GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

3.11 アーティスト達の東北復興支援活動

2015-03-12 04:50:01 | MUSIC/TV/MOVIE
地震、津波、原発事故、未曾有の東日本震災から4年。TVではいろんな被災地の映像が流れてた。
天皇皇后両陛下が参加なされた式典をはじめ、日本各地で追悼の儀がおこなわれた。

この東日本震災で印象的だったのはアーティストや芸能人達の活動。
政財界、文化人、知識人による復興支援も勿論多数あったが、特にアーティト達の動きが凄かった。これが無かったら一般の人もここ迄動かなかっただろうし、今も続いてないような気がする。

宇多田ヒカルはじめ多数のアーティスト、芸能人が多額の義援金寄付や被災地での活動をした。いや今もしてる。

SMAPは復興支援アルバム『SMAP AID』をはじめ未だに義援金を案内してるし、グループ及び個人でも多額の寄付や支援活動をしている。

嵐の「ふるさと」。この曲は名曲だ。2010年の紅白で発表された曲だが、東北震災復興支援で一部歌詞を変更。住み慣れた土地を離れ、慣れないよその土地に避難している被災者の方が聴いたらと思うと泣けてくる歌詞とメロディ。この曲は2013年Nコンの課題曲でもある。Youtubeで観れるが未だCD化されていない。


AKB48は復興支援「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、復興支援ソング「風は吹いている」をすぐ発表。義援金の寄付はmou
10億円を超えてるだろう。震災直後からずっと被災地でのライブも続けてやっている。
地元で被災し支援活動を未だに続けてるコメディアン、サンドイッチマンも「俺たちが行く所には既にAKBが必ず来てる」と語ってる。


秋元康氏は同じく被災地出身の西田敏行さんに「あの街に生まれて」を作詞して提供してる。西田さんは震災直後の岩手県釜石市を舞台にした「遺体~明日への十日間」という映画で主演。遺体の仮安置所の手伝いを買って出た、元葬儀屋の民生委員役を演じてる。


斉藤和義は自身のヒット曲「ずっと好きだった」の替え歌で「ずっと嘘だったんだな」を唄い、原発問題を鋭く風刺する。支援ライブイベントにも参加されてる。

Mr.Childrenは書き下ろした新曲「かぞえうた」を発表。

坂本龍一、桜井和寿、小林武史のBankBandメンバーが中心になって、多数のアーティストとともにビートルズの『All You Need Is Love』をカバーしたチャリティCDを発売。
AI/今井美樹/ATSUSHI,TAKAHIRO(EXILE)/Crystal Kay/Kj(Dragon Ash)/小泉今日子/小林武史/桜井和寿/Salyu/JUJU/SUGIZO/Superfly/トータス松本/東京スカパラダイスオーケストラ/ナオト・インティライミ/一青 窈/藤巻亮太(レミオロメン)/布袋寅泰/BONNIE PINK/miwa/坂本龍一,高橋幸宏,細野晴臣(YMO)


EXILEは復興支援ソング「Rising Sun」を発売。この曲の印税は日本赤十字社を通じて全額寄付。

Greeeenは被災地復興支援プロジェクト『Green boys Project』を立ち上げ「Green boys」を無料配信した。

サザンの桑田さんはアミューズ所属事務所の歌手・俳優総勢37組54名を結集し「チーム・アミューズ!!」を立ち上げ、チャリティー曲「Let’s try again」を発表。個人のCDにもソロバージョン収録。


五木ひろしさんは「街」を発表。この曲は作詞家・松井五郎が震災の報道を受け、“五木さんに歌って欲しい”という想いを込めて詞を書き下ろし、その想いを受け止めた五木さんが自ら作曲した。

TUBEの呼びかけで野球界から王貞治、原辰徳、星野仙一、田中将大、競泳北島康介、ゴルフ石川遼、将棋羽生善治、藤原紀香、大黒摩季、飯島直子等総勢173人の著名人が参加して東日本大震災復興応援ソング「RESTART」発売。


氷室京介は東日本大震災の被災者支援のため、全曲BOOWYの楽曲で構成するチャリティーライブを東京ドームで行い収益の全額を復興義援金として寄付

他にも多数のアーティストが当時、今も支援活動をされてる。頭が下がる思いだ。
これらアーティストの活動を「偽善行為」だとか「売名行為」だとか、「便乗だ」、「被災地を商売にしてる」等、蔑む外野の声は無視してくれ。何もしない奴らほど喚くもんだから。

歌の力は特に凄い。支援ソングは曲を聴くたびに泣けてくる事が多い。前述の嵐の「ふるさと」もそうだが、紅白歌合戦で披露される「花は咲く」という曲がある。作詞を映画監督の岩井俊二さんが手がけ、作曲が菅野よう子さん。共に仙台市出身。
紅白歌合戦綾瀬はるかが司会を努めた時、涙を流しながら語りそして出演歌手と一緒に歌い上げたシーンは印象的だ。
同じく仙台市出身であるスケートの羽生結弦選手はエキビシジョンでこの曲をバックに演技をする。圧巻である。



100の言葉より一つの曲がもつ凄さ。音楽の力、アーティストの行動に感謝する。














3.11 東日本大震災から4年

2015-03-12 04:01:14 | Talk is Cheap
2011年3月11日。未曾有の災害をもたらした東日本大震災。
あれから4年、未だ見つからない行方不明者、復興も思うようには進まず、福島原発も問題を抱えたままだ。
TVでは追悼式典や復興プロジェクトの進捗等をひっきりなしに報道してたが、共通するのは「あの日を忘れない」がテーマだった。

でも、このテーマはもうおかしいんじゃないかなって思う。もう「あの日を忘れない」って綺麗事ではダメな気がする。

未だに瓦礫の残る風景、何も無くなって更地になった海辺、人が住んでない街。仮設住宅や慣れない土地での避難生活をされてる方達・・・。震災発生日にTVで毎年流される被災地や被災者の方々の映像。被災者は忘れたくても忘れられない。
だけど他の地域の人は徐々に忘れていく。正確に言えば忘れるんじゃなく日常生活や時間に追われながら、次々と出てくる事件や新たに起こる災害によって、過去の災害になってしまう。
阪神大震災、奥尻島の津波、普賢岳の火砕流、新潟地震、和歌山や広島の土砂災害・・・。どの災害もみんな忘れる訳はない。当たり前の事を何言ってんだ?って言う人が多いと思うけど、現地での被災者とは違い、月日とともに否応無しに徐々に人々の記憶から消えていく。
第二次世界大戦、日華事変、伊勢湾台風、関東大震災等はもう語り部もいなくなってきて、写真や資料でしか真実がわからないじゃないか。

勿論忘れない、常に考える事は大事だ。でも、どうしても直接の被災者や身内が亡くなられた方じゃない限り、風化していくのも事実だ。
だから「忘れない」って綺麗事を言ってないで、「今出来る事」をさっさとやった方がいいって言いたいの。語弊や誤解を招くのは承知です。
被災地じゃない他の地域の人達は「あの日を忘れない」じゃなくて「東北復興の為に実際に出来る事」を考えるべき、そして計画し行動すべきではないのか。

今できる事。
俺は何が出来るんだろう。
考えてみて、やってみよう。