GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

宮崎美子のビキニ

2020-10-21 21:31:40 | Talk is Cheap

今の君はピカピカに光って〜。

あれは1980年だったか。ミノルタカメラのCMで音楽に合わせて海辺の木陰で服を脱ぎ水着姿になる姿を見たのは。あれはインパクトあったなぁ。

あのCMで世の中に鮮烈なインパクトを与えた宮崎美子、今やドラマはもちろん、クイズ番組にも欠かせないベテラン女優さんだが、なんとこの度ビキニ姿を披露した。

61歳。

年齢だけ聞くと「なんとまぁ無茶なことを」って思うのだが、見てみると「あれ?普通」って。若い子みたいにフェロモンむきだし、寄せて上げてドヤってアピールも色気とかいやらしさとかない写真。それでいて「無理があるとか」「醜悪なり」ってのも全くない。

ただビキニ姿ってだけだ。

さすが篠山紀信のなせる業か。それとも印刷会社のPhotoshop職人の匠技術か。良くも悪くも普通。そう、普通に見れるからすごい。

61歳、つまり還暦過ぎた女優さんの水着姿の需要や、ビキニ姿になる必要性があるのかないのかはこの際置いておこう。

 

※注)今回はモロ男性目線で書いてます。性差別とか偏見とか蔑視とか全くする気はありませんが、誤解を招く記載があるかもしれません。その手の活動をされてる方や、エロは汚らわしいとか潔癖性な方はこの先読まないでください。

 

70年代後半から80年代、男の子はエロに飢えていた。

今みたいにコンビニでヘアヌード写真が載った本を売ってるわけじゃない(最近は規制もうるさいらしが)。指先ひとつでネットからエロ画像や映像がダウンロードできる時代なんか夢物語だった頃だ。

Hな本は真夜中に自動販売機(昼間は中が見えなくしてあり照明がつくと見えるようになる)に行き、返却口から戻ってくる方が多いかの勢いで硬貨を入れて買うか、暴走族上がりのにいちゃんが店番してる街道沿いの黄色いテントの店に(これまた真夜中に)行って買うかしかなかった。

 

その男の子のHな妄想を、日々慰めてくれたのがアイドルだと思う。

いや、脱がないよ。ヌードじゃなくてビキニ姿やグラビア、ピンナップね。平凡とか明星を買ってた奴はほとんどそうじゃないかな。それで妄想を駆り立てるのだ。

 

榊原郁恵、石野真子などちょっと胸の大きい女の子は何かにつけビキニにさせられてた。歌よりもボディ重視。今ならコンプライアンスに引っかかりどこかの団体からクレームが入りそうだが、当時は少なくともそうだったのよ。

榊原郁恵は「夏のお嬢さん」、石野真子は「狼なんて怖くない」、なんとなくその後の山口百恵の「ひと夏の経験」とかに通じるタイトルのつけ方(その後中森明菜の「少女A」へと引き継がれる)。

大場久美子とか岡田奈々みたいにスレンダーな女の子も水着になってたけど、それはちょっと違うのね。もちろんは彼女らのファンは大喜びさ。サービスショットみたいな感じだね。

ピンクレディがセクシーな衣装と激しいダンスで一世風靡したけど、あれを見ていやらしいとか、はしたないとか思う人は少なかったはずだ。(まぁもちろん頭の固い人は騒いでたんだろうけど)エロくもなんともない。

 

アグネス・ラムっていう超弩級のボディを持つモデルが出てきた時は、そりゃぁ大騒ぎさ。

それまでアグネスといえばチャンだったのにね。清楚でたどたどしい日本語をしゃべる香港人よりも、小麦色に灼けたハワイからやってきたグラマーな女の子。町のあちこちにアグネス・ラムのポスターが貼られてた。今でも古くからある街の居酒屋や飲み屋には、彼女がジョッキ片手で浜辺に佇んでる色あせたポスターが貼ってあったりするよ。

 

そんな中、宮崎美子のあのCMだ。

実はその前に週刊朝日の表紙をこれまた篠山紀信撮影で飾り「あの子は誰?」状態だったんだけどね。

木陰でちょっと恥ずかしそうにTシャツとGパンを脱いでいき、ナイスバディなビキニ姿を披露するその子が、実は熊本大学に通う才女だということも世の中の男を虜にした一因だろうなぁ。

男はギャップに弱いもの。見て見て〜ってエロフェロモン出しまくりの女の子の水着姿もいいけど、普段は教師とか医者とか賢そうな職業してる人の水着だと「おっ」ってなるもん。(個人差あり)

実はこのミノルタのCM、フリスビーを投げる続編バージョンがあった気がする。RCサクセションの「こんなんなっちゃった」がBGMだったはず。記憶曖昧でごめん。

 

松田聖子や中森明菜がデビューした時も、まだそんなお色気戦略は残ってたね。

松田聖子は正統派アイドル清純路線王道を貫いてたど、中森明菜は「少女A」でブレイク後、グラビアにも引っ張りだこだった。キャッチフレーズも「ちょっとHなミルキー娘」ってわけのわからないものだったせいか?

