朱禪-brog

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歴史

2022-12-06 09:58:51 | 随筆
歴史とは?
いま、ここにあるのも歴史の
一歩となりますが
例えば、学生時代に学んだ歴史の
授業はどうだったろう。

おもに、何年に関ヶ原の戦いが
起こった
いついつ、いつにローマ帝国が
崩壊したなどなど
記憶(暗記)するが歴史の授業だったと
思う。

有史以来は、人間が言葉を使うように
なって以来と解釈しているが
有史以来、変わっていないのは
どんな歴史的事象があれど
そこに、静かにひっそりと
書物やまして歴史の教科書には
てでこない人々がいたという
事実となる。

想像してみよう。
日本においては、先の大戦で
300万人が亡くなり
日本の内乱だけでも、いったい
いかほどの、名もしれずに
日々を生きてきた人々がいたろう。

それらの、人々はどのような思いで
その時代を生き、何を考えて生きて
いたのだろうか?

歴史物となると、そこには
主人公となる人物が現れるが
その人物の成した功績よりも
むしろ、苦悩や懊悩を想像するのは
どうだろうか。

言わば、生身の人間となり
自分と一体になって、想像してみる。
これは、豊かである。

それにもまして豊かなのは
決して、言葉の歴史として
語られることのない
ひっそりと死んでいった人々に
思いをはせることだと考えます。

彼ら彼女は、どんな人々だったろう。
語るものもなく、語られることもなく
その時代時代を生きる(生きた)。

そこに、たまらなく魅力を
感じるのです。



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