はじまりは今~♪

『がるるまきの本日は修行?』
ばっくれ主婦アスリート。そこいらの主婦がどこまでできるか?
アホな日常から修行まで。

第68回富士登山競走、完走記!!(五合目~八合目まで)

2015-08-03 | 富士登山競走
相変わらずちびちび進みます(^^ゞ



さぁ、五合目は越えられた。
心底ホッとした。心拍を抑えて走るから、五合目OUTの瀬戸際になることは予想していたからね。

でもタイムは2時間15分59。

このタイムで八合目を越えて山頂に間に合うのはかなり厳しい。
そんな状況だった。

2年前に八合目を初めて越えられた時は2時間15分20。
(もちろん走っているときはそこまでわかっていない。今、調べたもの。)

過去に練習で五合目から登った時は八合目まで1時間38分で行けている。
なので、同じように行ければ・・・・

しかし身体的にも状況的にもそんなに甘くはなかった・・・

五合目から六合目は細いシングルトラックなのだ。(いやシングルでもないけれど細い)
そこにわんさかと選手が押し寄せるわけだから
進めるわけがない。

案の定渋滞、停滞・・・

進んでゾウ歩き状態。(古っ)

去年は既にヨレヨレだったので、この渋滞でなんとか回復できるといいなと思っていたが
今年はそこまでヨレヨレでないし、こんなで停まっていたら間に合わないのもわかっていた。

ふいに近くの男性が叫んだ。

「みんなこのままのペースでは八合目関門間に合わないよ。間に合ったとしてもギリギリ。
残り30分では山頂ゴールは4、5分遅れになるよ。がんばって進んでくれ」

周りの人も「そうですか、ありがとうございます。もっとペースあげなくちゃ」

なんて会話が起こっていた。

そうなんだよ、まさにその通り。もう五合目を越えて4回も山頂へ行けていない私は嫌というほどわかっている。わかっていても身体が、状況が進ませてくれないのだ。

しかし、その状況で後ろから現れたうさぎの被り物(帽子)を被った女性、(ここではうさぎちゃんと呼ばしてもらう)ものすごい攻めていく。
端のほうから何とか前へ前へと抜かしていく。

最初はびっくりしたが、そのくらいの意欲がないと八合目は越えられない。
私もすごい刺激を受けて見習うように、前へ前へ、少しの隙間でも詰めて入って
少しでも一歩でも前へ前へと進んだ。

押し合い圧し合いの状況だったけれど、その中でも周りの人押したり当たったりしたかもね。
ごめんなさい。でもお互い様。みんな同じ気持ちなんだから。

とにかく前へ前へ。

このシングルを越えたら六合目に出る。そしてそこにはきっとみんみんが応援してくれている~。
いつもミニー隊が応援してくれるのだ。
楽しみだった。

去年はもうかなりフラフラだったけれど、今年はまだいけるよ。頑張れる。

やっと渋滞のシングルを抜け、六合目。
ミニー隊だよ~ww嬉しい~。私設エイドにいろいろ担ぎ上げてくれているのだ。
応援が嬉しい~。とっても嬉しいミニー隊でした。マメ子さん、みんなありがとう、元気もらいました♪

ここからはスバルラインからの登山者も合流するので、また選手と違った動きをして進みにくくもなる。

そして富士山特有の赤いザレザレの砂礫地帯が始まった。
一歩一歩ズザザザザと滑るのだ。疲れた足にはかなり消耗する。
それでも進むしかない。

登山道の内側が比較的砂礫も細かく、歩きやすいのだが、そちらは一般登山者と選手で埋まる。
そこを歩いては前へは出られない。ちょっと外側の砂礫が大きくなり石ゴロゴロの歩きにくい所を
進む。
階段も段差が大きい所を登る。
そして前へ前へ。

ずっとウサギちゃんと追っかけっこのような状態。
ウサギちゃんが前に見えるときはなんとか離れないようにがんばった。

やっと花小屋に着く。

ここからは岩場が始まる。岩場は得意なのでもっと攻めていけるかな。
いくらか最初のような渋滞はなくなってきたが、やはり込み合って進みにくいので
とにかく人のいないほうへルートを取り、両手を使いよじ登っていく。

