東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

ヤマハ ビラーゴ750 XV750 キャブレター修理

2012年04月26日 | キャブレター修理&探求

遠方より、同業のバイク販売店からお電話にて相談依頼があり外注作業としてキャブレター単体オーバーホール。ご依頼ありがとうございます。

何年間も長期不動状態になっているヤマハ ビラーゴ750 XJ750用の日立製キャブレターの作業依頼です。
日立製キャブレター搭載のヤマハ車と聞いて、XJシリーズを思い浮かべる探求者は多いでしょう。
Vツイン用のキャブレターもあったのをお忘れなく。次のテスト出題確実です。

外見は綺麗に見えるのですが、中を開けてみれば・・・


腐ったガソリン臭でガレージ内部が満たされます。あちゃ~

ヤマハ純正部品は既に殆どの消耗品が販売終了になっているのが厳しいところです。
キャブボディー等、破損状況によっては部品取りのキャブレターを用意していただく場合もありますが、今回はなんとかこのキャブレターだけでなんとか状態を回復させられたのでほっと一安心です。

上の状況の物体Xに侵された状態から、入念な洗浄を経て綺麗なキャブレターに蘇りました。↓
この状態からまだ残っているガスケットの張り付いたコビリ付をしっかり取り除いて部品を組めば完成です。


長期保管する際は必ずガソリンコックをオフにしてキャブレター内部のガソリンを抜き取る事をお忘れなく。
保管状況がその後の明暗をはっきり分けてしまいます。
そうは言っても、ついつい忘れてしまうものなんです。何年も放置してしまった場合、治すのはとても大変で、慣れているはずの我々でさえもかなり難儀します。
経験的に見れば、三ヶ月以上放置のままのキャブレターはかなり危険な可能性が増します。特に夏場を越すと大変です。揮発成分が抜けて煮詰まっていくと詰まりが起きてキャブレターとして機能しなくなります。

入念に内部洗浄し消耗品を交換し、最後に完成したキャブレターにガソリンを満たして油面を確認し、オーバーフローチェックを行なって納品です。
内外部共に綺麗にするのに通常よりも多くの時間を費やしましたが、また調子良くキャブレターとしての機能を発揮します。


キャブレター修理を依頼してくださる方へ
全国各地から発送にてキャブレター単体修理の依頼も数多くあります。落としたりすると簡単に破損する部品なので、厳重に梱包して送って下さい。人為的に破壊されていたり経年劣化が激しすぎて我々の手には負えないレベルの物もありますが、諦めていた物が直って喜んでいただけるケースも数多くあります。100%直せるとは断言出来ませんが出来得る限りの手を尽くします。

遠方だからって諦める事はありません。もちろんキャブレター修理以外の部品でも、修理が必要な物はどんな物でも先ずはご相談下さい。

メグロ用のキャブレター 真鍮フロート

2012年04月20日 | キャブレター修理&探求


今から40年以上前のメグロのキャブレター 真鍮フロート部品のご相談。
フロート自体は腐食しており、ある程度のパンクであれば修理も可能なのですが、今後の事も考えると真鍮フロートにトラブルがあった場合は新品交換がベストです。
画像下側が腐食したフロート、上側が新品フロート。(ちょいピンボケ)

メーカー廃番で入手するのが困難な物でも、部品を送っていただければ調べて用意することが可能な物もまだまだ多くあったりします。
諦める前にご相談下さい。(物によってはどうしても探しだせなかったり対応できないものもあるかもしれませんが最善は尽くします。)

一年以上振りの更新になってしまいましたが・・・

2012年04月16日 | UC事総論
親愛なる探求者の皆様へ

とても久しぶりのUCGブログ更新になってしまいました。しばらくの期間放置状態になってしまい大変申し訳ありません。
多くの方から毎回更新を楽しみにしているよって温かな声を掛けていただいている中で、とても心苦しい限りな期間が続いておりました。
去年の想像を絶する大震災&大災害、原発問題、さらにそれらの問題以外にも多くの事に集中しなくてはいけない事が重なり、ガレージUCGからのメッセージを発信出来ない期間がとても多く続いてしまいました。

