GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

イカナゴ、かなぎちりめん

2015-03-09 02:43:06 | FOOD&DRINK
イカナゴのシーズンがやってきた。
この時期はスーパーでも魚屋でも生のイカナゴと一緒に山椒やザラメが売っている。いわゆる「釘煮」って奴を作るんだろうね。出来上がった釘煮も売ってる。
でも、俺は釜茹でした方が好き。更にそれを乾燥さした方がもっと好き。釘煮も美味しいが佃煮は飽きるのよね。

大阪人はじゃこが好き。
大阪の中央卸売市場(本場)では壮大なるじゃこのセリ場がある。毎日あっという間に売れるらしい。
シラスの中でもちりめんじゃこが圧倒的に好まれる。
勿論釜揚げシラスや、半生のタイプも売られてるが、やはり関西ではしっかり乾燥させたタイプのちりめんじゃこが人気だ。
宮崎産、徳島産、香川産、兵庫産、熊本産、大分産、山口産、静岡産・・・。この他にも毎日各地の産地の物が並んでる。
どこ産でも変わらず美味しいが、安売りされてるのはダメだな。塩加減、茹で加減、干し加減がいいかげんだ(ダジャレじゃないよ)

ちりめんじゃこや白子(シラス)は基本的にカタクチイワシやカタクチイワシの稚魚のものが主流だ。
業界的には35mmくらい迄のものを「しらす」、50mmくらい迄のものを「かえり」と呼ぶらしい。(最近知った)
イカナゴのちりめんじゃこはカナギちりめんと呼ばれてる。(何故かなぎと呼ぶのかは知らない)
イカナゴは関東地方ではコウナゴって呼ぶらしい。成魚は20cmくらいになるらしいが見た事が無い。白子でしか見た事が無い。
タラコや明太子は見かけるが成魚のスケトウダラは見かけないのと一緒かな?

でもさ、ちりめんじゃこってひとパックやひと舟に結構な量の稚魚が入ってるよね。あれって100g当たりで何匹くらい入ってるんだろう?
最近イワシが捕れなくなったって言うのを良く聞くけど、こんだけ稚魚の時に取ってたら当たり前のような気がする。
鰻の稚魚のシラスウナギや穴子の稚魚のノレソレをいっぱい捕ってるようなもんだものね。

小さいうちのイワシでも目刺しとかになるし(ウルメイワシが特に)、豆アジや小アジはフライになったりする。
シロウオやシラウオみたいに成魚でも小魚で寿命が短い魚や、養殖のホタテで間引きしたベビーホタテとかならわかるけど、まだまだ大きくなってくれる魚はもう少し大切にしないと資源が枯渇してしまう気がする。
ズワイガニなんかは漁期が決まってるらしいし、ケガニの雌なんかは資源枯渇防止の為に捕れても放流、禁漁らしいよ。

鰆になる前のサゴシ、ハマチや鰤になる前のイナダ、マグロになる前のヨコワ。これらは成魚の方が美味しいんだから、まだ育ってない状態なら捕れても逃がす事は出来ないのかね?定置網漁や底引き網漁じゃ無理なのかな。
鮎、ししゃも、鰈なんかも子持ちを平気で喰ってしまってるし、イクラをはじめいろんな魚の白子だ真子だって食べてるけど、これからはちょっと考えなきゃいけないかな。

いっその事2年くらい「天然魚介類の食禁止令」ってのを全国で出して禁漁にして、どれぐらい復活するか統計捕ってみた方がいいかもしれない。すでに鯨はその状態だ。
でも、これって徳川5代将軍綱吉の「生類哀れみの令」みたいだな。ひょっとしてこれってそんな法律だったのかな?

とか何とか、自然派やエコロジストみたいな事をブログに書いているが、今日だけで既に1000匹くらいのかなぎちりめんを食べてしまった。