朱禪-brog

自己観照や心象風景、読書の感想
を書いてます。たまに映画も。

夢について

2019-12-17 01:53:49 | 日記
先日みた夢のことが記憶から抜けない。
私はたいがい夜中の2時か3時に目が覚めて、出勤直前の5時前から10分か15分の浅い眠りに落ちる。

その時によく夢をみるのだが、ほとんどが過去にまつわることで起きた瞬間に後味の悪い感覚に包まれるが、出勤する頃には記憶から抜ける。

今回の夢は1週間経過しても抜けない。

夢なので荒唐無稽な展開にはなるが
綴ってみたいと思う。

その時、ある木造家屋に私は居た。
場所は草原に囲まれたところであった。

草原には放し飼いの牛や豚がいて何をするわけでもなく、それらを見つめていたのだが突然、水槽の中に奇妙な生き物がいるのをみとめた。

水槽には水が張ってあり、その生き物は赤い翼を持った白豚であった。

私はその豚を凝視すると、なんとも言えない嫌ーな感じが全身を包んだ。

顔である。目が黒目しかなく禍々しい表情をし、こちらに悪意をむき出しにして私を見返す。

かなりの厚みを持った水槽なので、それを壊してこちらに向かってくるとは思わなかったが、突然水槽が木枠の檻に変化した。

木枠は2枚の木しかなく、その生き物は容易くそれを破り私の目の前に迫ってきた。

明らかな殺意を持ち突進してくるので、私は扉を閉めたがこちらもペラペラの木の扉で鍵もなく手の力でその生き物の侵入を防いでいた。

殺されると思ったので、娘に包丁を持ってくるようにと声を荒らげて伝えた。

娘はなぜ私が包丁を持ってくるようにと、言うのが理解出来ぬようだ。

私はこのままでは、娘もやられてしまうと思ってるのでとにかく声を張り上げた。
娘が私に持ってきたのは、食器のナイフとフォークであった。

ないよりましであるので私はその食器ナイフでその生き物を刺そうと決断した瞬間、生き物は人間に変化していた。

黒のスーツに白のワイシャツを着た見たこともない男であった。
この男はポーカーフェイスであったが、残忍な目つきで私を見つめた。

私は夢の中では追われる夢や、落胆することが多く、記憶から細部は抜けるが冒頭に記したように後味の悪さが残ることが大半である。

しかし、この時は違った。
娘は私にナイフを渡したあとに、その場から姿は消えており安全圏にいた。

私はその男に殺される前に、殺してやろうとナイフを男の腹に深々と刺した。
食器ナイフなので、包丁より殺傷力が弱いので刺してから更に右に捻った。

「そんな程度で俺は死なない」と男は私を見て笑いながら、私の首を締めようとしてきた。

その時に、ナイフが包丁に変わっていることに気がついた。
もう一度刺して更に捻った。

男は仰向けに倒れ、私に向かって「お前を殺してやる」と言っている。

「やれるもんやったら やってみい」と
言って、私は男の頸動脈を切ってトドメを刺した。

恐怖心はあった。いまでもゾッとするのだが、その時は(夢の中では)殺らなければこっちが殺られてまうの思いが強かった。

トドメを刺した男を綿のカーテンのような布でくるみ、死体を始末するためにやってきた後輩とどこに埋めるかと相談して山に行こうと決めて、車も無いことに気づいたところで目が覚めた。

夢なので罪はないが、なんともかんともである。

人を殺すという意識は当然持ったことがないし(普通はない)、殺人者にもなりたくないがあの夢の中での、豚と男を殺すという明確な意識が抜けぬ。




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