傘を持つ女

明日天気になあれ

びっくりワンワン

2011年09月10日 | 傘を持つ家族
昨日職場に来てくださっている実習生の方々と話をしていて、
ボードゲームを2~3歳の子に教える最初のステップで
「サイコロを振る」動作を習得するのが、
以外と難しいですよね、という話になった。

ま、必要に迫られていくうちに、わけなく習得できる動作ではあるけれど、
サイコロを振るには、その場の広さに応じた微妙な力加減を
その場その場で判断しなければならないわけで、
それなりの経験が必要なとされるのです。

で、数人の人と一緒に新しいゲームを教わってプレイするときは、
サイコロが大きく転がりすぎて、どこかに逃げていってしまうのを
いちいちテーブルにもぐって探す、これ結構まどろっこしいものなんです。
幼児ばっかりであれば、なおのこと集中力が途切れちゃったり。

じゃ、ダイスタワーみたいなのがあったら、サイコロが転がりすぎなくていいんじゃない?
そりゃ~手作りで作れそうだな!

そこで、さっき思い立って牛乳パック二本で試作してみました。
ワンコにサイコロを食べさせるように、口の後ろからサイコロイン。
落ちていくときに、両手両足がバタバタッとはねあがり、
足元からコロリンとサイコロが出てくる仕組みです。
受けにお皿が付いているところがポイントで、
サイコロが皿の外に飛び出さないようになっています。

出来上がった作品を息子達に遊んでもらったら、ウケました。
バカにするだろうなーと思ったのに意外ですね。
長男曰く
「ちっちゃい子は、ボードゲームより、
ワンワンにサイコロ入れて遊ぶほうが楽しくなっちゃうんじゃ?」
そうでした。中2の次男がまさに、ワンワンの手足が壊れるほど遊んでいました。
本末転倒~

そういや全く関係ないけど、美術館に職場体験でやってきた中2の男の子3人も
外で標本箱を洗う作業を頼んだら、
いつの間にか、水遊び本気で始まって、
頭も制服も靴も見事に全身びしょ濡れ。
笑っちゃうほどの幼さでした。どこの子も同じです。

仕方のない事情のなかに自由がある

2011年09月04日 | 傘を持つ本人
この夏は、忙しかった割りに、移動時間が長かったためか?よく本が読めました。
ただ、急激に老眼?が進んできたため、電車の中などで本を読むのが億劫になってきた…悲しい
そしてヒット作が多かった。
そこでこの夏の勝手に面白かった本のベスト3発表!

まずは、第3位 
中島 京子「平成大家族」
東京駅の本屋で新幹線に乗る直前に、たまたま積んであったこの本を買いました。
ユーモアと時代の空気感がGOOD!
中島京子の他の本も読まなければ…わくわく

ベスト第2位 
冲方 丁「天地明察」
息子Hが高校の図書館から借りてきていたのをこっそり拝読。
おもしろーい!
江戸時代の武家屋敷の冬の早朝のシンと冷えた廊下を、
私も裸足で歩いているような緊張感。
どっさり感動するわけではなく、じわじわと心が動き
はらはらと随所で涙がこぼれる。

そして輝けるベスト第1位は
小川 洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」
小川洋子は数冊読みましたが、この本は今迄で一番よかった。
静かでちっぽけで仕方のない事情の中に、真の豊かな自由がある。
私を含めた、仕方のない事情を抱えたたくさんの人の心に、
こんな素晴らしいメッセージが届けられるって、作家って素敵な仕事ですね。

読み終えて数日たったある朝、通勤の地下鉄のなかで改めてこの小説を思い出し
思わず涙ぐんでしまいました。

不思議なめぐり合わせなのですが、
「天地明察」は囲碁(→天文学)、「猫を抱いて…」はチェス。
昨日、仕事でお付き合いさせてもらっている将棋の女流プロの方に、
「将棋の教え方のレクチャー」を受けたんですが、
これらの厳しい勝負の世界は、共通する真摯な佇まいがありますね。


そして甚だ蛇足ながら、勝手にワースト3をば…

ワースト第3位 
宮部みゆき「誰か Somebody」
10年前はあんなに宮部みゆきが大好きだったのに、
最近全然進まない。まさかの途中棄権です。
私が変わってしまったのだろうか?
大好きだった前畑滋子(別のシリーズだけどね)カムバーック!
いつか夢中に読める日に戻れるかな~?