でも彼女が幸いしたのは、その後アーティストからいい楽曲が提供され歌唱力で認められたのと、同期に河合奈保子がいたからだろうな。

河合奈保子も歌はうまいし音楽センスはあるのに、なぜか胸ばかりが強調されてた。そう、彼女は胸が大きかったのだ。アイドルエロ目線を彼女はすべて一気に引き受けてたが、本人は嫌だったろうな。でも、小泉今日子や堀ちえみなどライバルが多かった82年組で、芸能界を生き残るためにはって我慢したんだと思う。あくまでも想像だが。

 

俺はテレビのアイドルにはほとんど興味がなかったのだが、それでもやっぱりビキニ姿なんかは気になるよ。GOROっていうアイドル情報誌みたいなのがあって、そこにアイドルの水着姿がグラビアで載ってた。ピンナップもついてたりね。中にはちょっと消えかかってるアイドルのセミヌードっぽいのが載ってたりしてたね。

「スター水泳大会」とかまだやってたし、明菜も聖子も水着で浮き輪でプールに浮かんで競技してた記憶がある。その他大勢のお色気要員タレントもいて、ぽろりハプニングがあるのもお約束ね。昭和末期のテレビはエロに対してまだ寛容な時代だったね。

 

その後、バンドブームが出てきて歌謡曲の歌番組は徐々に減っていき、アイドルそのものが徐々に減っていった。おニャン子クラブが出てきたが、彼女らがビキニとかになってたかどうか記憶にない。

と言いながら、工藤静香の写真集を持ってたりするのだが・・・。(しかも2冊も・・・好きだったのか?)

最初に買った写真集は竹田かほり。松田優作主演のTV「探偵物語」に出てて好きになった。現在甲斐よしひろの奥さんである。

そして桂木文。知ってる人は知ってるが、知らない人は知らない女優だろう。

この写真集、どちらもも実は数枚ヌードショットがあるのだ。ヘヘヘ。知らずに買ったんだけどね。本当だよ。

 

写真集で衝撃だったのは宮沢りえのフルヌード写真集「Santa Fe」。またもや篠山紀信だが、新聞全面広告で告知された時はビックリしたよ。

だって、当時ヌードになるっていうのは、もう売れなくなったアイドル、消えかかってるアイドルって相場が決まってた。それを18歳にして人気絶頂のアイドルで女優、清楚なイメージの彼女がヌードになるなど想像もつかなかった。しかもヘアヌードらしい。

いやぁ売れたらしいねぇ。155-165万部で、未だに日本一の記録らしい。

その後、菅野美穂とか葉月里緒奈とかいろんな「えっなんで?」って女優さんがヌード写真集出したりしたけど、宮沢りえのインパクトを超えたのは無いなぁ。武田久美子の貝殻ヌードのインパクトはまた別ね。

だってSanta Feは写真が抜群に綺麗もの。

アメリカ・ニューメキシコ州で撮影されたこの写真集は、宮沢りえ自体も綺麗だが、総合的に美しいのだ。知らない人(外国人)に見せたらヘアヌード写真集とは思わないんじゃないかな(ヘアヌードは数枚しかないし)。綺麗な写真集だねって。難点はでかいこと。重い・・・。それもエロ目線対策かもしれないな。

 

その後いろんなアイドルやタレントが出てきたけど、ビキニや水着姿になるのかな。

広末涼子はデビュー時からエロよりは健康的な、エネルギッシュなビキニ姿を披露してたな。

深田恭子、綾瀬はるかはデビュー時も今も平気でビキニになっている。

同じホリプロでも石原さとみはなんかそういうのと無縁っぽいね。

榮倉奈々や長澤まさみは胸が大きいとお色気路線で売られそうだからと、さらしで隠してたって逸話もあるくらいだ。

AKB48は「ヘビーローテーション」の頃、メンバー全員がランジェリー姿の写真集を出している。

乃木坂46の白石麻衣の写真集は今も売れ続けてるらしいね。ラスト写真集ももうすぐ発売だ。

フリーアナウンサーの田中みな実の写真集も売れてるけど、年齢はあんまり関係ないのかな。

 

まぁ、何はともあれ、いろんな意味で宮崎美子の61歳ビキニ。衝撃的です。

ちなみに「いまの君はピカピカに光って」のキャッチコピー及び詞の作成者は、糸井重里だ。



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