ブログを放置していたその間、UCGはどんなガレージライフを送っていたのであろう?
あまりにも久しぶりなので作業ネタというよりは、今回は久々の近況報告。

2011年は日本全体が悲しみに暮れた静かな一年だったと思えてなりません。その動乱の最中、月日ばかりが過ぎ行きます。

気づけば新宿でガレージを構えてから8年という月日が経ち、UCGプロジェクトを立ち上げてからはちょうど10周年の節目。
UCG自信も心機一転の構えで臨みたいという気持ちをなんとか体現したく、既にガレージUCGサイトではお伝えさせて頂いておりますが、2011~2012年末年始、ガレージリフォームを決行。建築士のH氏設計で製作は個々に特殊能力を要するガレージ変態探求軍団。
結局のところ、細部の仕上げまで手を抜かずに意地を通しすぎた為に通常業務を行いながらの改修が続き、2月いっぱいまで続いてしまったのはここだけの秘密。
計画時のコンセプト、サーキットのピットを意識し、狭い空間を効率的に生かせるスペース&デザインに生まれ変わりました。

通常業務では絶えずエンジンオーバーホール依頼を受けていたこともあり、頭の切り替えが絶えず求められます。
去年暮れから一体何基のエンジンを組み上げたでしょう・・・

あっという間に3月になり、全日本選手権に参戦する「RT森のくまさん佐藤塾」でのメカニック仕事(早いものでもう五年目です。)も始まったので、出張業務も多くあり、臨時休業や限られたスタッフで稼働させる時間が多くなると思われますが、他で断られた修理やメンテナンス、長期不動車のレストア、迷宮入りのトラブル等、ご相談いただければ、どんな事に対してもしっかりサポートさせていただきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

またガレージUCGには新たなメンバー、全日本ライダーであり去年「RT森のくまさん佐藤塾」でチームメイトだった矢作雄馬選手(2012年全日本ロードレース選手権 J-GP3クラス 「B I R racing」選手 ↓画像)がUCGスタッフとして仲間入りです。メカニックとしての業務はもちろん、いかにしたらオートバイを安全で快適に楽しく乗れるか?レーシングライダーとしての視点を生かした相談やアドバイスにもしっかりお応えします。


↑2012年全日本開幕戦茂木 決勝グリッド 矢作選手28番グリッドスタート→16位フィニッシュ
↓2012年全日本開幕戦茂木 テスト中のピットイン風景



全日本メカ&ライダー、修理のスペシャリストがどんな難題にも手を動かし続けます。
困ったときはお気軽にご相談下さい。出来る限りわかりやすく、親身に、貴方の困っていることに耳を傾けます。

もちろん日々の業務内容を少しでも多く、このブログで紹介できるように更新も(サボらず??)頑張りますので、よろしくお願い致します。

ご支援ありがとうございます。

2011年03月20日 | UC事総論
皆様からの多くの物資、ご支援頂きありがとうございます。
昨晩、ガレージ業務終了後に、軽トラにて森くま東京支部へ物資を輸送し、仕分け後にキャラバン満載ギリギリにて積換え、その後、鈴鹿=伊藤レーシング様のトラックに再積み替え後、森のくまさん佐藤塾本拠地のガレージに20日昼に到着したとの連絡がありました。呼びかけに迅速に対応、全国からご支援頂きました各メーカー様、並びにサイトを見てお力添え下さった方々、本当にありがとうございます。

また日頃ガレージUCGに訪れて下さる方からの支援物資も提供して頂けた事、一人一人は小さな力ではありますが、チームスタッフはもちろんのこと、私=UCG、そしてガレージUCGスタッフも大きな勇気を頂きました。

