※ネタバレは体験版以降の内容はなるべくしないようにしていますが、多少触れているところもあります。
2019年11月28日に発売されたヴァニラウェアさんの『十三機兵防衛圏』についての感想を書いていきます。
前述のようにネタバレは基本的に避けるように書きますが、完全にシャットダウンすると何も書けなくなってしまうので多少触れているのはご了承ください。
■ストーリー
このゲームのメインコンテンツ。進めるごとに色々な情報が出てきて二転三転する世界観やキャラクターに上手く踊らさせられてしまう感じです。
メインの13人の主人公たちの物語はどれもこれもユーザーをグイグイ引き込んできますし、どの子も話が進むごとに魅力が増していくので終わった時にもう皆大好きになってしまうぐらいです。
各キャラのストーリーの作り込み自体もスゴイですが、各章の引きがまた良いんですよ。この先の続きが気になって仕方ない!という所で終わらせてくるので、本当やめられない止まらないという。
それと細かいところですがほぼ同時期同世代で友人知人が混じった主人公たちというのもあって、ある主人公のストーリーにおいて複数の主人公が同時に出演することもあるのですが、その場面を同時出演の主人公の方で使いまわしたりするのが殆どないのも良いところでした。
あとサブキャラクター達も良いキャラが多いというか、ほぼメイン級の重要性を持ったキャラクターがゴロゴロいまして、またそのキャラクター達どいつもこいつも味があるキャラばかりなのも良い。
そしてこれはとても大事なことなのですが、ストーリーはこれ以上がないほどの王道展開です。なので最後の最後までしっかり楽しめました。
■各主人公の簡単な所感
1.鞍部十郎(くらべ じゅうろう)
一応主人公の中での中心人物?と見ていいのか。
怪獣やロボットが登場する映画大好きというなかなかマニアックな方。
初期は優しくて少し気弱そうな印象を感じたものの、終わってみれば正に主人公そのもの。
2.冬坂五百里(ふゆさか いおり)
ヒロインかと思いきやそうではなく主人公。
やってみれば分りますが言うなれば少女漫画の主人公。
背中を押してくれる親友を見て、いいなーああいう友達って…としみじみ思うものです。
3.網口愁(あみぐち しゅう)
イケメンで喧嘩が強くて頭も良くて、さらに口も上手くて性格も良くてお金持ちの息子というなんだこれは完璧超人か。
女の子や友人を大切にするだけでなく見ず知らずの人も助けたりと割りと本当に欠点無し。
ストーリー展開は某有名アニメのオマージュと見られるところが多々ある。
4.薬師寺恵(やくしじ めぐみ)
十郎と同棲している少女。
たぶん作中で1~2位を争うレベルで色々動き回っている働き者であり、十郎のヒロイン。
この子の行動はユーザーによって評価が結構変わりそうな印象があります。
5.比治山隆俊(ひじやま たかとし)
元バンカラから将来有望の若き軍人になったものの色々あって今は住所不定の不良少年。
女装少年に惚れ込んでしまったためにとんでもない事に巻き込まれる業の深い方。なんだこれは…たまげたなあ。
ストーリー解放まで時間がかかるのでどんなストーリーか気になる方が多かったでしょうが、その内容にある意味驚いた方も多いはず。
6.鷹宮由貴(たかみや ゆき)
見事なまでのスケバン。昔見てましたスケバン刑事を思い出しますが、別にヨーヨーで戦ったりはしません。
不良なので怖いところもありますが、実際のところ親友を常に心配したり困っている子を放っておけなかったりと良い子な面が多いので見ていて安心する子。
7.関ヶ原瑛(せきがはら えい)
謎が謎を呼ぶ記憶喪失の少年。
少年らしからぬ冷静さを感じさせるものの、見返してみれば割りと気を使うタイプだったかも知れないという印象。
ストーリーを進めて色々分かってくると結構な苦労人ではないかと思うところ。
8.南奈津乃(みなみ なつの)
主人公の中でもっとも良い子と言えば恐らくこの子。良い子過ぎて心配になるレベル。
服装が常に体操服ブルマなのでその印象が強すぎる上にブラチラのサービスシーンまであるお色気担当?主人公。
