private opinion

next live 12.14 高円寺showboat(S)

悪魔の練乳

2006-06-08 17:36:38 | 教室
やってもうたぁ。
やってもうたのだぁ。
ウマそうだべ、アマそうだべぇ。
お気付きの方もいらっしゃるだろうか、二か月程前から漠然と開始されたかがわっち減量作戦の効果の程を。
漠然と日々のナニを効率よく摂取したと思う事で漠然とカロリー控え目の漠然作戦。
6キログラム程軽くなったのよ。
タイトなTシャツを恥ずかしげも無く着られる程には成果をあげたいのだが。
しかして唐突にこの練乳アイスバーっていうヤツがあまりにも存在感を誇示するにつけある種カリスマ性をも帯びて俺の生活の舞台にまろび出て来たのだ。
奪われた俺の心、もうキミしか見えないよ。

さてもさてもあっさりと魔に魅入られたのは俺の魂である。
童子の吹く笛の音はこの世のモノでなく甘美で五感以外の神経を優しく震わす桃源郷的快楽。
すでに意識は肉体を離れ童子の後ろを調べに伴い躍り付いて行く。
眼前には冥府魔道の入り口、ここに至ってコノ魅惑の存在に抗うには俺の魂は脆弱で薄ら寒く汚れてもいた。

ふらふらぁっとコンビニのレジスタにてお会計をするほんの一瞬だけ俺は正気を取り戻し、手に取ったのは最近ダイエッターに流行の黒ウーロン。
コノ人は何をやりたいんだろうと思ったに違いないお会計に従事した若人店員の目は死に場所を探す年老いた象のように悲しそうだった。
そんな彼の顔を見る事が出来ない。

唐突に「何故そんな事をするの?」と言われた、
気がした。
童子の笛はすでに俺の精神をユルユルと狂わせ取り返しのつかないところまで誘い導いていた。
「それをどうするつもりだい?まさか君は、、、」
「約束したんだ、この世の終わりを見せてくれるって、、あの人が僕にそう言ったんだ、、」
「、、、ヨハンに会ったんだね、、」
「彼はいつだって正しいのさ」

俺は店外へ走り出た。
途端に空が黒く重く稲光の閃光が一瞬を切り裂いた瞬間全てを洗い流す雨。
尚も走った。
走る、走る? 疾走する両の脚にまるで接地感が無い。
流れるように泳ぐように景色が視界が流れるように。
この雨は俺への罰なのか、責めるのか、祝福なのか、赦しなのか、走りながら練乳ミルクバーの包装を破り捨てた俺は、、、。

気がつくと俺はアスファルトに膝をつきアイスの棒を力なく握りソレを天に高く掲げ呟いていた。
「コレがヨハンの見た景色」

ま、何をさて置き甘くて美味しいよと言う話しである。

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4 コメント

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え! (IMO)
2006-06-08 23:01:44
ヨハンが見た景色って練乳ミルクバーだったんだ・・・しかしうまそうやねぇ。じゅる。
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す…すごい。 ()
2006-06-08 23:23:26
う ま そ う ...!



しかし私も(ヒョウちゃん……減量成功しやがったな。負けないわ。)と思っていたのに。



リバウンド注意!!
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しびれる ()
2006-06-09 17:05:30
掛け値なしに美味いよ。

154キロコロリーあります。
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外食やめたら? (ミグ歌手)
2006-06-10 09:31:43
まず、買い食いと偏食止めなさい。あと運動しろ!
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