自由と正義のための選択肢

今後の日本の進むべき道を考える政治ブログ

脱統制型社会 #2113

2022-05-04 12:19:14 | Truths

最近ネットで"統制社会"という言葉を知った。
中国やロシアの現状を表す格好の概念ではなかろうか。
以前、全体主義という言葉がよく使われたが思想的一体感を伴った。
最近の中露、特にロシアの場合思想的な締め付けは無いようだ。

では統制型社会とは?簡単に言えば、命令と服従を基幹とする社会
中国の場合、中国共産党の命令には誰も逆らえない。
ロシアは公選ではあるが、大統領に逆らえば無事では済まない。
権威主義社会とも言えるが、統制には暴力によるものも含まれる。

民度が低い場合、統制に頼らざるを得ないだろう。
秩序が保たれてこそ、経済が発達し生活が安定する。
軍閥が割拠していた場合に比べれば、今の中国はずっとマシ
だが、統制国家には時代の変化に付いていけない欠点がある。

中共も台湾も何故か疫病対策は同じだった。ゼロコロナ
ただ、台湾は最近ゼロコロナを放棄しウィズコロナに転換した。
世界の趨勢に合わせて、経済と防疫の調和を目指す。
中共では実態を無視した無意味な都市封鎖で経済マヒが続く

統制型社会から民衆自律型社会へ、が進化の流れだろう。
言論の自由は御花畑論を展開するためのものではない。
現状を改善するための現実的議論を行うためのツール
柔軟な思考で時代と共に進化する自立型社会に近づきたいものだ。


民主主義 vs 権威主義 #2101

2022-04-19 20:26:30 | Truths

政治を論ずる場合、言葉の定義は重要である。
例) 自由主義は存在しない。正しくは、自由実現のための民主主義
民主主義は価値観の多様性が前提。その優劣は言論に委ねられる。
単一の価値観しか認めないのが権威主義。多くは独裁政治である。

民主主義か権威主義か、は広い意味で国民の選択による。
必ずしも投票によるものではない。容認すれば事実上の選択となる。
クーデターや革命による政権も、定着すれば国民の選択である。
先進国でも、大統領制の国か立憲君主制の国かは国民の選択

民主主義の場合、個人の相互尊重という高い倫理性が求められる。
ルールを守らないような国民の場合、民主主義のハードルは高い。
現在の民主主義国も凄惨な宗教戦争や革命を経て成立したもの
選挙しても、独裁的権力が幅を利かすのでは権威主義と変わらない。

官僚が独善的に価値観を押し付ける場合も限りなく権威主義に近い。
民度が低いと致し方ない面もあるが、長期的に必ず腐敗を生じる。
また、時代と共に変化する価値観に、権威主義は付いていけない。
ゼロコロナで経済を死滅させようとしている権威主義国家もある。

権威主義国家の価値観は国民の幸福よりも支配者の満足に偏る。
ヒトラーが第三帝国建設を目指したのは国民の幸福の為だろうか?
違う。無謀な戦争に国民を駆り立て自己の征服欲を満たすためだ。
人を殺して豊かな国に?今もそのレベルの国があるから恐ろしい。


自由 #2100

2022-04-18 21:16:58 | Truths

以前から"自由主義 vs 社会(共産)主義"の問題の立て方に疑念があった。
ロシアのウクライナ侵略により、その疑念の答えが出た感アリ。
ウクライナは自身の自由の為戦っている。自由主義の為ではない。
自由主義 vs 全体主義ではない。反全体主義と全体主義の戦いである。

何故なら自由は現実であり、イデオロギー(観念)ではないからだ。
自由とは「持って生まれた衝動に基づいて行動しうる」という意味
勿論、育った環境や受けた教育によって人の行動様式は大きく変わる。
しかし、基本は幸福追求の道を自分で選択できるのが自由というもの

