4の雑記集

当ブログは自分がその日の日記やゲームのメモを記していくだけの、実に非生産的なブログであります。

FGOプレイ感想(6) マンガで分かるFGOコラボイベント『連続活劇神話 ミシシッピ・ミササイザーズ』

2022-05-07 19:50:20 | Fate系


〇シナリオ感想
結論から言いますと、色々とヘイト管理のバランスが悪かったという印象でした。
ストーリースタートから後半までSバニヤンがひらすらヘイトを稼いで稼いで稼ぎ過ぎなぐらい稼いで、その処理をどうやって片付けるのかと思いきや殆ど消化不良なまま無理矢理お話を閉めてしまったのは大きなマイナスでした。

Sバニヤン自身が自ら悪役を演じていたとか、最期の退場の仕方まで用意していたとか、それらが上手くいかなくて癇癪を起したとかも子供だからという事でまあ目を瞑れる範囲としても、さんざん良いように使われた主人公&マシュがいきなり応援しはじめたのはちょっと流石にどういう事なの…という感じで頭が理解を拒むというか感情の処理が追い付かない感じでした。
「事情があった」という事をこちらが理解したとしてもこれまでの傍若無人が全て許せるわけはなく、自分の退場の流れまで用意していたと分かった事で逆にこの子はどこまで傲慢なんだという新たなマイナス感情がふつふつと湧いてくる始末。
もっとちゃんとした相応の罰を与える形でヘイトを解消して欲しかったと思わずにはいられませんでした。

〇その他の登場キャラクターについて
Sバニヤン周りの描写が飛びぬけて悪かったのですが、メアリー・アニングと大黒天についてはそこまで悪くない感じ。
アニングはやけに凶暴な言動をしたりストーリー終盤まで目的はボカしていたりと良くない部分もありましたが、プレくんや大黒天との交流描写や弱気になって思い悩んだりと「普通の人」っぽい描写が多々あったので日を追うごとに最初の印象から変わっていき、最終的にはプラス方向の印象で落ち着いた感じでした。

大黒天はこの特異点にSバニヤン達を召喚したサーヴァントなので下手すれば悪印象が強くなりそうではあったのですが、本人達はほぼ善良で悪事を働くことはありませんし、やっていた事は相手問わず無差別ご奉仕されていたぐらいなんですよね。国造りのためにSバニヤン達を召喚されて以降は自分達から直接手を出すような事もしてませんし…ちょっとはた迷惑なところはあれど色々と許せてしまう愛嬌ある子達でした。
愉快なライダーとアサシンは出番が少なすぎて正直惜しいなあと思いました。特にライダーはSバニヤンに映画の撮影を吹き込んだ張本人ですし黒幕か何かかなと思っていたのですが、本当にただ映画撮りたいためにSバニヤンを乗せただけだったのはちょっと意外でした。


ただ、アニングと大黒天についてはSバニヤンの描写が非常に良くなかった反動によって余計に良く見えてしまっているというのもありそうです。
Sバニヤン周りがまともなシナリオになっていたのならアニングと大黒天の印象もまた違った予感がいたしますし、今回のシナリオはヘイト処理がせめてもう少し受け入れられる範囲であれば…とつくづく思ってしまいます。

※FGOネタバレ話注意: 「信用してはならない者」についての話(二部六章前半終了時点)

2021-06-20 21:39:19 | Fate系
※二部6章前半までのメインストーリーのネタバレを含む内容です。ご注意ください。








FGO二部開始後からたまに見かけていた「カルデア内の裏切者or内通者」といった存在に関する話題。
あくまで疑惑であり、ちょっと前まではそれっぽい臭わせがあってもハッキリと明言はされていませんでしたが、二部五章前編で謎のフードのお兄さんが主人公とマシュに向けて「船にいるカルデアの連中にも話すな。あの中には、信用してはならない者がいる」と発言した事で確実に怪しい人物がカルデア内に存在していると決定づけられたと見られています。

メインストーリーは近々六章後編が来る予定ですし、そろそろこれについても語られそうな気がしますので、その前に個人的にこれまでの事をまとめておこうと思います。


〇「信用してはならない者」という表現
まず大事なのは「信用してはならない者」という表現。
ここで思い出したいのは一部六章キャメロットでホームズが発した「ドクターロマンを信用していない」という発言である。
これはロマニのカルデア所属以前の経歴が不明な点と冬木の聖杯戦争について知っていながら教えなかった事から「ロマニが隠し事をしている」というホームズの懸念から出た言葉であったが、勘違いしてはいけないのは「」や「裏切り者」という表現は使っておらずあくまで「全面的に信用を寄せるには値しない」という意図の言葉であった。
(そして実際ロマニは重大な隠し事をしておりホームズの言葉に間違いはなかった)
なので「信用してはならない者」もまたイコール「敵」を表しているのではない可能性もあり、ロマニのようにただ隠し事をしている人物か或いはカルデア側でも異星の神側でもない別の立場の人物というのも考えられる。


〇「信用してはならない者」候補となるカルデアメンバー
疑惑の候補となる人物は主人公&マシュを除くカルデアメンバーですが、今の時点で立ち絵がないカルデア職員は物語的にあり得ないと考えられますのであくまで立ち絵と名前が揃った人物が候補と考えています。

1.シャーロック・ホームズ

1.5部亜種特異点新宿よりカルデアに加わりダヴィンチちゃんと共にシャドウボーダーの開発を進めコヤンスカヤ&言峰&アナスタシアの襲撃に備えており、その後もカルデアメンバーとして二部ストーリーやイベントで活躍している名探偵。
基本的にここまでカルデアの利になる事しかしておらず何より本物のホームズ本人だとすれば汎人類史に敵対するというのは考えにくいが、ホームズについて未だ明かされていない要素に懸念点がある。

▼気になる点
①二部二章ゲッテルデメルングでのスルトの発言
スルトはマシュとホームズ両者"どちらも純正の英霊という訳ではないな。余計なモノが混ざっているようだ"と発言している。
マシュの方は英霊ギャラハッドの力を指していると分かるが、ホームズについては寝耳に水である。
本人が把握しているのかいないかも未だ判らず、現在もこの混ざりモノについての答えは出ていない。

②モリアーティからの警告
ジェームズ・モリアーティは自身の幕間でホームズについて警告を主人公へ伝えていた。
"ホームズは第4特異点から第6特異点へ単独でレイシフトをしている"
"あの男はいざとなれば人理を守るためならばどのような手段も実行する"
"いざという時はホームズではなく私を信じてほしい"

といった感じに曖昧な予感なような話ではあるものの、非常に気になる話をしていた。
また"この事件の裏に潜む我々ですら目を見張るほどの純粋無垢な狂気と理性に、ホームズが気付いているだろうか"という危険な第三者の存在を示唆するような発言もあった。

③マスター(召喚者)を本人も知らない
ホームズ本人も懸念している大きな問題。
ホームズは一部四章のロンドンから動き出しているが、野良サーヴァントではなく何者かに召喚されたものでありながらその召喚主が未だに不明なのである。
前述の特異点への単独レイシフトについてもこの召喚主の仕業ではないかとモリアーティが推測していた場面もある。
ホームズ自身に悪意がなくとも召喚主がそうとは限らないので、ホームズを信用しきっていいのか判断に困るもっとも大きな懸念点である。


2.ムニエル

カルデアの一般職員で数少ない名有り&立ち絵有りの人物。
1.5部亜種特異点アガルタで名前が出され、二部からは立ち絵が追加され出番が急増した。
一見無害そうな外見と少々残念な性格性癖をしているただの一般職員……というだけでは片づけられない点もある。

▼気になる点
①職員で唯一の特別扱い
プレイヤー側からのメタ的な視点による疑惑。
生き残りのカルデア職員は他にもいるものの、ムニエル氏は二部序章から立ち絵と多くの出番を得ておりその特別扱いにはどうしても"ここまで扱われるという事はなにか秘密があるのでは?"と疑ってしまう。

