星港、香港、そして上海流れ旅

シンガポールから香港へ、そして上海で働くことになったオジさんエンジニアの日常

「活力日本展」

2012年02月29日 | 日記
バスの車窓から「活力日本展」なる催しの看板を見つけたので、急遽行ってみることに。
震災と原発事故、円高で元気の無い日本だけど、「こんなに元気だよ」と中国で
アピールすることを目的に開催されているイベント。
先日は北京で、上海の後は香港で開催するらしい。


来場者の目的は日本食の試食。当然出展側も用意は万端。
香川のうどんや青森のりんご、各地の名産をここぞとばかりにアピール。
企業出店も結構盛んで、ハウスはカレーをキッコーマンは醤油を配っていた。
いいちこはバーカウンターを用意して、果物系のリキュールを試飲させていた。

そんな中で見つけたのが福井県のブース。中部北陸合同ブースではなく、
単独での出展。県庁職員が浴衣の着付けと写真撮影のサービスをしていた。
「僕も福井県出身なんですよ」というと、上海福井県人会へ誘われた。
酒も苦手なんだけど、一回位は行ってみようかと思っている。
ちなみに福井県事務所の近くには「勝山」という名前の日本食屋もある。
マスターは当然勝山出身。おそらくこの辺りで開催するんだろうな。


その後で見つけたのは、大野の地酒「花垣」と鯖江の地酒「梵」。
こっちでも試飲させてもらった。大吟醸はうまいね。日本酒苦手だけど
これは美味かった。おかわりさせて貰っちゃった。w

来場者のもうひとつの目的はAKB48。今回のイベントの大使になっているので
上海にも来たらしい。板野友美ちゃん以下3名。
ロビーにはファンらしい若者がずらり。「AKB48」と書かれたウチワを持ったり、
AKBライクなコスチュームを着た女子が結構居たね。生写真の交換とか、
日本と同じだと思った。

イベントは抽選か何かで選ばれた人しか参加出来ないので、会場には入れず。
ただ入場の時に一寸だけ遠くから見えた。ちっちゃいねー。

上海の人に日本の良さを少しでもアピール出来たら良いんだけど、とりあえず
何か貰えるから来てみましたって感じの人が多かった気がするなぁ。

「龍柱」上海の伝説

2012年02月28日 | 日記
上海にはパワースポットが何処かに無いかWebを探してみた。
そして見つけたのが「龍柱」。パワースポットではないけど、
この下に龍の死体が眠っているらしいのだ。

昔々といってもホンの10年位前の話。
世界的大都市を目指す上海にとって、高速道路交通網の整備は急務であった。
そしてその形は「申」の形をデザインしていたという。

この形の一番重要な場所はどこかと言えば、当然の事ながらその中心。
複数の高速道路が一斉に交差する場所になる。
道路の起結点であるこの場所の工事に掛かったところ、不思議なことが起きた。
何度柱を打ち込んでも、すぐに倒れてしまうのだ。
当時最高の土木建築技術をもってしても、柱は安定しない。
そのうち誰言うともなく「この場所は呪われているのでは」と言われ始めた。
物事を科学的に分析している技術者も、あまりの不思議さに手を引き始めたころ、
上海でも有名なお寺の高僧が工事現場に呼ばれた。

説明を聞きながら現場を見廻っていた高僧の顔が、深刻そうに見え始めた頃
技術者が工事が進まない原因を尋ねると、高僧はポツリと
「教えても良いが、おそらく私の命も長くあるまい。」と答えた。
高僧曰く、この柱を打ち込もうとしている地下には、龍が眠っている。
龍はあと10年は眠り続けるであろう。その後で工事を進めるのは問題ないが、
丁度柱は龍の頭を貫こうとしている。このままでは工事を進める事は出来まい、と。

それでも何とかならないかと懇願された高僧は、諦めた顔で地鎮の祈りの準備を
始めた。祈りが済んだあと、合図と共に打ち込んだ柱は、何の問題も無く立ったそうだ。
そして高僧は、その一週間後に静かに息を引き取ったという。

そして龍と高僧の命と引き換えに建てられた柱には、上海でも唯一「龍柱」と
呼ばれ、全面に龍のレリーフが施されているという事だ。


この話は、上海人では誰もが知っているらしく、偶然バスで合った同僚の子供も
知っていた。ただ、伝言ゲームで伝わった話なので、アチコチでアレンジの入った
話を聞く。例えば柱は龍の頭でなく背骨に刺さっているとか、龍を刺し殺したのでは
なく、龍にどいて貰う代わりに命を捧げたとか、死んだ高僧は1人だったり2人だったり。

