龍の巣、お前のところのお通しってなんだ？

居酒屋や小料理屋で最初に運ばれてくるお通し。
これって何だ？
本来はオーダーが厨房に通った事をあらわすモノだったはずなんだが、最近はいかにも当たり前に注文する前からおしぼりと一緒に出てきたりする。
飲み物や食い物メニューをオーダして、焼き物等時間がかかるものが来るまで、このお通しつまみながらビールなんかを飲むもんなのにね。

正直、このお通しって奴があんまり好きじゃない。
本音を言えば要らない。小料理屋で亭主がこだわったお通しが出てくるのならいいんだが、殆どの店が出来合いの酢の物とか佃煮とかをお通しとして出してくる。美味しくも何ともない。下手すりゃ化学調味料や保存料のせいで舌が馬鹿になりそうなモノもある。

さて、このお通しを出しもしないのに料金を取る店がある。料金を上乗せする為にしてるとしか思えない焼き肉屋。
大阪梅田東通りから右に折れた路地にある龍の巣ってお店。
謳い文句は屠場直送卸売業者のお店で、ホルモンをはじめ肉の新鮮さと下ごしらえに自信ありって。名物かすうどんとか、元祖かすもつ鍋とかもある。まぁ少々大袈裟に謳い文句をつけるのはいいんだが、何故かこの店はお通しを出しもしないのにお通し代を取る。
メニューに「焼き物を注文の方はお通し代金として300円（税別）いただきます」って書いてるが、何故？って思ってしまう。なんで出しもしないお通し代金を取るんだ？しかもレシートには「焼きセット」とか印字されてるのも不思議。なんだよ焼きセットって。しかもここは炭火ではなくガスロースター。炭火七輪なら「焼きセット」ってまだわかる。ガス代？ロースター使用料？トングや使いにくい韓国箸使用料？
ホームページでも、お品書きのところにもどこにもこれが記載されてないのも悪徳を感じる。

Barとかでピーナッツとかお通し（チャームとも言う）が出てきて料金に上乗せされてるのはまだわかる。ちゃんと出てきてるからね。テーブル席の場合で、テーブルチャージとかの名目で上乗せされる事もまだわかる。でもこれは本来はカウンターではとられない。
龍の巣はカウンターで炭火ではなくガスロースターで食べて、出てきもしないお通し代を上乗せされる。
一人で入ってホルモン10種盛り合わせ一人前と生ビールを頼んだら、「一人前でいいんですか？」って言われた。一人なんだから一人前で当たり前だろ？しかもすぐさま「キムチは？」とか言われた。客単価を上げる為のマニュアル接客。こんな店は駄目だ。

龍の巣。お通し（焼きセット）代、税込みたった324円の事だがもう二度と行かないと思う。

ちなみにホルモン10種のうち2種は口に入れて吐き出してしまった。だって不味いんだもの。下ごしらえが駄目。もみダレ、つけダレなんか染みちゃいない。隠し包丁もなけりゃ、ムンチ（下味を揉みこみ肉質を柔らかくする作業）なんてされてない。そして一番駄目なのはゴマ油ダレ、タレ、胡椒塩、どれも駄目。特に塩はアジ塩か？ってくらい不味い。

やっぱりホルモンは昔からある焼き肉屋で喰うか、肉屋で買ってきて家で喰う方がいいな。