一方で自由は"我儘"や"勝手"のような否定的な意味でも用いられる。
「個人主義=利己主義」と同様、全体主義がプロパガンダに利用する。
社会矛盾の全てを自由の所為にし、自由を否定、権威に従わせる。
正しくは「個人主義=個人の尊重、自由=他者の自由と共存」なのに

そこで、自由な社会は為政者も民衆も法に支配される法治主義になる。
一部エリートが一方的に民衆を支配すれば、民衆に自由は無い。
だから、自由と法の支配と民主主義は切っても切れない関係
この三点セットが自由で開かれた社会の三要素と言えよう。

権威主義社会は、自由があるのは支配者のみ。支配者は奴隷
「自由は格差の因」として否定する権威主義こそ超格差社会なのだ。
騙されてはならない。自由を否定したところで平等は実現しない。
格差はルールを作って調整すればいい。自由が無ければ発展も無い。


世論 #2080

2022-03-28 22:48:33 | Truths

ロシアでは今でもプーチンを支持する人が多いらしい。
マスコミ報道ではない。在日ロシア人の報告。信憑性あり。
改めて世論というものを考えさせられた。複雑怪奇、簡単ではない。
付和雷同する一方で、固定観念化した偏見は中々拭えない。

ロシア人を笑ってはならない。日本の世論も相当頑なで鈍重
一度染みついた考え方を変えるのは、個人の場合も容易ではない。
いわんや集団の場合をや。世論を変えるのは極めて難しい。
世論がプーチンを排除するようになるのは相当ハードルが高い。

日本も昭和天皇の聖断が無かったら一億玉砕に突っ走ったと思う。
間一髪。もう少し早ければ広島・長崎は無かっただろう、は結果論
勝つ見込みが無いと分かっていても、戦いを辞められないのが世論
どんな賢い人でも完璧な判断は不可能。世論に完璧な判断は無理

左翼は革命を世論の覚醒のように美化するが、嘘だ。
革命は一部扇動集団と既得権益集団による権力を巡る殺し合い
世論は最終的に勝利した方に靡くもの。世論は日和見だ。
フランス革命もロシア革命も民衆の考え方の本質は変わらなかった。

昭和天皇は自分が生き延びるために無条件降伏を決断したのではない。
降伏=死。身を捨てて国民に代わり責任を取ろうとされたのだと思う。
私は天皇崇拝ではないと思うが、昭和天皇は立派な方と尊敬している。
御聖断は世論を変えた。今度は国民が自身の手で世論を変えなければ

現実を見よ #2056

2022-03-03 15:09:26 | Truths

ウクライナ戦争は先行きが読めない状況。心が傷む
こういう場合、取り敢えず殺し合いを辞めさせるのが常道
だが、それができないのが現在の人類のレベル。嘆かわしい限り
その現実をまざまざと見せつける展開。深刻に受け止めるべきだ。

「全て紛争は話し合いで解決できる」という左翼の主張は幻想だった。
「最後は話し合いで決着」は正しいが、話し合いまで行くのが難しい。
地球上には、話し合いに応じようとしない問答無用の独裁者も居る。
人間の愚かさが無くならない以上、身を守る努力は不可欠である。

メルケル「善意と経済的結びつきで平和が実現する」も幻想だった。
今は西側による世界的規模の経済制裁に入った段階である。
今の処、停戦には至ってない。交渉中も攻撃を続けているようだ。
少なくとも電撃的勝利でウクライナ併合の目論見は失敗したのだが

一連の行動からプーチンの本質はマフィアだという見方が出てきた。
スターリンから共産主義を差引くとプーチン。民族浄化もやりかねない。
最近人が変わったという証言もある。大ロシア主義に憑りつかれた?
一大名の秀吉から天下人秀吉への人格的変貌の先例もある。

核兵器が使われるかも。今のプーチンにとって有り得ない選択ではない。
反原発の人々に問いたい。原発が危険なら、核兵器はどうなのか?
独裁者が核兵器を握っている現実。反原発にどれ程の意味がある?
少なくとも"原発を廃止すれば安全安心"にはならないと思うのだが