バッタの水あそび。

プール(ポケットビリヤード)好きのブログです。古い記事へのコメントも大歓迎!

思い出は箱の中に

2007-01-02 12:15:50 | 少年時代
こんばんは。隠し芸大会の曲球、酔いつぶれてばっちり見逃してしまいました(;;)

正月から飲んだくれのダメバッタ、グラスホッパーでございます(~~)。


では参ります、「バッタのたまにっき。」
先にお断りしておきますが、今日は笑える所はございません(爆)

第六話『思い出は箱の中に』

はじまり はじまりぃ~~☆

-------------------------------------------------------
どうにか危険な道を歩まず、安全にビリヤードを楽しむことにしたグラ兄弟。しかし、困ったことが、、、、


小学生にとって、二年の能力差は莫大である。当然のことながら、何やっても最初は兄が強い。
しかし凝り性で負けず嫌いなグラ。そのうち研究し、たまに兄を負かすようになり、やがて兄など足元にも及ばなくなる。

すると、、、

兄「つまらん。もうやめよ、、、、」

となってしまうのだ。
過去、その理由で遊ぶことをやめてしまったゲームが一体いくつあったことか。

残念なことに、ビリヤードにもその時がやってきたしまったのだ。


一人で練習し続けられるだけの情熱も、情熱の無い人でもそれを可能にしてくれる魅力的なテキストもなかったグラ少年は、やがて全く玉を撞かなくなってしまう。

夢中になってやった「エキサイトビリヤード」は、大きなダンボール箱にしまわれたまま、出されることがなくなってしまった。


ありがとう、エキサイトビリヤード。今でもその思い出は、的球のごとく色鮮やかに、心に刻まれている。

                      つづく。
------------------------------------------------------
いやぁ、懐かしいなぁ(しみじみ)。部屋の模様替えの都合で捨てられちゃったけど、誰か拾って遊んでてくれないかなぁと思う今日この頃。とりあえず、今回で「少年編」は完結でございまーす☆

さてさて、次回予告と参りましょうか(^^)。


エキサイトビリヤードに別れを告げたグラ少年。それ以来、めっきりビリヤードには縁がなくなってしまった。中学に入ってからは卓球に没頭し、気がついたら社会人。
しかし、再開は思わぬところで訪れた。

次回、第七話『再会は名古屋のクラブ』

お楽しみに!!

決めろスーパーショット!

2007-01-01 14:04:40 | 少年時代
あけましておめでとうございます☆
とりあえず、隠し芸大会の曲球(推定夜八時ごろ)を見逃さないことから今年の玉撞きライフをはじめようと誓う、新春の昼下がり。

グラスホッパーです。

ではさっそく参ります、「バッタのたまにっき。」


第五話『決めろスーパーショット!』

はじまりはじまりぃ~~♪

-------------------------------------------------------
ファミコンの攻略本によってイメージボールとクッションのイロハを知ったグラ兄弟。その本はスロウのことはふれられず、クッションは入射角=反射角とあったが、ゲームの中ではきっとそんな設定だったんだろうからこの本を責めるのはスジ違いというものだろう。

ついでにその攻略本のマンガには、ちょっとしたテクニックも披露されていた。
解説役の"博士"と呼ばれる初老の男が台に着き、、、

博士「ボールが手元に戻ってきた!」←ただの直引き(笑)
博士「ボールがカーブした!」←記憶によるとかなり急角度でカーブしていたので、彼はマッセを撞いたと思われる

(註:博士が最後に披露した技については、また後ほど。)



ついに知った、狙った玉を入れる快感とプチ曲玉の楽しさ! 台が小さく、畳の上にあぐらをかいてプレイしているので、常に台を真上から見られる。つまり、厚みを間違いにくい! これはポイント高い!  立てキューもバンバン使いながら、夢中になって撞く撞く撞く。


、、、しかし、すぐに壁にぶつかった。

グ「一つは入るようになったけど、次が繋がらんなぁ、、、」

それもそのはず。ネキを取りに行くという発想自体がないのだから(笑)。この小さな台で正確な押し引きひねりは無理があるにしても、力加減によるネキ取りさえしないんだから当たり前である。

兄「なんでやろなぁ、、、」
グ「そうや!『ブレイクショット』みたいな必殺技がないから次々とれやんのや!!」
兄「そうか!!」

、、、なにやら危険な遊びをはじめる子供たち。


兄「よし!ダグラスショットや!!」<カーブしながら飛んでいくジャンプショット。ダグラスキューというしなりまくる専用のキューが必要らしい。野球やサッカーじゃ玉が曲がって飛んでいくなんて当たり前なんだから、ビリヤードでもできるはず(ぉぃ)

