自由と正義のための選択肢

今後の日本の進むべき道を考える政治ブログ

令和の金解禁?

2022-12-20 07:13:59 | 終世記

今回の岸田増税、経済政策上の大悪手にもなりかねない。
前例は1930年1月11日の金解禁。立憲民政党浜口雄幸内閣によるもの
金解禁の準備として物価引下げ。そのために緊縮財政を実施
直前の米国初世界恐慌を一時的なものと思い込み、金解禁を断行した。

当初、世論は物価引き下げを歓迎したが、結果はとんでもない事に
世界恐慌が予想以上に深刻化。緊縮不況と世界恐慌のダブルパンチで
物価下落に留まらず未曽有の不景気=昭和恐慌に見舞われたのだ。
2年で輸出が半減、国民所得は3割減、とりわけ農村の疲弊が深刻

金の急激な国外流出で浜口内閣は倒れ、翌年には金輸出禁止
金解禁で輸出が増大、景気は良くなるだろうという思惑は大外れ
不況に苦しむ民衆の期待は軍部による満州侵略に向かったようだ。
金解禁断行→昭和大不況→軍部暴走、の流れを見過ごしてはなるまい。

日本人が侵略を好んだから戦争になった、と考えるのは誤りだ。
戦争の原因を作ったのは立憲民政党の安易な経済政策=金解禁である。
不興の真っ只中の緊縮政策。今考えれば地獄の門を自ら開くもの
それと同じく、岸田は不況を脱し切らないのに増税政策を採るのだ。

岸田は「国債という借金のツケを次世代に回すな」と言ったそうだ。
しかし、増税で不況が深刻化したら、そのツケを支払うのは誰?
財務省の面子を守る為に国民が苦しむ。どこまで続く泥濘ぞ
国民生活が最重要。そのための経済政策であり防衛政策なのだが