目指せ!甲種~ガス主任技術者試験

ガス主任技術者試験合格を目指す方への支援ブログ

衝撃の6.6%

2019-12-21 20:43:42 | 2019年度本試験結果

 ガス機器検査協会から、今年度のガス主任技術者試験の合格者が発表された。甲種の合格率は何と6.6%。例年は15%前後だから約1/3、そりゃないわな、という声が受験生から聞こえてくるようだ。

 今年は厳しく採点するとか、合格ラインが上がるとか、そんなニュースは私には聞こえてこない。そんな情報があれば、このブログに声を入れてください。

 さて、そんなニュースがない中、なぜ1/3になってしまったか。400以上試験を受験している資格の専門家から言えば、答えは一つ。固い言葉でいうと「相対評価」から「絶対評価」に変わった。柔らかい言葉だと、「得点の調整をしなくなった」と私は推定する。国家試験や公的試験では、合格率は年によって大幅に上下するものとそうでないものがある。

 例えば、商工会議所の試験は、合格ラインが70%と決められている。その回の問題の難易度にかかわらず、一律だ。従って、合格率は毎回大きく上下する。問題の難易度は、その回の受験者の運不運という考えだ。

 一方、気象予報士試験は、試験事務局が毎回、合格ラインを明示する。学科は11問以上が合格、実技は65点以上が合格などだ。そして合格率は4%とほぼ毎回一定である。つまり各回、出題の難易度に差が出るから、受験者のレベルは変わらない仮定すると、合格ラインを調整することによって、不公平を最小限にしている。 

 さて、ガス主任技術者試験、こちらは今まで毎年合格率は甲種乙種とも約15%だった。甲種乙種の受験者は約4千人、この受験者の実力レベルが毎回変わるとは考えにくい。一方、問題の難易度は毎回同じベルにするのは難しいはず、が、合格率がほぼ同じ、これはどこかで調整しているはずだ。おそらくは、マークシートで採点できる学科ではなく、私は、論述試験だろうと推定している。

 この調整作業が、何らかの理由で今年は行われなかったのではないだろうか。これからも調整がないとすると、今後は毎回、合格率が大きく変わるのではないだろうか。合格率の低い年の受験者は、「運が悪い」となる。受験対策は、絶対評価の軸が年によって変わり、難易度が上下するだけで、ほとんど変わらないだろう。運の割合が大きくなるだけのようだ。



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