兄「キュー立てて、ヒュンヒュンとキューを回すとキューがしなって、、、、って、全然しならんなぁ」
グ「う~ん、、、やっぱりダグラスキューがないと無理ちゃうのコレ?」
兄「そっか、、、ならしゃあないな。諦めるか」


兄「ならショットガン・ショットや!!」<手玉が的球に当たった瞬間に砕けて、その破片で9番やその他諸々を落とすショット。玉屋の店長や大会の主催者に嫌われたくなかったら、やめておくことをオススメします(笑)

グ「待った待った。このゲーム、予備の手玉ついてないやん。割ってしもたら、もう遊べやんで? これはやめとこに」
兄「おお、そういやそやな」


兄「ほな、ドモンスペシャルはどうや?」<手玉が的球に当たった後、手前にジャンプしてきて、手玉は土門プロの勝負服である白い服を保護色として「消えて」、再び「現れて」9番に当たって落とす技。土門プロはこの技で相手を動揺させて実力を発揮できなくするという心理攻撃でアメリカンサーキットを制した(笑)

グ「ビリヤードする為にいちいち白い服に着替えるの? それって面倒やなぁ、、、」
兄「それもそうやな。これもボツか、、、、」


兄「なら、ウルトラハリケーンスペシャルはどうや?」<そのファミコンの攻略本のマンガで紹介されていた、"博士"と呼ばれる初老の男の必殺技。ブレイクで全ての的玉を落としてしまう究極のショットである。強烈なブレイクを武器に世界の最前線で戦うアーチャーやブスタマンテですら、まだ会得に至っていない(笑)

グ「これができるようになったらゲームにならんやん。この技は禁止にしようさ」
兄「それもそうやな」



、、、、、えー、ツッコミどころ満載の子供たちがいます。(爆)

しかし、経緯はどうあれ子供たちが危険な事に手を染めず、健全に遊ぶことを選んだという事実を素直に喜ぼうではありませんか!!


ふぅ。子供って怖い。←自分のことやろがっ(爆)



                       つづく。
------------------------------------------------------
あー怖い怖い、子供って怖い(笑)。でもマンガと現実の線引きって、オトナになっても難しいというか、したくないというか、、、ってこんな僕は危険人物でしょうか?(爆) 空想科学読本を書いた柳田理科雄さんなら理解してくれそうな意見だと思うのですが(笑)


え~、とりとめないですが次回予告に参りましょう。

いつも仲良しだったグラ兄弟。よくいっしょにいろんなゲームをしていた兄弟は、いつも必ず同じ理由で、やってたゲームをやめてしまうという寂しい時が訪れる。将棋、オセロ、トランプ、ドンジャラ、チェス、、、、みんなそうだった。
そんな悲しい時が、ビリヤードにもやってきてしまう、、、

次回、第六話『思い出は箱の中に』

お楽しみに!!、、、なんか寂しいけど(;;)(笑)

はじめての参考書

2006-12-31 19:43:34 | 少年時代
こんばんは。サンマがおいしい季節ですねぇ(^~^)←初公開時は秋だったんです(笑)

ハラワタまでペロリと頂く、猫泣かせのグラスホッパーでございます~。


では参ります、「バッタのたまにっき。」

第四話『はじめての参考書』

はじまりはじまりぃ~~☆

------------------------------------------------------
ビリヤード(と言う名のおもちゃ)を始めて数日。一向に狙った玉が入らないグラ兄弟。それもそのはず、イメージボールも知らず、今なんで失敗したのか、中心つけなかったのか、キューが斜めに出たのか分からないんだから当たり前である。

グ「う~ん、、、やっぱりちゃんと練習せなあかんかなぁ」
兄「どうやって?」

ビリヤードの解説書を買いに本屋にいけば済む話なのだが、この二人はそれに気づかない。解説書なんてあるはずないと頭から信じ込んでるんだからどうしようもない(爆)。

グ「ん~~~、、、、そうや!!!!」

当時はファミコンが大流行。なんでもかんでもゲームにし、ファミコンになったらそれは一流の証みたいな風潮が漂っていた時代。親の教育方針の都合でグラ家にファミコンは無かったが、いつでも子供たちの遊びの中心にファミコンがあった。

グ「ルナーボールの攻略本探せばええんや!!!」

ビリヤードかというと小さな疑問符がつくが(笑)、ルナーボールというビリヤードをモチーフにしたソフトが、兄の友達の家にあった。確か、押し・引き・ヒネリ・ジャンプはできなかったと思うが、台の中に障害物になる柱が立ってたり、妙な形の台があったりのビリヤードタイプパズルゲーム? が確かに存在していた。

