カトリック情報

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禁書目録

2016-02-11 | 本 有害指定図書
禁書目録は1948年版まで作成された。これは第32版であり、4000の書籍があげられていた。その理由はさまざまで、反カトリック的、不道徳、性的放埓、政治的偏向、魔術書などの危険な文化、などであった。目録に著書がのった有名人としてはデジデリウス・エラスムス、エドワード・ギボン、ジョルダーノ・ブルーノ、ヴォルテール、ダニエル・デフォー、ニコラウス・コペルニクス、バルザック、ジャン=ポール・サルトルなどがいた。18世紀から19世紀にかけてはカトリック教会がほとんどの近代思想を拒絶したため、近代の哲学者は(キリスト教徒であっても)ほとんど名前が載る結果となった。たとえばルネ・デカルト、イマヌエル・カント、ジョージ・バークリー、ラムネーなどの著名な思想家もこのリストに含まれている。ショーペンハウアーやキルケゴールの著作は禁書目録に載っていないが、その理由は彼らが無神論者とみなされているからである(トリエント公会議の規定では、無神論者などカトリック信仰を否定する者の著作は審査するまでもなく有害とされていた)。
禁書目録はカトリック信徒の多い国家ではそれなりの影響力をもっていたため、東はポーランドから西はケベックまで出版物が盛んに流通する大都市を除けば、禁書目録に載っている本が見られることはあまりなかった。禁書目録が公式に廃止されるのは1966年6月14日の教理省宣言(AAS 58, p.445)および同年11月15日の同省教令(同 p.1186)によってである. 時あたかも第2バチカン公会議が行われるなか、カトリック教会に残っていた多くの形式的習慣が廃止されたが、とくに1966年の11月の教令は、禁書目録規定違反が1917年教会法典2318条に謂わゆる「破門」の効果を有しないことを明言するに至った。しかしながら禁書目録に載るようなカトリック信仰を危うくする書物を積極的に読むことが推奨されているわけではなく、1975年3月19日の教令(AAS 67, pp.281-284)によって、1917年教会法典の禁書の条項が刷新され、現行の1983年の新教会法典第822条乃至第832条に明文化されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%81%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2

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