自由と正義のための選択肢

今後の日本の進むべき道を考える政治ブログ

まるで近衛内閣

2022-12-14 11:25:23 | 終世記

岸田内閣は戦前の近衛内閣に似てきた。恐れるのは軍部でなく財務省
何となく国民の期待を集めながら、全体主義への道を拓いた人物
基本的に定見を欠き、優柔不断で無能な日本の政治家の典型
決断力がありそうに見える分、その及ぼした害悪は計り知れない。

岸田との類似点を挙げよう。その第一は言行不一致、というより真逆
日中戦争当初、「不拡大方針」を唱えつつ軍の暴走をなし崩し的追認
戦争遂行のための増税、国民精神総動員、東亜新秩序 etc
国民が何が何だか分からないうちに全体主的経済秩序への移行を画策

第二は唐突とも思える重大な方針変更である。
1938年1月の「爾後、国民政府(中国国民党政府)ヲ相手トセズ」
それまで裏で和平工作を進めていたと思えば、あっさり方針変更
熟慮の結果と言えるだろうか。感傷的衝動的変更に思われてならない。

第三に近衛は社会主義者との親交があったという。脇が甘い
近衛のブレーン朝日新聞の記者尾崎秀美はコミンテルンのスパイ
近衛が目指した国家総動員体制は、日本版国家社会主義体制
ナチス・ヒトラーの台頭に目が眩み1938年国家総動員法を制定

少し調べれば分かるが、何を考え何をしたいのか分からない人
当時の右派からは「気迫が足りない」と評されたが、当たっている。
深い考えも無く、表面的な人気と時流で政権運営したのは孫も同じ
現在の宏池会の立ち位置が近衛に似ている事に驚き呆れる次第である。