兄「それや!!!」

二人して、古本屋に自転車を飛ばす。ちなみにその古本屋は、今はフィリピンパブになっている、、、、そこにエフレン・レイズとフランシスコ・ブスタマンテの写真貼ったキューケースもってったらどうなるかな? と好奇心にかられる今日この頃(爆)

っとと、話がそれた。
グラ兄弟は、古本屋でもののみごとにルナーボールの攻略本をゲット。ルナーボールのみの本ではなく、「わんぱっく」シリーズという、いくつかのゲームをマンガで紹介しているタイプの攻略本だった。当然のことながら内容はどうしても薄めだが、マンガ形式で読みやすい本だった。というか、その古本屋にはそれしか置いてなかったんだからしょうがない。


ここから、グラ兄弟の危険な暴走は更に激しさを増すのであった、、、、(笑)


                        つづく。
------------------------------------------------------
やれやれ、いま考えるとホント子供って怖いなぁ(爆)。子供が暴れても壊れないような商品をつくらなきゃいかんのだから、オモチャメーカーの皆さんにはホント頭が下がります(笑)。

では、次回予告と参りましょう!

解説書を手にしたグラ兄弟。そこには、いま思うと「ん?」という内容もあったが、それでも当時は貴重な貴重な参考書だった。だが、だからこそのワナが潜んでいた??

次回、第五話『決めろスーパーショット!』

お楽しみに!!

驚愕のハウスルール

2006-12-30 16:31:02 | 少年時代
こんばんは。秋の夜長は読書に励む、好きな作家はロバート・バーン(ぉぃ)、グラスホッパーでございます~。

では早速参りましょう、「バッタのたまにっき。」

第三話『驚愕のハウスルール』


はじまりはじまりぃ~~~☆


-------------------------------------------------------
クリスマスは早寝早起き。ごちそうをたらふく食べて眠い。そして朝は少しでもはやくプレゼントで遊びたい。グラ兄弟は毎年のごとく、いつもよりも早くベッドに入り、目覚ましを一時間はやく六時にセット。

、、、今から思えば、親はたまったもんじゃなかったろうなぁ(笑)夜中にプレゼントおかなきゃいけない上に、一時間はやく起こされるんだから(^^;


六時の目覚まし。いつもは寝起きの悪いグラ兄弟も、この日ばかりは飛び起きる。

兄弟「来た!!!!」

商品名は確かエキサイトビリヤード。
それはとても大きな箱だった。そんじょそこらのボートゲームとは比べ物にならないほど大きな箱。まさに、夢の大きさだった。

さっそく組み立てはじめる。ポイントマークはプラモみたいなランナーからニッパー、、、なんて高尚なものはないので爪切りで切り離して穴にうめていく。四本の土台足にキャップをはめこむ。付属のキューに、やわらかい樹脂で出来たタップをかぶせる。

兄弟「できた!!」

もう撞きたくてたまらない。『ブレイクショット』の記憶だけを頼りにナインボール(まがい)を始める。クッションのセオリーは愚かイメージボールさえ知らない子供たちである。ほとんどの場合、穴前か相手のファールでフリーボール得た時に「まっすぐ置いた」時しか入らない有様(爆)。でも台は小さくて玉が走り回るから、フルショットしたら的球も手玉も(笑)落ちること落ちること。
これじゃなんかヘンだと、ようやく説明書を読んでみる、、、、、

イメージボールのことは書いてあったかな? ナインボールとローテーション(と言っても的玉は10個しかない(笑))のルールが書かれてたのは確か。でもこの二つ、ルールが微妙に違って困りませんか?

ファールしたら手玉はフリー? そのまま?
入れたと同時にスクラッチしたら入れた玉はどうするの?(あ、これはちょっと意味合いが違うか)

よくよく読まずにやるもんだから、そして二人ともヘタクソだから、「なんでもかんでもフリーボール」というルールで再開。つまり、入れたと同時にスクラッチしたら、「手玉も的球もフリー」。そうなると、、、、ローテーションだと最高得点玉、ナインだと9番に「フリーボールの的球」をぴったりとくっつけて即死状態を作り、手玉をまっすぐに置いてしまう(爆)

さらにひどかったのはブレイクショット。玉同士が浮いてたらあんまり散らない、くっついてたら散るってことを知らない。スポットシールもタイトラックも無い台で子供がパッパッと組んだら、浮きまくってるので全然散らない。マンガの『ブレイクショット』みたいな散り方をしない!!←当たり前です