②時計塔の関係者?
時計塔について詳しすぎる。
元法政科というゴルドルフ氏より実情を把握している感じであり、ただの技術畑の人間とはとても言い難い。

③魔術刻印を持っている?
二部五章序盤で"こんな事なら魔術刻印なんて売っぱらって、魔術から足を洗えばよかった……!"という衝撃のセリフを吐いている。
驚くべきことに魔術の世界の人間であることを本人がハッキリと発言してるのである。
前述の時計塔にやけに詳しい事もあり"今も魔術師なの?"、"魔術師なのにまともな思考してるの?"といった疑問がどうしても頭を過ってしまう

④戦闘能力がある?
二部六章序盤において、異聞帯内でサーヴァント召喚が不可能と判明し主人公マシュ2名のみで調査へ乗り出そうとした際に"せめて俺か、チンあたりを同行させろよ!"という発言をしていた。
結局ゴルドルフ新所長が却下したので同行は叶わなかったが、戦闘となれば非戦闘員はただでは済まないにも関わらずそれを承知で名乗り出た事を考えると、ムニエルは身を守る手段を僅かでも有している可能性がある…?
ただ、チン氏の名前を出したこと考えるとムニエルに限らず生き残ったカルデア職員の何人かはそれなりに魔術を扱えるのかもしれない。

⑤フルネームが偽名?
氏のフルネームは「ジングル・アベル・ムニエル
あまりに冗談のような名前なので本当に本名か?と疑わざるをえない。


3.ゴルドルフ・ムジーク

二部から新所長となった不死鳥のムジーク。
今や愛され路線まっしぐらの新所長。正直この方が「信用してはならない者」という可能性は低そうと個人的に思っているものの、答えが出ていない以上可能性はゼロではない。

▼気になる点
①正直これといった事はないが、本人が気付かないまま何か仕込まれている可能性が
ゴルドルフ氏が人畜無害そうでも悪意ある人物に操られたり、意識せず思考を誘導されてたり、何か仕込まれているといった可能性は捨てきれない。
以前コヤンスカヤに騙されたにも関わらず、彼女の私物を大切に持っていてしまったばかりに彷徨海への侵入を許してしまう前科があるので、他にも何か余計な物を持ってしまっている可能性は捨てきれない。(カーマに徳川化されたりもした)


4.ダヴィンチ(グラン・カヴァッロ)

二部序章で退去したダヴィンチちゃんが予め用意していた少女体サーヴァント。
それまでずっと支えてくれていたダヴィンチちゃんに代わり献身的に主人公たちを支えてくれるが、気にかかる点もある。

▼気になる点
①謎の沈黙
ダヴィンチちゃんは特に重要な話をしている場面でたまに真顔で沈黙をする場面が見られた。
特にノーチラスイベントでのシオンとの会話ではこの沈黙に加えて露骨に話を誤魔化すような場面があり"ダヴィンチちゃんは何かを隠しているのでは?"という疑念を抱かざるを得ない。

②体の不調
二部五章序盤で哪吒によって、ダヴィンチはかなり無理をしてまともな休息も取れていない事が主人公へ伝えられた。
同じように無理しっぱなしであった一部の頃をロマニを思い出す事だが、問題はただの疲労とだけ考えていいのかという事。
意識を手放している間に何者かの干渉を受けていたり、或いは過剰な疲労の原因は混ざりモノがされているからなんて可能性も考えられる。


5.シオン

いや、ローブの人物から指摘された時に船乗ってなかっただろ?と当然考えるが、一応カルデアメンバーとして加えておく。
彷徨海でカルデアメンバーを待ち受けて新生カルデア「ノウム・カルデア」より参加したアトラス院の才女。
ゴルドルフ氏より登場して日数が短いのもあり信用していいのか難しい人物。
人工血液とサプリメント栄養補給を行っている吸血種。

▼気になる点
①人外である
シオンは死徒ではないが吸血種という普通の人間とは異なる生き物。
彼女は理性があり友好的な態度を崩していないが「人ではない」というのは気になるには気になる。

②人類史との縁
シオンは自身が「人類史と縁を切っている」という事を話していた。
これが厳密にどういう意味があるのかは分からないが、彼女が特殊な立場にいる事はなんとなく察せられる。

③ダヴィンチとの関係
彷徨海で出会ってからダヴィンチとは不和とまでは行かなくとも、何やらお互いに牽制するような場面が時折見られる。
特にノーチラスイベントではわざわざ「呉越同舟」という単語を持ち出して、ダヴィンチを刺激するような口振りも見られた。
ダヴィンチの方も時折シオンと距離を取りたがっているような言動が見えるので、共に何か不穏なものを感じてしまう。


6.ネモ

ネモ自身は一見怪しいところはないので信用したいものの問題はシオン。
上でシオンはそもそもフードの人物からの指摘外では?という事も書いたが、仮にシオンが危険人物であった場合はそのサーヴァントのネモも当然信用していいか分からない相手となるので、フードの人物が指した人物がネモという可能性は捨てきれない。


〇率直なところ誰が怪しいか
ゲーム内で露骨に怪しい情報が提示されているのは間違いなくホームズ
召喚主の謎とモリアーティの幕間を考えるにほぼ間違いなく何らかの爆弾をホームズは抱えている。
ムニエルやダヴィンチ、シオンも気になる点はあるが現在提示されている情報はホームズほどではない。
(というか公式側から明らかに"ホームズは怪しいからみんな注目して!"という推されているように見える)

ホームズはこれまで自らが死の危険に晒されても主人公たちのために何度も道を拓いてきた味方であり、モリアーティも幕間においてホームズが汎人類史の味方であり正義の人間であることは認めており、ホームズ自身の意思で故意に主人公たちの道を誤らせるとは非常に考えにくい。
彼が「信用してはならない者」だとしても、それはホームズ自身の意思ではなく召喚主によって無意識に誘導されたり操られたりしているという流れではないかと考えている。


〇ホームズ以外はメンバーも白とは言えない?
"信用してはならない人物は一人だけなのか?""フードの人物が指している者の他にも危険な人物がいるのでは?"という事をおそらく多くの方が一度は考えたと思う。
ホームズの話が出来すぎているだけに彼はあくまで真犯人を隠すためのカモフラージュのようなもので、真に信用してはならない者はそれ以外の人物であるというのも有り得る。

ダヴィンチ、シオン、ムニエルの三名もホームズほどではないにしても何かまだ隠されている事がありそうなので、本命はこの三名の中かも知れないし、他の怪しくなさそうなゴルドルフ氏やネモも無害と思わせて……なんて展開もあるかもしれない。


〇最後に
色々と長ったらしく書いてましたが、現状はホームズさんが特別怪しいという事ぐらいで誰が該当者なのかはまだまだ何とも言えない段階なんですよね。
ただ、二部メインストーリーも六章に到達しまして答え合わせが近づいてきている感じがあるので、その前に自分の中で考えている事を整理しておきたいと思ってこんな駄文を書いてみました。

個人的な希望としてはムニエルさんは白であって欲しいところ。
あの方確かに色々と明かされていない経歴があるようなのですが、それは別に隠していたのではなく必要ないから言わなかっただけなのではないかと思っております。悪意ある人物ならフォウくんが一部~1.5部の間に気付いているでしょうし。(二部から別人に入れ替わっているとかも有り得るでしょうけど…)
あとダヴィンチちゃんが今一番心配どころなんですよね。なんかストーリー進むたびに怪しい点に加えて死亡フラグまで積まれている印象で…これで信用できない者な上に死亡しますとかなったら心へのダメージが大きすぎますから。
できれば最後までここまで生き残ったカルデアメンバー全員が仲間として生きてラストを迎えて欲しいので「信用してはならない者」が敵ではなく一部のロマニみたいなどうしても言えない秘密を抱えた者であって欲しいものであります。

FGO プレイ感想(5)「歌うカボチャ城の冒険」

2021-02-06 02:16:54 | Fate系
個人的にまったくの予想外だったハロウィンという季節ネタイベント。
前回の月見イベントもよく考えれば季節ネタではありましたが、次のメインストーリー来るまでの穴埋め的なものとして急遽用意されたものでたまたま季節ネタを取り扱っただけと思っていたので、まさかその後も季節ネタでイベントやるとは思ってもいませんでした。というかこんな終末直前みたいな世界観でもギャグイベントやる事に未だちょっと慣れないところもあります。
ですが何はともあれ新しいストーリーを読めるのは楽しみですし、何より今回のイベントでは☆4サーヴァント『エリザベート・バートリー(キャスター)』が配布されるという事でイベント開幕からワクワクドキドキが収まらないほどでした。