我が家からバスで1本、高速道路の交差する延安路近くでバスを降りた。
そこから徒歩で数分。沢山の高速が重なっている場所が見えてきた。


更に近づくと、おぉ、これがその「龍柱」なのか?でかい。


柱の下は自動車オンリーなので、グリーンベルトに入り込んで接近してみた。
やっぱりデカイ。柱の周りには円形に歩道橋が作られているので、一周ながら何か
説明文でも無いかと探したのだが、そんなものは無し。ただ、この伝説は有名なので、
写真を移しているのは私だけではなかった。


見上げてみると、8本の高速がこの柱で支えられているのが分かる。
言ってみれば、ここが上海の交通の中心なんだろう。
高僧は将来の上海の発展を思って、自らの命を捧げたのかな。


十二支の中で「龍」だけ架空の生き物だと言われているけど、中国の人にとってみれば
実際に生活の側に居る生き物なんだと思う。ただ普通の人間には見えないだけで。
噂の一つにこんなのがあった。
「柱の下で眠っていた龍は、高僧の説得に応じ、彼の命と引き換えに場所を動く事と
これからの上海を見守る事を約束した。そして場所を空けた龍は現在、大空に居て
空から上海の発展を見守っているそうだ。」
ほんとにそうなら、ちょっと良い話だね。

上海ちゃりんこ倶楽部 初参加

2012年02月26日 | 日記
日本から出てくる前、こっちの同僚に聞いた。
「上海で自転車乗れる?」と。
返事は「あかんなぁ。危ないと思うよ。」だった。
でも実際こっちに来てみると、危険と思うことはあるが、
道路には自転車専用レーンも確保されていて、乗りやすい
ことも分かった。実際に三ヶ月ママチャリに乗って通勤すると、
乗り方のコツも分かった。

ネット検索すると、上海にはローディーの集まり
「上海ちゃりんこ倶楽部」なる団体がある事を発見。
先週はそのメンバーの方から自転車をお借りする事が出来、
いきなりではあるが、往復100キロ程度のツーリングに
参加することに。
ところが当日急遽仕事になり、参加できなくなってしまった。
それでもまずは挨拶と思って、集合場所に行った。
集合場所のローソンは改装中。ロードに乗った人は誰も居ない。
この場所はゴルフ客の集合場所で有名なので、周りはゴルフの
格好した人ばかり。
待つこと5分、ようやくロードに乗った兄ちゃんが来たので
挨拶してみると、彼もメンバーだった。その後結局6人が集まった。
天気は曇から雨。空模様も怪しく、これから回復する見込みは少ない。
最終的に中止ということに。浦東から来たメンバーは、天山路に住む
メンバーの家で休憩して、自転車屋へ行くことになった。
仕事が早く終わったら合流することにして、一旦解散。

仕事が終わってから自転車で5分。合流して彼の家でツール・ド・フランスを
見ながら自己紹介から自転車の話で盛り上がった。
次回までにはヘルメットや靴も揃うはずなので、頑張ろうと思う。

雪!!

2012年02月26日 | 日記
自転車で出かけようと思ったら、雪!!

ここ数日は本当に寒い。昨日も雨からミゾレの天気。
今朝も今朝とて雪のスタート。

5月には日本の真夏並みの気温になるという上海。
これからどんだけ変化するんだろう。

初の浦東

2012年02月22日 | 日記
上海の市街地を大きく分けると、浦東(プートン)と
浦西(プーシー)となる。間にあるのは川。
先に発展したのは浦西で、これから発展するのが浦東というのは
この間も書いたけど、どこか香港に似ている気がする。
川の両側には高層ビルが立ち並んで、ライトアップを競っているのは
香港の九龍地区と香港島のそれを見るようだ。
ただし上海の場合は、外灘地区に歴史的建造物が残されて、なかなか
風情のある夜景になっているが。

空港があるのと、お客も結構浦東にあるので、仕事では何度も来た
事があるけど、自発的に来たのは今回が初めて。なんというか、空が広い。
ビルが少ないので、少し目線を上に上げるだけで空が見える。
これから数年後には、ここも浦西のようになるのだろうか。