兄「マンガはなんであんなに散るんかなぁ」
弟「パワーが違うでっちゃう?」
兄「でも、半分くらいの玉はまったく動いてへんで?」←ラックが浮きまくってるんだから当たり前です
弟「んー、、、キューを思いっきりだしてへんでかな?」
兄「それや!!思いっきりキューだしたらきっと散る!!」

そして、、、、
ブレイクショットは、長いキュー出しで有名なジョニー・アーチャーもビックリの、「キューがラックを突き抜けるほどに突き出す」のがブレイクショットの基本になってしまったのであった。←ファールです(爆)



いやぁ、、、子供って怖いですね。

                       つづく。
------------------------------------------------------
いまから思えばホントにハチャメチャだな(笑)。知らないって怖いことですね(笑)


さ~て、次回の「バッタのたまにっき。」は☆

あまりの「狙った玉の入らなさ」にイライラしてきたグラ兄弟。ビリヤードの解説書なんて想像もできなかったので、どうしようと途方に暮れる。そんな折、あることを閃いた、、、、

次回、第四話『はじめての参考書』


お楽しみに!!

我が家に台がやってくる

2006-12-29 23:41:39 | 少年時代
こんばんは。グラスホッパーでございますm(__)m

前回、突然文章が長くなって読む気が失せている人もいるかと思いますが、まあ気長にゆったりと読んでやってください。


ではでは始めましょう、「バッタのたまにっき。」

第二話『我が家に台がやってくる』


はじまり はじまり~~♪

-------------------------------------------------------
約20年前の秋。

ビリヤードへの想いを10年くらい胸にしまっておこうと思っていたグラ少年。だが、ビリヤードとの出会いは意外な所で訪れた。

飲食店を経営していた祖母の家から車で10分くらいのところに、いとこの家があった。母の姉の家である。そこの子はグラ兄妹より少し年が上の二人兄妹で、二人とも面倒見がよくてユーモアに富んでいて、いとこの家に行くのはいつも楽しみだった。

祖母の家でお好み焼きを頂き、そのついでにいとこの家に寄ったときのこと。


ビ、ビリヤードの台がある!!!!

長クッションの長さが80センチくらい、高さは15センチくらいだっただろうか。玉のサイズは3センチくらいだったかな?
プラスチックで出来た、おもちゃ屋に6000円くらいで売っていた台である。モノホンの台には似ても似つかぬ、スポーツ用品の管轄ですらない「おもちゃ」だが、グラ少年には輝いて見えた。まだ体も小さい小学生にとって、台は小さいほうがむしろ都合が良い(笑)。

早速遊ばせてもらう。ゲームはナインボール。もちろんフロック(まぐれ)オンリーだが、興奮しながら撞いた撞いた。台もボールも小さいので、子供のパワーでもかなり玉が走り回る。そうなると、もちろんフロックの確率も上がる。一球入るたびに狂喜乱舞しながら、時を忘れて撞きまくった。


帰りの車の中で、グラ少年は母親に叫んだ。

「今年のクリスマス、あれが欲しい!!」


貧しかった我が家は、クリスマスは3000円までと決められていたので予算オーバー(笑)。母は

「じゃあ、兄ちゃんと二人分でね」

『ブレイクショット』の情報から、ビリヤードは二人で対戦する(しかない)ものだと思っていた兄と僕は、一も二もなく首を縦に振った。


我が家に台がやってくる!! グラ兄弟は、マジックでカレンダーをメチャメチャにしながら聖夜を待った。

                
                        つづく。
-----------------------------------------------------

えー、こんなオチ(台の正体はオモチャ)ですいません(爆)。でもね、小さいが故の楽しさというのもまたあるのですよっ。追い追い書いていきますんで笑ってやってくださいな(^^)

グラ家が宝くじにでも当たって家を建て増ししてブランスウィックでも置いたのではと思ったアナタ。
我が家はそんなドラマチックなイベントには無縁でございます☆


ではでは次回予告と参りましょう。

さーて、次回の「バッタのたまにっき。」は☆

月日は流れ、ついにグラ家に(おもちゃの)台がやってくる。はじめは普通に遊びだすグラとグラ兄。しかし子供である、そのうちなにやらおかしなことを初めだす、、、

第三話『驚愕のハウスルール』

お楽しみに!!

はじまりはブレイクショット

2006-12-28 19:19:21 | 少年時代
どもども~、グラスホッパーでございます~。

さてさて始まります長編自己紹介?「バッタのたまにっき。」
かなり昔のことなので記憶怪しい&私見のみで書いちゃいますので、間違ってるトコも多々あろうかと思いますが、そこはご容赦を。
そして、いきなり文章の量が増えます(笑)


ではでは始めましょう!