しかしイベント開始直後に早速鯖落ち。鯖復活後もまともにプレイできないレベルのラグが付いて回ってクエスト一個プレイするにも一苦労。
しかも今回のイベントでは時間限定のパーティクエストと突発解放されるゲリラクエストという特殊なクエストを追加したせいで、ユーザーのアクセスがさらに集中したのかログインゲーム状態になりもうまともにゲームプレイなんかできない状況に。
最終的に緊急メンテやったり時間限定クエストの仕様変更されたりとかで、日をまたいでさらに時間をかけてなんとかかんとかプレイできるようになりましたが、ようやくプレイできたイベントも膨れ上がりすぎた期待感に比べて何とも地味な感じでイマイチ。
奈須きのこさんと東出さんの名前を使ってストーリーアピールしていた割りに全然盛り上がりとかありませんし短いし読みごたえもないですし、イベント限定の概念礼装を完成させるためにはイベントクエストで超低確率ドロップを狙うしかなかったり、そのためにクエストを回りたくてもAP要求量が多くてできる回数が限られすぎてたり…なんか運営の方々が本当に盛り上げたいのか疑問に思ってしまう微妙さ。
まあキャス狐さんのガチャピックアップを見るにお金を使わせたいという意志だけは感じましたが、それならせめてこのイベントで登場させて少しでもアピールするべきではなかったのかと思うところ。

配布サーヴァントのキャスターエリちゃんは文句なしの性能で再臨アイテムも楽で現状だと非常にありがたいイベント景品でしたが、それ以外についてはただただ不安が残るイベントでした。


〇シナリオ感想
何度も出てきて恥ずかしくないんですか?とCCCでザビさんがツッコミ入れていた頃が少し懐かしい。
他の既存人気鯖やFGO初登場鯖を押しのけて火星アイドルのエリちゃんがイベントの目玉サーヴァントにまさかの抜粋。
というかFGOのメインストーリー1章2章にも登場されているというのにまだまだ出番に恵まれるという破格に扱いには流石にちょっと食傷気味でもあります。

ただ、エリちゃんは既にCCCでキャラクターとしての掘り下げはバッチリ終えているので、特に目新しい設定などが出てくる訳でもなく事の発端でありついでに最後のオチ担当といったところの立ち位置。今回のイベントは初登場となるマタハリさん、1章登場した清姫さんとカーミラさんとヴラド三世、2章でチョイ役だったタマモキャット、この5名の紹介と共にわずかな掘り下げをする程度の内容でした。
前述したように内容はかなり薄くて正直読み終わって特に感動とか感心とかあるようなものでもなく、ハッキリ言って読み物としては大変物足りないものではありましたが「まあ初のまともなイベントだし実験作みたいなものだろうか?」と無理矢理自分を納得させました。


〇登場キャラクター感想
-エリザベート・バートリー

まさかのキャスタークラスで登場。
たまたま拾った(!?)聖杯の欠片で今回の騒動を起こした人。
聖杯の欠片ってなんだよどういう経緯で拾うんだよとか一瞬思ってしまいましたが、与太イベントでそんな事は考えるだけ無駄そうなのですぐに忘れました。
貴重な配布☆4サーヴァントですし、なんといっても現状殆どのサーヴァントが苦労する再臨が非常に楽で所持スキルも有用揃いなので今後戦闘で大いに活躍していただく事になりそうです。

-タマモキャット

2章で登場された時はサッパリどういうキャラなのか分からず場違いなおふざけ気味な言動に僅かな苛立ちも感じましたが、今回のイベントで大体どんな存在かは理解できた……かも知れないという感触。
台詞の単語や語尾がチグハグだったりネタまみれだったりしますが、よく見ると発言内容自体は常識的で真っ当な価値観が感じられますので思ったより親しみやすいサーヴァントなのやも。
しかしタマモナインは皆さんこんなぶっ飛んだ面々ばかりなのやら……思い返してみますとCCC玉藻EDの時点でちょっと過激な感じでしたし。

-清姫

1章チョイ役ながら衝撃的なマテリアル内容で知られる清姫さん。今回はほぼスタートから最後まで同行されていたのでかなり優遇されていた方でしょうか。
といっても特に見せ場とかあった訳ではないですし、FGO新規サーヴァントの中では比較的人気があるので今回同行者として選ばれた感じでしょうか。
せっかく出たのならもう少し真っ当な役目が欲しかったと個人的には思います。

FGO プレイ感想(4)「月の女神はお団子の夢を見るか?」

2021-01-17 02:49:27 | Fate系
突然の告知からいきなり始まりました、FGOで初めてのシナリオ付きイベント。
奈須きのこさん書き下ろしストーリーとの事でしたが、ここまでのメインストーリーとは違い完全なギャグシナリオ。
とにかく本当に開催直前の告知で驚いている暇もなくイベント開始されてあっけに取られたものでありました。
イベント内容としましてはうん…まあ正直色々と渋いなあという感想。
シナリオもちょっと微妙でしたし景品アイテムもまあ…まあまあ?といった感じ。悪いわけではないのですが、そこまで美味しいという事もなく、まあ初めてのイベントですしこんなものかな?という印象でした。

〇シナリオ感想
ストーリーはメインと比べるとかなり短くまとめられており、ちょっとこじんまりしすぎていて物足りなさは否めません。
内容は型月作品ではよくあるキャラ崩壊系のギャグシナリオ。1~2章で登場されたサーヴァントの一部と新規サーヴァント「オリオン」が登場人物となります。

まずいきなりロマニさん達がカルデアで月見をしようとするところから始まって「え!このメインストーリーの流れでそんな余裕が!?」という感想が頭に浮かびますが、まあギャグイベントなので気にするだけ無駄というところ。というか今後はそんな感じの突拍子もない理由で気軽にレイシフトしていく感じになるのやら。
ストーリーのおおまかな流れはカルデアから月見団子&食糧を盗んだ泥棒を追ってレイシフト、レイシフト先でオリオンと出会い共に泥棒を追って行く…という形。
行く先々で出会うサーヴァント達はメインストーリーとは違いギャグ方向に走っており、今回のはちょっと笑いのツボが自分に合わなかったものが多くてギャグシナリオとしては個人的にイマイチ感。
しかし、カエサルさんの「料理は誰のものか?」という泥棒犯の考察も兼ねた小話は唸らせられました。
他の登場人物(特にマルタさん)がギャグ方面に寄ってる中、カエサルさんの魅力が大きく上がったなと思います。
というかメインでパッとされなかったカエサルさんですが、今回のイベントでかなりキャラの印象が変わりました。


〇登場キャラクター感想
-オリオン

ギリシャの狩人オリオンを名乗る美女。
オリオンとは名乗っていますが、見た目通りオリオンではなくその正体はオリオンの恋人であった女神アルテミス。
一見優しそうなふわふわ系の女性ですが、食糧泥棒の真犯人で本人曰く結構な人間嫌い。
今回のイベントシナリオは彼女の紹介を兼ねた感じであり、気に入ったら同時開催中のピックアップガチャを引いてくださいという事でしょうかね。
イベントシナリオでは殆ど触れられないものの、一緒に連れている熊のぬいぐるみこそが本物のオリオンとのこと。アルテミスが気に入っているからこそ自分の傍から離れないように力を奪ってぬいぐるみにしたという事なのか。

割りと最初から怪しさ満点なので真犯人と分かってからも大きく印象が変わりはしませんが、ニコニコしながら「基本的に人間は嫌いなの」とあっけらかんに言うところは神様系の存在って感じがしてちょっと怖さを感じました。


-マリー御一行
一章のオルレアンで登場されたマリーを筆頭としたデオン、サンソン、アマデウスのフランス組。
贅沢で我儘な面全開のマリーさん、そんなマリーさんに困りながらも無理やり讃えるデオンさん、常識人だけども少し変態的なサンソンさん、変な仮面のおっさんと化したアマデウスさんとすっかり変な集団に。
というかデオンさんとサンソンさんはメインでまだまともな出番もなかったのにいきなりギャグに突っ込まれるのは流石にちょっと不憫だと思ってしまいました。


