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国債は借金に非ず

2022-12-17 08:07:05 | 終世記

昔は政府保有の金地金が紙幣の価値を担保した。(金本位制)
その当時、日銀券は何時でも金と交換する事ができた。
ところが1929年の世界恐慌後は世界各国で金本位制は廃止された。
政府発行の通貨量に見合う金地金を確保できなくなったかららしい。

現在の紙幣は金による価値の裏付けは無い。それでも普通に使われる。
現在、通貨の価値を担保するのは政府に対する信用。(管理通貨制度)
政府の信用が失われれば、日銀券もドル紙幣も単なる紙屑と化す。
我々の大切な財産は政府の信用の下に保全されているに過ぎない。

逆に、理論的に政府は信用力がある限りいくらでも通貨発行が可能
発行し過ぎると其の信用が失われ、貨幣価値が暴落するだけである。
一般に、通貨の量を増やす(=金利を下げる)と景気が好くなる。
そこで政府は其の信用の範囲内で通貨量を増減させ景気を調整する。

経済活動の意欲(=需要)がある時は通貨量を増やして経済成長させる。
金本位制では其れが不可能。通貨不足で金廻りが悪く、不景気が続く。
管理通貨制は其処を柔軟に対処し需要拡大に見合う通貨を供給できる。
信用力は目に見えないが、れっきとした価値の源泉である。

ここで言いたいのは国債の事。国債も通貨と同じく本質は政府の信用
政府の信用が続く限り、国債を発行しても何の問題も無い。
つまり、国の信用が拡大すれば、国債の発行を増やしても問題無い。
日本国債は殆ど円建て。通貨発行できる政府はいくらでも償還できる。
少なくとも「国債は借金だから」で忌み嫌うのは思い込みというものだ。