下ばっかり見て登っていて、出てくる小屋の手前の階段からエラい離れて焦ったりもした。
時々、顔を上げて全体を見てルートを取らないと、かえってロスになる。

ここで感じたこと。四つん這いになると腕の力も使えて、脚の負担が小さくなるのだが
立ち上がった時にものすごく乳酸が溜まり脚が重いのだ。
行ける所は二本足で行こう。

岩場を登っては小屋に着き、小屋の手前の階段を登る。
この階段がまた辛い・・・もう脚が上がらないのだ。それでも足を持ち上げて登った。

岩場を登り始めて、標高もどんどんあがり、ふいに空気がヒンヤリ。寒いかも?
ウインドブレーカーは持っていたが、着るとタイムロスする。
動いていれば大丈夫だ。このままとにかく進む。

小屋の前の平らな所はみんな走るのだが、私はとても走れなかった。

ここは割り切って次の岩場に備えて息を整えるところとし、深呼吸して歩いた。
たぶんどんどん空気も薄くなり貧血にはかなり厳しいだろう。
とにかく深呼吸、息を一杯吸わなくちゃ。

赤い鳥居が見えた。
前に去年のタイムを見ていて、赤い鳥居から八合目まで私のペースで50分と言う頭があった。
なので、赤い鳥居の鳥居館に10時10分に着けば八合目突破の圏内だと思っていた。

で、五合目以来、時計の時刻を見たら10時11分だった。

「行ける。」渋滞はあったがいいペースで登れているんだ。
まだ上を見上げることなく、足元とルートを取るために先を見るだけでとにかく進んだ。

終始、ウサギちゃんが前に行ったり、私が前に行ったりしていた。

八合目を越えて九合目の白雲荘にはカヨコちゃんが応援していると言っていた。
なんとしても八合目を越えなければ。

鳥居館を越えてから、どのくらい経ったのかもあとどの位で八合目関門なのかもわかっていなかった。
ただ進むだけ。
たぶん時計を見て関門まであと20分だと思った時、初めて上を見上げた。

目に入る「トモエ館」の上が八合目関門の富士山ホテル。
まだまだ先だが、行けるか行けないか、とにかく進むだけ。

きっと間に合う。身体は今まで(過去の大会)より動いている。
精一杯に進んでいるから、これで間に合わなくても仕方ない。
とにかく前へ、上へ。

だいぶ関門が近づいてきたとき

「まき姉~!!」の声。

ハッと顔をあげたら、関門手前なのにカヨコがいた~っ!!

私は声も出なかったが歩み寄り、手を握り力をもらった。
カヨコちゃんは「いいペースだよ、絶対山頂だよ!!」と言ってくれた。
ありがとう。がんばる。

大丈夫、このままで、いいペースなんだ。このままいけば大丈夫。八合目はすぐ上だ。

そしてトモエ館を登り、きれいになった富士山ホテルへの階段を上った。
上から応援に来てくれた友人の声が聞こえた。


その一段上の八合目関門通過!!
階段のいつものところにELBさんが応援、声援を送ってくれていた。

通過時刻は10時57分15。関門2分45秒前。
3時間57分15

通過できた!!嬉しい。これで山頂へ行ける。


 
五合目からは1時間41分16。1分ちょっとは渋滞の影響もあるかな。



念願の八合目を越えました。今回の目標は達成したのね~と思ったら
↑ ↑ポチッと一発お願いします(^^)/







最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かんとく)
2015-08-10 10:06:16
小屋の前の平坦を走れない場合は2とおりあると思います。
1つは、足が完全に終わっている場合。もう1つは直前の岩場や階段をギリギリで攻めているので走れない場合。
まきさんは後者ですね!

ほんとは直前の岩場や階段を攻めてそのまま小屋の前も走って次の岩場に勢いよく走りながらとりつけばいいんですけどね~!
返信する
かんとくさん (まき)
2015-08-10 16:00:29
そのとおりです。
小屋の階段でもぷるぷるして脚がとまりましたから。
やっとのことで重い足を持ち上げていました。

なので登りきったときはとても走れる状態でない。

でもあそこで無理して走って岩場で遅れるよりは割り切って
息を整えることにしたのはよかったと思います。

返信する

コメントを投稿