
ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝
第二話
テレサのコスモウェーブを感じ取った者は、必ずと云って良いほど、テレサを求め、惑星テレザートを目指す。
そうしたくなるメッセージが込められているから。
だから私は"ヤマト"が、この惑星(ほし)に来ると確信したの。
我がガトランティスが突き止めた惑星テレザートの位置を考えると、地球からこの惑星(ほし)を経由してゆくコースは、日数にして一週間ほど遠回りのコース。
本来なら最短コースをゆくのがセオリー。
だけど、大帝が興味をお持ちになられたヤマトのクルー、そのクルーたちの行動(せいかく)からして、同胞の危機を見過ごせない。
だから私は"ヤマト"は必ず惑星(ここ)へ来る。と確信したの。
ナスカの部隊が第十一番惑星を攻略して三日、私は直接、殺戮マシン=ニードルスレイブをコントロールする事にしたの。
あのマシン(A.I)は、殲滅を重視して造られた兵器。
このままでは、私以外は殺害される。そうなればヤマトのクルーは怪しむ。
ヤマトに乗る事は出来ても、隔離されてしまう。
それでは意味がない。
間違いなく大帝は、ヤマトを沈める。
◆◆◆◆
そして、ヤマトは来た。
私たちを救助する為に。
罠だと知らずに・・・
ナスカの裏を描いたヤマトは直接、この惑星内にワープアウトして来た。
見事な戦術だった。
だったと云うのは、ナスカの艦隊を惑星突入から僅かな時間で、200名近くの避難民の救助と、九割もの艦艇を撃破、事実上の壊滅。
しかし、ヤマトにとって、いやクルーにとって予想外の出来事が起こってしまったのだ。
ナスカの上官、第八機動艦隊の本隊の出現だ。
私には解っていた事だけどね。
ただ、以前の第八機動艦隊とはだいぶ違うけど。
大帝の気まぐれだと私には解った。
新しく手に入れたものを試したくなる。
あのガイゼンガン兵器を試したいのだと。
先行して六隻を送って来たようだ。
死ぬことを恐れない"人造兵器"=カラクルム。
そのカラクルムがヤマトを襲う。



「……なっ!」「何?……」
"インフェルノ・カノーネ"を使用したようだ。
大帝自らがコントロールをしている・・・
私には感じる・・・
◆◆◆◆
「ヤマトを沈めるチャンスは失ったが、"レギオネル・カノーネ"の使用は許可された。」
「それにしても、出迎えの数が合わんな。」
ガトランティス第八機動艦隊:艦隊司令メーザーは、そう心の中で呟いた。
どうやら第八機動艦隊の本隊が到着しつつあるようだわ。
それにしても、物凄い数を送り込んで来たものだと、私は思った。
「大帝は何をと、思った。」時であった、私は近頃、彼女を抱き寄せたあの日以来、過去を思い出す事がある。
今もフラッシュバックで、それは現れた。

「私の幼年期……。」
「……もう一人は誰?」
「私によく似ている……。」
「私は"白銀の巫女"、あなたは誰?」
◆◆◆◆
「今は、あの娘よりヤマト。」
「……ヤマトよ。どう闘う?」
第三話へ
つづく。
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一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。