まだまだ今回の大災害のもたらした甚大な被害は、長い復興期間を要すると思われるので、今回限りという事では無しに、皆で継続して出来る限りの支援が出来ればという思いです。

僕達はいつだって一人じゃない。

改めて被災された方々へ、お見舞い申し上げます。

RT森のくまさん佐藤塾チーム員&ガレージUCGスタッフ一同

東北地方太平洋沖大地震につきまして御支援のお願い

2011年03月15日 | UC事総論
日々、お世話になりっ放しの皆様&探求者へ

これまでの歴史では考えられない程の大災害に見舞われ、東北地方、仙台を本拠地とするRT森のくまさん 佐藤塾のチームメイトの無事も、ようやく確認出来ました。しかし、未だにインフラは復活しておらず、物資供給もままならない状況で、避難所には多くの方々が居られ、緊急を要する事態になっております。

私UCG、またUCGスタッフもメカニックとして在籍している、全日本ロードレース選手権参戦チームで仙台が本拠地の「RT森のくまさん 佐藤塾」より、支援要請がございました。残念な事に、UCGスタッフの地元 福島県浜通りも壊滅的なダメージになってしまっております。

至る所で食料等も手に入りにくくなっており、インフラも完全復旧していない中、都内も大変な状態になっているので、無理は求められませんが、都内に暮らす森くまチームメンバーと全日本で繋がりのあるお店=メカニック達、少しでも協力したいという一心です。僕らの力では、とても小さなものかもしれません、それでも悲しみに暮れている方々が、一人でも多く状況改善されるように行動しなくてはいけません。あまりにもその被害範囲は広大です。

黙ってテレビを見続けているだけでは、何も状況は改善しません。何日もただ、テレビで悲惨な光景ばかりをじっと見続ける事はもう出来ません。

RT森のくまさん 佐藤塾サイトを通じてメッセージが発信されました。
MFJサイトにも掲載されております。

被災地ですぐに役立てる生活必需品等、ご支援頂けるようでしたら、当ガレージUCG、または森のくまさん広報宛現在は佐川急便営業所止めにて受け付けております。よろしくお願い致します。

佐川急便 担当店 仙台泉店
営業所番号 8018
住所 宮城県仙台市泉区明通4-3
集荷専用電話番号 022-342-7832
お問い合わせ電話番号 022-342-7833
FAX番号 022-342-7835

送り先
〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監11-2-19
有限会社マネジメント・インターゼットテクノ
レーシングチーム森のくまさん佐藤塾 佐藤孝司
TEL 022-372-7075


微力ではあるかもしれませんが、無事だったチーム員で、被災された方々へ届くよう活動したいと思っております。

僕らが日々働く事は、もちろん自分の生活の為である。
そして我々の未来の為である。

しかし、それは日本という国家の中で、皆が健全に暮らせるから成り立つ事が、今回の悲劇的な災害で、はっきりと理解出来ました。この悲しみは全ての人の記憶に刻まれる事です。 しかしまだ明日の事さえもわからないままになってしまっている方々が大勢います。

ほんの小さな力かもしれない、だが、この大きな悲劇を皆で乗り越えられたら、きっとそれが一番素晴らしい事だと思う。

東北地方は、何度も旅した。優しくて暖かい人々、きれいな景色、おいしい食べ物。
良い経験や思い出を与えてもらうだけだったから、このまま黙って見てはいられません。映像を見て、悲しみで落ち込むだけの毎日では何も生まれない。

また、もしこれまでの中で、大地震や大災害等を経験した方、有用なアドバイスもありましたらお知らせ下さい。

微力ではありますが、我々、関東在住でチームに在籍する者達、そして全日本で繋がりのあるメカニック&選手らと共に輸送する予定です。

既に往復分の燃料も最低限ですが、確保してあります。

上記に関しまして、森のくまさんサイト内の連絡先に加えまして、ガレージUCGにご連絡頂いても構いません。
通常メール業務は行っておりませんが、今回の救援に関しまして、メールでもご連絡受け付けさせていただきます。

