『壊れちまった悲しみに 今日も子供の降りかかる』
なんて、中原中也の真似をしてみたりして ・ ・ ・ 。
楽器が壊れてしまいました。「ぼ・く・の・だ・い・す・き・なトラ～ンペット」の心臓部、３本のピストンのうち真ん中２番目が押したきり上がって来なくなっちまいました。先日の練習のときも何か不安な動きをしていたのですが、今日、コソ連中に逝ってしまわれました。引っ張っても小突いても、ぴくりとも動きません。
その時、ボーゼンとする私ののどに、息子のチョップが入り、さらにさらに落ち込んじまいました。私の背後で「サイクロン！ ジョ～カァ～！」の変身音が鳴り続けていました。両手を広げて 仮面ライダーＷ のきめポーズをする、ヤツの左手が私ののどに入ったようでした。ヤツは、ママにかっこよさをアピールするのに一生懸命で、とうちゃんの事などまったく気づいていませんでした。
でも落ち込んでばかりでは、いつも優しく美しい団長の「ちゃんと練習しておけ！」との命令を守ることが出来ません。とりあえずBachは修理に出す事にして、もうひとつのらっぱで練習しました。
ケルントナーというメーカーのポケットトランペットです。３年くらい前、リサイクルショップに置いてあったのを買いました。子供たちに吹かせるとの名目で買ったのですが、本当は自分が欲しかっただけです。子供たちはほんの数回吹いてすぐに飽きました。よーやく役に立つときが来ました。
外見は、ケータイで写真を撮る私が写りこむほどきれいですが、１番ピストンが不安な動きを見せています。それにピッチ （サッカーのフィールドではなく、音の高さ） の違いなどほとんど分からない私でも、これは低いだろ！と思う音があります。でもまあ大丈夫、どんまいどんまい。やることはひとつ。
♪楽しく鳴らそう ♪