ワースト第2位 
道尾秀介「向日葵の咲かない夏」
これは、好き嫌いが分かれそうですね~
私は生理的に受け付けなかった。
オチも納得できなかった。というかよく分からなかった。
でも、いつも読書トークで意見が合う職場のUさんは
「好きじゃないけど、そこまで受け付けなくはなかった」
そうなので、
単にオバサンが手を出してはいけない分野だったのかも。

そして輝ける?ワースト第1位 
有川 浩「塩の街」
これ、結構人気ですよね。
私は生理的にダメでした。
塩の結晶がまず気持ち悪くて。
ストーリー展開にいたっては、心理描写があざとくて(すんまそん)
もっと受け付けず、
そのくせ妙にシーンが心に残ってしまう印象的な話なんだよね。
この作家さんの「図書館戦争」もだめでした。
単に自衛隊ネタが苦手なだけか。

年をとったせいか、読書に柔軟性がなくなってきたな~
と自己分析する今日この頃でした。
でも、ベストもワーストもそのどちらにも入らなかった本も、
ページの扉のなかには深く広い読書の宇宙が広がっていて
いつも楽しくその宇宙を旅する喜びでいっぱいなのです。
そして、これが一番面白いとあれこれ考えることも楽しみなのでした。

バド観戦

2011年08月29日 | 傘を持つ家族
おおよそ今までの人生、
スポーツ観戦とは無縁でした。
学生時代、野球やラグビーを応援にいくことが数回、
息子達の部活の応援でサッカーやバドミントンに行ったことがある程度。
自分の趣味でスポーツ観戦はほぼ無い。

下の息子Sは、バドミントンが好きで好きで、
部活で夕方まで練習したあと、友達に電話で約束して
区民体育館で夜までプレイするほど好き。

去年からは、ヨネックスオープンなどの外国選手の試合を見に行くことを覚えましたし、
バドはテレビ放送がないため、
youtubeなどでせっせと試合の動画を探しては見ています。
たまーにテレビの「スポーツ大陸」などで田児やスエマエなどの日本のトッププレーヤーが特集されると大騒ぎで録画して
繰り返し見ています。

夏休みに福岡に帰っている間、
Sとバドのチャリティイベントにいきました。

コートに近い最前列で観戦。
強豪国インドネシアのスター選手を間近で見ることができました。
世界のトッププロの貫禄たっぷり。
サービス精神も旺盛で、
日本人選手は弄ばれている感もありましたが、
彼らも対戦できて嬉しかったんだと思います。
ハードな試合内容なのに、楽しさ全開でプレイしていました。

インドネシアも津波の被害を受けた国。
選手達もその事を語っていました。
スポーツを通して日本を応援したい気持ちがとても伝わる温かいイベントでした。
息子Sのおかげで、初めてバドの試合を見たのですが、
面白いし、かっこいいし、ちょっとはまりそうな予感。
日本ではマイナーなのでテレビでは試合見れませんが、
国際試合行ってみたいです。

息子と空手

2011年08月27日 | 傘を持つ家族
長男Hは、四歳から高校1年の今まで空手道場に通っています。
もう10年を越えました。

彼が、雨の日も風の日も暑い日も寒い日も週に一度の晩、必ず道場へいくことは、もはや習慣となっていて、
小学校の低学年の頃までは、私も送り迎えをしていたので、
私の意識のなかに必ず空手のことがありましたが、
ここ数年すっかりご無沙汰で、
うっかり彼が空手に行っていることを忘れることも多々あります。

父の四十九日の法要の席で、
兄の背を抜かしてしまった弟のSは、明るく自己PRも
うまいのですぐ親戚から
「sくんはスポーツなにかやっているの?」
と聞かれて、弟の得意なバドミントンの話題が場を占めます。