-ドラゴンスレイヤー御一行

オルレアンで登場されたマルタさんとゲオルギウスさん、そしてユーザー内でドラゴンスレイヤーと呼ばれている佐々木小次郎の三人組。
小次郎はSNのアサシンその人であり、FGOではまだメインストーリーに登場されてないにも関わらずまさかの登場。オルレアンでのワイバーン地獄を小次郎さんで乗り切った方が多いというお話ですし、その人気を反映した抜粋ですかねえ。
基本的にあまり変化がないゲオルギウスさんに比べてマルタさんが完全にヤンキーと化しており、聖人とは思えないハチャメチャぶりは流石に驚かされました。
マルタさんがタラスクを大人しくさせた伝説を、拳による暴力で従えさせたという形に解釈するのは流石に予想外でありました。

-カエサル&カリギュラ

2章セプテムで登場されたローマの指導者のお二人。
カリギュラさんは相変わらずバーサーカーなのでまともな会話はないと思いきや、ところどころ普通に会話されていて「ネロさん関わらないと結構普通に良い人なんだな」とちょっとホッコリ。
カエサルさんは口が上手く頭もよく回る詐欺師じみた感じになっておりましたが、状況に合わせてこちらに味方したりなかなか面白い小話兼アドバイスをしてくださったりと個人的にかなり魅力が上がった方でした。本編で活躍が微妙だったものの、こうしてイベントで魅力を発揮してくださったのはありがたいところ。


-アルテラ
二章ラスボスも早くもギャグ入り。
といっても大きなキャラ崩壊はされずに食いしん坊属性と天然属性が少々ついた感じか。
気になるのはオリオン(アルテミス)曰く「アルテラは人類にとっても神にとっても危険な存在」という事でしょうか。
今後また再登場されてひと悶着されるフラグとかなのやら。

FGO プレイ感想(3)「第二特異点 永続狂気帝国セプテム」

2021-01-04 05:08:11 | Fate系
サービス初期実装最後の章。
当時は3~4日ほどでここまでクリアして、クリア後に「え!ここからいつ来るか分からない次の章まで待ちぼうけ!?」と非常に困惑したものであります。(スマホゲーがどういうものか知らなかったので、ストーリーが中途半端なところまでしか実装されていないと考えもしなかったため)
一章のワイバーン地獄に比べると多少難易度が落ちた感じであったので結構トントン拍子で進ませられましたが、初登場の敵ボス魔神柱に初めて全滅させられてしまいました。
駆け足で進めてきたのでまだまだ殆どの手持ち鯖がまともに育成がされておらず、オルレアンの段階で優先的に育てていたジャンヌさんを中心に何とかクリアしたものでありました。


〇第二特異点 感想
ネロ・クラウディウスが皇帝として支配するローマ帝国が突如現れた侵略者「ローマ連合国家」と戦争を繰り広げており、主人公達は皇帝ネロと共にローマ連合国家と戦っていくというお話。
全体的に雑なところが目に付き盛り上がる場面も少なく、オルレアンと比べると少々物足りないストーリーでした。
エクストラシリーズで既にシリーズユーザーには知られている赤セイバーこと赤王ネロ・クラウディウスが話の中心なのですが、特に目新しい設定や劇的な展開があるわけでもなく…(一応ネロさん関係で何らかのフラグっぽい不穏な出来事もありましたが、それはこの章の中で明かされることもなかったので今後に期待でしょうか)

登場サーヴァントは今回も多いものの、最終章までに実装全サーヴァントを登場させるのが目的になっているのか前章から引き続きサーヴァントの使い捨てが非常に目に余ります。
こちらとしては登場人物たちのコミュニケーションや活躍が見たいのに極一部の登場人物以外は相変わらず数合わせ程度の扱い。
また、可能なら既に多く物語で語られた既存作品のサーヴァントよりFGO新登場のサーヴァントを活躍させて欲しいと思っているものの、序章からずっと中心人物が既存作品登場済みのサーヴァントというのがまた個人的に噛み合わないのも辛いところ。
今後のストーリーもどうなるか……少々不安感が強くなっております。


〇登場キャラクター感想
▼味方サイド
-ネロ・クラウディウス

エクストラシリーズのメインサーヴァントの一人であるグロテクス皇帝。
今回はサーヴァントではなく生きていた人間の頃のネロ・クラウディウス。
エクストラの時とは立場が異なるので言葉使いと接し方に違いはあれど、ほぼお馴染みのネロそのもの。
特にこれといって気になる点や新たな要素もなし。
作中で時折起きていた意識散漫&魔力感知現象が何を意味するかも今は不明。


-ブーディカ

誇りのためにローマ相手に戦った復讐の女王。
本来最悪の相性であるはずのローマの皇帝ネロに力を貸している。
時代的にいかにも物語にガッツリ関わるのかと思いきや、別にそんなこともなし。
マシュに力を貸しているサーヴァントに反応を示した以外はこれといった活躍もなく、逆に敵側に捕らえられてしまうという役どころ。
囚われの身からは割りとすぐに救われるものの、その辺の描写がバッサリ切られているので一瞬ストーリー読み飛ばしたのかと不安になったり。
その後も大きな見せ場もなく、終盤は別行動をとっていたためか別れの挨拶もなく終わるのが何とも勿体ない。


-荊軻

始皇帝暗殺の刺客。呂布将軍と共にネロの客将となっている。
生前では暗殺に失敗して命を落としているものの、このローマでは既に二人のローマ皇帝を暗殺しているやり手アサシン。
キャラとしての掘り下げは殆どなく、淡々とローマ帝国勝利のために貢献していく舞台装置といった感じ。
終盤まで生き残っているものの、ブーディカと同様に別行動を取っていたために最後は別れの挨拶もないまま終了。
次に登場時はしっかりと内面描写とかやって欲しいところ。


-スパルタクス
弱者の英雄。叛逆の象徴ともいえる奴隷剣闘士。
特徴的な言い回しと圧倒的筋肉ボディが印象に残るバーサーカー。
大きな活躍描写も味方とのコミュニケーションもないまま雑に退場させられた不憫枠。


-呂布
エクストラでの強敵、三国志に登場する戦士。
会話ができないバーサーカーなせいもあり、ただ一度も碌に会話がない。
活躍といえるものもなく、スパルタクスと同時に雑に退場。
なんのために出したのか。


▼敵サイド
-ロムルス

ローマ建国の王。一応今回の敵側大ボス枠と見てよいのか。
なんと言いますか…何らかの感想や感情を抱く前にさっさと退場されてしまったのでコメントに困る方。
前章の黒ジャンヌ同様主人公達とはほぼ絡みはなくネロのために用意された敵という印象。


-カリギュラ
ローマ帝国三代目皇帝。
言葉は発せられるものの意思疎通は不可能なバーサーカー。
元からネロを溺愛していたのか狂化で危ない方向に捻じ曲がっている模様。
これといった役目はなくボスA程度の扱いで退場という不憫枠。


-カエサル

「ブルータス、お前もか?」の方。
喋れるので会話があった分はカリギュラさんよりマシだろうか程度の扱い。
この程度で退場させていいのかと問いたいほどの短い出番で終了。


-レオニダス

スパルタ王でありテルモピュライの戦いで有名な大英雄。
この方も上記カリギュラ&カエサルと同様に殆ど出番という出番がなく退場。
数合わせにしても酷すぎる。


-ダレイオス三世

ペルシアの王。喋れない系のバーサーカー
上記三名より更に酷い扱い。前章のランスロット卿を超える勢いで退場。
喋れないバーサーカーは消耗品レベルかと思わず口に出したくなるほどの雑さ。


-アレキサンダー&孔明(エルメロイ二世)

Zero視聴ユーザー向けの特別出演?
アレキサンダーのネロに対する態度が個人的にどうにも印象が良くない。
色々意味深なことを仰ってましたが、特にその後の話に関わるようなものでもなく。
ユーザーサービスのつもりで出演させたのなら扱いはもうちょっと丁寧にして欲しいと思うところ。