思い込みが非常に激しい夢見る少女的な面もあり、正直かなり危なっかしい性格でもある。
9.三浦慶太郎(みうら けいたろう)
南に並ぶ超良い子。元軍人で非常に礼儀正しく家族や友人を大切にする。
とにかくスタートから終わりまでひたすら良い子。しかし南のような危なっかしさはなく基本的に冷静な判断ができる頼りがいのある子でもある。
どんな時でも家族を想うその姿は非常に好感度が高い。
10.如月兎美(きさらぎ とみ)
長い三つ編みとおでこと眼鏡が印象に残りやすい女の子。
性格というか台詞回しというか表情というか色々特徴的で、全部ひっくるめて一言で表すなら「可愛らしい子」
実は割りと重要な立ち位置にいる。
11.緒方捻二(おがた ねんじ)
時代を感じるリーゼント頭の不良少年。ちょっとスケベ心が強い面がチラホラと見える。
誰彼かまわず喧嘩を売るような危ない不良ではなく、十郎や網口とも普通に友人だし女子の友人もいる。
困ったときには咄嗟に女の子を庇える男らしさが好印象。あと他の主人公のストーリーでの出番が多い印象もある。
12.東雲諒子(しののめ りょうこ)
通称東雲先輩もしくは東雲パイセン。存在感がとにかく凄まじい人。
見た目の儚さとか美しさとかストーリーを進めるごとに忘れ去られていくレベルの歩く時限爆弾。
このゲームの登場人物でもっとも印象に残るであろう豪傑。
13.郷登蓮也(ごうと れんや)
冷静で強い意志を湛えたイケメン眼鏡くん。大人びすぎて高校生に見えない。
彼のストーリーは比治山隆俊と並んでストーリー解放が遅いが、その分非常に重要な話が展開されるので見ていてワクワクさせてくれる。
終わってみれば好感を持てる人物だが、途中途中だと「この子本当に主人公か?」的な印象を受けてしまう子。
■グラフィック
ヴァニラウェアさんらしくストーリーパートは非常に高クオリティのグラフィック。
単純な美麗さというより空気というか雰囲気の作りが非常に上手いのですよねえ。学校の教室、屋上、川の土手、廃工場、十郎や網口の自宅、その他にも色々な場所がありますが本当どれも凄い出来なのでありますよね。
キャラクター達もいつものようにな細かい動きまでしっかり作り込んであって是非しっかり見て欲しいところ。
■バトルパート
13人の主人公が機兵に乗り込んで「怪獣」と戦うバトルパート。バトルシステムはリアルタイムで進行するシュミレーションバトルとなります。
戦闘画面が非常に特徴的というか遠くから戦場をレーダーで見ているような多少簡略化された戦闘画面になっており、妙な味わいがあります。
難易度は基本的に優しめにできており、難易度設定も3段階に分かれていて難易度を下げればこういったゲームに慣れてないユーザーでもまずゲームオーバーにはならないと思われます。
ただ、操作をしっかり確認しないとまずまともに動かせないと思われるのでそこだけはしっかり確認してほしいところ。
育成要素もありますがストーリーをクリアするだけなら途中で進行を止めて稼ぎなどを行わなくてもまあ大丈夫なので、あまり堅苦しく考えないで大丈夫です。
■まとめ
とにかくストーリーが凄い作り込まれており、プレイしていて開発者の掌の上でうまい具合に転がされまくります。
そしてストーリーを進むごとにキャラクター達の魅力も鰻登りで上がっていくので「ストーリーいいな、この子もいいな、この子達の話をもっと見ていたいな」という感情に支配されていき、クリアしてしまった後は「ああ、終わってしまった。とても良かったけどもっと見たかった」という感じで喪失感が凄まじい事になりました。
ただ、ストーリーがかなり複雑な面もあるので、クリア後は究明編(アーカイブ的なもの)でじっくりとストーリーや用語を見直さないと理解しにくいところもあります。
その分理解すれば理解する程さらに楽しめるのでじっくり楽しんで欲しいところです。
こんなにストーリー楽しめる作品はそうそうないと思いますし、自分がプレイしたゲームの中のベスト3に入る作品でありました。
ぜひ、多くの方にプレイして見て欲しいものであります。