兄Hとりあえず聞かれます。
「お兄ちゃんの方は、何やってるの?」
兄Hが今夢中なのは合唱なので、その話をするのか?と
耳を傾けていたら
「ぼくは空手です」
と。

そうか空手か。
小柄で痩せてひ弱な印象なので、みんなに驚かれます。
その見かけの通り、10年続けていても
組手は強くない。むしろ道場で一番弱いかも。
型は上手いかもしれませんが、もっと上手い人はたくさんいるでしょう。

彼が初めて道場に行ったときのことを覚えています。
怖がってずっと泣きじゃくっていました。
私も、こんなに弱虫では困る!と真剣に悩んだものでした。
今なら、泣きじゃくる子を無理に通わせることはしないでしょうし、
頑張らせる気力もないかも?
若いおかあさんだったからできたこと。

私も一度だけ体験稽古をしました。
自分でやってみると、腹から声をだすのも恥ずかしいし、
突きや蹴りも怖くてなかなかできませんでした。
最初は泣いていた子が本当に頑張っていることを知りました。

こんな小さくて弱虫だった息子Hが、
よく10年も通い続けたと思います。
私ならすぐ辞めてしまったでしょう。実際弟は数ヵ月で辞めましたし。

強い子ならわかります。
道場で強い子、勝てる子なら頑張ってどんどん上にいくでしょう。
道場でおそらく一番負けてばっかりの子はなにをモチベーションに続けてきたんだろう?

指導者や仲間にも恵まれたのでしょうし、
たまたまスポーツとしての空手が、彼に向いていたのかも?
低学年の頃は、同い年の子が40人ぐらい通っていたけど、
高校でも続けているのは、2、3人です。

病気がちで体も小さい息子を見て、
小さいね、かわいいね、ご飯食べてるの?
と面と向かって言う人が今でもよくいますが、
彼は、怒るでもなく聞き流しています。

小さくても強い、弱くても逞しい
それでもいい、誰も真似できない強さと自信を持っているんだな。
最近よくわかります。
Hはいつの間にか、本当に強くなったと心から思います。

父の話

2011年08月25日 | 傘を持つ家族
この夏、福岡に住む私の父が83歳で亡くなりました。

四十九日の法要も終え、世間的にはひと段落し、東京の生活に戻り
何事もなかったように忙しく毎日仕事や家事をしていると
父との生活と全く関係のない世界に切り離されたような感じです。

そういえば、「突然倒れたから早く戻って」
と夜中に母の電話で起こされたあの日から
どれくらい経ったのかさえわからずに
今数えてみたら、まだ2ヶ月丁度しか経っていないのでした。
もっと何ヶ月も前のことのような気がします。

高齢だったので覚悟はしていたのですが、元気でいたので、
残念で悲しく、時折思い出して涙ぐんだりしています。
亡くなるまでの10日間ほどの入院期間に、
かなり悪かったにも拘らず、
父のいろいろな思い出話を聞く事が出来ました。

2ヶ月の間の様々な現実に起きたことと、
看病や東京からの往復の飛行機や新幹線の中で
思い煩うことから逃げるために読んだ本の内容と、
父から聞いた昔話とが
頭の中でごっちゃになって、どの話が現実なんだったっけ?
ぼんやり考えることがあります。

そういえば父は、私が幼い頃から
眠りにつく前のひと時に、本を読んでくれるかわりに
自作の空想物語をよく聞かせてくれたものでした。
「空飛ぶ自転車」とか。

どんな話だったのか?語り口はどんなものだったのか?
全く憶えてはいませんが、
話を聞きながら心に描いていた映像は、今もかなりハッキリと憶えています。

亡くなる間際に父が話してくれた昔話も、
ついこの前なのに、ハッキリいつ何時の話だとは
思い出せなくて切ないのだけれど、

そのとき聞いた話の幾つかのシーンが映像のように
心に浮かびます。

父は、物語を作る才能はあまりなかったのかもしhれませんが、
情景が思い浮かぶように活き活きと語ることは
本当に上手かったんだなと、初めて気がつきました。

親が亡くなっても、ゆっくりと思いに浸る余裕もなく
仕事に追われ、人の話に相槌を打ち、たくさんの人の集まる前で例によって話をし
気持ちが上書きされていくのが怖いと思っていたけれど、
こうして心に焼き付けられたシーンは色あせることなくて、
私も人に話しをするとき、思わず「情景が思い浮かぶような話の仕方」になっていたりして、
自分でも可笑しいような面白いような感覚に陥っています。

