御厨の呟き

主に政治・社会・科学あたりのことを書き散らしています。自給自足自存自衛を旨としていきたいです。

佐藤優と古典の素養と乱れる日本語。

2006-08-14 02:08:18 | 社会
国家の罠を読んだ。
国策捜査云々の話より衝撃を受けたことがある。

1982年の学習指導要領の改訂である。
古文の時間が大幅に削減され、それ以降の世代は古文を日本語と認識できなくなった。
あのエリート中のエリートの外務官僚ですら「神皇正統記」が読めないとか。
無論俺もそれ以降の世代なので読めない。

不思議には思っていたんだよな、高校時代の理科の教師(俺と15才差)が古文を原典で読んだり、漢詩を詠んだりしていたのだから。
俺頭悪いのかな、と。(いや悪いだろう)

しかしこれで合点がいった。
現代人から古文と漢文の素養を奪ったのが文部省だと言うことに。
そういった素養がないから、単語が和訳せずに横文字が溢れ、日本がが乱れるんだよ。
俺は日本語が駄目になったのはGHQのせいだとばかり思っていた。
自分自身、語彙が少ないことを実感していた。
それが古文や漢文の勉強不足のせいだという結論に達したのは最近のことだった。
だから古文・漢文を充実させれば日本語の危機はなくなるだろうと
しかし文部省とは。
80年代に馬鹿教育を受けた奴が社会に出たのが90年代。
言葉が乱れだしたのも同じ頃ではないか。

文部省め、どうせ古典なんて要らないだろうと削減したのだろう。
これが日本語の根幹揺るがすことだとは思っていなかったのだろう。

マスコミはこの危険性を指摘しろ。他人事のような顔をするな。

文部科学省に言いたい、直ちに古文・漢文を拡充し日本語の危機を回避せよと。