private opinion

next live 12.14 高円寺showboat(S)

中原昌也

2006-02-21 18:49:16 | 小説+まんが
【あらゆる場所に花束が、、、】
語彙を吐き出す事に全く計算や躊躇が感じられない。
構成も然り。
切り取った断片を無作為に直感的に配置した散文群が微妙に絡まり合う、インプロビゼーション文学。
氏曰くやりたくて始めた文筆業じゃないらしい。
さすれば気負いもないし未練や迷いもないという事で、捨て身の才能のみが活字として踊り狂っている本作も納得がいく、、?。
世の中に落ちている言葉、語彙を自由に(あくまで繊細にして行儀悪く)サンプリングして直感的に構築しているだけかもしれない凄さ。
コラージュ、カットアップ、あるいは電子音の歪な整列、【暴力温泉芸者】【HAIRSTYLISTICS】における氏の音楽の創作を通して文学解釈にも中原的一貫性が見られて素敵。
間髪入れずに再読。
ますます気持ちよくなります。



寝床にて

2005-11-09 22:25:17 | 小説+まんが
クソみたいな本を読んでしまった。
一応【新本格】の枠内にいるらしいこのクソみたいな本の作者。
未だ体調が戻らず床に臥しながら読んだ。禁断の騙しオチに全身の毛穴が開いたかと思った。体温上がりましたよ。
これプロの仕事?
あやぁ、まいった。
探偵、推理、新本格、ミステリなんてモノには得手して読者の推理をミスリードさせる事のみに情熱と技巧を凝らす作家が少なくないと思う。
が、コイツは最たるモノで冒頭から読者に対しての悪意としかとれない嘘から始まる。
構成も幼稚で、かつ人間が全く伝わらず、しかも初めて出てくる人間が重要なキーとして最後のページに現れ、謎が解ける。
全編に於いてその存在すら話すら出て来やしない。いやアレがそうかと思えばそうか。
やられたなっていう感銘や感服なんかありゃしませんよ。
材料を提示してないんだから騙し打ちもいいところ。
人を騙す事のみに執着して、誤字脱字、てにをは間違いなんのその。
こんなヤツが文学賞の審査員なんかやって若い才能を摘んだりしてんのかねぇ。
わりと有名な人だよ。
皆さん気をつけてくださいね。
ブックオフで100円で買ったんだけど、
1円だよ、こんなモノ。



京極夏彦

2005-03-01 16:23:46 | 小説+まんが
練馬のブックオフで購入
(百鬼徒然袋)は楽しみ。
前作を読み直したところだったのでちょうどよかった。
(陰摩羅鬼)はどうでしょう。
所謂京極堂シリーズの本編なんだけど、
(塗仏)の時の圧倒的な迫力と壮大さに関口君みたいに読後しばらく戻って来れなくなるのが嫌で
しばらく本編は避けてたのです。
しかし2冊共250円だったので迷いなくお買い上げ。
(本て高い。よっぽどじゃなければ新刊でなんか買えない)
あぁ、また虐められるのかな、関口君。
基本的に彼が語り部って事もあり、彼に感情移入するんですね。
中禅寺さん、榎木津さん、木場さん
お手柔らかに。


A.S.H.I.M 2

2005-02-14 16:06:01 | 小説+まんが
はい、町田ひらくです。
はい、エロ本でございます。
山本直樹が主宰している【EROTICS】という雑誌で出会いました。
どエロです、はい。
ロリコン物です。
叙情的純アブノーマルとでもいいますか。
カバーイラストはなんかポップな感じがしますが、 風景描写、台詞回し、あとなんと言っても 全体を押さえ込んだ表現がすごい。
物語が進むにつれ、ショッキングなエロシーンになっても絵が盛り上がってない。
淡々と進んで行くんです。
初めて読んだ時は胸が潰れそうになりました。
とてもいい作家なんだけどやっぱりネタというかテーマというか、まぁ作風がね
ちょっと人にはね。
A.S.H.I.M でした。


喜国雅彦

2005-02-04 18:31:24 | 小説+まんが
〈小説推理〉という雑誌を一時期購読してたのですが、その時ちょうど連載してた、〈本棚探偵の冒険〉です。
エッセイです。
喜国雅彦は〈月光の囁き〉や〈日本一の男の魂〉等が代表作にある漫画家ですが、熱狂的な古書ヲタクでもあります。
どんなジャンルでもヲタクは大変だなと思うと同時に蒐集家にしか理解できない幸せってのが羨ましかったりします。
僕にもソレの片鱗が多少あるのは自覚しています。
だけど勇気がないんですね。
踏み込む勇気が。
10有る物が9しか揃ってない、残りの1の為に生活を犠牲にするのが真の蒐集家でありマニアと言えるんでしょうね。
このエッセイに影響を受けて横溝正史の角川文庫(緑304)を81冊集めてみました。
あと8冊でコンプリートするのですが、割と難易度の高いのを残してしまったのと、もし全部集めてしまえば多分、装丁違い(同じ本でもイラスト違いが複数ある作品がある)まで手を出すのは解りきっているので二の足を踏んでいます。
勇気がないんです。
話は〈本棚探偵の冒険〉ですが、特筆すべきは内容が面白いのはさることながら、造本の素晴らしき凝り方です。
函に入ってます。いまどき。
よくなんかの全集とかに入ってる月報が入ってます。
しかも初版には作者の検印が一冊ずつ押されています。
意味わかんねぇ←(テルさん風)
函や帯のデザイン(アナクロチックでかっこいい)も作者本人が手がけています。
つまり喜国が自分のために自分の欲しい本を作ったんでしょうね。
ここまでやればコストもかかるのは当然、2500円もしやがりました。
いつか僕の子供、孫へ脈々とバカ本として受け継がれていくでしょう。


