バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

その心遣い… ありがとう

2016年11月22日 21時34分53秒 | バス運転士
あるバス停で乗った綺麗なお姉さんが「1日乗車券ください」と言ったので、私は「地下鉄共通でよろしいですか?」と確認しながら1日乗車券を取り出し… お姉さんが財布からお金を出すのに手間取っている様子だったので、運賃箱の上に置いた。

お姉さんは1日乗車券をチラ見(金額を確認?)すると、白くて細長い指を小銭ゾーンから紙幣ゾーンへ移動… しばらくして、「やっぱり普通に払います」と言いながら、ICカードをタッチさせたのだった。購入をやめた理由は分からないけれど… 一万円札しかなくて遠慮してくれたのかもしれない。

あるバス停で乗った男性がICカードをタッチしたら“残額0円”だったので、私は「どうされますか? 現金か… 入金か…」と尋ねた。すると、男性が「早い方で…」と言ってくれたのだが、前方の信号が赤になると分かっていた私は「入金しましょう」と言って、ゆっくりとボタン操作を開始したのだった。

あるバス停で降りたお爺さんが前方へ歩いて行き… と思ったら、前扉の外で立ち止まり、私に向かって「ありがと!」と言いながら右手を上げたので、私は驚きながらも「あ、ありがとうございました」と左手を上げたのだが… その後、お爺さんは“後方へ”歩いて行ったのだった。

そんな… わざわざ前へ来て御礼を言ってくれるなんて… 一瞬「知り合いか!?」と思ってしまった私である。ん? まさか… 私の実の父親だったりして!? なぁ~んて冗談を言ったらバチが当たるなぁ~ 今日は亡父の命日なんだから! あ、ひょっとして… 亡父がお爺さんの体を借りて、激励に来てくれたのかもね。ありがとぉ~!


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