンの上でくるくる絡めて口にほうばる。口の周りがケチャップまみれになるのもお構いなしだ。と、及川光博が熱く語るのに思わず「うんうん」と同意してしまった。

 

そして街の洋食屋や喫茶店のナポリタンが紹介される。

なんと映像は、ミッチーのわがままを聞き入れ、「世界遺産」のスタッフに依頼して撮影してもらったという。

その映像は確かにすごかった。

そこらのグルメ番組では「これが店長自慢の○○です」とか「○○さんオススメのメニューがこちら」と料理が映し出されても、そんなに「美味しそうだな」とか「うわぁ食いてぇな」とか思わない。

しかし、今回撮られたパスタは「あかん、めっちゃ美味そうや」だ。うわぁ、と思わず言いそうになり、よだれが出そうな映像だ。

艶っぽく、湯気の立ち方もすごい。料理の湯気ってスマホで写真撮ったらわかるけど、うまく撮れないのよね。雑誌なんかでは湯気をドライアイスで出してるのがほとんど。

そういう小細工・誤魔化し無しの、あつあつほかほかのナポリタン映像。しかもナレーションも「世界遺産」と同じく杏さんがしてくれてるという豪華版。

「こんなの見せられたら腹減ってきたわ」「明日絶対スパゲッティ食べに行こ」「あかん、緊急事態発令で時短・自粛中や」「なら今からスパゲッティ茹でよかな」と、数秒間で一気に脳内会議が行われたよ。

 

しかし、不満がある。

こんな映像見せられながら食べれないとかいう問題ではない。

とにかく編集や構成が下手くそすぎるのだ。

世界遺産のカメラマンが撮った映像の凄さは見りゃわかるから、別に普段のカメラマンが撮った映像と比較させないでもいいと思うよ。番組カメラマンのプライドもあるしね。

でも、せっかく撮ってくれた映像を台無しにするような編集だ。

しかも、世界遺産のナレーションをしてる杏さんが、わざわざナレーションしてくれることになったのに、その紹介や導入のとこなんかは最悪だった。どこがどうとかではなく、全然ダメだった。

 

そしてなんと言ってもマツコ・デラックスが下手。

及川光博が熱くナポリタン愛を語っても、ブツ切り。返しが悪い。話が広がらない。テンポが悪い。

「マツコってこんなにMC下手だっけ?」と心配になる程マツコ・デラックスが下手なのだ。

ネタふりはおろか、つかみも最悪。ミッチーがいくらいいボール投げても、返せない。後逸(トンネル)はしないまでもファンブル(お手玉)してる。

ちゃんとキャッチしたこと思うと、今度は見当違いなとこに投げる。話が全然広がらないどころかぶつ切りだ。

最近のマツコって会話のキャッチボールの下手さが目につく。こんなに下手じゃなかった。疲れてるのかな。

 

先ほどのTBS緑山スタジオのナポリタンの話でも、「なぜこんなパスタに予約が必要なの?」とか失礼なこと言うし。まぁ、失礼なこと言うのはマツコのキャラだけどさ。

「他に頼む人はいるの」と、ようやくちゃんとボールを投げてくれたとミッチーが、「結構レインボーファンは多くって、木村くんも」とキムタクの名前まで出したのだが、そこから話は広がらない。

広がらないと言うよりは、まぁ言うなればスルーしたのだ。

なぜだ、なぜ広げない。

マツコは木村拓哉と同級生なんだし、共通の知り合いなんだから問題ないだろ?

 

さらにミッチーは、ドラマ「相棒」に2代目相棒として出演してた時に、杉下右京(水谷豊)にラストシーンの撮影時にアドリブで、「神戸くん(ミッチーの役名)何か食べに行きましょうか」とフラれて、つい「じゃぁナポリタン」って答えたら、それ以降、公式でナポリタン好きという設定がされたんです。

ってことを語ったのだが、マツコこれもスルーだ。

いったいどうしたんだ。木村拓哉に続き、水谷豊もスルー。

 

ミッチーはさらに、今撮ってる(放送してる)「ドラゴン桜」の話も持ち出したのだが、阿部寛の話でも食いつかない。

どうしたマツコ。

 

「当時はスパゲッティといえばミートソースかナポリタンかの二択だった」とミッチーがジャブを入れても、あぁボロネーゼねと話のコシを折る。見事なまでにバッサリと。

さらに「パスタなんて洒落た言い方していなかった」とフっても、「ジェノベーゼに出会って」とまたも横道にそれる。迷子のように。

それならと、ミッチーが「僕らDISCO世代はジェノベーゼに・・・」とノって話を広げても、今度はブツ切り。

下手すりゃゲストいじめだぞ、これ。

 