-アルテラ

フン族の大王アッティラ。本章のラスボス。レフ・ライノールの手で召喚されてすぐに暴走。
最後のボスでありながらキャラの掘り下げが色々足りないのがあまりにも惜しい。
破壊の大王を名乗り対城クラスの宝具を使うなど戦闘能力は一歩抜きん出たサーヴァントの模様。
ネロ曰く「在り方に大いなる矛盾と痛みを抱えている」との事だが、その辺は詳しくは明かされずに退場。
今後他のストーリーで語られるのか。


-レフ・ライノール・『フラウロス』

序章からちょっと久しぶりに登場。すっかり怖い顔が板についている。
聖杯を使い次々とサーヴァントを召喚して主人公達を妨害していくが、最後は自身が召喚したアルテラに真っ二つにされて退場。
魔神柱という何とも不気味な戦闘形態に変身する事ができ、明らかに普通の人間とも魔術師ともいえない怪しさに溢れていました。

「君たちは既に終わっている」「我らが王の寵愛」「七十二柱の魔神」といった気になるワードをジャンジャン発言されるので考察しがいのある方。
七十二柱の魔神というのをそのまま受け取るなら古代イスラエルの王であるソロモンが使役した悪魔たちの事でしょうし(レフが名乗ったフラウロスという名がモロにそうですし)
であれば我らが王というのはそのまま「ソロモン」の事を指していると考えられますが……まあ答え合わせはストーリーの続きに期待であります。


▼その他メンバー
-主人公
オルレアンから思っておりましたが、没個性にするためなのか選択肢のセリフがあまりにも無感情な感じがしてちょっと怖い。
序章の頃はそこまででもなかったと思うのですが、その次のオルレアンではロボットかな?と思うぐらいの無機質な言動で不気味さすら感じてしまうところ。
もしかして製作側の方でもどういう風に扱うべきか指針が定まっていないとかなのですかねえ。
個人的にもうちょっと人間味を感じさせて欲しいところ。


-マシュ
主人公とは別の意味で何か人間味の薄さを感じます。
冷たいとか薄情という訳ではないのですが、事態のど真ん中にいるはずなのに一歩外側から観ている目線といいますか…言動がたまに冷ややかというか容赦ないというか…とにかく心の何かが欠落しているような印象。
明らかに出生に問題を抱えているという事はここまででそれとなく示されておりますので、その辺とやはり関連があるのでしょうかねえ。


-レオナルド・ダ・ヴィンチ

序章終わる間際からちょこちょこ登場されていた女体化芸術家。
ストーリーにあまり関わらず基本的に後方支援だけにやる事を留めているのか微妙な存在感な方。
かなり前からカルデアにいたものの、序章の出来事があるまで「技術顧問のレオナルド」として自らの正体を隠していたとの事。
現状は主にプレイヤーに対するメタ的な説明をするのが役割と見ていいのやら。


-ステンノ

SNのライダーであるメドゥーサさんの姉。
ヒント役のお姉さん。それ以上でもそれ以下でもなく。


-タマモキャット

エクストラCCCにチラッと登場されたタマモナインの一人…らしい。
冗談みたいな恰好と出番。さすがにおふざけが過ぎました。


-エリザベート・バートリー
この出番必要ありました?

FGO プレイ感想(2)「第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン」

2020-12-17 00:52:14 | Fate系
サービス開始して序章クリア後に間髪いれずすぐにプレイしたものの、ワイバーンが強くて全滅しそうになる戦闘が何度もありました。
この章でクラス相性によるダメージ増減の大きさを理解しはじめて、ついでに種火によるレベルアップの方法を把握しました。
とにかく戦闘が多い上に敵のワイバーンのクリティカルがメチャクチャ痛いので、手持ちの中から有利クラスのアサシンである小次郎さんと荊軻さん、そしてルーラーのジャンヌさんが存在によりなんとかかんとかクリアできました。

〇第一特異点 感想
全体的な流れとしては悪くありませんでしたし見せ場も結構ありましたが、悪いところもよく目立ったストーリーでした。
登場人物の数は多いもののその半数以上はほぼ数合わせのようなものであり、シリーズ初登場されたサーヴァントも何人かいらっしゃったものの、即退場する雑魚敵のような扱いが目立ち思わず勿体ないと叫びたくなる事が多々ありました。
とにかく登場人物の扱いの格差が凄まじく、目立つ人はとことん目立つ一方でそれ以外の方はお膳立てのための舞台装置、そして極一部はその舞台装置ですらない味噌っかすのような扱いに気持ちが滅入るほど。

もちろん最初に書いた通り良いところもありました。
ジャンヌさんとマリーさんの友情、黒ジャンヌの正体、ジャンヌとジルの問答など本当良かったですし、全部ひっくるめて総評すれば10点満点中6.5点の及第点な内容だったと思います。
しかし、できるならシナリオ書いた方には「どのサーヴァントも大切にして!」と強く訴えたいものでした。


〇登場キャラクター感想
▼味方サイド
-ジャンヌ・ダルク

現状唯一のルーラーであるジャンヌ・ダルク。
第一特異点では彼女と後述の黒ジャンヌの戦いがメインとなっており、始まってすぐに出会って共に行動することになります。
ジャンヌさんは清廉で分かりやすく善人であり、ストーリー中の言動も真っ当で安心感のある英霊でした。
「戦争に出ていた頃より普通の少女としての時間の方が圧倒的に長い」とご本人が仰っておりますが、そのわりに戦闘能力だけでなく精神面もなかなか頑強な印象が強く残っております。(途中途中で弱気になる場面はあるものの、根っこは折れずにすぐに立ち直る)

今回のストーリーの中心的存在ではあるものの、彼女自身はそれほど大きな活躍や見せ場があったわけではなく、彼女を崇めていたジルと敵側の黒ジャンヌ、そして友人となったマリーとの関係性こそがお話のメインといった感じでした。


-マリー・アントワネット

フランス革命によりギロチンで処刑された王妃。
見た目は少女で言動も一見世間知らずな感じはありますが根底は成熟された大人の女性という感じであり、最後は友人となったジャンヌさんのためにその命を散らす事となりました。

途中脱落するもののジャンヌ&黒ジャンヌより目立っていた印象。
ジャンヌ以上に芯が強く登場してから退場までひたすら味方メンバーを引っ張っていたので、可憐な見た目とは異なりグイグイ引っ張ってくれるヒーローとして活躍された方でした。
同時に登場するアマデウス共々とにかくセリフ量も多く見せ場もしっかりあって、この特異点でもっとも魅力あふれる方でありました。


-ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

音楽家のモーツァルト。
マリーさんと同時に登場されてお二人揃ってよく喋られた印象。
その派手な身なりととにかくよく回る毒舌のおかげで、すっかりその強烈なキャラクター性にやられてしまいました。
図々しさと精神的頑強さと思ったより律儀なところは、CCCのアンデルセンさんを少しだけ彷彿とさせます。
ストーリークリアした後にすぐに育てたくなった方でした。

道中のアマデウスさんとマシュさんの会話は強く印象に残っており、まだまだ謎を残しているマシュさんの出生が少し見えてきたと共に、アマデウスさんのアドバイスが今後のマシュさんの人生を少し変えそうな気がいたします。


-エリザベート・バートリー

エクストラCCCで登場された血の伯爵夫人、通称エリちゃん。
一応後述の敵側サーヴァントであるカーミラとの絡みがあるものの、基本的にあまり目立たずCCCファン向けの登場といった側面が大きそうではありました。


-清姫

恐怖の清姫伝説の登場人物、清姫。
登場時はなぜかエリちゃんと争っておりかなり辛辣な罵り合いをしていたが、いつの間にかエリちゃんと共にこちらに付いてきていた。
話の中心人物ではなくおまけ出演的な印象が強く、可愛らしい見た目と強烈な伝説を持っていながら今回雑に登場されたのは勿体ないところ。
今後の再登場に期待したいと思います。


-ジークフリート

竜殺しの英雄ジークフリート。
敵側に邪竜がいたので重要な立ち位置であったのは間違いないものの、イマイチ目立たずパッとされなかった方。
黒ジャンヌが竜の魔女という事でシナリオ上のカウンター的な役割だったのでしょうが、逆に言うとそれ以外の要素は一切出されずに、キャラクターとしての掘り下げがほぼなかったのは正直ダメなところ。