2019年11月28日に発売されたヴァニラウェアさんの『十三機兵防衛圏』についての感想を書いていきます。
前述のようにネタバレは基本的に避けるように書きますが、完全にシャットダウンすると何も書けなくなってしまうので多少触れているのはご了承ください。
■ストーリー
このゲームのメインコンテンツ。進めるごとに色々な情報が出てきて二転三転する世界観やキャラクターに上手く踊らさせられてしまう感じです。
メインの13人の主人公たちの物語はどれもこれもユーザーをグイグイ引き込んできますし、どの子も話が進むごとに魅力が増していくので終わった時にもう皆大好きになってしまうぐらいです。
各キャラのストーリーの作り込み自体もスゴイですが、各章の引きがまた良いんですよ。この先の続きが気になって仕方ない!という所で終わらせてくるので、本当やめられない止まらないという。
それと細かいところですがほぼ同時期同世代で友人知人が混じった主人公たちというのもあって、ある主人公のストーリーにおいて複数の主人公が同時に出演することもあるのですが、その場面を同時出演の主人公の方で使いまわしたりするのが殆どないのも良いところでした。
あとサブキャラクター達も良いキャラが多いというか、ほぼメイン級の重要性を持ったキャラクターがゴロゴロいまして、またそのキャラクター達どいつもこいつも味があるキャラばかりなのも良い。
そしてこれはとても大事なことなのですが、ストーリーはこれ以上がないほどの王道展開です。なので最後の最後までしっかり楽しめました。
■各主人公の簡単な所感
1.鞍部十郎(くらべ じゅうろう)
一応主人公の中での中心人物?と見ていいのか。
怪獣やロボットが登場する映画大好きというなかなかマニアックな方。
初期は優しくて少し気弱そうな印象を感じたものの、終わってみれば正に主人公そのもの。
2.冬坂五百里(ふゆさか いおり)
ヒロインかと思いきやそうではなく主人公。
やってみれば分りますが言うなれば少女漫画の主人公。
背中を押してくれる親友を見て、いいなーああいう友達って…としみじみ思うものです。
3.網口愁(あみぐち しゅう)
イケメンで喧嘩が強くて頭も良くて、さらに口も上手くて性格も良くてお金持ちの息子というなんだこれは完璧超人か。
女の子や友人を大切にするだけでなく見ず知らずの人も助けたりと割りと本当に欠点無し。
ストーリー展開は某有名アニメのオマージュと見られるところが多々ある。
4.薬師寺恵(やくしじ めぐみ)
十郎と同棲している少女。
たぶん作中で1~2位を争うレベルで色々動き回っている働き者であり、十郎のヒロイン。
この子の行動はユーザーによって評価が結構変わりそうな印象があります。
5.比治山隆俊(ひじやま たかとし)
元バンカラから将来有望の若き軍人になったものの色々あって今は住所不定の不良少年。
女装少年に惚れ込んでしまったためにとんでもない事に巻き込まれる業の深い方。なんだこれは…たまげたなあ。
ストーリー解放まで時間がかかるのでどんなストーリーか気になる方が多かったでしょうが、その内容にある意味驚いた方も多いはず。
6.鷹宮由貴(たかみや ゆき)
見事なまでのスケバン。昔見てましたスケバン刑事を思い出しますが、別にヨーヨーで戦ったりはしません。
不良なので怖いところもありますが、実際のところ親友を常に心配したり困っている子を放っておけなかったりと良い子な面が多いので見ていて安心する子。
7.関ヶ原瑛(せきがはら えい)
謎が謎を呼ぶ記憶喪失の少年。
少年らしからぬ冷静さを感じさせるものの、見返してみれば割りと気を使うタイプだったかも知れないという印象。
ストーリーを進めて色々分かってくると結構な苦労人ではないかと思うところ。
8.南奈津乃(みなみ なつの)
主人公の中でもっとも良い子と言えば恐らくこの子。良い子過ぎて心配になるレベル。
服装が常に体操服ブルマなのでその印象が強すぎる上にブラチラのサービスシーンまであるお色気担当?主人公。
思い込みが非常に激しい夢見る少女的な面もあり、正直かなり危なっかしい性格でもある。
