朱禪-brog

自己観照や心象風景、読書の感想
を書いてます。たまに映画も。

空②

2022-08-25 09:54:42 | 随筆

前回は、空(くう)に思うところを
書きました。

容器(コップやグラスでもいいです)
は、空(から)でないと用途を
なしえないとも申し上げました。

心の容器も同じで
あらゆる感情であふれでていると
それ以上、その容器には
新たな可能性や事象が入らなくなり
ます。

瞑想は、心をおだやかにし、
何も考えない(容器(心)を空っぽにする)
状態といえるかと思います。

すでに、実習あるいは練習している
方も多数いらっしゃるでしょう。

また、この空っぽの状態は
表層意識ではない
心の奥底にある魂
(魂を真実、本当の自分ともいいますね。)
を受け入れる状態ともいえるか
思います。

瞑想が苦手だ。
できない。
いろんな考えが入り、余計に
頭の中が混乱する。と、思っている
もいらっしゃるかもしれません。

わたしの、練習では
まず、呼吸からはいりました。

鼻から吸って
口から、ゆっくり吐ききる。
余計な感情がよぎっても
やりすごし(あ、きたの?でいいかと)、単に呼吸にだけ意識を集中します。

途中から、バロック音楽を
流しながらに切りかえました。

どうしても、瞑想ができないとなると
バッハやヴィバルディの音楽を
聴いているだけでもいいです。
グレゴリオ聖歌もいいかもしれません。

あとは、シャノン・リーさん
(ブルース・リーさんの実娘)
の本で読んだ
ある種の暗示の言葉を念じてます。

「心を空にする、形をなくせ、水に
なれ。」と念じたり、口に出し、
呼吸をととのえていきます。

ととのったところで
様々な感情や不安、難題、疑問を
心の中の容器(神聖な器にみたてる)
ポンポン入れていきます。

それがあふれでるまで続けます。
あふれでたものが、地中深く流れて
いくのを心で可視化します。

すべて、あふれでると
澄んだ水、真白い光、なんでも
いいです。
きれいな風景でもいいし
お花でもいい。

それを、身体に流す。(頭から全身に)
器に入ったものを空にする。

まだまだ、練習の途中ですが
一日5分でもいいので
続けていくといいと思います。

注意点をあげるとすれば
「瞑想をしなくてはいけない」と
思うことでしょうか。

「しなくてはいけない」は
「努力しなくてはいけない」に
つながり、やらなかったり、できなかったりした自分を責めたり、否定します。

「努力」は必要なものですが
ただ、空っぽになる時間を創ると
お考えになり
少しずつ、毎日できる時間を
設定してみてはどうでしょうか。