private opinion

next live 12.14 高円寺showboat(S)

井の頭線

2006-06-14 12:40:49 | おでかけ
携帯電話機のデータを整理してたらこんなのがあった。
久我山から乗った井の頭線に乗り合わせたこの彼。
渋谷に着くまでこのままの体勢で形態で姿勢キープ。
俺、ずっとず~っと見てた。この眠り深さは夢も見てねぇな、ノドが渇いてないかなぁ、あんまり口開けてると風邪ひいちゃうよ。
渋谷に到着した。
名残は惜しいがここでお別れだ、元気でな、いつかどこかで違う形で再会する事なんてあるのかな?
やはり小数点の深いトコロの確率でゼロではない希望。
じゃなきゃこの彼は俺の事を知らないまま生涯を終えてしまう。
確かに俺達は出会ったというのに。
親の愛情、恋人との別れ、努力で勝ち取ったりしたポジション、嫌いな人間、愛すべき仲間、お互い決して短くはないだろうそれぞれの人生を経て、流れ流れて来た俺達の歴史の中でここに一瞬の交錯した瞬間があったのだ、邂逅。
俺は彼を知っている。彼の存在を生命を確かに認識した。大変パブリックな状況下にも関わらず彼には悪いが画像として記録もさせて戴いた。
俺は彼が存在するという事を疑わない理由があるのだ。
彼はどうだ?
知らないという事は彼の宇宙の中で俺は存在してはいけないのだ。
悲しいな。
しかし俺が存在する事の気配すら感じてない男の事を俺だけは一方的に知っている。
これは神の視座だ、万能感を覚える。
俺は渋谷のホームに降り立ち電車のドアが閉まっても眠り続ける彼を目で捕らえ続けた。
よくよく考えて井の頭線は渋谷が終点である。電車はそのまま彼を乗せたまま折り返し運転を初めた。
「君の未来は今だ」
俺は彼の幸せを約束した。



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2 コメント

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Unknown (ろ~)
2006-06-14 22:11:21
いいなぁ~こういう画像撮れて。

私も過去何度か挑戦したんですが、ことごとく未遂。

彼の手元が気になります!

何を持ってはるんでしょ??
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Unknown ()
2006-06-15 17:50:17
何か持ってますね、覚えてないですね。

電車の揺れと完全にシンクロしてたのは覚えています。

安定感。
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