GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ウロボロス最終回は見事と言うしか無い

2015-03-20 23:31:27 | MUSIC/TV/MOVIE
ウロボロスの最終回が今日放映された。
生田斗真、小栗旬、上野樹里、広末涼子等豪華メンバー、脇を固める個性派俳優陣。
原作を大胆にいじくってたから、原作漫画ファンとしてはどう落とし込むのか期待と不安があったが、かなり見事な最終話だった。

ここからはネタバレになるのでまだ観てない人、HDDで録画してる人は読まないでね。

前回は、全ての謎が殆ど解き明かされ、最後の結末を小栗旬演じる段野竜哉が一人でケリを付ける為に相棒の生田斗真演じる龍崎イクオと決別するシーンで終わった。
今回は黒幕の金時計、警視総監がまほろば計画を、息子であるイクオに語るシーンから始まる。
この時の生田斗真の演技もいい。服音声のウラバラスで小栗が語ったように、生田斗真って迫真の演技の際はほんと瞬きしないのね。
脇を固める蝶野刑事役の滝藤賢一さんの演技もいい。
辞職を決意しSPも公安も護衛がいない警視総監を家の前で待ってて、自ら警備しようとする。自宅に入った途端中を構える滝藤、家の中には警視総監の本当の息子に銃を突きつけた段野が。睨み合う二人。そこへこつ然と現れ素早く蝶野と警視総監の首元に銃を突きつけるイクオ。
本気で撃てる事を示唆する演技。そしてイクオの台詞。「待たせて御免、タッチャン」。
最後は自分だけで幕引きをしよう、イクオは普通の生活に戻そうとして決別した段野竜哉の「何故戻ってきた」って顔と「やっぱり来てくれたか」の顔。二人の信頼関係と決意にたじろぐ蝶野と警視総監。このシーンの演技だけでも見応え充分だ。

全ての謎が総監の口から二人に語られ、総監を殺して終わり。普通ならそれで終わるがここからが見所。
縛られてた実の息子が縄をほどき、親父を助けるため銃をかまえて出てくる。明らかに素人な構えに呆れながら銃を取り上げようとする段野。油断があったのか腹を撃たれる。まるで太陽にほえろのジーパン(松田優作)の殉職シーンみたいだ。あれも油断から腹を撃たれる。小栗旬や監督はこれを意図して作ったのかな?

警視総監の家から竜哉を抱えて出てくるイクオ。丁度到着した若頭ムロツヨシと上野樹里。
このシーンも良かった。引き止めようとする上野樹里に「ごめん」と謝り振り返らずに行こうとするイクオ。
最後に段野に「Best Of Partnerだぜ」って言われ全てを理解してすがろうとする上野樹里を無表情で引き止めるムロツヨシ。
かなり上野樹里の演技が必死だったみたいで、無表情で引き止めてるけど、最初は片手だったけど最後は両腕になってた。
これだけを見てもこのシーンにいかに熱が入ってたって事だな。

そして最後のシーンjへ。
まほろばに向かう二人。車の中で必死に話しかけるイクオ。竜哉は「ビデオ見たか?」。「まだ見てない」と答えるイクオ。ビデオの中で自分の事を語ってた事を嬉しそうに語る竜哉。「いいなぁ」とイクオ。もう自分は見れないのを示唆する台詞。そしてイクオの問いかけに返答しなくなった竜哉にいつ迄も話しかけるイクオ。
そして・・・。

現場に駆けつける三島課長達。「銃声を聞いたという通報で・・」で何があったのか悟らせる脚本の上手さ。上野樹里の現場を見て泣き崩れるシーンが哀しい。

久々に満足したエンディングのドラマ。
一時は原作を無視した脚本や、早過ぎる展開にやきもきしたが、かなりいいエンディングだった。
オムライスは当分食べられないが・・・。

あと、原作コミックはまだ連載中で終わってないんだけど、今後はどう展開するんだ?今度はこっちが心配になってきてしまう。

牡蠣のチゲ

2015-03-20 05:06:57 | FOOD&DRINK
牡蠣はRの付く時期しか食べれないと、いろんな本に書いてある。
天然の牡蠣なんてお目にかかれないこのご時世でもそうなんだろうか。
幸い今はまだ3月。marchだからRが付いてる。

牡蠣はどうやって食べるのが一番美味しいか結構仲間内で揉める。
「生ガキにレモンを搾ってつるっとだ」、「焼きガキの美味しさを知らないとは勿体ない」、「中華風の清蒸が一番美味い」、「いや蒸すならシャンパン蒸しだ」、「何を言う鍋で食べるのが一番だ」、「カキフライを食べた事無いのか?」、「オイル漬けを知らないのか?」、「土手鍋は?」・・・。
実際どうやって喰っても牡蠣は美味い。生ガキの清廉さも、火を通したカキの味も好きだ。
プリップリの身を食べる時感じる至福。他の貝では味わえないね。

知っての通り、流通してるカキには二種類のカキがある。
一つは生食用、一つは加熱用。
以前は生食用の古くなったものを加熱用に回してと思ってた。実際は産地で既に生食用と加熱用に分けられてる。

生食用は殻付きとむき身の二種類がある。
殻付きの生食用のカキは、海から揚げた後オゾンや紫外線で殺菌した海水に24-48時間付けて活かし込み浄化したもの。
剥き身の生食用のカキも同様で、塩素を入れた海水と一緒にパックしてる。産地でパッケージされたものしか流通してはいけないルールだから、パックされてないバラ売りの生食用は殻付き以外は有り得ない。
まぁどちらにしても殺菌はされてるので旨味も一緒に弱くなる。だから生食用のカキをフライや鍋に入れても美味しくも何ともない。