周りの家族も様々な気持ちの中にいるようで落ち着かないけれど、
もう少し経てば、元のように落ち着いた気持ちで生活が出来るようになるのかもしれないな。

ブッダ展

2011年06月25日 | 傘を持つ本人
東京国立博物館の「手塚治虫のブッダ展」に行きました。
漫画「ブッダ」好きな職場のメンバーで盛り上がって、
ルーキーMちゃん、バイトのNさん、おなじみCロンと私の異色4名で。

期待通りの面白さですが、
特に私が気に入ったのは「摩耶夫人と天人像」(ブッダの誕生)
元から所蔵していたものらしく「法隆寺献納宝物」と書いてありました。
まさに宝物でしょうね。
こんなのが出てきて、見つけたらびっくりするだろうな~

常設展の方にある江戸時代やそれ以前の宝物のデザインの斬新さに
いにしえの人の美意識の高さを感じ、つくづく感動してしまいますが、
この摩耶夫人の美しさ、力強さ、ポップさ…
袖の下から合掌しながらでてくるブッダ。おもしろいなー。
ブッダ誕生の話を聞いて、これを創った飛鳥時代の人の想像力ってどんだけ豊かなの。
感動しました。

職場の人と見に行くと、
「この仕切りの布いいねー」
「照明の角度!」
「こんなスタンド買ってください~」
「このワークシート、夏休みもらいね!」
と展示方法とかキャプションや広報物の置き方ばかりに目が行く。(笑)

ミュージアムショップで大騒ぎし、批評しつつ(何様?)
あんみつ食べて、Cロンにアメ横を案内してもらい、
何故かお菓子をいっぱい買って帰ってきました。
一人で見るのもいいけど、みんなで行くのも楽しいね。

北海道!

2011年06月25日 | 傘を持つ家族
新千歳空港に新しく出来る某施設の社員研修のお手伝いに行ってきました。
ボスと二人でいったんですが
「一泊二日で空港にカンヅメはあんまりでしょう…」
ということで、宿泊は札幌にしました。

おかげで施設のオープンにあたり多大な協力をされている
おもちゃ業界のドン(といったらいいんでしょうか)と
ススキノで会食のチャンスに恵まれました。
私が子どもの頃大好きだったあのおもちゃやこのおもちゃを作っていた大会社の御曹司です。

私が保育園の卒業の時書いた「将来の夢」はおもちゃ屋さんになることでした。
今やっている仕事は、おもちゃ屋さんも若干含まれるし、
子どもの頃描いていた「おもちゃ」に対する認識を覆す「おもちゃの仕事」。
夢のまた夢のようなことをやらせてもらっています。

でもこの御曹司は、子どもの頃の夢のまんまの人なのです。
いやいや、大興奮でした。
やっぱり子ども部屋にはおもちゃがいっぱいあったそうですよ!

私がおもちゃ屋さんで欲しくて我慢していたあのおもちゃやこのおもちゃを、
彼にはモニターとして与えられ子ども部屋で遊んでいたんだって。(笑)
なんだか可笑しいやら羨ましいやら羨ましくないような…
ワクワクするような話ですね。