必要なのは、すぐに役立つ物です。
主に、水、保存の利く食料=主食、暖の取れるもの(カイロ等)毛布 紙おむつ 粉ミルク
生活必需品、トイレットペーパー等
出来れば、すぐに役立つ有用なものをご支援下さい。
金銭的な支援は、信頼出来る機関に寄付して頂くようお願い致します。


そのような状況ではありますが、ガレージ業務も出来る限り頑張ります。

http://morikuma-miztec-rt.com/
↑RT 森のくまさん 佐藤塾公式ホームページ ご参照下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/achichimafurada/62995946.html
↑J-カスタム (全日本繋がりのメカニック小林さんのガレージ、今回の支援、共に行う予定です。)

出来る限り通常営業、あらゆるバイク修理に関しての御相談を受け付けられるよう心掛けますが、突然の臨時休業や営業時間を変更する場合ございますのでご理解ご協力下さい。

ガレージUCG 

3/11日の大地震につきまして。

2011年03月12日 | UC事総論
ガレージ業務に追われ、大変久しぶりのブログになります。本当に申し訳ございません。
お預かりしておりますバイク、いずれの車輛も地震によるダメージは3月11日時点ではございません。

被災された方々、このような大惨事になってしまい、大きなショックを受け、何一つ言葉が浮かびません。
本当に、このような惨事を目の当りにし、どのようにコメントを書けば良いのでしょう。とても心が傷み、悲しみに暮れております。

東日本一帯を激しく襲った大地震、ガレージのある新宿でも、人生の中で経験した事の無い大変な揺れに襲われました。
作業場に置いてある水槽は水がこぼれ出し、いくつかの物も落ちました。近所では建物が歪んで、ドアが開かなくなる家もあったようです。

何より恐怖と不安でパニック状態になったのが、可能性があるのかはわかりませんが、もし根元から倒れたとしたら、確実にガレージにも覆い被さる目の前の高層ビルが、想像を絶する程にたわんでいたことです。思い出すだけで、今でも恐怖に襲われます。

高層ビルは、たわんで揺れを吸収する構造だというのは聞いた事がありますが、見上げれば板切れのようにしなり続け、限度を超えて崩壊するのではないか?という状態に襲われ、何も成す術も無いまま、周辺に居た方と計り知れない恐怖を抱きながら、立ち尽くしました。
また夕方以降は、至る所渋滞し、青梅街道や大久保通り、どこも徒歩で帰宅を試みる方が大勢おりました。

東北方面にお住まいの方々や、仲間の安否、福島県浜通りに実家があるガレージUCGスタッフの御家族、そして今現在、所属するレーシングチーム森のくまさん 佐藤塾 仙台の塾長やチームメイトとも連絡が全く取れない状況で、私=UCG自身、気が気でならず、不安でなりません。

そのような状況なので、3月12日&13日は、出来る限り通常通り行う予定ではございますが、急遽、お休み、または時間を短縮しての営業をさせていただく事も考えられます。
突然直接ガレージに来て頂いたのに、お引き受け出来ない、若しくはシャッターが閉まっているという可能性も場合によっては考えられます。
そのような状況なので、もしご希望に添えない際は、大変申し訳ございません。
御依頼、御相談の際は、来店前にお電話にてご確認下さいますようお願い致します。

この地震によりお亡くなりになられた方々、被災された方々、心から哀悼の意を表します。
同時に、今現在連絡がつかない方々の無事、安全をお祈りします。

今回の地震の影響による、お困りごとで、もし我々UCGスタッフに何か手助け出来るような事がありましたら、どんな事でも遠慮なくお伝え下さい。
小さな力ではありますが、出来る限りのお手伝い致します。

代表 UCG

待望の!ヤマハXS250XS400GX250GX400用ニューアイテム近日投入!!