一方逆に加熱用のカキはこの浄化や殺菌をしていない。だから産地で水揚げしたそのままの味が食べられる。したがって俺が買う時は加熱用を最近は迷わず買う。産地で食べる時は迷わず生食だが。

牡蠣の美味しいのは黄味がかってて、ぷっくり膨れてて、黒のヒダヒダがくっきりしてる奴。パックされてるのを判別するのは結構厄介だが、じっくり見れば意外と簡単に見分けられる。
殻付きは本来混同しないように生食用しか無い。したがって加熱用の殻付きってのは無い。じゃぁ街に出回ってる殻付きの加熱用は?そうこれこそ生食用の古くなったものをまわしてたり、演出用に店でわざと殻に加熱用の剥き身を載せてるだけだ。騙されないように。

12月や1月頃に比べたらかなり安くなった。なんでかな?今のシーズンが一番美味しいと思うんだけどね。
早速買って帰って洗いながらどう食べようか悩みながら洗う。牡蠣を洗うのは大根おろしで揉みこんで洗うのが一番だって言われてるが、わざわざその為に大根おろしを擦るのも面倒だ。したがって水洗いをしっかりすればそれでいいと思ってる。殻付きの生食の際は殆ど洗わないで喰ってるんだからね。

今回はチゲにする。
出汁を取ってコチュジャンや唐辛子をぶち込み味を整えて(それも面倒な時はズンドウブのレトルトスープを利用)、その後洗った牡蠣を投入。沸騰してから1分。火を止めて余熱で中迄じっくり火を通す。熱を入れすぎたら牡蠣が硬くなって縮んで美味しくない。かといってしゃぶしゃぶみたいにしたら表面は熱が入るが中は一番カキウィルスが活性化する温度だからあたりやすいからね。この方法が一番安全で且つ美味しく食べられる。土鍋なら早々簡単に冷めないしね。

そろそろ温かくなってきたからこの食べ方もこのシーズンはこれが最後かな。




相棒シーズン13最終回の強引な展開

2015-03-20 01:23:20 | MUSIC/TV/MOVIE
人気ドラマ「相棒」
2000年と2001年に単発ドラマから始まり、2002年に連続ドラマ化してから15年も続いてる。すでに「相棒season13」だ。
このドラマはそれ迄の刑事ドラマと違い、拳銃をぶっ放すシーンやカーチェイス等殆ど無く、水谷豊演じる杉下右京が冷静な推理力と観察力で犯人を追いつめる。そして、今迄の刑事コンビパターンと違うパートナーシップで事件を解決していくストーリーで、ファンも多いね。

3月18日に3代目相棒を務めた成宮寛貴の卒業話及び「相棒season13」最終話で2時間スペシャルで放送された。
多分観た人殆どが「何だこの終わり方」とか「何だこの強引な展開は」とか、「今迄の3年は何だったんだ」って感想だろう。
今迄3年間相棒として活躍してた成宮演じる甲斐享が法の目をかいくぐる悪党だけを狙った連続暴行事件の犯人「ダークナイト」だった。
今迄前々ダークナイトのダの字も、それらに関する伏線も事件も素振りも無かったのに、最終話でいきなり強引に・・・。
平均視聴率は20.3%って既に出てるが日本の20%の人ががっかりしたってことだ。

成宮君演じるカイトがいなくなったら、カイトの婚約者の妊娠とか白血病の話はどうするの?話を広げすぎて収まりがつかなくなってるワンピースじゃないんだから。もう少し丁寧に描いて欲しいな。
以前からこの傾向は多々ある。重要なキャラクターであった岸部一徳演じる小野田警察庁長官官房室長をあっさり殺してしまったり。右京の元妻で料理屋「花の里」の女将がいきなり世界放浪の旅に出たりしてるし、その後鈴木杏樹演じる元服役犯が2代目女将として就任してる。まぁ長い事やってればしがらみや兼ね合いってのもあるんだろうから仕方が無いが。

でも、今回の展開はないわ。
3年間も相棒やってて切れ者の杉下右京が気づかない訳ないし、って事は今頃ネットで多分飛び交ってる事だろうが、それに付けても強引な展開すぎる。

1,殺された大富豪の金の亡者のような遺族の誰かが犯人か?って思わせておいて永年主人に仕えてきた人のいい運転手や優しい孫娘が犯人
2,いかにも最初から怪しそうで殺された人に怨みを持つこいつが犯人か?って思わせておいて実は恋人が真犯人
3,自殺と片付けられた事件を探偵に真実調査を依頼した人が実は犯人だった。(実は事件を通じてある事実を世間に広めるため)
なんてパターンはこれが単発物のハードカバー本の推理小説や2時間ドラマや単発サスペンスならまだ許される。
でも、
4,捜査に当たってた警部や探偵が実は犯人だった
5,物語後半でいきなり出てきた奴が犯人だった
6,シリーズ物で最後の最後に主人公が犯人だった
なんてパターンは余程伏線を張ってない限り読者も視聴者も納得しないだろう。

今回の成宮が実は・・・ってストーリーの強引さは相棒ファンに対しての裏切り以外の何ものでもない気がする。
相棒の脚本家は一人じゃなくかなりたくさんの脚本家がおられるらしく(詳しくはwikiとかで見てね)簡単に言えば合作のようなものなんだが、今回の最終回を見て他の脚本家達は「うわぁ、輿水泰弘さん、なんてことするの」って嘆いておられるかもしれない。
次の「相棒season14」で相棒を誰にするか(仲間由紀恵だったらいいな)、どう今後展開するかもまだ公表してないうちに、もう二度と成宮君を出せないようにしてしまった。他の脚本家は困ってるだろうな。

ところで成宮君が相棒努めたseason11-13迄の再放送や劇場版「巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ」の放送を観る人はいるのか?