中国で民衆のデモが全国的に拡がっているようだ。
これが東欧のように直接"体制変革=民主化"に繋がる可能性は低い。
ただ、今は天安門事件時代とは違う。食うや食わずの民衆ではない。
力技で短期的終息を図るのは無理。紆余曲折は避けられまい。
ポイントはゼロコロナ。バカバカしい限りだが、習近平の看板政策
はっきり言えば"病気対策に偽装された"民衆弾圧のためのツール
習近平の退陣を意味するから明確な形で引っ込める事はできまい。
一方、教条主義的隔離政策は末端に行くほど苛烈化するのが常
民衆は堪ったものではない。少なからぬ人々が命を脅かされている。
行動の自由が無いだけではない。食料品も調達できない状態
仕事にも出られない。少しでも反抗すれば何をされるか分からない。
一部の人々だけの境遇ではない。明日は我が身かも知れないのだ。
登正平のときは「まずは豊かになりましょう」で全てを正当化した。
天安門デモは大多数の貧しい民衆には別世界の出来事だっただろう。
今回は違う。一般民衆が「もうこんな生活は嫌だ」と思い始めている。
「豊かになるために我慢してきたのに。共同富裕?なんじゃ其れ?」
林彪や四人組のように何となく有耶無耶に済ませられるだろうか?
ソ連崩壊のように党内反主流の巻き返しから共産党解体に進むのか?
それとも、このまま北朝鮮化して習近平独裁が強化されるのか?
いずれにせよ、受け皿が必要。長期の無政府状態だけは避けなければ