2010年06月20日 | XS250XS400GX250GX400探求
激待望の新製品、現在、試作中なのです。新たな探求アイテムまだなの?って声をいつも探求者より頂いております。
多項目に渡る修理に時間を多く取られ、開発が遅くなりがちで、本当に申し訳ない。
まだまだ頭の中ではいろんなニューアイテムの候補が並んでおります。

でも弱小ガレージなので、少しづつしか進めません。
さてさて、UCGオリジナル製品から、ドレスアップアイテムが出されるなんて、そんな事があっても良いのだろうか?
しかも市場規模も全く未知数、というより、ほとんど存在しないXS&GX用のアイテムを出す事に一体何の意味があるというのだろうか?きっとそこに誰も見向きもしないでしょう。

もしそうであったとしても、UCGは真正面から向き合わなければならない宿命がある。そしてそれが人生なのである。
だから何一つ諦めない。

良いじゃないか、空振りしたって。主な題材が、いつまでだってXS&GXであって欲しいんだ。
それと同時に、不調なマシンをなんとか走らせて満足するよりも、これまでに経験した事の無い調子の良さを体感してもらいたいんだ!さらに、そこにほんの少しの、これまで完全に見放されていたドレスアップだって施してあげたい。
愛する彼女の為に!!

この試作品達は、完全国内生産であり、特筆すべきは、削り出し部品ではないと言う事。
ダイキャスト(金型鋳造)でも無く、大量生産には不向きな、砂型鋳造品なのです。

その風合いを見れば多くを語る必要も無い事ではあるが、そうすると、文章マシマシなこのUCGブログ自体を自己否定する事に繋がるので、やはりキーボードを打つ手を止める事は出来ない。

砂型品には、独特の質感や、工作機械だけに頼った無骨な感じではなく、手作り感、そしてぬくもりが感じられる。
30年前のマシンにはきっとピッタリなアイテムだと思えてなりません。

このような製品を出しても、大量にオーダーは来ないかもしれない。
それほどに現存するXS&GXは数少ない。維持する事だって大変なのだ。

でも仕方が無い。我々探求者は、既に愛してしまったのである。愛しすぎて、もう憎しみに変わる寸前なのだ。
だからこそ、海外生産では無しに、日本国で生まれたこのXS&GXに相応しい、国内生産の砂型製品を惜しみなく投入したい。

ハンドメイド感溢れるMade in Japan製品、この画像に出ている物だけではなく、XS&GX250/400用のアルフィンカバーを現在製作中なので、ご期待下さい。

ノーマルのスタイルももちろん最高にかっこいい!
だけど、個々に特徴があるのも何にも代え難い愛着なのさ。

どんな製品なのか、実際に現物を見たい方は、ガレージUCGに足を運んで下さい。
既にガレージに足を運んで頂いている探求者からは、製品化されたら真っ先に欲しいと言う、とても嬉しい声も届いております。今しばらくお待ちを!



キャブトップフィン付きカバー
タンク下からチラッと見える感じを想像してみて下さい。


ジェネレーターカバー。これは試作なので、まだ四本の取り付けボルトとフィンのバランスが合っておりませぬ。
(フィンが車体に対して45度ずれちゃってる試作版なのです。)
これからそういう細かい点を修正し、完成版発表となります。
ノーマルのカバー、ネジ止め部の周りにクラックが入って、微妙にオイル漏れしているエンジンも多いのではないでしょうか?
そんな問題点を解決しつつ、ドレスアップも果たせるのが特徴。画像では載せておりませんが、このジェネレーターカバーの裏側も純正品と同様にリブを入れて強度も持たせてあります。


アルミ地のままの試作ですが、つや消し黒塗装で、フィンの表面だけをアルミ地のまま、磨き込んだ感じ、想像中。
製品はアルミ地のままになると思いますので、個々に塗装したり磨いたりして個性を持たせれば、One&Only!!
純正の右クランクケースカバーに貼付けるタイプのアイテムです。



現時点では、いずれの部品も生産数や、コストは現在未定です。

ブログではまだ発表していない他の部品も現在、試作中なので、試作品が出来次第、随時お知らせします。
タペットカバーや、ポイントカバー、セルモーターカバー等も計画中です。
乞うご期待!!

