
〇シナリオ感想
結論から言いますと、色々とヘイト管理のバランスが悪かったという印象でした。
ストーリースタートから後半までSバニヤンがひらすらヘイトを稼いで稼いで稼ぎ過ぎなぐらい稼いで、その処理をどうやって片付けるのかと思いきや殆ど消化不良なまま無理矢理お話を閉めてしまったのは大きなマイナスでした。
Sバニヤン自身が自ら悪役を演じていたとか、最期の退場の仕方まで用意していたとか、それらが上手くいかなくて癇癪を起したとかも子供だからという事でまあ目を瞑れる範囲としても、さんざん良いように使われた主人公&マシュがいきなり応援しはじめたのはちょっと流石にどういう事なの…という感じで頭が理解を拒むというか感情の処理が追い付かない感じでした。
「事情があった」という事をこちらが理解したとしてもこれまでの傍若無人が全て許せるわけはなく、自分の退場の流れまで用意していたと分かった事で逆にこの子はどこまで傲慢なんだという新たなマイナス感情がふつふつと湧いてくる始末。
もっとちゃんとした相応の罰を与える形でヘイトを解消して欲しかったと思わずにはいられませんでした。
〇その他の登場キャラクターについて
Sバニヤン周りの描写が飛びぬけて悪かったのですが、メアリー・アニングと大黒天についてはそこまで悪くない感じ。
アニングはやけに凶暴な言動をしたりストーリー終盤まで目的はボカしていたりと良くない部分もありましたが、プレくんや大黒天との交流描写や弱気になって思い悩んだりと「普通の人」っぽい描写が多々あったので日を追うごとに最初の印象から変わっていき、最終的にはプラス方向の印象で落ち着いた感じでした。
大黒天はこの特異点にSバニヤン達を召喚したサーヴァントなので下手すれば悪印象が強くなりそうではあったのですが、本人達はほぼ善良で悪事を働くことはありませんし、やっていた事は相手問わず無差別ご奉仕されていたぐらいなんですよね。国造りのためにSバニヤン達を召喚されて以降は自分達から直接手を出すような事もしてませんし…ちょっとはた迷惑なところはあれど色々と許せてしまう愛嬌ある子達でした。
愉快なライダーとアサシンは出番が少なすぎて正直惜しいなあと思いました。特にライダーはSバニヤンに映画の撮影を吹き込んだ張本人ですし黒幕か何かかなと思っていたのですが、本当にただ映画撮りたいためにSバニヤンを乗せただけだったのはちょっと意外でした。
ただ、アニングと大黒天についてはSバニヤンの描写が非常に良くなかった反動によって余計に良く見えてしまっているというのもありそうです。
Sバニヤン周りがまともなシナリオになっていたのならアニングと大黒天の印象もまた違った予感がいたしますし、今回のシナリオはヘイト処理がせめてもう少し受け入れられる範囲であれば…とつくづく思ってしまいます。
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