クリスマスの時期に雑誌のエディタとして少し気を遣うことがある。それは論文のリジェクトという結果を著者に送るかどうか。
キリスト教徒が多そうな国の場合には12/24と25は避けている。中国歴の新年の時期には中国や台湾からの投稿者に気を遣う。日本の場合は12/31~1/3を避ける。
他にイスラム教の祝日もあるが、イスラム圏からの投稿は少ないこともあり、まだ考慮したことがない。しかし僕はシリアでの過去の調査等を通じて、イスラム教には通常の日本人よりも親近感があるので、考慮すべきと改めて思っている。
それ以上細かいレベルになると、情報も少なく難しい。宗教関係以外に国や地域のお祭りなどもある。楽しんでいる時にスマホでメールを見たら、リジェクトという通知が来て、酔いがさめることもあるだろう。さらには個人の誕生日とかもあるが、これはさらに把握が困難。
Geomorphology のリジェクト率は約5割。リジェクトしなくても、著者が改稿できないこともあるので、最終的な採択率は4割程度。これらの値は徐々に下がっており、リジェクトの通知を出す例が増えている。
すまないと思う一方で、僕も楽しい気分の時に投稿論文のリジェクトを知った経験があるので、お互いさまと思うことにしている。そう割り切らないとエディタとして活動できなくなる。今日もクリスマスイブの前日で微妙だなと思いつつ、2つ通知を送った。