ダウン

2005-01-31 19:39:51 | 小説+まんが
ダウンしました。
システムが。
風邪?
喉はれはれ。
昨日からなんかおかしいなとは思ってたんだけど。
大ちゃん 仕事代わってくれてありがとう。
一日寝たきりです。
百鬼徒然袋の続編が発売されてたので、前作を復習しております。
榎木津最高。



A.S.H.I.M 1

2005-01-26 19:41:29 | 小説+まんが
とうとう語らねばならない時がきました。
{戸梶圭太}です。鬼畜作家です。
もともとは「闇の楽園」で新潮ミステリー倶楽部賞に選ばれ、2作目の「溺れる魚」は映画化。
新進気鋭のミステリー作家(広義の意味で)でした。
でした・?
そう、過去形です。
スリリングなストーリーと構成にジェットコースターのような展開。
活字を目で追ってるだけという事を忘れてしまいそうな位の臨場感。
面白かったなぁ、「闇の楽園」普通に。
普通に?
そう、普通に面白かったんです。極上のエンターティメントでした。
トカジの中で一体何があったんだろう。今は文章もまるで別人のようにぶっ壊れています。
キ○ガイです。異常な作品を少し紹介します。
「さくらインテリーズ」「燃えよ刑務所」「CHEAP TRIBE」「天才パイレーツ」等。
どれをとってもマトモな人間の話ではありません。
「トカジャンゴ」や「トカジノフ」といった短編集もあります。
バカ満載です。
僕は大好きなんですけどね。友達と本の話しとかになると、おっかなびっくり聞いてみるわけです。
「ト、ト、トカジって知ってる?」知らないと言われると少しほっとします。
バカかと思われそうで。
今、僕はカミングアウトに近い心境でこれを書いています。
好きなんです、どうしようもなく。
言っちゃった。
あんまり好きと人に言えないもの→A.S.H.I.M
でした。


Sex

2005-01-19 18:50:34 | 小説+まんが
上条淳士の「Sex」3巻が発売されてました。とっくに知ってたって人はおいといて、「それがどうしたの?」って言う人と 「嘘?今ごろ?まぢで?」って言う人がいるでしょうね。1巻の初版が1989年、とっくに連載は終了してるのにも関わらず、2巻が発売されたのが 4年後の1993年。2巻以降は毎月ペースで 刊行される予定でした。今何年? 描き直しているんじゃないか?という 噂もありました。 ま、喜ばしい事なんだけど、一つ困ったのは本の形態が変わってるんですわ。1、2巻はB5版だったのが、普通の青年コミックのサイズに変更されてました。もちろん1、2巻もこのサイズで再版されてます。部屋にあるB5版の少し古びたスペシャルな「Sex」の立場はどうなる?
どうもなりません。買い直すまでです。今度こそエンディングまで毎月刊行されると言う話なので、信じます。
ま、喜ばしい話であります。





二階建てオープンバス

2005-01-18 21:33:47 | 小説+まんが
皇居の二重橋の所て中央分離帯にそれが激突していました。乗ってた人大丈夫か?
写真撮れなかった。あれってイギリス発?
それと先日購入した「探偵儀式」これから楽しくなりそうな予感はします。「名探偵コナン」「探偵学園Q」のような少年物の雰囲気ですが、掲載紙が「少年エース」ですので、、、。現役の新本格作家が実名で登場します。
新本格といわれる作家は人の悔しがる顔を想像しながら仕事をします。そんな僕は活字にされた物であればどんなに 騙されても、いたぶられても むしろオープンバス。 タブーOK。



まんが

2005-01-16 20:31:00 | 小説+まんが
大塚栄志の原作本です。「多重人格探偵サイコ」「黒鷺死体宅急便」「木島日記」など 面白まんが 目白押しです。一番好きなのは「北神伝綺」という作品なんですが 民俗学者の柳田國男と日本の先住民俗である「山人」の因縁を軸に宮沢賢治や江戸川乱歩等をまきこんでの大活劇?
今日 購入したのは「探偵儀式」。原作は清涼院流水。講談社のメフィスト賞出身者といえば作風はお判りでしょう。大塚氏は今回は脚色参加ですね。
部屋に帰るのが 楽しみ。バス。