御厨の呟き

主に政治・社会・科学あたりのことを書き散らしています。自給自足自存自衛を旨としていきたいです。

陸羯南を読んだ。

2007-07-16 23:02:42 | メディア
http://www.amazon.co.jp/%E9%99%B8%E7%BE%AF%E5%8D%97-%E6%9C%89%E5%B1%B1-%E8%BC%9D%E9%9B%84/dp/4642052399
「くがかつなん」であって「りくかつなん」ではなかった。
おかげ図書館で検索しただけでは見つからなかったわけだ。

さて、この本は陸の思想には深くつっこまないで、
半生を紹介している。
ということで、思想家ではなく新聞記者にして、新聞社経営者としての陸について語られている。
メディア論である。
彼の思想を発信する質の高い新聞は購読者が伸び悩み、廃刊となる。
金銭面で苦労し、近衛家などに無心する。
そして購読者を多く獲得する新聞が質が高いとは言えない。
金と質はトレードオフ、それが新聞媒体なのかもしれない。

現在、インターネットによりブログを創設し、自分の思想意見などをほぼ無料で発信することができるようになった。
この状況を見て、陸はどう思うだろうか。


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2 コメント

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羯南 ()
2007-07-21 01:20:28
御厨さん、陸について述べてくださりありがとうございます。あの本は比較的わかりやすく書いてありますが、思想に踏み込んでいないのが弱点ですね。

陸の原著は、古本屋(ブックオフのような似非ではなく、本物の古本屋)で比較的簡単に手に入ります。
うまくいけば五百円、悪くても千円で入手できます。もちろん学術系もあつかっているくらい大きな図書館ならば図書館内にもあると思います。

私のオススメはブログにも書いた「国際論」です。
原著はいささか難解ですが、読んでみる価値はあります。
機会がございましたら、挑戦してみてください。
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Unknown (御厨)
2007-07-22 00:59:49
耕さん、お久しぶりです。
古書、以外と安いものなんですね。

町の図書館のサイトで検索してみたら「国際論」ありました。
機会あれば読ませていただきます。

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