源之助の日記

犬、花、鳥などの撮影が趣味の源之助が、デジタル一眼(主にミラーレス)で撮った写真を中心に、日々の出来事を綴るブログです。

スクランブル 感想

2017年09月23日 21時00分46秒 | 最近見た映画



今日は旧車(クラシックカー)をふんだんに使った「ワイルドスピード」という前評判の映画「スクランブル」を鑑賞してきました。


取り敢えず難しい事は何も考える必要がないエンタメ路線の映画かな?
と思っていたらそういう意味では全く楽しめませんでしたw





↓以下見に行った映画館HPのストーリー紹介からコピペ

頭脳派の兄アンドリュー(スコット・イーストウッド)とメカニック担当の弟ギャレット(フレディ・ソープ)は、高級クラシックカーばかりを狙う強盗団。ある日、世界に2台しかない高級車を奪う計画が失敗し、凶悪なマフィアに捕まった兄弟は、敵対関係にあるマフィアが所有するフェラーリを1週間以内に盗むよう命じられる。一流ハッカーや指名手配中の天才スリ、爆弾オタクらを招集し、フェラーリを盗もうとするが……。

『ロンゲスト・ライド』などのスコット・イーストウッドを主演に迎えたクライムアクション。高級クラシックカー専門の強盗団が、フェラーリの強奪に挑むさまを描く。『96時間』などの監督ピエール・モレルが製作、『ワイルド・スピードX2』のマイケル・ブラントとデレク・ハースが脚本を担当し、テレビシリーズ「ARROW/アロー」などのアントニオ・ネグレが監督を務める。盗みのプロたちによる巧妙な強奪計画、高級クラシックカーの数々に目を奪われる。



↑あらすじを読めば分かるように主人公の兄弟二人は高級車専門の車泥棒の犯罪者な訳ですが、
主人公達に共感出来る要素が皆無だった(少なくとも私には)ので、
どうにも作品世界に浸って楽しむ事が出来ず、モヤモヤが最初っから最後のエンドロールまで消えませんでした。

盗む車の所有者がいくらマフィアのボスとかが対象だとしても、
主人公達に肩入れして見るのに必要な最低限の理由付けすら無いのは如何なものかとw

例えば盗んだ車を売った金で病気の親族の治療にとか、高級車の取引を隠れ蓑にで違法薬物や人身売買をやってるのを阻止とか、
もしくは兄弟の父が所有してた旧車がボスのどちらかに嵌められて盗られたから取り返すぞとか、
誰でも思い付くようなアクション映画でならありふれた理由すらなく、
「あの車を盗んで売れば大金になるからやろうぜ?」
↑のスタンスのままでラストまでというのはどうなんでしょうw



あらすじとも被りますがネタバレしつつ話を要約すると、

主人公兄弟がオークション落札額4100万$だったかの高級車を冒頭で盗む。
激怒した持ち主のマフィアAのボスに捕まって殺されかけるが、別のマフィアBのボス所有の高級車(フェラーリ)を盗んでくるからと許してと交渉。
ここで重要なのがマフィアBの方がAよりも組織的に大きく、Aの縄張りをBの組織が侵食しようとしてる点。
兄弟は仲間を集めて盗みを計画しますが、Bのボスというのが有能かつ冷酷な人物で彼のガレージから車を盗むのは無理なのでは?
と思わせて置いてからの兄弟達が取った行動がマフィアAのボスが所有する高級車数台を盗むというものw
当然怒ったマフィアAの皆様方が激怒して追いかけてきて、最後は悪者は成敗的なノリでAのボスも退治(殺害)するのですが、
(そこまでの一連のシークエンスはそれなりに見応えがありました。)
盗んだ車を売る相手はマフィアBのボスwなので、
何だか正義の味方が悪を倒した的な感じでシメたけども、
所詮あんたら(主人公達)マフィア達と"同類以下"の犯罪者じゃないか?と冷めた目で見ざるを得ないというw


ラスト付近の会話で割りと初期の段階でマフィアBのボスと兄弟達が交渉してた事が分かるのですが、
回想シーンでいいから後からでもそういう場面を描写すればいいのにそれすら無いので雑だなぁと。

あと隙をついてフェラーリも盗んだのは明らかにやり過ぎw
そもそもAの組織を裏切ってBの組織と取引(犯罪行為)したのに、間髪入れずにBから車盗んでとか、
この先この人達この世界(犯罪者社会)でやっていけるのかねぇ?と。
フェラーリについては兄貴が弟に「これはお前の車だ」とか脳天気な事を言ってたけど、
その車はマフィアのボスが大切にしてた車だってこと理解してるの?
↑と呆れ混じりの突っ込みを入れたくなりました。

 


さらに致命的なのがこの作品のウリであろう、話を彩る伝説の旧車の数々への製作陣からの愛が全く伝わってこない点。

兄弟二人が旧車マニアなのは割りと冒頭で描写されますが、マニアに至るまでのバックボーンがほとんど語られないので、 
盗むのに必要な知識だから覚えたんだよね?手に入れてもどうせ売り飛ばすんだし?位にしか見えないw

綺麗で大きなガレージにピカピカに磨き抜かれた高級車を展示してと、いかにもこういう映画に出てくる金持ちがやる行為ですが、
旧車に関してはマフィアのボス二人の方が大事に扱ってるのが何というかw

ぶっちゃけ兄弟が盗む対象が高級車じゃなく貴金属類や絵画とかでも成立する話なんですよねぇ。
因みに出てくる高級なクラシックカーは割りと大事に扱われてほとんど傷も付かないんですが、
出てくる高級車を景気良くぶっ壊しまくるワイルドスピードシリーズの方が製作陣の車LOVEが伝わってくるのがシュールだなとw




まあ見に行って退屈こそしなかったものの、
正直なところ時間を無駄にしちゃったかなとw
映画6本見たら1回無料のポイントカード使っての鑑賞だったんですが、それですら勿体無かったと思っちゃいましたから。

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