既に何人かのXS&GX探求者より「是非欲しい!」という声も頂いております。
いつも頼って下さり、本当にありがとうございます。
当ブログではコメント書き込み出来ないので申し訳ないですが、さらに多くのアツい念を、声をダイレクトに、ガレージホットラインやメール等にて聞かせて下さい。

砂型製品製作メーカー&UCG共に俄然やる気が出ます。
(実は製品として発表するにしてもどれくらいの反応や反響があるか未知数なのがXS&GXワールド、だからこそアツい声と勇気、そして未来への希望が欲しいのだ!!)

外車の修理は続くよ~どこまでも~

2010年06月19日 | ガレージUCG探求作業
ブログはサボれど、実作業はサボらず。
5月~6月は、とにかく特殊&重作業が嫌という程に重なり、疲労度はMax。
いくら疲れが出ているとはいえ、作業に向き合う姿勢は常時真剣勝負。
ミスの許されない緊張に満たされる中、淡々粛々と作業は進みます。

ガレージに外車が立て続けに入庫するのも、また良い光景ではないですか。
でも何かしらトラブルを抱えてるが故の入庫なので、良い訳はありませぬ。

画像はKTM250のサイドスタンド基部、フレーム側のステーが破損した為、溶接&補強修理です。
このマシンは実際にコースを走行している車輛。公道仕様でもあるので、さすがにサイドスタンドが無い状態では、困ってしまう。

クローズドOnlyであれば、スタンドを持ち運べば事は足りるけれど、サイドスタンドが破損し、いつも壁に立て掛けるのはとても寂しい。そんな問題を解決すべく、修理に望む。

真下から寝そべりながらの溶接は非常に怖い。
手元をしっかりホールドしながら、かつマシンに溶接時のスパッタが飛び散らないように、しっかりとシールドしての作業。
万が一、引火しないように、細心の注意を払う事も大切です。
そんな対策を施しながら、補強ステーを削り出し、点付け溶接をし、本溶接に入ります。
この時期の作業、溶接はとにかく汗まみれ、きっとこの先、ノーマルの状態よりもしっかりサイドスタンドが踏ん張ってくれるに違いない!

そして後方に見えるマシンは、DUCATI Multistrada!
とにかく車高が高い。
短足な??UCGには股がっても足は届きませぬ。
このマシンのオーナーは、外国の方で、体格も大柄、まさにこのマシンに相応しい。
UCGのインチキ?英語を駆使しながら、メカニックとして、なんとかコミュニケーションを諮りつつ、発電不良に関するトラブルシュートを進め、部品をオーダー。

ところが、DUCATI、とにかく部品の納期が遅い!
一体どうなってるのでしょう。欧州での噴火の影響?それとも本国の気質?
何日、いえ何週間納品されるのを待てば良いのだろう。
オーナーも納車を待ってます。そしてUCGも修理が完了して無事に納車される事を待ち望んでます。
あ~、早く納品されておくれよ。たった一つの部品で解決されるというのに・・・
高級なマシンなのだから、サポート体制をもっとしっかりして頂きたい!そんな切な願いがあります。

さて、まだまだたくさんの修理が控えている。
しっかりとした調子になるように、ありとあらゆる事に神経を集中させ、向き合うぞ~!!