ついでに竜殺しという設定の割りに別に竜に強いスキルや特性はなく、クラス相性のせいもありワイバーンすらまともに倒すのも難しい。
どこまでも不憫な方でありました。


-ゲオルギウス
キリスト教の聖人、聖ゲオルギウス。
真面目で礼儀正しく、力なき人々を守ることに躊躇がない善人といった印象。
ジークフリートさん以上に出番がなさすぎる方。
登場が後半であるので他の方より出番が少ないのは仕方ないにせよ、もう少しなんとかしていただきたいところ。
ジークフリートさんの呪いを解くためだけに登場されたと言われても納得してしまうレベル。


▼敵サイド
-黒ジャンヌ・ダルク

竜の魔女を名乗るもう一人のジャンヌ・ダルク。
火刑で死んで三日で復活するというキリストのようなミラクルを起こした方。

シナリオスタート時は復讐心の部分だけが分離したジャンヌさんとかだと思っておりましたが……真相はまったく異なりすっかり騙されました。
彼女自身それを知らずに消えてしまったのはある意味幸福だったのかもと考えてしまいます。
かなり不憫な出生ではあるものの、殺戮を行っていた以上こちらとしては単純に同情するのも気が引けるところ。
ただただ救いのない存在でありました。


-ジル・ド・レェ

ZEROに登場されたジャンヌ狂いの元貴族。
今回のストーリーの元凶。

救いようのない外道ではあるものの、今回の行動には彼なりに「ジャンヌのため」という想いがあり、悪党ではあるものの確かな魅力を感じざるを得ませんでした。


-マルタ

竜退治をなした逸話を持つ聖女マルタ。
黒ジャンヌにより狂化されているもののなんとかギリギリのところで理性を残しており、主人公達サイドのために竜殺しの英雄ジークフリートを生かして隠し、死に際で主人公たちに後を託した女傑。
登場から退場まで早かったものの、最後まで悪に屈しなかった格好良い女性でした。

-シュバリエ・デオン

マリー王妃からドレスを送られた逸話を持つフランスの竜騎兵。
終盤近くまで生存していたものの、狂化されているのもありイマイチどんなキャラなのか分からないまま退場。
ドレスの逸話があるわりにマリーとの絡みもなく不憫さを感じるところ。

-ヴラド三世

串刺し刑で有名なヴラド三世。
狂化されており吸血鬼として振る舞いながら襲い掛かってくる。
カーミラ共々終盤まで登場するもののこれといった見せ場はないまま退場。


-カーミラ

前述のエリザベートの別側面?
エリザベートをモデルにした小説の吸血鬼カーミラの概念を取り込んだエリザベートと言った感じ。
ヴラド三世と同様に終盤まで登場するものの大きな見せ場はなし。
エリちゃんと絡むものの劇的な場面等はなく、なんとも微妙な扱いと感じざるを得ないところ。


-ファントム・オブ・ジ・オペラ

オペラ座の怪人。狂化されている割りに知的な言葉使いが光る方。
出番がびっくりするほど短く、遭遇→戦闘→退場という高速処理された不憫な方。
シナリオ書かれた方へ何のために出演されたのか問い詰めたいレベル。


-ランスロット

ZEROで登場されましたアーサー王に罰せられたい系円卓の騎士。
出番は一瞬であり登場されたと思いきや即退場。ファントムさん同様に何のために出演されたのか問い詰めたいところ。


-アタランテ

麗しのアタランテ。
他敵サーヴァントと同様に狂化が付与されて理性を失っており、狂乱状態で登場されたと思いきや即戦闘からの退場。
何のために出演されたのか問い詰めたいサーヴァント3人目。


-シャルル・アンリ・サンソン

死刑執行人サンソン、個人的にもっとも有名な処刑人ではないかと思う方。

今回のストーリーで圧倒的に扱いが悪かった方。
狂化されていたせいもあるでしょうが突出して偏執的で変態的な描かれ方をしており、正直個人的に非常に不愉快と言わざるを得ない内容。
前述のファントム、ランスロット、アタランテが「出ても出なくても意味がなかった」のであるなら、サンソンは「出ない方がマシだった」としか言えません。
今後改めてちゃんとした出番があることを切に願います。

FGO プレイ感想(1)「プロローグ~序章」

2020-12-13 15:49:53 | Fate系
FGOをプロローグからプレイした当時思った事や感じた事を記憶掘り出しながらメインストーリーやイベントストーリーの感想を書いていきます。
はじめて触れたスマホゲームなのもあってシステムの良し悪しも解らずプレイしていたものであります。
ゲームシステムもまったく理解しておらず序章まではレベル上げも殆どできていないなか、NPCサポート鯖のキャスタークーフーリンにだいぶ助けられたものでありました。

〇プロローグ~序章ストーリー感想

まずは掴みから!といった感じの王道ストーリー。
一般人の主人公が偶然なのか魔術師達の研究施設に所属することになり、ただ一人のマスターとして人類存亡をかけた戦いに身を投じていく……これだけ書くとまるで熱血ヒーロー物かと思ってしまうところ。
しかし実際はかなりヘビーであり、世界から孤立した主人公たちは目的地さえあやふやな状況で先の見えない夜の航海に漕ぎ出すような事態。
序章では多大な犠牲と大きな謎を提示して先の展開が気になるところで終了。

立ち絵なしの名無しのキャラクター達の扱いがお座なりで、主人公とも絡み一切なしでほぼ全滅するのがちょっと気にかかるものの、この辺は手軽さ優先のスマホゲームだからこそという事なのやら。あと過去シリーズ作でお馴染みの舞台とサーヴァントが登場するのは悪い気はしませんが、個人的にはサーヴァントはなるべくFGO初出のを優先して活躍させて欲しいと思っているのでそこは今後に期待と思ったところ。

内容的には全体的に大きく気になる点もなく卒なくまとまっていた感じであります。
まだ序章ですし純粋に物語の先が気になってワクワクする感じが強く残りました。


〇登場キャラクター感想

-フォウくん

ストーリーの一番最初に出会う謎の動物フォウさんは何とも不可思議な存在。カルデア内にいつの間にか居着いており自由に闊歩されているとの事ですが、マシュさんにしか懐かずロマニさんもプロローグ中に初めて見たとの事。主人公はなぜか気に入られますが、なぜカルデアに?なぜ殆どの人に懐かない?等とにかく謎だらけな生物であります。
あと、なぜかロマニさんを見下している様子。

序章終盤の特異点崩壊時に主人公とマシュを救ったような描写があるので当然ただの怪生物という事はない模様。


-マシュ

マシュさんは初対面でいきなり主人公を「先輩」と呼んでくる謎のお嬢さん。当初のカルデアの立場は「ファーストミッション、Aチームのメンバー」。
言葉使いが所々かなり辛辣だったりされますが、初対面の主人公に妙に親切すぎたりと何だか変わった方。
最初の会話を眺めていてもしかして見た目に反して怖い子だったりするのかなと思ってしまったという事もあります。

プロローグ終盤でいきなり命の危機でしたが、序章でまさかのサーヴァントと融合したデミ・サーヴァント「シールダー」として全快。
2年前からカルデアに務めているとの事ですが、どうにも特殊な育ち方をされた模様。言葉使いや距離の取り方が所々違和感があるのはそのせいか。
主人公のメインサーヴァントでメインヒーローでありメインヒロイン。


-レフ・ライノール

カルデアの技師のレフ教授。研究施設っぽい見た目のカルデアの中ではちょっと浮いた格好をしているように見える方。
社交辞令もあるのでしょうけど割りと主人公にフレンドリーな態度だったのでプロローグの段階では比較的良い人感高し。

プロローグでいきなり亡くなったものかと思いましたが、序章終盤で本性を表して再登場。
まだ序章という事で色々と謎を隠したまま今回は退場。


-オルガマリー・アニムスフィア

カルデアの所長。かなり若いのか少女といってもおかしくない見た目。
プロローグの段階では主人公をビンタした女の子ぐらいな存在なもんで、台詞も僅かしかありませんし顔グラあるから重要な人なんだろうなってぐらいの印象でありました。

序章で再登場してからはかなりヒステリックな面を強調された感じではありますが、所長というだけに判断力や物言いは普通に真っ当な感じ。
若いながらかなりの苦労人であることが道中で明かされており、メンタル面の問題はそのためであった様子。人生において認められた事、誉められた事がなかったと告白しており、魔術師の家系故にか親子関係や交友関係は良好とは言えなかった模様。