第一話『はじまりはブレイクショット』


はじまり はじまりぃ~~m(__)m

---------------------------
今から約二十年前のこと。


まだパソコンにハードディスクが付いてなく、フロッピー全盛の時代。

インターネットなんて言葉聞いたこともなく、辛うじてパソコン通信という言葉の記憶があったかなという時代。

車は基本的にミッション車で、カーエアコンがついてなくても驚かなかった時代。

ケータイってなんじゃらほい? 辛うじてポケベルが忙しいサラリーマンの腰についてた時代。

外食=ごちそうだった時代。

回転寿司の登場で庶民でもお寿司が身近になってきた時代。



グラスホッパー少年は小学生。小太り・地黒・理屈っぽい・運動不足な、なんともコメントしがたい少年だった。(爆)

ビリヤードと言えば、週末夜の洋画でたま~に観るくらい。空気はタバコってか葉巻?の煙で真っ白、そしてしょっちゅう大喧嘩な玉屋の光景。

幼稚園から小学校低学年くらいまでビー玉遊びがけっこう好きだった、そして少年時代は「超」がつくほどマジメだったバッタは、カラフルな球が小気味良い音を立てて弾け合う”ちょいワル空間”というイメージだった玉屋に、淡いあこがれを抱いていた。

今は介護施設の世話になっている母方の祖母は、その頃は一人暮らしで元気そのもの。
手作りのお好み焼きと焼きそば、そして業者さんにいれてもらってる菓子パン、200mlのガラス瓶入りの牛乳・コーヒー牛乳・オレンジジュース・ピッキー(笑)等を売る、ささやかな飲食店を経営していた。

母はよくその店に祖母の様子を見に、そしてお好み焼きや焼きそばに入る野菜(同居している父方の祖父母が作ったもの)を届けに出かけていた。その時にはよくいっしょにつれていってもらい、祖母がつくるキャベツたっぷりの薄焼きしょうゆ味お好み焼きに舌鼓を打っていた。

そして・・・
その店には、お客様用に週刊少年マガジンが常に10冊くらいおいてあった。我が家は僕・二つ上の兄・四つ下の妹と三人も子供がいた為か、家計は決して楽ではなく、小遣いは学校でアンケートを取ると常にビリかブービーという状況。週刊雑誌など、とてもとても手が届かない高級品。週刊少年ジャンプや月刊コロコロコミック等の話題で盛り上がるクラスメートを尻目に、

「マジメなボクはマンガなんて興味ないよ」

と強がっていたものである。(このクソガキがぁぁぁぁ爆)
祖母の店にいけば、大好きなマンガが思いっきり読める。お好み焼きをたらふく食べた後、母親が「帰るよ~」と言い出すまで、少年マガジンにかじりついていた。

その少年マガジンの中で、一際気になるマンガがあった。
もうお分かりですね、そう『ブレイクショット』。ビリ好きの方はたいてい知ってる(と思われる)有名なビリヤードマンガ。玉が割れる消えるは当たり前、ジャンプショットがカーブしながら飛んでったり、手玉の回転でラシャがよじれて次に撞く人が方向を狂わす恐るべきセフティ、ハードショットでクッションを壊す、そしてスピードガンで手玉の球速を測ったら200キロ、、、、などなど、やりたい放題の高校生たちが暴れまわる恐怖の世界(爆)


洋画で観る”ちょいワル&怖”+”ブレイクショット”の世界で、誤ったビリヤード観が根付いてしまった、思い込みの激しい危険なグラ少年、、、

(、、、だって野球のピッチャーは素手で玉をカーブさせたり150キロ投げるんだから、道具(キュー)使ったらジャンプカーブや球速200くらいできるのかなーと思うじゃない(笑))

まあ、クラスでドベを争うような少ないこづかいの子供がビリヤードはじめることなど、親がよっぽど好きでない限り無理だということはわかっていた。高校くらいになったらやってみようかな、くらいの気持ちで「ビリヤードの世界」を眺めていた。


・・・だが、玉との出会いは、少年が思うよりずっっっと早く訪れた。



                       つづく。
---------------------------

えー、この長文に付き合ってくれたアナタ。最後まで読んでくれてありがとうございますですm(__)m

とにもかくにも、つづくーーーっ(><)。苦し紛れに、、、


さーて、次回の「バッタのたまにっき。」は☆


少年グラが夢中になって『ブレイクショット』を読んでいた頃。はやくも、玉撞き初体験がやってくる、、、

第二話『我が家に台がやってくる』
お楽しみに!!