新しく出来る施設はオープンまで一ヶ月をきりました。
スタッフさん達はラストスパートで、とにかく駆け回っておられました。
ここの施設は、きちんとしたミュージアム創りの専門家が何人も関わっておられるので
素人のNPOで手探りで作ってきた私としては、小さなことから大きなことまで
「あーこんなふうにやればいいのか!」
「なるほど、ここに手間をかけちゃいけないのか~」
なんて、「初歩的常識的なミュージアムの作りかた」にイチイチ納得しつつ、
でも、
「初めからこれが分かっていたら上手くいったのか?」
といえばそうでもないし、
「この部分は失敗しながらも自分たちでやれてよかった」
「え?この部分を外注しちゃうの?自分でやったほうが楽しい」
と思える部分もたくさんあったのでした。
そう、なによりミュージジアム創るのって「楽しくなきゃ」と思います。
もう一回やるか?といわれたら、絶対に逃げますけど。

3年前私たちが美術館を作った頃のことがイヤでも思い出されました。(笑)
正直なところ、あの時何やってたんだか?思い出せないくらい必死でした。
でも眠れば悪夢ばかり見ていたことを思い出します。
そして今より5キロ以上痩せていました!

新卒の若い10代の社員さんたちの目の色は輝いて、
話をすると砂に水が吸い込まれるかのような反応振りに感激し、初心に戻りました。

いかんやろ?

2011年06月25日 | 保育・子育て
横浜で0歳児の親御さん向けのおもちゃの話をしに行きました。
これは頼まれ仕事なので、
なるべく先方のご要望に沿える内容にすべく、
用意周到にアレコレ考えて行きました。

私は仕事では、保育士さんとか先生、民生児童員さん、学生に向けての
おもちゃの話をすることが多いのです。
乳幼児の親御さん向けになにかするのは、
むしろ今やっている子育て広場のなかで少ない人数と対面して話をしたり、
ノーバディーズパーフェクトのセッションで15人ぐらいのグループワークのファシリテーターをすること。

頼まれ仕事とは言え、乳幼児の親御さんに赤ちゃんも同室で
おもちゃの話をするのは結構難しい。
物理的にも難しいですし
そもそもこちらから一方的に話をするのは、違う気がしています。

なぜなら「子育て」の価値基準はそれぞれ全く違い多種多様、十人十色だから。
むしろ今の子育て現場では、それぞれの違いを認め合うことが何より大切かな、
という持論があります。

親御さんがそういった自分なりの子育て観が持てて、
人との相違も認められるくらいの強い意志があった上で
成長に寄り添うおもちゃ、親子の絆を深めるおもちゃ、という話が成り立つのです。

でも、親御さんたちがこの混迷する世の中で一番欲しているのは
おもちゃよりも、まず自分の子育て観を構築する情報じゃないかな、
といつでもどこの現場でも親御さんたちと話をすればするほど感じます。

今回の横浜でもそうでした。
自分の話しを少しして、参加者全員にも少し聞いてみると
「おもちゃ以前の話が聞きたいんだな」と思うのです。

で、軌道修正しながら、主催者の顔色も見ながら話をして質問にも答えてきたのでした。
おもちゃの力は話をするより強いとも思っているので、
今回はスポンサーの意向どおり、積み木でいっぱい遊んできました。
実際に遊ぶと、伝わるものは確かにありますね。
でもやっぱり、ママたちが立ち止まっているのは、「そこんところ」じゃない。
「もっと彼女たちに話をさせたいなぁ~」と感じて帰ってきました。

既存のグループワークの手法にはそれぞれの素晴らしさがあります。
その手法にのっとってプログラムをやる場合は、いいんだけど、
おもちゃの場合はどうしようかな、考えさせられる事が多いです。
主催者は喜んでいたから、いいのかなー?
うーん…それでいいのか?いかんやろ?