9.三浦慶太郎(みうら けいたろう)
南に並ぶ超良い子。元軍人で非常に礼儀正しく家族や友人を大切にする。
とにかくスタートから終わりまでひたすら良い子。しかし南のような危なっかしさはなく基本的に冷静な判断ができる頼りがいのある子でもある。
どんな時でも家族を想うその姿は非常に好感度が高い。
10.如月兎美(きさらぎ とみ)
長い三つ編みとおでこと眼鏡が印象に残りやすい女の子。
性格というか台詞回しというか表情というか色々特徴的で、全部ひっくるめて一言で表すなら「可愛らしい子」
実は割りと重要な立ち位置にいる。
11.緒方捻二(おがた ねんじ)
時代を感じるリーゼント頭の不良少年。ちょっとスケベ心が強い面がチラホラと見える。
誰彼かまわず喧嘩を売るような危ない不良ではなく、十郎や網口とも普通に友人だし女子の友人もいる。
困ったときには咄嗟に女の子を庇える男らしさが好印象。あと他の主人公のストーリーでの出番が多い印象もある。
12.東雲諒子(しののめ りょうこ)
通称東雲先輩もしくは東雲パイセン。存在感がとにかく凄まじい人。
見た目の儚さとか美しさとかストーリーを進めるごとに忘れ去られていくレベルの歩く時限爆弾。
このゲームの登場人物でもっとも印象に残るであろう豪傑。
13.郷登蓮也(ごうと れんや)
冷静で強い意志を湛えたイケメン眼鏡くん。大人びすぎて高校生に見えない。
彼のストーリーは比治山隆俊と並んでストーリー解放が遅いが、その分非常に重要な話が展開されるので見ていてワクワクさせてくれる。
終わってみれば好感を持てる人物だが、途中途中だと「この子本当に主人公か?」的な印象を受けてしまう子。
■グラフィック
ヴァニラウェアさんらしくストーリーパートは非常に高クオリティのグラフィック。
単純な美麗さというより空気というか雰囲気の作りが非常に上手いのですよねえ。学校の教室、屋上、川の土手、廃工場、十郎や網口の自宅、その他にも色々な場所がありますが本当どれも凄い出来なのでありますよね。
キャラクター達もいつものようにな細かい動きまでしっかり作り込んであって是非しっかり見て欲しいところ。
■バトルパート
13人の主人公が機兵に乗り込んで「怪獣」と戦うバトルパート。バトルシステムはリアルタイムで進行するシュミレーションバトルとなります。
戦闘画面が非常に特徴的というか遠くから戦場をレーダーで見ているような多少簡略化された戦闘画面になっており、妙な味わいがあります。
難易度は基本的に優しめにできており、難易度設定も3段階に分かれていて難易度を下げればこういったゲームに慣れてないユーザーでもまずゲームオーバーにはならないと思われます。
ただ、操作をしっかり確認しないとまずまともに動かせないと思われるのでそこだけはしっかり確認してほしいところ。
育成要素もありますがストーリーをクリアするだけなら途中で進行を止めて稼ぎなどを行わなくてもまあ大丈夫なので、あまり堅苦しく考えないで大丈夫です。
■まとめ
とにかくストーリーが凄い作り込まれており、プレイしていて開発者の掌の上でうまい具合に転がされまくります。
そしてストーリーを進むごとにキャラクター達の魅力も鰻登りで上がっていくので「ストーリーいいな、この子もいいな、この子達の話をもっと見ていたいな」という感情に支配されていき、クリアしてしまった後は「ああ、終わってしまった。とても良かったけどもっと見たかった」という感じで喪失感が凄まじい事になりました。
ただ、ストーリーがかなり複雑な面もあるので、クリア後は究明編(アーカイブ的なもの)でじっくりとストーリーや用語を見直さないと理解しにくいところもあります。
その分理解すれば理解する程さらに楽しめるのでじっくり楽しんで欲しいところです。
こんなにストーリー楽しめる作品はそうそうないと思いますし、自分がプレイしたゲームの中のベスト3に入る作品でありました。
ぜひ、多くの方にプレイして見て欲しいものであります。
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