茨木市議・山下けいきの今日も元気だ。のぼり5駅アピールラン。

毎週、阪急総持寺駅、JR総持寺駅、阪急茨木市駅、JR茨木、阪急南茨木の5駅をアピールランしている茨木市議です。

「隠された被曝労働 日本の原発労働者」 ドキュメンタリー

2011-03-26 16:03:03 | 日々雑感
 政治の大きなテーマとして「格差と貧困」がありますが、今回の大震災、津波、原発事故の中で「国難」、「挙国一致」の大合唱で、「格差と貧困」はかすみがちです。本来、格差と貧困に敏感であるべき共産党の赤旗にまで「国難」の文字が何のためらいもなく踊り、「おい、おい」と言いたくなります。
「国難」、「挙国一致」に警戒するのは、それが物事の本質を覆い隠す役割を果たすことから、支配者のイデオロギーとしては極めて有効な言葉になっているからです。

 金持ちはどんな事態でも、もちろん今回も「金持ち」であることによって、生活も安全も確保できるのです。問題はたちまち、住宅や生活を失い難渋する庶民をどうやって救済するかにあります。

 「とりあえず救援」はいいのですが、「とりあえず」の時期が過ぎれば、「とりあえず」だったことを忘れてしまいます。そしてそのうちになぜこのような事態を招いたのか原因を追及すると「それは過去のこと」とされ、「何を今さら」となるのです。大方の熱っぽく冷めやすい国民はなんにも学ばない。権力者に騙され、怒ることを忘れてしまい、事態の責任を負う立場にある者が大きな顔を続けるのです。

 これだけの大事故を起こしても、明確な「脱原発」への転換は政府からも、自公民の政党からも、電力会社からも伝わってきません。語られていないのは私の情報が少ないからでしょうか。「震災、津波に強い原発にすればいい」では被災者は報われません。と思うのですが・・・。

 昨日のNHKで被災者が家族の消息をたずねまわっていましたが、「原発なんかいらない。電気はなくてもいい。つつましく家族と生きていたい」と語っていたのが印象的でした。

 天皇ヒロヒトの太平洋戦争の責任にしても同様です。それを問う声は世界から挙がりましたが国内では大きな世論にできませんでした。つくづく残念です。私が「何が君が代だ、いい加減にしろ」と思うのは国民主権ということもありますが、天皇が戦争責任を取らなかったのも大きな要因です。

 「鉄は熱いうちに打て」といいますが、難渋する庶民への救援と本質解明は同時に追求すべきだと思っています。


 さて福島原発3号機で作業中の方が大変な被ばく事故に見舞われました。ここでも大変なのは現場労働者です。このような労働者なくしては成り立たない原発、それを推進するものたちは罪深いとつくづく私は思うのです。

隠された被曝労働〜日本の原発労働者〜

 以下は20年間、原子力発電所の現場で働いていた平井憲夫さんの原発がどんなものか知ってほしいから

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやりま
す。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

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