以前のマツコ・デラックスはこんな下手じゃなかった。

話を振られたら独自の視点で時に辛口に、時にシビアに辛辣に答えてた。それでも場(番組)の空気を瞬時に判断してるから、ただのイヤミにでもなく悪口でもないように聞こえた。ズバッと相手が誰でも忖度しない物言いは、好きだった人多いんじゃないかな。はっきり言う。言いたいこと言ってるってね。

LGBTの話は別にして、俺はこのおねぇタレントというのが基本的には大嫌いだ。

一時期雨季のタケノコのごとく登場したお馬鹿キャラやモデル上がりのタレントと同じく、おねぇタレントも次々とメディアに登場してきた。

ピーター(池畑慎之介)やおすぎとピーこなど、まだ偏見まみれの時代から出てる人は何のと思わないののよ。でもこの時期に出てきた、ただ女言葉(おネェ言葉)を喋る人らには、なんの魅力も感じなかったのだ。それこそ「見なければいいのに」なので、テレビを消してた(またはチャンネル変えてた)くらいだ。

その中で唯一の例外がマツコ・デラックス。男とか女とかおかまとかそういったものを超越して、マツコ・デラックスという生物なのだ。ピッコロ(ナメック星人)と同じ感じね。

そのマツコ・デラックスの最大の魅力が、トーク力と場を回す力だったのだ。だが、どうした。

 

もう1年前の話になるが、「マツコの知らない世界」に宇多田ヒカルが出たことがある。本人が出たいと希望して実現したそうだが、その時のマツコも下手くそった。

宇多田ヒカルが出てくれたことに舞い上がったのかどうかわからんが、この時も会話のキャッチボールが全然できていなかった。トーク番組として成り立っていないくらいのレベル。

この時も宇多田ヒカルが逆に話を振ってくれたり、広げようとしてくれたりしてたのだが、マツコは全然返せなかった。拾えないどころか、そこらの場末のスナックにいそうな、人の話を何も聞いてないママとかホステスみたい。

それどころか、よせばいいのに藤圭子の話を持ち出して語る。宇多田ヒカルがその話はスルーしたがってるのは所長しゃの俺でさえすぐわかったのに、マツコは気づいているのかいないのか、しつこく何回も話を振る。

あげくには「ここで一曲歌ってくれない?」みたいなことを軽々しく言い出す始末。

「カラオケ一曲どう?」ってノリの場末のスナックじゃあるまいし、プロの歌手に向かってそれはないだろう。ノーギャラとかバックの演奏がとかいう問題じゃなく、プロに対してあまりにも失礼で不用意な発言。

宇多田ヒカルは「歌いません」って即答して、別の話をしだして流れを変えたが、あれは内心かなりがっかりしてたと思う。いやマジで、「なめてんのか」って機嫌損ねて帰られても仕方がないくらいのレベルだったのよ。観てた人ならわかると思うけど。

 

今回の及川光博の回のMC・トークも、それに匹敵するくらい下手だった。

途中から会話のキャッチボールがなされず、当然が盛り上がらん。ミッチーが語るというよりは、何を語られようが、何を説明されようが、ネタフリされようが、ただ単にマツコがナポリタンを食い、自分の思い出をノスタルジックに浸るだけ。

なんだかなぁ。

 

及川光博が「ドラゴン桜」に出てる話。マツコはスルーしたが、もっと聞きたかったのだがね。

でも、ミッチー、このドラマでイマイチ登場場面が少ないのよね。

原作ではTVシリーズ1の内容の頃から登場してるキャラだから、ドラマ設定のオリジナルキャラではないのだけど、それにしては少なすぎる。

まぁ彼は「グランメゾン東京」でも、「半沢直樹」でも出しゃばらないが、重要な脇役って感じなのだが。今回のドラマでも脇役に徹してるのだが、それでもミッチー登場場面が少ないと思ってしまうのは俺だけか。

スケジュールの関係か?なんか意図があるのかな。

ドラマでは元理事長(江口のりこの父)が、学園周辺の土地を買い占めなんかを作ろうとか転売しようと目論んでるような気配があるが、関係してるとか?

阿部寛の元同僚で長澤まさみの上司にあたる早霧せいなと、ミッチーは実は裏で繋がってるとかだったら嫌だな。

弁護士・早霧せいなは、東大に合格できず自殺未遂起こし阿部寛を恨んでる佐野勇斗とも繋がってるし。ミッチーまでもが闇落ちキャラだったら嫌だなぁ。

まさかね。

 

まぁ、とりあえずナポリタン(しつこいようだが大阪ではイタリアン)については今後また書こう。

明日はパスタを食べようかな。

俺の文章力も今のマツコ並みにまとまりがないなぁ。ごめん。



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