バス停はオアシス！？

路線教習後、実際にお客様を乗せて走るようになってから１０日ほどが過ぎた。もう何度か走った路線もあるけれど、まだ一度も走っていない路線もある。

その先の交差点をどっちへ曲がるのか不安になるので、カンニングペーパーで確認して…　バスのペース配分を体で覚えていないので、時計と運行カードを頻繁に見比べて…　信号のサイクルが分かっていないので、信号の変化にも必要以上に神経を使って…　それらに加えて、まだまだ私はバス停を探しながら走っている。

そのような状況で、バス停を見つけた時の喜びと言ったら…　ちょっと大袈裟かもしれないが、砂漠の中でオアシスを見つけたような感じである。しかし…　それが“蜃気楼”の場合もあるのだ。バス路線によっては、その時に“使うバス停”と“使わないバス停”が混在していて…　自分が停まるべきバス停を見つけたと思って「ご乗…」と言いかけたところで「使わないバス停だ！」と気付いて、「あ、まだでしたね」なんて言ってしまうこともあり…　ちょっと恥ずかしい。