なぜか主人公はこの所長に対してはかなりふてぶてしい態度なので、マシュとは別に凸凹コンビとしては上手くやっていけそうな感じでしたが……
結末と終焉は突然に、2016年の人類絶滅の元凶を知る前に彼女の人生はレフ教授の手によって終わりを迎えました。
魔術回路は一級品なのにマスター適正なし、レイシフトの適正もなし、肉嫌いで果物好き、頻繁に悩まされる頭痛対策に柑橘類のドライフルーツを隠し持つ、紅茶より珈琲派、作戦のために密かに特別性の礼装を用意していた等々……色々な個人的プロフィールが明かされるたびに愛嬌度が上がっていく方でした。


-ロマニ・アーキマン

誰が呼び始めたことか通称Dr.ロマン。カルデアの医療部門のトップ。変わった方が多い中で一番「普通っぽい人」。
フレンドリー過ぎて逆に怪しそうな印象もちょっと抱いてしまいますが、それでもこれまでの登場人物では一番安心感ありそうな方でありました。
登場人物の中ではだいぶ緩い感じな見た目と雰囲気なものの、初対面で自己紹介前の主人公の名前をしっかり把握している感じお仕事はかなりキッカリされる方と予想。
序章で唐突にカルデアの主要メンバーが全滅したのに加えて、外部からの救援の道も断たれたために司令官の真似事をさせられる事となった不運な方。


-冬木のキャスター
クラスは異なるもののFateシリーズではお馴染みのクーフーリンさん。序章の導き手。
頼りになる味方&説明役として終始お世話になりました。
主人公たちには話さなかったものの、冬木のアーチャーとの会話を見るに序章冬木の異変の元凶について知ってらした模様。
なぜその辺を一切話さなかったのかは分からないままなので、今後改めて事情説明が入ったりするのやら。


-冬木のアーチャー
クーフーリンと同様シリーズお馴染みの冬木出身の衛宮家のあの方。
敵としてチョイ役で登場しますが多くは語らず。
聖杯の泥に汚染されながらも理性を保っており、クーフーリン同様冬木の異変について何か事情を知っていた模様。
また、花の魔術師マーリンの名にも触れており、プレイヤー側が気になるような意味深なセリフを残しながら退場。


-冬木のセイバー
こちらもまたシリーズお馴染みのセイバーアルトリア・ペンドラゴン……が泥で黒化したHF仕様。
クーフーリンやエミヤ以上に事情を把握していたらしく、レフ教授からも接触があったとの事だが言う事聞かずに独自の考えで「大聖杯を守る」ことに注力していた模様。
アーチャー同様多くは語らず意味深なセリフを残して退場。
セイバーとアーチャーはこの時点でシリーズファンのためのサービス出演という面が大きかったのやら。

十三機兵防衛圏 感想

2020-03-08 04:18:58 | 雑記
※ネタバレは体験版以降の内容はなるべくしないようにしていますが、多少触れているところもあります。

2019年11月28日に発売されたヴァニラウェアさんの『十三機兵防衛圏』についての感想を書いていきます。
前述のようにネタバレは基本的に避けるように書きますが、完全にシャットダウンすると何も書けなくなってしまうので多少触れているのはご了承ください。


■ストーリー
このゲームのメインコンテンツ。進めるごとに色々な情報が出てきて二転三転する世界観やキャラクターに上手く踊らさせられてしまう感じです。
メインの13人の主人公たちの物語はどれもこれもユーザーをグイグイ引き込んできますし、どの子も話が進むごとに魅力が増していくので終わった時にもう皆大好きになってしまうぐらいです。
各キャラのストーリーの作り込み自体もスゴイですが、各章の引きがまた良いんですよ。この先の続きが気になって仕方ない!という所で終わらせてくるので、本当やめられない止まらないという。
それと細かいところですがほぼ同時期同世代で友人知人が混じった主人公たちというのもあって、ある主人公のストーリーにおいて複数の主人公が同時に出演することもあるのですが、その場面を同時出演の主人公の方で使いまわしたりするのが殆どないのも良いところでした。
あとサブキャラクター達も良いキャラが多いというか、ほぼメイン級の重要性を持ったキャラクターがゴロゴロいまして、またそのキャラクター達どいつもこいつも味があるキャラばかりなのも良い。
そしてこれはとても大事なことなのですが、ストーリーはこれ以上がないほどの王道展開です。なので最後の最後までしっかり楽しめました。


■各主人公の簡単な所感
1.鞍部十郎(くらべ じゅうろう)
一応主人公の中での中心人物?と見ていいのか。
怪獣やロボットが登場する映画大好きというなかなかマニアックな方。
初期は優しくて少し気弱そうな印象を感じたものの、終わってみれば正に主人公そのもの。

2.冬坂五百里(ふゆさか いおり)
ヒロインかと思いきやそうではなく主人公。
やってみれば分りますが言うなれば少女漫画の主人公。
背中を押してくれる親友を見て、いいなーああいう友達って…としみじみ思うものです。

3.網口愁(あみぐち しゅう)
イケメンで喧嘩が強くて頭も良くて、さらに口も上手くて性格も良くてお金持ちの息子というなんだこれは完璧超人か。
女の子や友人を大切にするだけでなく見ず知らずの人も助けたりと割りと本当に欠点無し。
ストーリー展開は某有名アニメのオマージュと見られるところが多々ある。

4.薬師寺恵(やくしじ めぐみ)
十郎と同棲している少女。
たぶん作中で1~2位を争うレベルで色々動き回っている働き者であり、十郎のヒロイン。
この子の行動はユーザーによって評価が結構変わりそうな印象があります。

5.比治山隆俊(ひじやま たかとし)
元バンカラから将来有望の若き軍人になったものの色々あって今は住所不定の不良少年。
女装少年に惚れ込んでしまったためにとんでもない事に巻き込まれる業の深い方。なんだこれは…たまげたなあ。
ストーリー解放まで時間がかかるのでどんなストーリーか気になる方が多かったでしょうが、その内容にある意味驚いた方も多いはず。

6.鷹宮由貴(たかみや ゆき)
見事なまでのスケバン。昔見てましたスケバン刑事を思い出しますが、別にヨーヨーで戦ったりはしません。
不良なので怖いところもありますが、実際のところ親友を常に心配したり困っている子を放っておけなかったりと良い子な面が多いので見ていて安心する子。

7.関ヶ原瑛(せきがはら えい)
謎が謎を呼ぶ記憶喪失の少年。
少年らしからぬ冷静さを感じさせるものの、見返してみれば割りと気を使うタイプだったかも知れないという印象。
ストーリーを進めて色々分かってくると結構な苦労人ではないかと思うところ。

8.南奈津乃(みなみ なつの)
主人公の中でもっとも良い子と言えば恐らくこの子。良い子過ぎて心配になるレベル。
服装が常に体操服ブルマなのでその印象が強すぎる上にブラチラのサービスシーンまであるお色気担当?主人公。
思い込みが非常に激しい夢見る少女的な面もあり、正直かなり危なっかしい性格でもある。

9.三浦慶太郎(みうら けいたろう)
南に並ぶ超良い子。元軍人で非常に礼儀正しく家族や友人を大切にする。
とにかくスタートから終わりまでひたすら良い子。しかし南のような危なっかしさはなく基本的に冷静な判断ができる頼りがいのある子でもある。
どんな時でも家族を想うその姿は非常に好感度が高い。

10.如月兎美(きさらぎ とみ)
長い三つ編みとおでこと眼鏡が印象に残りやすい女の子。
性格というか台詞回しというか表情というか色々特徴的で、全部ひっくるめて一言で表すなら「可愛らしい子」
実は割りと重要な立ち位置にいる。

11.緒方捻二(おがた ねんじ)
時代を感じるリーゼント頭の不良少年。ちょっとスケベ心が強い面がチラホラと見える。
誰彼かまわず喧嘩を売るような危ない不良ではなく、十郎や網口とも普通に友人だし女子の友人もいる。
困ったときには咄嗟に女の子を庇える男らしさが好印象。あと他の主人公のストーリーでの出番が多い印象もある。

