と、エロ気味で。
先週、とても荷物がたくさんあった日、池袋で三時間ほど、時間をもてあましました。
そこで、ひとりカラオケ。
いや、まだここが恥ずかしいコトじゃない。
カラオケって、行きつけないのであんまりなんか、よくわからない。
システムとか。
恥ずかしいコトはここでもない。
年を書くところにも、恥ずかしがらず実年齢を書く。
こんな時間に来ているのは、二十歳前後の若者たちだけだ。
ここもまだ、恥かしいコトじゃない。
フリードリンクって、何処から選べば良いかよくわからない。
でも、こういうときはコーラなので大丈夫。
全然恥かしくない。
折角のひとりカラオケなので、歌い上げるような歌とかマニアックな歌とか青春時代の歌とかをどんどん歌う。
「翼を下さい」とか。
「思い出がいっぱい」とか。
まだまだ恥かしくないぞ。
なんか、最近のカラオケって、力入っている画像が流れるパターンもあるのね。
まず、「世界に一つだけの花」の映像でなぜか涙が流れる。
ハズカシーい。一人なのに恥かしい。
花畑の中で幼児がスケッチブックに書いた文字を掲げることによって歌詞が分かると言うシステムの映像。
なぜだ。なぜ涙が流れる。
そして、これで涙が流れてしまったので試しに何故か涙がこみ上げて来る「少年時代」を選曲してみる。
こみ上げる。
恥かしーい。
そして、「秋桜」。
涙が溢れて歌えない。
酔っ払ってもいないのに。
ああ、恥かしい。
今、冷静になって考える。
なんでだろう。「世界に一つだけの花」なんてのは、少しばかりバカにさえしているのに。
「少年時代」も「秋桜」も、思い出がまるでないと言えば嘘になるが、(ちなみに「少年時代」は、多感な十七歳の頃、見に行った芝居で使われていて、曲だけでうっかり号泣してしまった曲、「秋桜」は大学の入学式のとき、母から送られてきた音楽電報の曲。このときは「これ、結婚式用じゃないの?」と激しく突っ込んだ曲。)それ以上に思い入れのあるであろう曲はもっともっとあるはずだ。
でも、何故か涙がこみ上げることで、この二曲はワタシの思い入れのあるであろう曲の上位にランクされている。
これが名曲の力ってモノなのか。
この、こみ上げて来るっぷりは、何故か笑いがこみ上げて来るのとちょっと似ている。
これについては、以前、「
力のある音楽。」で書いたので割愛するが、どちらにしろ、曲が盛り上がるところで笑いか涙がこみ上げる。
年をとって、どんどん涙腺が緩んでくると、曲が盛り上がるたびに涙がこみ上げるようになっていくのかもしれない。