バッタの水あそび。

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押し出し

2010-12-01 20:13:58 | ルールとか
こんばんは。タバコの備蓄がついに20カートンを切りました。そろそろ年貢の納め時ですか。



グラスホッパーです。



、、、うーむ、葉巻とパイプは辞める気ないんだけど、紙巻きはできれば辞めたいと思う秋の夜長(~~;)






さてさて、今日はプッシュアウトについての私見をば。「そうとらえてるC級もいるんだ、、、」くらいに捉えていただければ幸いです。




では参りましょう、「バッタのたまにっき。」




『押し出し』




はじまり はじまり~♪


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私はプッシュアウトが大好きです。やるのも、やられるのも、見るのも。



、、、、ここで終ってもいいんですけどね(笑) せっかくだから「なぜ好きか」について語りたいと思います。ナインボール限定で話をします。




ナインボールにおいて、プッシュアウトほど特殊なショットは無いと思う今日この頃。

だって極論すれば、どんな配置からでも取りきれるというのが撞き方がノーリスクな究極型であるわけですから、その領域に達してしまえばプッシュだのセフティだのは必要ないですよね。だからこそ、ある程度上手くなってからでもいいというのが一般論になっているのではないかと。



しかし、どんな配置からでも取りきれるプレイヤーなんて、バッタはいまだかつて見たことがない。ゴルフにおいて、バンカーやラフに入れることがないから、そんなショットは練習しないし必要もないというプロゴルファーを見かけたことがないのと同じ次元。




リスクのないプッシュアウトなんて存在しないでしょう。みすみす相手に手番を渡すわけですからね。


セフティだって、相手に手番を渡すことが前提のショットじゃないかって? ええ、おっしゃる通り。でも、セフティはパスされる事がないですよね、ルール的に。だから、思いっきり難しい配置を渡すことだけを考えればいい。理想的には、相手がファールして、かつ残り玉が良くなるような配置で渡すのが究極なのかもしれないけど、それは現実的ではないでしょう。

だけど、プッシュアウトはそうではない。難しくしすぎたらパスされたら困るし、簡単にしすぎたら一方的にやられちゃう。



、、、だからこそ、です。



皆様は、プロスポーツを観に行って、どんな対決が一番楽しいですか?



野球。両投手が完封しそうな投手戦ですか? 逆転につぐ逆転な打撃戦ですか?

サッカー。華麗な守備満載のスコアレスドローですか? シュート乱発な点の取り合いですか?

ボクシング。お互いほとんどパンチを貰わないギリギリのせめぎあいですか? バチバチの打ちあいですか?




私は、全部後者が好きです。そして、プッシュアウトは、後者な展開をもたらす要素だと思っています。もちろん、プッシュアウトは自分のレベル、相手のレベル、自分と相手のレベル差によって、全く違う意味を持つでしょう。そこには、チェスのような心理戦的な要素がタップリと含まれているから私はプッシュアウトが好きなんです(笑)



チェスには、ギャンビットという定石があります。X-MENの棒術使いではありませんぞ(マニアック爆)

キングスギャンビット、クイーンズギャンビット、エバンスギャンビット、ダニッシュギャンビット等々、挙げればキリがありませんが、共通することは「こちらの思う展開で戦うか否かを、相手に問う」という点です。

どういうことかと申しますと、ギャンビットというのは、相手にこちらの駒を取れるような展開にすることなんです。自分の駒が減らされたら戦力が低下して不利になるわけですが、その不利の見返りは、「相手に序盤から同じ駒を二回触れせることにより、展開を遅くして守勢に回させる」という事なんです。


つまり、、、、


「かかってこいやコラァ!」

と仕掛けて、

「上等じゃ、そのケンカ、こうたるわい!」

と応じてくるか、

「ケッ、そんな手に乗るかい!」

とかわしてくるかは相手次第。



プッシュアウトって、そういうものだと思うんですよね。声なき対話と言いますか。

一から十まで語ると朝刊が来てしまうので、ケーススタディ的に語りたいと思います。完全主観ですのであしからず(爆)






○バッタ(一応ジャンプは出来るC級)  対 ヨメ(ジャンプが出来ないC級)

バッタブレイク。インして取り出しは穴前だけど、カラコでもジャンプでも狙えない配置。こんな時、バッタは「そのまま撞くより簡単になるように」プッシュアウト決行(笑)。

カラコはムズく、ジャンプはイージーという配置を作る。ヨメはノータイムでパス。

バッタは迷わずジャンプ。インすれば、そのラックは取れようが取れまいが関係ない(笑) 序盤が「してやったり」な思い通りになった時点で、そのラックがバッタにもたらす「幸福量需要」を満たしているので満足なのであります(笑)






○バッタ 対 シャーク君(超攻撃的B級)

バッタブレイク。取りだしはイレイチでも怪しい配置で、しかもほどくのがかなり難しそうなトラブル有り。ここから攻めてもマスワリはほぼ不可能と思える配置。

バッタ、ノータイムでそのまま行くより簡単になる舐めシュー(笑)。そこからシャーク君がひとつでもミスをすれば、そのラックは取れようが取れまいが以下同文(笑)





○大井プロ 対 土方プロ

大分前のキューズでの対談対決記事でのお話。記憶だけで書くので間違ってるところがあったらゴメンナサイ。

大井プロのブレイク。インしてトラブルもないが、取り出しがリスキー。取り出しさえクリアできたら、一気に取りきれそうな形。

ここで大井プロはプッシュし、土方プロにロングジャンプを強いる配置を残す。

土方プロ、ジャンプに行くもミス。大井プロの作戦通りの展開になる。


、、、大事なのは、その後の対談。


大井プロは、ジャンプで攻略できる配置になったら、土方プロはノータイムでトライすると考えていた模様。だけど、土方プロは「その後の配置にトラブルがあったらトライしない」と明言し、大井プロ驚く。

これは多分、土方プロが「ジャンプに絶対はない。だからジャンプしなきゃならんというのがまずリスク、そしてトラブル解消しなきゃいかんというのもリスク。リスクがひとつならトライするけど、二つ以上あるなら相手に撞かせてミスを待つ」という方針だからではないかと。


色々と考えさせられる発言です。





○ジャンプが出来なかった時期にロードに出たスト様 対 ジャンプが出来た賭け玉相手

これまた昔のキューズの記事について、記憶だけで書くので間違ってたらゴメンナサイ。

当時のナインボールは、ブレイク直後だけではなくいつでもプッシュアウトが出来たとのこと。賭け玉相手は、撞いている最中に「ストの野郎、ジャンプできねぇな」と悟る。そこで、ジャンプが出来れば楽々取りきれるけど、ジャンプが出来なければまず無理な配置のプッシュアウトでスト様に迫る。当時ジャンプが出来なかったスト様はこれをパス、相手はジャンプからの取りきりを連発。そんな徹底的な弱点攻めで、スト様から巻き上げまくる。


、、、、実にクレバーな戦術だと思います。こんなの痛快で大好き(笑)






○番外編  バッタ 対 レイズ様


バッタブレイク。インして、取り出しも難しくなく、ネキに出すのも無理のない配置。でも、マスワリに向かう為には、どんなに少なく見積もっても二回以上カラコやバンクをしなきゃならん配置。

バッタは手玉を真上から撞いてほとんど動かさないプッシュに行きますよ(笑) この配置から、レイズ様がどう取りきってくれるのか見たいから(笑)













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いかがでしたでしょうか?


プッシュアウトって楽しいですよ、ホントに楽しいですよ(笑)




ではまた~

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