駆け込んだ講座で

2011年06月18日 | 傘を持つ本人
夫Mは仕事、息子Hは学校、息子Sは友だちと体育館へ…
私一人休暇なので、息子の弁当を作り、ロクの散歩をゆっくりして
家事も済ますと、
「わーい本が読める!」
と読んでいたら眠ってしまい、目が覚めたら昼の12時。

そこで「ハタ」と気付いた。
今日は昼からノーバディーズパーフェクトのファシリテーターの
応用編の講座の日でした。
だからわざわざ休み取ったんだった~
月一回一年間通う講座なのに、先月の一回目は仕事で出られず
残念に思っていたところでした。

本当に出席できてよかった…
ファシリテーター自身が体験するNPのセッションという内容で、
講座で学びたいことを自分達で話し合う。
そのあと専門家のレクチャー有り。
参加者の専門性が、子育て支援、看護、医療、行政、保育、障害者福祉、心理士、私のようなNPOなど多彩で
しかも全員現場の担当者なのでグループワークも話もトットコ進みます。
皆さんの現場での経験やケースにも話が及ぶので面白い。

で、後半の講師の話が素晴らしかった。
障害児の療育、虐待やDVの現場でのファシリテーション技術・アセスメントの話だが、
そういった特別な場面だけにとどまらず、
職場内で地域で家庭でのファシリテーションがいかに重要か。

後半途中からは、私は自分の経験に思いが及んで
講師の技術だけでなく、現場を責任者として動かして行く思いにこちらが励まされ、
思わず涙が出てとまらなくなってしまった。
人の話を聴くだけで(厳密にはその前の若干のワークもあったので聴くだけではない)
こんなに泣ける講座もめずらしい。

ふと気付けば、私の周りの人も司会のM先生も涙をぬぐっていました。
ファシリテーションをする人は、自分を常に客観視しなければいけない。
でも、相手の懐に入り込んで気持ちに寄り添う姿勢がなければ共感できない。
この二つの矛盾を矛盾とは言わずに、技術で身に着けていくことで、
私が今まで経験した様々なことを社会の中で生かしていくことができるんじゃないか?
と思います。
いつも心の中で温めているミッションを、どんなふうに活かしていけるのか?
というところで、今年はこの講座一本でやってみます。

いつか行ってみたい

2011年06月16日 | 傘を持つ家族
先日仕事の打ち合わせで、あるイメージを人に伝えるのに難儀をして、
イラストに描いて説明したのだけれど、下手なイラストではますます伝わらず…
家に帰ってから、イメージに近い絵本のあるページを見せることを思いついた。
さっそく次の打ち合わせで絵本を持参したら、
上司も取引先の方も納得してくれてホッ。

その絵本が笑っちゃうのですが
島田ゆか「バムとケロのおかいもの」文溪堂

この絵本のなかの「ふしぎなとびら」というお店のイメージを伝えたかったのだ~

島田ゆかさんのバムケロシリーズ、ガラゴシリーズは、
とにかく息子達が幼稚園の頃、繰り返し繰り返し読みました。
読んだと言うより舐めるようにページを見入ったというか…

折りしも今年の1月、12年ぶりに新刊「バムとケロのもりのこや」発刊。

これをたまたま本屋で見つけたので、「わー懐かしいっ」と思って手に取ったら、
もちろんビニール袋がかかっています。

二人の息子が一緒に懐かしがってくれると嬉しいな、と期待して
マンガコーナーにいた二人を呼んで「見てみて、新刊が出てるよ」と伝えました。

すると
「あ、バムケロの新作じゃん。買うよね?コレ」
「あー見たい見たい、買っていこ」
と当然のように反応する高校生と中学生の男子ふたり。(爆)

その日は、持ち合わせがなかったので買わず。
別の日、ついでがあった本屋で買って帰ったら、

「なんで、テストの前の日買って来るんだよっ!ゆっくり読めないじゃんっ」
と下の息子Sにエライ勢いで怒られました。

と言いつつ、夜嬉しそうに読んでいたS。
続けて読んでいた長男H。
母に回ってきたのは最後の最後、しかもネタバレされまくり。

この絵本の醍醐味は、本筋に関係ないページのあちこちに仕組んである小ネタ探しなんだけどな。
そしていつも思うんだけど、
いつか行ってみたい…この絵本の中の世界に。
いつか会ってみたい…個性豊かな小さい登場人物たちに。

積み木と絵本は心を育てる最高のツールだと信じている私ですが、
「この二人のメルヘン中高生男子ってどうなのよ!」
と失笑してしまいました。