5月~6月(現在)に至るまで、スタッフの一身上の都合もありまして、UCG自身、一人でガレージ作業に挑む都合、作業お待たせする事も多いと思いますが、自分自身、フルパワーで手を動かし続けております。
納期遅れ気味だったり、急な対応が出来ずご不便お掛けする事あると思いますが、何卒よろしくお願い致します。

そんなこんなで、ブログ更新も遅れております。だって、帰宅するの真夜中だったりするんですもの。
一人で出来る限界点は非常に低い。時に孤独と向き合う事も多い。
だが、その孤独を克服しなければ、トラブルは決して克服出来ないのである。

さぁ、UCG、もっと困れ!そして自分をさらに追いつめろ!!
物事に安易な解決方法等、何一つ存在しない。只管に「探求」あるのみ!!

カワサキ ゼファー400

2010年05月25日 | ガレージUCG探求作業
既に何度もガレージに来て下さってる方のゼファー400。χ以前のモデルの最終型。
これまでにキャブレターのオーバーホール作業等も行ってきました。
今回は、どうしても気持ち良い音のマフラーを装着したいという依頼で、ヨシムラマフラーを装着。
もちろん基準にもしっかり適合したマフラーですが、ノーマルサウンドよりも軽くて図太くてサイレンサーが上に向いた感じも合わせてかっこいい。

既にカスタムされた車輛を手に入れるのも良いけれど、純正状態のマシンを自分好みに仕上げる方が、性能の違いや変化等を感じられて、より楽しいバイクライフに繋がるに違いない。

大抵の場合、フルカスタム車と言われるマシンは、いざ何かしら修理しようとすると、とんでもない事実が発見されたり、どえらく時間を要したり、部品を探すのに苦労したり、本来乗るのが目的なはずなのに妙に的外れな状態になってしまっているマシンも多くある。

メンテナンス性まで考慮したカスタム車はそれ自体が芸術的な域に達しているといっても良いであろう。
レーサーと言われるジャンルのマシンは皆そうであるはずだ。

マフラー一つとっても、その事は言える。
オイルやフィルター交換時にいちいち外さないといけなかったりするのは、どうにも考えものである。
様々なカスタムやチューニング、きっと頭の中を思い巡らす時間は楽しいだろう。
そんな時には、見た目や性能だけでなく、必ずメンテナンス性まで気を配ってほしい。

ホンダ フリーウェイ2型(メットイン)

2010年05月24日 | ガレージUCG探求作業
250ccスクーターでは割と小さなボディーで、コンパクト。発売から時間が経った今でもその利便性からファンの多いスクーターでもある。

ビッグスクーターと言われるカテゴリーのマシン、なんでどれもこれもボディーがあんなに大きくなってしまうのだろう?
スズキのベクスターやホンダのフリーウェイ等のもう少しコンパクトなマシンが選べても良いのではないかと思う。
それが都内の狭小空間であれば尚更重要でもある。駐車場や渋滞などでもその大きさはとても重要だ。
それ以前にさらに思ってしまうのが、確かに装備面でどんどんラグジュアリー化されていたり、リモコンロックになっていたり、様々なギミックが多く搭載されるようになり、車輛価格がかなり高い。いざ故障した時の修理もかなり面倒な事が多い。
バッテリーの搭載位置ですら、新型が出る度にどこにあるのか判らなくなる程である。もっとメンテナンスの事も考えてあれば良いのにっていつも立場柄考えてしまう。

それはさておき、このフリーウェイ、残念な事にエキゾーストパイプの取り付け部のスタッドボルト固定用のメネジが完全にいかれてしまっております。少し前に修理に出したとの事ですが、どうやらその際にはただボルトで締め直しただけだったので、結局ガタガタになっていたメネジにさらに喝を入れてしまい、いよいよネジすら噛まない状態になってしまったので、機材と技術を駆使して、ヘリサートを入れ直し、万全の修理を行いました。

振動の多いエンジンなので、スタッドボルトやマフラーの固定も規定トルク内で、念には念を入れて点検&締め直しをしてばっちりの状態。まだまだ頑張って走ってちょーだい!