12.東雲諒子(しののめ りょうこ)
通称東雲先輩もしくは東雲パイセン。存在感がとにかく凄まじい人。
見た目の儚さとか美しさとかストーリーを進めるごとに忘れ去られていくレベルの歩く時限爆弾。
このゲームの登場人物でもっとも印象に残るであろう豪傑。

13.郷登蓮也(ごうと れんや)
冷静で強い意志を湛えたイケメン眼鏡くん。大人びすぎて高校生に見えない。
彼のストーリーは比治山隆俊と並んでストーリー解放が遅いが、その分非常に重要な話が展開されるので見ていてワクワクさせてくれる。
終わってみれば好感を持てる人物だが、途中途中だと「この子本当に主人公か?」的な印象を受けてしまう子。

■グラフィック
ヴァニラウェアさんらしくストーリーパートは非常に高クオリティのグラフィック。
単純な美麗さというより空気というか雰囲気の作りが非常に上手いのですよねえ。学校の教室、屋上、川の土手、廃工場、十郎や網口の自宅、その他にも色々な場所がありますが本当どれも凄い出来なのでありますよね。
キャラクター達もいつものようにな細かい動きまでしっかり作り込んであって是非しっかり見て欲しいところ。



■バトルパート
13人の主人公が機兵に乗り込んで「怪獣」と戦うバトルパート。バトルシステムはリアルタイムで進行するシュミレーションバトルとなります。
戦闘画面が非常に特徴的というか遠くから戦場をレーダーで見ているような多少簡略化された戦闘画面になっており、妙な味わいがあります。
難易度は基本的に優しめにできており、難易度設定も3段階に分かれていて難易度を下げればこういったゲームに慣れてないユーザーでもまずゲームオーバーにはならないと思われます。
ただ、操作をしっかり確認しないとまずまともに動かせないと思われるのでそこだけはしっかり確認してほしいところ。
育成要素もありますがストーリーをクリアするだけなら途中で進行を止めて稼ぎなどを行わなくてもまあ大丈夫なので、あまり堅苦しく考えないで大丈夫です。


■まとめ
とにかくストーリーが凄い作り込まれており、プレイしていて開発者の掌の上でうまい具合に転がされまくります。
そしてストーリーを進むごとにキャラクター達の魅力も鰻登りで上がっていくので「ストーリーいいな、この子もいいな、この子達の話をもっと見ていたいな」という感情に支配されていき、クリアしてしまった後は「ああ、終わってしまった。とても良かったけどもっと見たかった」という感じで喪失感が凄まじい事になりました。
ただ、ストーリーがかなり複雑な面もあるので、クリア後は究明編(アーカイブ的なもの)でじっくりとストーリーや用語を見直さないと理解しにくいところもあります。
その分理解すれば理解する程さらに楽しめるのでじっくり楽しんで欲しいところです。

こんなにストーリー楽しめる作品はそうそうないと思いますし、自分がプレイしたゲームの中のベスト3に入る作品でありました。
ぜひ、多くの方にプレイして見て欲しいものであります。

討鬼伝2 感想

2016-08-15 01:52:34 | 雑記

討鬼伝2は正直かなり期待外れな出来でありました。
討鬼伝極までも色々と問題は多かったものの、一応バランス調整でそれなりの形になってましたし初代という事で大目に見て「可もなく不可もなく」という感じの感想でしたが、今回はそんな大目には見れないレベルの出来でありました。

まず、オープンワールドという発想は大いに結構なのでありますが、もう少し冒険心を煽るような形にして欲しかったものであります。
長ったらしい整備された通路を行ったり来たりして落ちているキラキラを拾うぐらいしかできないのであれば、オープンワールドにする必要はまったくなかったかと。初期に紹介されていた鬼の手で障害物を壊して道を開くとかもほんの僅かでありますし、やれる事が少なすぎというか本当走り回るぐらいしかやる事ないであります。

鬼との戦闘面に関しては初代と極に引き続き相変わらず鬼は謎判定モーションやら謎めくり判定が多いでありますし、上級は数値設定間違えているんじゃないかと思われる高威力攻撃の嵐という相変わらずの適当設定。
そしてプレイヤーキャラのモーションも引き続き定点攻撃を徹底的にやらせない前進攻撃ばかりに、攻撃モーションもっさりでガードや前転へのキャンセルはモーション終わり際という相変わらずの不自由の嵐。
まあそれがこのゲームの特徴と言ったらそうなのでしょうが、鬼のモーション見てガードや前転ではほぼ対応が間に合わないのは個人的に何か納得出来ないであります。ゴッドイーターのようにいつでも簡単キャンセルさせろなんてのは当然言いませんが、せめてモンハン並の軽快さは欲しいところであります。
あと通常攻撃でズンズン前進するのは本当やめなさい(憤怒

さらに鬼は全般的にプレイヤーキャラから距離を取ろうとするせいか画面端にばかり留まって非常に面倒だったり、今回から追加された鬼の手の完全破壊を行うと逆にモーションが強力になるのばかりだったり、もう面倒臭さばかり増していて嫌がらせかと思いました。

装備強化や天狐のアイテム拾い、ミタマのレベル上げ等のプレイヤー側の強化システムは軒並み劣化して非常に不便になったのも大きなマイナス。
とにかく面倒で苦労する形に変えられており、いったい何を考えてこんな風に変えてしまったのか疑問で仕方がありません。

ストーリーは可もなく不可もなく、正直極の方がよくできていたであります。
ぶっちゃけ終盤は非常に駆け足であります。


ハッキリ言って討鬼伝2は「ガッカリゲー」。
もし、討鬼伝シリーズに初めて触る方がいらっしゃるならば間違いなく前作の討鬼伝極を買うのが良いでしょう。
ゴッドイーターが2以降一気にダメゲーになってシリーズ終了したのと同様、討鬼伝も今後まともな調整や追加要素がなければ間違いなくシリーズ終わるでしょうね。

ブラッドボーン感想

2016-05-19 00:48:14 | 雑記
もう発売から随分経ちましたので今更感想な予感でありますが。

ストーリー面のボリュームについては文句なしな出来なものの、初期は仕掛け武器の少なさが目立ち、良いゲームなのに少し残念な印象が残ってしまいました。
しかしDLCによって面白い仕掛け武器も増え、最終的にはかなりの良作であったと言えます。

だがしかし、どうしても引っ掛かるのが『聖杯ダンジョン』という要素。
武器の強化を望むのであれば決して切れないこの『聖杯』という存在が、やはり残念な点と言わざるをえません。
なんだかんだプレイしていれば聖杯のボスも慣れますので“理不尽”という程のものではないのでありますが、単純に“面倒”というのが個人的に大きなマイナスでありました。
こういう良い装備を求めて同じステージを何度も繰り返す事自体が悪い要素とは思いません。
実際『ドラゴンズクラウン』でも同じような事をやってますし、モンハンとかの狩りゲーでレア素材を求めて何度も同じモンスターを狩るのも似たようなものでありますし。
ただ、ブラッドボーンでは「最初に指定された聖杯をクリアしないといけない」という点と、「同じ聖杯の繰り返しプレイする事を考慮されていない」という点が大きなマイナスであったという印象であります。
もっとシステム面で自由にやりやすくリトライしやすい環境であったのであれば、多少印象が違かったと思います。

また、「ステータスの再振り不可」というのが聖杯の面倒臭さに拍車をかけていたと思います。
「ステ振り失敗したorステ振りを変えたい」
 ↓
「ステ再振りできないから新キャラ作るか・・・」
 ↓
「また聖杯ダンジョンを最初からやらないといけないのか・・・」
このパターンのせいで新キャラを作る気力も色々な武器を試す気力もかなり激減した感じであります。
せめて固定の聖杯ダンジョンはアカウント内で共有する形であれば、面倒臭さも和らいだと思うのでありますが…


と、残念な要素を挙げればかなり数が出てきますが、それでもゲーム内の雰囲気作りや仕掛け武器の面白さは一級品であり、ソウルシリーズとは異なる方向性の戦闘や装備類はかなり心惹かれました。
個人的には最近発売された『ダークソウル3』よりもクオリティは上だと思っております。
できうる事であれば、さらにシステム面をブラッシュアップした続編とか出て欲しいものであります。