環境省が主催する、ヤマネコ観察会のイベントにボランティアで参加してきました。
参加者の多くは小学校低学年。
好奇心旺盛の島の子供達と一緒に探検にでかけました。
探検のフィールドは、稲刈りが終わった後の田んぼ。
ヤマネコといえば名前通りに山奥にすむ動物のイメージですが、田んぼやマングローブ林、湿地や海岸など
彼らのテリトリーは人が生活する場所と同じエリアにもかぶっている個体がたくさんいます。
虹だっ!この奥の開けた田んぼがフィールドです。
前日の夜から激しい雨が降って、ヤマネコの痕跡が残っているか心配でしたが・・・
発見したようですね~!!
ヤマネコの糞。
鳥の毛や消化されていない葉が中に入ってる!虫眼鏡でじっくり観察中。
残念ながら、足跡は雨で消されたのか見つけることはできませんでしたが
探偵団の子供達は、あれでもないこれでもない、と痕跡探しに一生懸命でしたよ!!
実は田んぼのすぐ近くの県道で、10月25日に幼獣の子猫が交通事故で死んでしまいました。
現場を見て連絡をしてくれた子供達が参加者の中にいて、その時のことを子供達から話してもらうこともでき
ヤマネコの交通事故死のことについても、みんなで考える機会になりました。
田んぼから県道を挟んで反対側はマングローブ林、彼らは餌場を移動するときにどうしても道路を横断してしまう時もあります。
アンダーパスという道路下の動物用のトンネルや、ゼブラゾーンという車が走行する時に音を出して危険を伝えるための舗装など
ヤマネコを守るための対策はしていますが、完全に守りきるのはとても難しいことです。
車のスピードを出さない、これは個人ができる対策なのかもしれませんが、なかなか減らない交通事故です。
2008年に第4次生息調査が行われ、ヤマネコの生息数が減少傾向にあることがわかりました。
考えられる原因はヤマネコの生息地の減少と交通事故の増加が主な要因だそうです。
生態系の頂点に立つイリオモテヤマネコが変わらず生存しているということは、豊かな自然環境が保たれているということ。
未来の子供達もイリオモテヤマネコと共存できる島であり続けますように。。。